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アスベストのことについて [2011年04月21日(Thu)]
あるご縁から、石綿(アスベスト)スぺリストの方からメールを頂戴いたしました。アスベストは目に見えなく、人体への影響が懸念されていましたが、専門家として被災地でのアスベスト被害を心配され、政府の方に対してもお手紙をだされ、そのコピーをお送りいただきましたので、注意を喚起する意味から本ブログに転載させていただきます。

(以下)

枝野内閣官房長官殿 

壊れた家や建物から出た石綿含有建材の粉塵や瓦礫・廃材や汚泥による石綿疾病の二次的災害防止に強力な施策が必要

最近東日本大震災の被災地で肺炎が急増しているという記事が出ています。例えば4月7日付け朝日新聞夕刊15面 津波被災地で肺炎急増。その原因として津波肺とがれきやヘドロに含まれた化学物質が漂う空気を吸うこととが指摘されています。このような記事で大変気になるのは、壊された家や建物の建材に含まれていたはずの、天然の鉱物である石綿の瓦礫や廃材に対する注意がなされていませんでした。

石綿は2005年以降化学物質として扱わず、石綿として独立して扱う大事な項目になりました。この石綿被害の問題は、1995年の阪神淡路大震災や2001年9月11日のニューヨークのワールドセンター爆破事件などで大きな問題になりました。壊れた住宅や建物のほとんど全ての仕上げ材、断熱・遮音・耐火材、屋根材、防水材、下地材などには、2004年までは健康に有害なレベルとして建材重量の1%以上、2006年以降0.1%以上の、石綿が何十年間も使われ続けてきました。

それは驚くほど広い範囲で、また私が見た記録で最近解体された建物では5%、15%を越えて含まれている建材の例も多く見つかっています。それで朝日新聞にそのような指摘をして、特に被災地の住民に厳重な対策をするように注意を喚起してもらいたいと申し入れましたところ、翌々日4月9日朝刊27面で ヘドロ 体に大敵 として防塵マスク使用等の詳しい支援通信を出してくれましたが、アスベストへの言及は記事の最後の6行だけで、十分ではありませんでした。しかし4月13日には がれきの中 石綿を確認 南三陸 として東京労働安全衛生センターなどが10日に調べた事実と注意が、小さな記事ですが載せられました。一部に、大気中の石綿の飛散量の測定を始めているようです。

テレビを見ても、汚泥、がれきや廃材を片付ける多くの住民が防塵マスクをして作業しておらない場合、していても適切なのかどうか心配な場合がまだ普通に見られます。石綿対応になれないボランティアも心配ですし、適切な規格の防塵マスクは毎日使えば出費も莫大になるはずです。しかし急がないと今後またもや間違いなく被災地での石綿被害が二次災害として重大な社会的な問題になることは、これまでの災害例から間違いありません。

特に子供、少年たち、高齢者の被害が心配されます。このような問題にたいして、「法令ではきちんと対応しているからそれでいいのだ」としてそのまま放置してしまうのが地方の役所・中央省庁、また実施機関の常であることを見てきました。石綿を問題にすると、資産価値が低くなるとして、表に出すのを嫌われてもいます。しかしこのたびの被災地での石綿被爆は被災地全体でその可能性がありますから、明らかに福島原発の放射能被爆に比べてはるかに広範囲であり、石綿障害を起こす可能性のある石綿発生源は身近であり、曝される人数は地域の全員であるとも考えられます。

もともと日本でも石綿問題は厄介視されています。地震と津波で破壊された石綿含有建材の適切な廃棄は現在の法令ではきちんと定められていないはずです。それだけに、多事多難でしょうがこの石綿問題を国レベルで早急に戦略的に、また長期的に取り上げてください。大規模なキャンペーンが必要でしょう。

(以上)
Posted by coco at 07:57 | 東日本大震災 | この記事のURL