• もっと見る

岡山県 中山間地域協働支援センター

【お知らせ】
ホームページ・ブログは移転しました。
移転先はこちら

人材育成とネットワークづくりで岡山県の中山間地域支援に取り組む、
「岡山県中山間地域協働支援センター」の事業をご紹介するブログです。

●岡山県では、集落機能の維持・強化に取り組む
「おかやま元気!集落」の総合的な支援を実施しています。

●集落のお手伝いをする「応援団」も募集しています。

 応援団へのエントリーはこちら


<< 2014年03月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
おかやま元気!集落応援団〜2013活動報告vol.19〜 [2014年01月31日(Fri)]
『高梁市備中町平川 渡り拍子』

❏日時
平成25年11月23日(土) 9:00〜16:00

❏主催
・平川コミュニティ協議会
・平川渡り拍子保存会

❏活動場所
高梁市備中町平川 岩谷神社周辺

❏応援団として参加した団体(敬称略)
吉備国際大学大学生 2名
NPO法人 みんなの集落研究所 1名

❏活動報告
高梁市備中町平川にて、
応援団の活動を行いました。

渡り拍子は岡山県の“無形民俗文化財”。

岡山県備中地方から広島県備後地方にかけて
600年以上伝承されている神事です。
高梁市でも各所で行われていて、この岩谷神社の渡り拍子がその中でも最後を飾ります。

昨年の応援団では太鼓を叩き、運び、交流をし・・という活動でしたが、
今年はなんと踊り手である「跳び子(トビコ)」として参加。

渡り拍子の本番は、11月。
しかし実は・・応援団員は10月の週末、
渡り拍子の練習に参加して平川のみなさんに踊りを教えてもらい、本番を迎えました。

9全体A.JPG
渡り拍子では「跳び子」と呼ばれる4人一組で、1つの胴丸の太皷を叩きながら踊ります。

ここで、渡り拍子豆知識をひとつ・・
高梁市備中町平川地域にある集落は全部で4つ。
そして一つの集落につき太鼓は2つ。
4つの集落が渡り拍子を舞いながら、
最終的に岩谷神社に集まり、渡り拍子を神社に奉納します。

今回応援団の3名が参加したのはそのうちの一つの集落です。
「渡り拍子は年々担い手が減っている。2人足りないので応援団に踊ってほしい。」
と声をかけてもらいました。



まずは、本番前の最後の当日練習。
2.JPG
足さばきにもコツがあり、4人一組のチームワークが鍵を握ります。


吉備国際大学の中原くん。
3.JPG
去年(2012年11月)に引き続いて、渡り拍子のお手伝いです。
地域の方と再会を喜びました。
中原君は、2011年9月に行われた平川小学校最後の運動会にも学生ボランティアで参加。
(平川小学校は、2012年3月末に閉校しました。)
今日は太鼓を鳴らし運ぶという役柄で、渡り拍子を受け継ぎます。

4つの集落は、地域内の家々のお庭で渡り拍子を披露しながら、
神社の鳥居前に集合します。
総勢、8個の太鼓と32人の跳び子が集います。
3全体@.JPG

渡り拍子の唯一無二のみどころの一つとして、
その艶やかな衣装があります。
4_花傘1.JPG

袴に襷(たすき)がけの衣装。
さらに、あでやかな飾りのついた大きな「花笠(はながさ)」をかぶっています。
5_花傘2.JPG


半紙を使った飾りは、
桜をモチーフにして、毎年10月に平川公民館で地域の人が手作りしています。
今年は、高梁市のデイサービスセンターの方も一緒に作られたとか。
風に揺れて舞い、とても綺麗。
6_花傘3.JPG
傘の側面にも金色の切り紙で装飾が施されています。


7_花傘4.JPG
こちらは笠を上から見た様子。

かつては画用紙や和紙で
花を毎年手作りしていたそうですが、
近年では担い手が少なくなり、現在は造花。

「いつかまた、和紙で季節の花を手作りしたい・・」と平川の方が口にしていました。
私たちには、何が出来るでしょうか?

花笠ひとつに焦点を当てても、沢山の歴史や想いが込められているとわかります。

8撥.JPG
両手には両端に白い紙で切った房をつけた「バチ」を持ち、
軽快な動きでリズムに乗って踊ります。

踊りの様子は、大人二人で担ぐ鉦の大きな音に乗って、
太皷の周りを跳ねるように踊りながら、バチで太皷をポンポンと叩きます。

渡り拍子を奉納する、岩谷神社に向かいます。
10移動.JPG

中原君は太鼓をかついで運びます。
何百年も受け継がれるこの太鼓。
肩に全身に、歴史の重みをずしりと感じます。
11中原君移動.JPG
12岩谷神社.JPG
岩谷神社に到着し、境内の周りを5周します。

そしてここで一旦、
神社前の集会所にてお昼の休憩タイムです。
13昼食.JPG
平川の郷土料理や太巻き寿司、お赤飯などを集落ごとに囲んでいただきます。

14交流.JPG


ついには最後の渡り拍子を奉納する時がやって来ました。
二人とも、本当に悠々たる踊りをすっかり身に着けています。
16_跳子.jpg

「跳び子」はその文字通り、
鐘のリズムに合わせて宙に跳びはねます。
太鼓の周りを跳んでは打ち鳴らし、を繰り返します。

18.JPG
中原君、森脇君も晴れやかな様子。
「今までは知らなかった渡り拍子の歴史や、保存し受け継いでいくことの難しさを知ることが出来ました。跳び子をすることになって始めは出来るかな・・と不安もありましたが、地域の方に教えてもらい身に着けることが出来ました。挑戦してみて、本当に良かったです。」と充実の感想をもらいました。


19ラスト.JPG
一致団結して渡り拍子を踊った集落の皆さんと、夕陽に包まれる鳥居にて。

平川コミュニティ協議会、渡り拍子保存会のみなさん。
そして応援団のみなさん、本当にお疲れ様でした。






【「おかやま元気!集落」応援団の最新記事】
コメント