てっちりこ流に学ぶ、
地域の宝で
地域を運営する方法
のご報告
以下の日程で開催した研修の様子について、ご報告させていただきます。
日時: 2011 年11月26 日(土)13:00〜17:00
場所: 奥津湖総合案内所 みずの郷奥津湖
対象: おかやま元気!集落 地域リーダー(候補者含む)
おかやま元気!集落 地域リーダーと同等の役割を果たす人材、
集落等をサポートする立場にある県・市町村担当職員 など
講師: 岡本勝光さん(
NPO法人てっちりこ)
参加者:8名(地域リーダー2名、自治体職員6名)
<<当日の流れ>>
1.講演・てっちりこ事業紹介
2.現場見学(とうがらし農園、管理施設など)
藁綯い体験
3.ワークショップ「てっちりこ一緒にやりたいこと」
1.【講演・てっちりこ事業紹介】
てっちりこの由来
民間風習のわらで作った縁起物。
肩や腰の痛いところを叩いて健康になるようにとの願いで「とんど祭」に伝承されている。
この文化にあやかり、高齢化・少子化社会に活力あるまちづくりができることを願って名付けた。
主な活動
1)地域資源活用事業
→特産品の開発・研究による地域活性化に関する事業
平成10年に道の駅ができた際に、羽出のとうがらしを持ち込んだ方がいた。
食べてみると、辛すぎずおいしい。
平成13年に調べてもらうと、珍しい日本固有の品種だということがわかった。
「ぜひ伝承」をという話になり、地域農家と協働し「とうがらし生産組合」を組織。
6次産業化による事業を進めている。
命名:姫とうがらし
こんにゃく、胡麻、赤紫蘇、サンショウ、柚子などの加工も手掛け、コミュニティビジネス・ソーシャルビジネスとして地域を活性化する。
2)高齢者・障がい者の福祉及び公民館活動に関する事業
・
鏡野町障がい者共同作業所「ふきのとう」管理運営
先進指導員2名を中心に理事が応援しながら運営。
小規模のため自立支援法の適応が厳しいがB型の認定を受けて運営。
たとえ一人でも障碍者の人がいれば支えるのが使命と考えている。
知っている以上は、見捨てることはできない。
・
公民館活動の支援、敬老会活動、NPOボランティア支援及び共同事業参画
3)公共施設の管理運営
指定管理者制度による、みずの郷奥津湖管理運営、奥津歴史資料館管理
行政の効率化優先の中、自分たちでできることを模索している。
ほとんどの観光施設が赤字で廃止に追い込まれている。
今、管理運営しているみずの郷も7年で廃止になりそうになったものを引き受けた。
廃止だけでなく外の事業者が入って運営しているところもあり、難しい。
4)観光客誘致の為の企画立案
・こぶし祭り、もみじ祭り、湯気(ゆき)祭り、かじか祭り等企画立案
・奥津温泉観光協会、
鏡野三湯振興協議会会員、鏡野町観光振興協議会会員
5)その他の事業
@特産品の販売
イベント等での出店によるPR活動や百貨店、小売販売店、SAなどに販売している。
12/4-4には東京でのイベントに出展。
特産品ができるまでのストーリーを大事にしてPRしている。
品数は唐辛子関係で37品目。50アイテムを展開。
唐辛子のアイテム数では世界一ではないかと思っている。
特産品作りに必要な材料を集めるとき、例えば山菜なら、
1軒に声をかけるとそれが伝わって10軒以上の農家から蕨が集まる。
商品の仕入れと販売の調整。販売状況を見て商品を製造している。
また、最近コラボレーション商品が増えている。
岡山のラーメン屋さんと提携して、食べるラー油の開発。
チーズ屋さんと提携して、鬼の金棒型の唐辛子入りチーズを開催。
津山商業高校と提携して、ホルモンうどんのトッピングとなるようなものを開発。
米粉せんべいは、哲西の米粉、勝山の醤油を使って開発。
こんにゃくのメーカーが平成6年まであったことから、適地であろうと判断し、こんにゃくも製造。
また、地域に胡麻をつくっているお婆ちゃんがいて、それを買い取り、商品化。
一人から買うと話が広がり、作る人が増えてくる。
赤紫蘇、ゆずなども同様にして、地域の方が作ったものを買っている。
A公共及び公共性事業・・・地域安全安心情報隊
・
塵芥収集事業
第3セクターに補助金的に流している。
「自分のごみは自分の手で」と考え、自分たちでゴミの回収を行っている。
(旧奥津、富村、上斎原村)
1戸当たりの経費率では、旧鏡野町の1/3ぐらいの経費で実施できている。
・郵便配達事業
郵政民営化により、郵便局が統合され、窓口業務だけになった。郵便配達は1か所に統合。
郵便の配達は1日1回、8:30の回収と配達だけ。26人いた配達の人材が9人に減らされている。
郵便局から委託を受けて、小包の配達や時間指定の便を配達している。
郵便局には集配をしてもらっている。
・クロネコメール便事業
100通溜まらないと配達してくれない状況。2日、3日遅れになる。
その状況を改善するために、敬老会長さんや自治会長さんに協力をお願いして配達している。
敬老会長さんや自治会長さんは安全安心見守りの委員をされており、見守りをされている。それに合わせて配達をお願いしている。
それにより地域の情報が集まってくるようになった。
人「交」密度を高める!
唐辛子をつくられている農家の方から出荷日でもないのに電話がかかってくる。
何故かというと、畑に来てほしいから。行くと、畑をとてもきれいにしている。
それを見てもらうことに生きがいを感じている。
27件の農家の平均年齢は82歳。
その農家のおばあちゃんたちが生きがいに感じているのが、畑を見てもらうこと。
ほめてもらうこと。
81歳で一番作っているナンバさん。年間120万円ほどの収入。
その生産時期は病院に一切いかない。しかし、時期が終わると病院に通っている。
いかに地域の人と交わるか、人と人との関係をつくるかがカギ!
外貨(地域以外の所のお金)を稼ぐ!いつまでもボランティアではできない。
「地産
他消」をしなければならない。
【質問】
Q.とうがらしは何軒で?
A.28軒で4,000本。8tできる。最初は6軒から始めた。
こちらから進めなくとも、作るところが増えてきた。申し出はあるが、販売しきれないので引き受けていない。
収益は倍々で増えている。50万→100→250→500→1,000→2,000→4,000万〜今年は5,000万円かも。
Q.現在平均年齢82歳。10年後、20年後の後継者育成は?安定供給は?
A.現在、団塊の世代がたくさんいる。その世代が今度は生産者になる。そして、次は若い世代が後をつぐ。そうやってつながっていく。
社会的な現象としては高齢化がすすんでいる。しかし、団塊の世代が多く住んでいるので、その世代が次の生産者を担う。
そして、若い世代を雇用しているので、その世代が経営の後を継いでいく。
唐辛子を生産したいという農家の申し出は多い。むしろ断っている。
Q.会社のような組織にして、職員が生産するようにしないのか?
A.しない。本当は農協がその役割をしないといけない。
そこは課題だと感じている。
2.【現場見学】
とうがらし農園
藁綯い(わらない)の様子
とうがらしの塩漬け現場
2.【ワークショップ】

各自、「てっちりこと一緒にやってみたいこと」を考えて発表しました。