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岡山県中山間地域協働支援センター

人材育成とネットワークづくりで、岡山県の中山間地域支援に取り組む、「岡山県中山間地域協働支援センター」暫定愛称「おかちゅう」の取り組みを紹介するブログです。

岡山県では、「おかやま元気!集落」への登録を呼びかけています。
また、集落のお手伝いをする「応援団」も募集しています。


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おかやま元気!集落地域リーダー養成講座 第2回のご報告 [2011年11月10日(Thu)]
(1)(2)

取り組みの紹介
@吉備野の魅力を違った切り口で発信
平成20年度の内閣府の「地方元気再生事業」に採択されて補助金がもらえることになり、第一弾の事業として10月に「みちくさ小道」を実施しました。
今までとは違った切り口で吉備野の魅力を発信していきたいと企画したもので、開催場所は観光マップにはない穴場や歴史スポット、カフェなど。地元住民がガイドを務め、まちの散策やお寺でのコンサート、料理や伝統菓子を楽しむワークショップなど、20日間で15の体験型交流プログラムを実施しました。

A独自性あふれるプログラムの数々
「みちくさ小道」の一番の魅力は独自性あるプログラム内容です。
プログラムのネーミングにもこだわり、思わず参加したくなるような楽しいものにしています。
歴史や地形、食材、人など多彩なアプローチは、ハットウ・オンパク(別府八湯温泉博覧会)から学んだことです。
地元では当たり前で見過ごしてしまうようなことが、実は大切な”地域の宝”(=観光資源)になる。
普通、観光地は”外”に向かって情報を発信しますが、まずは”内”に向けて、地域を耕していくこと。
こんなやり方もあるんだということに私自身気づかされ、励まされました。

B運営はたんぽぽ方式で
「みちくさ小道」の案内役となるガイド(講師)については、主婦や達人・マニア・行政職員・研究者など、観光業とは無縁の人を多く巻き込んでいきました。
この時の方法としては、とにかくその人が持っている光、(強み)に焦点を当てることです。誰でも好きなこと、得意なことに関しては自然と力が発揮できるものです。そのワクワク感を大切にしながら、気楽にチャレンジしてもらえるような支援体制を整えました。
また、金銭面やリスクを考慮して、一つひとつのプログラムを「小規模」で「短期間」に集中させたことも、ガイドに挑戦しやすい要素となったようです。

事業運営としては、上から伝達をするピラミッド方式ではなく、ガイド一人ひとりに対して、きめ細かくサポートしていく”たんぽぽ方式”。一人ひとり個別に対応し、ゆるやかにつながって、広がっていく。たんぽぽの花びらを育て、それらが種となって飛んでいくイメージです。
より柔軟に、連絡を密にすることで、ガイドとの結びつきも深くなり、プログラム(吉備野)への愛着も強くなっていきました。

取り組みの成果、問題点など
参加者からは、「旅行ツアーにはない手作り感が魅力」「地元住民との交流が楽しい」「日常の再発見ができた」「こだわりの食」などの声が聞かれ、楽しんでいただいているようです。
地元の方からは、「みちくさ小道」をきっかけに地域の良さに気付いたという嬉しい声が聞かれました。

課題としては、安定した雇用の確保が難しいことです。継続的な事業ではないため、予算の確保が難しく、安定した雇用が確保できません。スタッフみんなが一生懸命動いていますが、事業の展開をしていけばいくほど負担も大きくなり、手が回らない状況です。
予算は事業単位で動いているので、事業間の予算はなく、その間の雇用の確保が難しいことです。

ちみちが目指すもの
私たちが目指しているもの。それは地域が輝くこと。そこに住む人が笑顔になることです。
「みちくさ小道」は今後も継続的にやっていこうと思っています。今まで「耕す」「種をまく」というテーマで活動していきました。これからは、種から芽が出て花が咲けばいいなあと思っています。
たんぽぽの花が咲いて、綿毛となった種がふわふわと飛んでいき、種が落ちてそこから芽が出て花が咲いて…と、それぞれの自己実現や仲間づくり、起業、商品開発などそれぞれの夢や想いがゆるやかに形となって広がっていくイメージです。
ちみちの今後としては、今までやってきた地域の活性化、女性の支援、民が民を支える社会などの関係づくりに加えて、「こういう問題があるから、こんな仕組みや政策、法律を作ればもっとまちがよくなるんじゃないか」というところも考えていけたらと思っています。


3.ワークショップ「プログラムを作ってみよう」
講演の後は、自分たちの地域の特色や資源を活かしたプログラムを考え、発表をしました。
第3回おかやま元気!集落応援団 活動報告 [2011年11月10日(Thu)]
第3回おかやま元気!集落応援団 活動報告

11月6日(日)、お〜さ源流公園(新見市大佐大井野)で開催されたお祭り
「大井野紅葉祭り」に、「おかやま元気!集落応援団」が応援に駆けつけました。

1 日時
平成23年11月6日(日) 9:00〜15:00

2 場所
お〜さ源流公園
(新見市大佐上刑部1834−1)

3 活動内容
  ・串焼き準備
  ・もちつき、もち投げ
  ・赤松渓谷の散策
  ・片づけ手伝い
  ・地域の方との交流

4 応援団として参加された団体
  「スースーのハーハー」(4名)

【活動の様子】


開店前準備で牛肉の串焼きの串刺し作業。

開会式後には、餅つきと、その後の丸める作業を、
大井野のみなさんと一緒に教えてもらいながらしました。
最初の餅は丸める側から飛ぶように売れ、あっという間に完売でした。
餅を揉んで、あん玉を中に入れてきれいにとじ、また丸める作業は難しかったのですが、
おかあさんたちの達人技を見よう見まねで習得。
「99点」のお墨付きを頂きました。

餅つきは全部で5回。
「はいっ!はいっ!」のかけ声で、4人がリズムよく搗いていくのですが、
これが重労働!

昔はお正月に地域で寄り集まってみんなの分を一日かけて搗いたそうです。
まわりの人達も声援しながらの、和やかな餅つきでした。

午前と午後で餅投げも行い、応援団の4人が投げ、地域の方々や来場者の方々が拾い、
盛り上がりました。


紅葉登山と渓谷の紅葉散策は雨で中止になっていたのですが、
せっかくだからと、渓谷を案内して下さり、応援団も一緒に「赤松渓谷」の紅葉を楽しみました。

お昼には山菜おこわと牛串焼きと甘酒を差し入れて下さり、
ありがたくいただきました。

14時に最後の餅つきをした後は、片付けに入りました。
テーブルや椅子、調理器具などをトラックに積み込むお手伝いをしました。

つきたてのあんころもちと山菜おこわをお土産に頂き、
おかあさんたちには、「私が教えた(餅の丸め方)の忘れないでよ!」と
言われながら、最後まで交流を楽しみながら終わりました。

「餅米を蒸す時は、この搗く前のごはんがおいしんよ」
「本当は鰹節としょうゆをかけるんじゃけど」 と、食べさせて下さったり、
つきたてのあんころもちを食べさせて下さったり、いろいろ積極的に経験させて下さいました。

「若い人がいるのはええなあ」と皆さんにつぶやくように言ってもらって、
応援団の4人も孫のように(?)元気にがんばっていました。
第2回おかやま元気!集落応援団 活動報告 [2011年11月10日(Thu)]
第2回おかやま元気!集落応援団 活動報告

11月6日(日)、まきばの館(美咲町)で開催されたお祭り
「どんとこい!収穫祭」に、「おかやま元気!集落応援団」が応援に駆けつけました。

1 日時
平成23年11月6日(日) 9:00〜15:00

2 場所
まきばの館
(久米郡美咲町北2272)

3 活動内容
・屋台での調理、試食の勧誘
・もちつき
・地域の方との交流

4 応援団として参加された団体
アーク株式会社(2名)



【活動の様子】
試食用の米粉うどんの生地を伸ばしたり、切ったりなどの調理をお手伝いさせていただき、
祭りへ来た方に声をかけて試食をおすすめしました。


もちつきも手伝わせていただき、地域の方と協力しながら美味しいお餅をつきました。
出来立てのあんころもちや、きなこもちは絶品!!


野菜をたくさん買ったり、フラダンスなどのイベントを見たり、もち投げに参加したりと、
お祭り自体も楽しませていただきました♪
第2 回 おかやま元気! 集落アドバイザー支援力向上講座(後編) [2011年10月21日(Fri)]
プログラム実施の3ヶ条

1.ありのままで
体験プログラム実施当初はイベントを実施する感覚で動いていたため、本当に疲れていた。
参加者をお客様にしてサービスしすぎて、いわゆる「ゴミと疲れだけが残る」状況になっていた。
そこで、親戚の人を迎えるつもりで「ありのままでいこう」と、ゆっくりのんびり/実施することにした。
サービス精神でいろんなことをしてあげたくなるが、スケジュールを詰め込みすぎないことも大切。

2.交流を大切に。コーディネーターは会話の媒介士
交流の時間を必ずプログラムに組み込む。
参加者のアンケートには何を期待していたか と 終わって何に満足したかを書いてもらう。
すると期待していたのは「プログラム内容」だが、結果何に満足したかということに対しては
「地域の人達との語らい」だった。

例えば今回ワーク1の資源であげられている「ぶんず」(笠岡で言うところの緑豆)。
ありのままで迎え、その言葉を使うと、よそから来た人には分からない場合がある。
こんな時こそチャンスで、理解できない単語を問うていく。そこで会話が生まれる。
自分はコーディネーターとし毎回参加しているが、そこで何を役割になっているかというと
会話の媒介・手配というそれぞれの会話を引き出す役割を担っている。 
コーディネーター、アドバイザーにもそれをしていただきたい。

3.目的を間違えない。「どうやったら地域が良くなるか」を本気で考える
農業体験プログラムへの参加者の採れたての野菜への感動から、食育キャンプのプログラムを県民局と実施した。
集落の支援をする応援をする人材が入っている場合もあるし、市町村や国の事業として取り組むことも様々だし、それぞれの事業の中で与えられた目的は様々ある。
だが、それはそれとしてアドバイザーとしての私たちが今考えなければならない本当のミッションは「どうやって地域をよくしていくか」ということ。

会場から
「お話にあったように、住む人の話を聞きたい。地域の人が望んでいることなのかどうかを聞き、それができるように自分を高めたい。行政に言われたからやったみたいなことも多く、自分はツアーを担当することが多いのだが、結局疲れとゴミだけが残り、地域の人にお金が落ちていなくて、来年続けたくないという気持ちが残る。」

仲田
地域づくりとは、地域をよりよくしようとすること。
主体はそこに住んでいる人の心。自分達で地域をよくしていこうということが重要。
客体として、皆もよくならなければならない。私もだけれども、地域集落やまわりも考え行動する。主体と客体を触発しながら、より良い地域をつくる ということが大切

地域をよくするために、地域を知ろうというのはそのための重要な要素の1つ。

・3つの「間」を意識する 
@時間(前述したような時間の流れ)
A空間(合併によって、私たちの持っている間は変化した) 
B仲間(同じ目線同じ想いに立てる人たちとの共有)

・集落の自立について
お金がなくなったから自立しないといけないのではない。
私たちは、地域は、もともと自立をしている。
それをどう地域の人たちを共有してともに活動している人を増やすか。
維持するための方法を考える。
特に、税金で事業をするのであれば、継続することも考えて。

【ワーク2】
2回目のワークとして、@理想の集落 Aそのために自分がしていること Bまだ不足していることを整理した。

@そこに住んでいる人達がいきいきしてそれぞれに出番があること
A行政として、キーパーソンと集落の役割を考えている。
Bキーパーソンがまだ少ないと感じる。増えて欲しい。

@島民がいつまでも島で暮らせる集落に
Aお宅訪問をして、介護のチェック、会話から地域の人が望んでいることを見極める。
島の行事に参加、ゴミ出しの協力、お年寄りが集うサロンに参加。
JA出荷のお手伝い、ディサービスの欠員が出たときに出動。
B家族構成、親族構成を把握していない。
手助けしてほしいことをつかみきれていない。
災害時緊急連絡窓口が把握できていない。
ちょっとしたことを言える窓口がない。

@UIJターンで、人口が増えること
A島の加工品、特産品開発、乾物類のPR、既存のツアーの見直し
島にお金が落ちる仕組み 体験ツアーを導入できないかを考えている。
各島に足を運んで、自治会に参加、意見を交換しあう。
B実際に動いてくれる人が見つかっていない
考えを共有できる人が見つかっていない。
島の取り組みの上でのキーパーソンをつかみきれていない。

@和やかな集落
A会合には出ている。
Bいろんな会合にでており、反対の意見が多いのだが、どうやってそれを調整し決定するかということに悩んでいる。
期間を長く持つ、いろいろな人に相談することが大切だと思っている。
自分の力不足もあるかと思っている。

@高齢者が多いので、その高齢者たちが自分達で助け合える地域
A集まりを設けている。食事会などを実施している。
B若い人の参加が少ない。その人たちと交流する必要があると考えている。

@年をとって這ってでも助け合って生きていける地域
Aそのためには地域にお金がないと難しいと思うので、食べることでつながるのが一番近道と思い、特産品を考えているがなかなかうまくいかない。
B仲間作りがうまくいっていない。同じような考えをもつ人を見つけられない。
料理教室をしてみたが、参加はしてもらえるのだけど取り組みを一緒にしてもらえる人が見つからない。料理教室も「おいしかったな〜」で終わってしまう。
どうしたらよいか分からないまま2年目になった。悩み中。
けれども、今日のような資源発掘の取り組みを一杯呑みながらしてみたら変わり始めるのではと今考えている。

@若者から高齢者まで楽しめる地域
Aイベントの手伝い
B定期的にイベントに参加し、顔と名前を一致させる。

@「安心・安全」な地域。
A場をつくるための工夫。例えば道作り。男性がする作業なのだが、そのときにサロン・食事会としてそばの手打ちなどを行っている。
B集落の人が何気なく集まれる場づくりに力を入れたい。
グリーンツーリズムについても高梁市も宇治町で取り組んでいる。いろんな人に参加してもらえるしくみを作っていかなければと考えている。


@新しい方も参加して14~16名で動き出した地域がある。これまでのキーパーソンが取り組みに参加されている方が関わっていることが前提で、新しい方も参加できる地域が理想。
一定の限られた人に役割が集中するのではなく、それぞれがそれぞれに役割をもち、参加する人が増えること。
A参加することが楽しいと感じられるようなPRをしている。
B参加者が増えれば増えるほど、それぞれの方の考えていることが見えづらくなる。


@人口が増えるまち・むら
Aどうしたら地域の人口を増やすことができるかということを考えている。
そのために、仲間づくり・しくみづくりを行っている
B不足しているのは、6次産業化の取り組み
そこに住んでいる人が新しい夢に向かって進んでいける動機付けを行うこと
外国移住をすすめるためのシステムづくり

【ワーク3】
上記に整理した課題の中から特にみんなで考えて欲しい課題を抽出し、アイデア出しを行った。

課題1:困りごとの窓口をつくるにはどうすれば良いか
集落で 私が
人 組織 お金 場所 手配 しくみ

3班
・高梁市の例だが、旧高梁市においては旧小学校区に窓口をつくろうとしている。公私の区分を厳密に線引きせずに、地域を求められていることをゆるやかに集められるような高梁市集落支援員の研究をしています。

2班
・困っている人が困っていることを言える雰囲気を作る。

仲田−他地域で地域のつながりをもっているおばあちゃんがおり、地域の人々はディサービスに行っているから大丈夫だと思っていたが亡くなって気付かなかった、ということがあったらしい。地域がディサービスに頼ってしまっていた。という反省。

1班
窓口があっても、一定の人しか利用しないという場合も多い。知らない人に、参加していない人に参加してもらうにはどうするかということを考える必要がある。仲間内で率先して、または口コミを利用して、「利用すると便利だよ」「みんな利用しているんだよ」意識付けをする。

仲田
買い物についての集落の住民へのヒアリングアンケートを進めるなかで、困るだろうと思っていたおばあちゃんが「困ってない」と答えられる。それは、長い間いろいろな工夫をしながら、それぞれのネットワークを使って解決している。自助・共助。自助=自分や家族 共助=地域 公助=行政
自助・共助はこれから10年あるだろうか。私たちはここ50年の間にすごく変わった。
例えば昔は「おすそわけ」があった。今はない。
これから先の5年10年でどう生きていくのか。
変化した自助・共助の仕組みをこれからつくらなければならない、と考えている。

最後に1つ 難問解決法
どうにもならない話を解決する方法
@ 難しい問題を細切れにする
場所 人 そのためのお金 時期 分野 などそれぞれの問題を小さく分けて一つ一つ解決策を考えてみる。
A 時間の経過の中で解決する
 長いスパンの中で物事を見て解決を考える。先のおばぁちゃんの話
B 条件を変えてみる
 例えば、その地域には農業をする人がいないとしても、すこし範囲を広げれば農業をする人がいるかもしれない。
第2 回 おかやま元気! 集落アドバイザー支援力向上講座(前編) [2011年10月17日(Mon)]
平成23年度第2回 おかやま元気!集落アドバイザー支援力向上講座

集落の継続的な自立に向けた
コーディネートのコツ!


プレーヤーとしての参加からアドバイザーとしての支援へ



以下の日程で開催した研修の様子について、当日の資料とスタッフのメモより報告をさせていただきます。
日時: 2011年10月16日(日)13:00 〜 16:00
会場: 岡山市民会館
対象: 集落支援員(集落アドバイザー)、
     集落等をサポートする立場にある県・市町村担当職員 など
講師: 仲田 芳人さん(かのさと体験観光協会)
参加者:10名(集落アドバイザー5名、NPO関係者1名、行政職員4名)

↓仲田さんによる当日の資料はこちらです↓

111016ad.pdf






【仲田】
アドバイザーに期待すること >>>「集落に寄りそう」

「集落」と「まちづくり」、「これからかかわろうとしている、また今関わっている集落支援員アドバイザーのこと」についてどこか違和感がある。
それはおそらくそれぞれが持っている時間の流れだと感じている。
稲作が始まって、定住が始まったのは弥生中期約2千年 集落が始まって2千年。
ということは、人生全部使ったとしても80年/2000年

例えば、地震の考え方の見直しがなされようとしている。
今から1千年以上前「貞観地震」というのがあったらしい。そして宮城県に「波分神社」という神社がある。それは「ここまで津波が来た場所」というのを後世に残すために建立されたものだったらしい。
だが今の人には波分神社の由来も語り継がれておらず、今回の地震で改めて知られることとなった。

生きている80年で物事を判断するのではなく、地域が抱えてきた時間や想いを知った上で集落支援という立場を考えなければならない。

行政の特長:任期がある。2〜3年のスピードで動く その中で地域に関わる。その地域の人々に関わる。ずーっといる人と2〜3年のスピードの人との話がかみ合わない場合もある。そこを理解すべきだと考える。

「地域にとって良いことだから」と、その集落の時間の流れや人と人との関わりなどを無視した提案をしてはいけない。
例えば、集落に移住をしてきた人が肩書きやキャリアを前面に出すと反発される場合がある。
組み入りして話し合いに加わり「私が今まで住んでいた地域はこうだった」と主張しても、
地域の人にとっては、違和感のある場合も多い。集落には、目に見えないものが流れている。それが見えない。その場では反対しないが、翌日の茶のみの場で反対されている。覆っている。
今まで集落が持ってきた長い時間のリズムがあるので、手順を抜きに「悪い」というわけにはいかない。

まず寄り添うこと。例えば3年間与えられた任期があるとする。
1年目は何も言わずただ協力する=寄りそう
2年目少し意見を良いながら=対話し、共有する
3年目は変化をイメージしてもらってみる。=提案する

かのさと体験観光協会が始まってから今年10年になる。
そして今「かのさと体験観光協会」で年間600人前後のプログラム受入れを行っている。その事業農山村の中で感じること2つ

1.10年ほど前、風台風があった年。鳥取県ではナシが落ちたし、青森ではりんごが落とされた。新見でも農作物を中心に大きな被害があった。おばあさんに「台風大丈夫だった?」と訊くと「だめじゃった。 全部やられてしもうた」という声、それから一呼吸あった後に、そのおばあさんがもう一言「来年はええ年になるじゃろう」
この被害のすぐあとにそう言えることに驚いた。
自然の中では人間の力は無力なんだという考えが農林業の従事者に染み付いている。壊滅的な打撃を受けた目の前ではなく、もう少し長いスパンでものを見る目が備わっている。 
目の前の事象だけではない、長い時間を見つめる心の眼を持っている。

2.物事をあるがままに受け入れる「受容の心」→参加者との関係
小学校からプログラムに参加してくれている女の子の成長を、地域の皆が見守っている。
かのさとの仲間60人、参加者の思いを受け止め見守る仲間がいる。これが私の自慢。
・集落のおじいちゃんやおばあちゃんは、自然の大らかさをもっている。それは、自然の営みから出来てきたものだ。そういう人たちは「受容」の心をもっている。かのさと体験観光協会で考えているのは、この「受容」の心にふれて欲しいということだ。そして、そこに寄り添うということが大切だと思う。
その時間が、目の前のことだけで判断しない心をつくった。
それが、都市の人や若者、子どもにも落ち着きをもたらす。


都市と農村の交流事業
「交流すると「ゴミ」と「疲れ」が残る。」と言われる。
私は新聞の仕事をしているので、地域の取り組みや事業の始まりをよく聞く。
「いいことをしているな」という事業が1年で、あるいは3年5年でなくなっている。
かのさとはそうでなく持続可能な組織を作ることが大切だと考え、以下の2点を守ることにした。

@ 補助金に頼らない
A 提供した智恵・労力に対して、たとえわずかでも対価を支払う。

時代は10年も前なので、中国地方で最初にグリーンツーリズムを実施する団体として、注目されていった。
特にマスコミに注目され、新聞に取り上げられることで、自分たちのことを客観的に見えてくるようになった。
そこで他者からかのさとの活動を体系化される。そして私たちの活動がどんな場所にいるのかがわかる。

かのさとに対しての評価
@ 補助金をもらわず、自立した運営をしている。(前述のとおり)

A 面白いプログラム名で魅力化を
例えば「白菜の株主制度」。
これまで農業や農山村のことを誰も語ってこなかった。
そのため、まちに住む人たちは、農業や農山村のことを何も知らなくなってしまった。
白菜の株主になることで、どこに住んでいても新見の気候や農業の様子に想いを馳せてもらえれば、という想いで取り組んでいる。今ではキムチもつけている。

B インストラクター(60人)の実施体制
拠点となる場所6〜7箇所の中での組織はいわゆるピラミット型の組織ではない。
なかなかプログラム実施のための決定スピードが追いつかない。協議をする時間がない。
そして現場で組み立てることにした。

例えば「蛍狩り」というプログラムを実行するとする。
食事を用意する人・蛍の生態を知るガイドなど4人程度でのプログラムを運営する、という具合に活動主導のチームを臨機応変に作っていく。
こんなふうにプログラムをするにふさわしいネットワークのチームが30ほどある。
もちろん複数のプログラムに関わっている人がいる。得意技を持っている人をつなぎ合わせてプログラムを作って実行する。=ミッション達成型の組織。

●ワーク地域資源暦をつくろう
「地域の誇り」のためには、「地域を知る」「地域を愛する」ことが大切。ずっと同じところに住んでいると、当たり前になっていて、良いものに気がつかなくなる。集落のいいものを見つけて、提案する。そのため、集落のことをどれだけ知っているか。時期別に整理するワークを。
例えば、花・農作業・味覚・催事・遊び・生活文化などのテーマ別に暦を作る。

15分の個別ワーク

1班.晴れの国イベントチーム
プログラムづくりを前提にしていない地域ではあるが、それぞれの持っている情報を足すと、面白い岡山のイベントカレンダーができました。それぞれの情報を併せるだけでこんなに楽しいものかと思いました。

2班.別所
食をテーマに頑張って出してみました。さっき1班の発表を聞いて「お祭りを取り上げていけば、食べものがもっと出せたのに」と、気づいた。すごくよいヒントになりました。

3班.笠岡
私たちは島なので山もあれば海もあるので、無数に挙げることができた。ここにいれたのはその半分くらいで、その中でも笠岡らしいものを入れました。
もっと料理とかも一緒にいれればもっと魅力的なマップになっただろう。

仲田
これだけの資源があったらいくつものプログラムを企画することができる。
筍一つをとっても、採る・食べる・保存方法を学ぶ など。
今、日常で「食べる知恵」について教えていない。日本のここ50年60年苦労しながら作っているという想いも味も一緒に、プログラムでセットにしたら、おもしろいものがたくさんできる。
先ほどの発表にもあったように、それぞれの地域では、祭りと食べもの など一緒にいれればもっと厚みがでるだろう。「夜川」という大人気のプログラム。これは今の大人が子どもの頃していた夏の遊びをプログラム化したもので、夜の川で魚をとって遊ぶプログラム。このワークは地域のメンバーでお酒でも飲みながら、やってみてください。
サポーターズ・カフェ合宿のご報告 [2011年09月19日(Mon)]
津山市阿波
サポーターズ・カフェ合宿の
ご報告



●日 時  2011年9月17・18日(土日)

●場 所  津山市阿波

●対 象  大学生26名

●内 容  阿波地域の課題・原因・自分達にできることについてのワークショップ。
       阿波地域の運動会の手伝い、プログラムの企画・実施。

1日目

・アイスブレイク

美作大学の学生が企画したアイスブレイクでまずは緊張をほぐしました。


・中山間地域、阿波地域の説明、阿波地域の散策

中山間地域や、阿波地域の説明を聞いた後、実際に阿波地域を散策し、
自然や建造物を見て回りました。


・ワークショップ

実際に阿波地域を見た後で、
阿波の課題・その原因・自分達に出来る事について考え、発表しました。

また、翌日に控えた阿波地域の運動会で実施する1プログラムを企画しました。

2日目

運動会


午前中は小学校の運動会の手伝いをしたり、いくつかの競技にも参加させていただきました。
午後からの地区別の運動会では、1日目に学生達が考えたプログラム「ジャンケン列車」を実施し、
地域の方と一緒に盛り上がりました。

運動会後は、「中山間地域で過ごした前後での意識の変化」「中山間地域に対し、『これからやる』と決めたこと」などを書き出し、2日間の振り返りを行いました。

第1回おかやま元気!集落応援団 活動報告 [2011年08月22日(Mon)]
第1回おかやま元気!集落応援団 活動報告

8月20日(土曜日)、道の駅かもがわ円城(吉備中央町上田西)で開催されたお祭り
「2011 円城夏ものがたり」に、「おかやま元気!集落応援団」が応援に駆けつけました。

1 日時
平成23年8月20日(土) 15:00〜21:00
15:00 会場設営等の応援
18:00 夜店での販売の応援
21:00 片付け
22:00 終了

2 場所
道の駅かもがわ円城 第2駐車場(品野屋前)
(吉備中央町上田西2325−1)

3 応援団として参加された団体

岡山電気軌道株式会社LED事業部(2名)

有限会社やぶもとプレス(1名)

有限会社ニホン全印会(1名)

うらじゃ連「鬼遊舞」(2名)



さらに活動の様子をご覧になる場合はこちら↓
https://picasaweb.google.com/npokayama/2011820?authuser=0&feat=directlink


第2回サポーターズ・カフェのご報告 [2011年08月07日(Sun)]
吉備中央町
サポーターズ・カフェの
ご報告



●日 時  2011年8月6日(土)  8:00〜15:00

●場 所  吉備中央町

●対 象  大学生9名

●内 容  ブルーベリー収穫ボランティア。旧高富小学校区の視察。
        地域の課題についてのワークショップ。

●主 催  岡山県

●実 施  岡山県中山間地域協働支援センター

8:00〜 自己紹介


それぞれ自己紹介を行い、3グループに分かれて各ブルーベリー農園に向かいました。


9:00〜 ブルーベリー摘みボランティア


各農園 5人ずつに分かれてブルーベリー摘みを行いました。暑い中、農園の方とおしゃべりをしながら、ブルーベリー摘みを楽しみました。


11:00〜 食事準備

地域の人と一緒に食事の準備をしました。


12:00〜 食事・中山間地域の説明

参加者全員で食事をし、岡山県の中山間地域とおかやま元気!集落の取り組みや、
吉備中央町の現状をお話しいただきました。


12:50〜 旧高富小学校区 視察


車に乗って、小森温泉から旧高富小学校区やその周辺を説明いただきながら、地域の現状を知りました。集落の道の状況・畑や林の状況を伺い、地域で取り組んでいるお買いものツアーのお話も聞くことができました。実際に見て回ることで、地域の課題を体感することができました。


13:50〜 ワークショップ

住民の方にいろいろなお話を伺い、地域の課題や学生のアイデアをみんなで出し合いました。
岡山県中山間地域協働支援センターのパンフレットが完成しました! [2011年07月15日(Fri)]
岡山県中山間地域協働支援センターの
パンフレットが完成しました!




岡山県中山間地域協働支援センターのパンフレットが完成しました。
現在、配布・設置を行っていただける施設、お店等を募集中です。

ぜひ多くの方にご覧をいただき、中山間地域に関心をもっていただければと考えております。

設置いただける方は、【こちらのアドレス】まで、住所等ご連絡ください!
お待ちしております。


↓PDFはこちらです。

※両面印刷して赤色の線で切っていただくと、配布しているものと同じようになります。
おかやま元気!集落アドバイザー支援力向上講座「コミュニティ支援の基本を深く理解する!」報告 [2011年07月11日(Mon)]
平成23年度第1回 おかやま元気!集落アドバイザー支援力向上講座

コミュニティ支援の
基本を深く理解する!


プレーヤーとしての参加からアドバイザーとしての支援へ



以下の日程で開催した研修の様子について、当日の資料とスタッフのメモより報告をさせていただきます。
日時: 2011年7月10日(日)13:00 〜 15:30
会場: 岡山市民会館
対象: 集落支援員(集落アドバイザー)、
     集落等をサポートする立場にある県・市町村担当職員 など
講師: 竹久佳恵さん(NPO法人 AMDA社会開発機構
参加者:25名(集落アドバイザー12名、その他、自治体職員、学生等)


↓竹久さんによる当日の資料はこちらです↓



<<当日の流れと記録>>

(1)自己紹介
・AMDAグループの紹介
・AMDAにはいった理由:旅行をしていた際に貧困層と出会ったこと。
・開発学という学問が外国では教えられていること。


(2)自己紹介・グループ分け

1班「集落を元気にしよう班」
・どうやってきっかけをつくるか?地域の若者をどう巻き込むか?

2班「紫陽花班」
・他地域との交流

3班「お寿司班」
・とっかかりとしてなにから手をつけるには?
・地域の人をやる気にするには?
・同じ目標に向かって意識統一するには?

4班「梅雨明け班」
・集落支援員はなにをすべきか?
・地域がやっていることを継続する方法

5班「夕すげ班」
・支援とは?


*この自己紹介がコミュニティ支援の真髄
・リーダー+受け皿(組織)がコミュニティ支援が必要。


(3)グループワーク「集落支援とは何か?」
例えば、食糧支援とは?・・・おなかをすかした子どもの写真

※集落支援=コミュニティ支援
※集落のニーズは「多様性」と「流動的」が高いの定めにくい。

途上国でも同じ状況。
その理由は・・・
*IT(お金がなくても携帯は所有)
*出稼ぎ

5班「夕すげ班」
・集落が一人で歩けるように、今後も歩き続けれるようにすること。
・特に高齢者に対する支援が上位に上がるもの。
・集落が立ち上がるリハビリに付き合うのが支援員やアドバイザー
・また若者を呼び込むことが大きな役割

4班「梅雨明け班」
・地域を見て回ってあるがままの状況を見て回ること。知ること。
・役割毎に分かれてしまっている情報を集約する。
・明らかになった地域の課題の解決について地域の方取り組みを焚きつける役割
・集落を「引っ張る」のではなく、「後押し」する存在

3班「お寿司班」
・集落の維持活性化のために集落の当事者ではなく第3者として客観的に見て、集落に必要なことに取り組む。

2班「紫陽花班」
・若い人をとりこんだ地域づくり
・困っている人の課題解決をできる
・不安をとりのぞく


1班「集落を元気にしよう班」
・集落を持続させる
・他所からも住みたくなるような地域づくり
・地域の人がニコニコと交流や集いをする


(4)グループワーク「集落支援員とは?」
※絵で各場合は、集落支援員はどこにいて、リーダーはどこにいるのかを書く。

5班「夕すげ班」
※絵で表す。集落の周りで看板をもっている人
・集落の御用聞き。集落の困ったことを聞いてまわる人。
・集落と外部(学生など)との橋渡しをする。
・集落の情報を収集して外部に発信する。

*発展途上国の支援では集落外の人を集落支援員としてNGOは雇用する。
・行政、市場、コミュニティ(集落)


(5)講義
・集落支援
・集落開発
・コミュニティ開発の歴史
 インドにおける植民地行政がルーツ
 独立後の1950年代に政策化→行き詰まり→1970年代「適正技術」「積極的参加」→1980年代「集落参加型開発」
*行き詰まり理由
・社会構造を無視した技術移転中心
・住民のニーズを無視したおしつけ
・ハコものの提供に限定

*コミュニティ参加型開発の流れ
側面 意識改革 組織形成 エンパワメント
目的 自覚と自信の形成 社会的動員 計画・実施・評価
過程 意識化 組織化 政治化
主体 個人的機能 組織的機能

※意識化
コミュニティの意見が個人それぞれの意見として意識する

※組織化
役割分担等、組織的に物事に取り組む

※政治化
行政、企業等に対等に交渉し、実現していく過程

※支援員は7日間の研修で、その過程を学ぶ。


※外部者が押しつける開発はすでに1950年代に失敗している。
※外部者が継続して支援することはあり得ない。
※継続した支援は最初から考えずに、成果が継続することを考える。活動ではなく結果の成果を継続させる。
※地域力を高め、発展を継続させる。(=成果が継続している)

*「地域力」とは?
@リーダーシップ
A資源(ヒト、モノ、カネ、情報)
B規範(文書化されたもの、されていない慣習)
→上記の再生産ができれば地域力は上がっていく。
→リーダーという役割が代わっていく。など。(=再生産)


*「プロジェクト」をするには
・プロジェクト名
・期間
・目標(成果の定義)
を決める。


*まずなにをするのか・・・?
・その地域に足りないものをまず提供する。それをとっかかりにする。
→目に見える簡単なもの。
→発掘と計画は支援側がする。
→足りないものを提供する際にリーダー的な人と一緒にし、意識付けをする。
→その過程で次の課題(「実は・・・」)が出てくる。それが「きっかけ」チャンス。
→支援員は村に住み込み、ファシリテーター役を担う。そして、組織化をすすめる。
→集落支援員が村の人に研修を行う。


*Healthy Village(健康な村)プロジェクト
・グループをつくり、その中にチームをつくる
・そのグループで課題をワークショップをして出す。
 その課題毎にチームを作る
 ・水、衛星
 ・保健
 ・緊急搬送
 ・基金 など
※AMDA(支援組織)や行政はその外から支援する。


【成功したコミュニティ支援活動】
・「問題」ではなく「理想」の探求。(意識化の際)
・目標・成果・活動が明確(短期でもいいので目標を図る成果を明らかにする)
・高い住民参加と役割分担(計画だけでなく、評価を住民自身でするのが大切)
・関係者間の情報均衡性・配慮(力関係に配慮。評価や結果も情報の共有をする)
・関係者間の仲間意識を醸成(ユニフォームをつくるなど。プロジェクトのロゴを作ると意識化が早く進む)
・既存資源の活用
・目に見える成果をまず先に(いきなり長期は披露する。2〜3ヶ月で目に見える結果を出す)
・外部との交流による相対化(同じことに取り組む人同士で交流)
・楽しむ(リーダーや関係者が楽しくないと続かない)


【落とし穴】
・主人公はだれか?(すべてを住民で。)
・参加している住民はだれか?
・参加のレベルは?
・なにに、誰が、満足したのか?


(6)質疑応答
Q.集落アドバイザーとはなにか?
A.集落支援員とアドバイザ−は同じ。
総務省では、地域の活性のために地方行政との協働を促進したり、地域の集落点検+それに基づく集落の支援を行うとしている。

Q.過去のコミュニティの支援活動で、うまく行った村とうまくいっていない村の違いは?
A.外部要因を除くと、地域力による。
特に地域の経験値が高い村は失敗が少ない。
また、逆にリーダーが乱立した村は難しい。(特に政治的な理由でリーダーが複数立った場合)