12月15日(土)「つたえる・つながる・シェア会議〜地域社会の課題解決のためにできること〜」を開催しました。
日時 2018年12月15日(土)14:00〜16:30(受付13:30〜)
会場 ホテルメイプルイン幕張 研修室(JR幕張本郷駅・京成幕張本郷駅より徒歩3分)
参加者 23名
主催 公益財団法人ちばのWA地域づくり基金
協力 株式会社ソーケン、ホテルメイプルイン幕張
※寄付月間2018公式認定企画
◆プログラム◆
・開会のあいさつ
<第1部>見過ごすことができないと課題解決に挑む方のストーリー
・「親の離婚を経験した子どもたちを支援するということ」
スピーカー:光本 歩さん(NPO法人ウィーズ 理事長)
・質疑応答
●スピーカープロフィール
1988年8月生まれ、13歳のときに両親が離婚。
自らが父子家庭に育った経験から「子どもが育つ環境によって、抱く希望や夢に制限がかかってはいけない」という思いを強くし、2010年、ひとり親家庭向けの低価格学習塾を立ち上げた。現在まで、親の離婚を経験したこどもからの相談対応をはじめ、様々な子どものための支援活動(学習支援・面会交流支援など)や親をはじめとする大人たちを啓発するための講演・執筆活動を行っている。
〜休憩〜
<第2部>対話から始まる地域の未来づくり
・地域円卓会議・協働による地域づくりの可能性について
地域の「困りごと」を単独あるいは二者間での解決型から、地域全体が協働して解決していくアプローチの必要性と実践事例をご紹介。
●「いちはらの未来を考える地域円卓会議〜地域課題解決のための、多様な担い手の連携を目指して〜」
●「弧育てを防ぎ、子育てを地域で支え合うプロジェクト(松戸市)」
<交流タイム>
【開催報告】
○第1部「見過ごすことができないと課題解決に挑む方のストーリー」
NPO法人ウィーズ理事長光本さんより、ご自身の生い立ちや経験から親の離婚を経験した子どもの声とピアサポーターの必要性をお話しいただいた。
年間23万人親が離婚した子どもが生まれること、当事者にとって家庭の悩みを言える存在が必要なこと、特に経験者に相談したいこと、別居親へのサポートも必要なことなど。
参加者から「光本さんの自己肯定感はどこからきているのか?なぜ自暴自棄にならなかったのか?」という質問があった。
光本さんは、高校で出会った先生が経験者であったために、悩みを相談できたこと、励まされたこと、親を否定することは自分を否定することになるので、やめようと思った。また現在子どもの力になることで自分の気持ちを消化して言っている、と回答された。
○第2部「対話から始まる地域の未来づくり」
理事長関谷より、課題の当事者に接近することが市民活動の原点であるが、課題が複雑化し一括りにできない。これまで以上に共有することが求められる。NPOは団体活動が主になっていないか、課題解決になっているか?
地域が横につながることが不可欠で、地縁組織も含め地域の課題解決を見える化するために地域円卓会議は有効である。
○事例報告
専務理事志村より、松戸市で実施中の「子育ての孤立によるドロップアウトの予防」PJの紹介をした。虐待通報件数や不登校児童生徒の増加傾向などから、背景にある親の孤立を地域で防ぐため、NPO、行政、教育機関、事業者等のつながりをつくっている。
課題を共有するために実施した地域円卓会議の有効性を事例として紹介した。
続いて、いちはらの未来を考える地域円卓会議の開催経緯、概要について紹介。
共催した市原市市民活動支援課小橋さんより「庁内で横断的に何かしようと検討していた時に円卓会議の話をもらい、開催に至った。ほかの課には「総合計画に明記されている」と言って協力を得た。当日は市内で大きなイベントが複数あり、人集めが苦労した。もっと若い人にも参加してほしかった。」などお話しいただいた。
参加者から「円卓会議開催にあたってのちばのWAと市の役割分担は?」「横のつながりをつくるのは大事だと思うが、どうやって連携するればいいのか?」という質問があった。
○参加者アンケートより:満足度平均89点
「シェア会議での気づきや学び、感じたこと、印象に残った言葉は?」
・地域活動の支援にはまず「当事者に接近することが大事」という言葉を聞き、身を正しました。
・地域課題の解決のために活動するのではなく、団体活動するために目的、課題を設定していないかという点は、私の住む地域の団体(市民団体、企業、行政など)に見受けられると感じます。
・「横のつながり」が大切なことは常々感じていることなので、こういう会をうちでもやれないかと思います。
・形としての円卓会議は外見は良さそうに見えるが、話だけでは価値は無い。どう行動・成果に結びつけていくか?が課題
・ひとり親家庭の子の支援と離婚家庭の支援は別であることを考えたことがなかったので勉強になりました。
この日、「親の離婚を経験した子どもたちの「心」に寄り添うサポーターを育てるプロジェクト」に34,500円の寄付をお預かりしました。ありがとうございました。
ちばのWA地域づくり基金では、地域や社会の課題を発見、共有する場として継続的にシェア会議を開催していく予定です。
※「シェア会議」は公益財団法人みんなでつくる財団おかやまから始まりました。
2018年12月20日
【開催報告】「つたえる・つながる・シェア会議〜地域社会の課題解決のためにできること〜」
posted by 公益財団法人ちばのWA地域づくり基金 at 15:40| Comment(0)
| 事業報告
2018年12月08日
【開催報告】「いちはらの未来を考える地域円卓会議」
去る12月1日(土)、市原市にある夢ホールにて「いちはらの未来を考える地域円卓会議〜地域課題解決のための、多様な担い手の連携を目指して〜」を開催しました。
テーマは「10年後の団地の姿から地域づくりを考える」ということで、地域住民の方や市内の方、行政職員や議員など53名が参加しました。
若宮団地は高度成長期に開発された団地で、入居から半世紀が経ちました。高齢化率は46%と市原市内の団地で最も少子高齢化が進んでいます。
連合自治会としては「団地の若返り・まちづくり」を喫緊の課題として「まちづくり委員会」を立ち上げ、様々な課題に取り組んでいます。住民による子育て支援や高齢者支援等の地域福祉活動も活発に行われている一方で、唯一のスーパーが閉店、空き家が増加、担い手の高齢化、地域内の人口の偏りなど新たな課題も顕在化してきています。
10 年後、20 年後も安心して暮らせるまちになるために、課題や事例を共有する機会となりました。
まちのことを真剣に考え、どうにかしたい!と熱い思いを持っている方がこんなにたくさんいる若宮が羨ましくも思えました。
<論点提供者>平山 満さん(若宮団地連合自治会会長)
<センターメンバー>
高橋栄一さん(市原市市民生活部市民活動支援課課長)
菅野泰夫さん(若宮小学校区まんまるネットワーク会長)
高島和宏さん(株式会社Kurosawa Kawara-ten)
森永良丙さん(千葉大学大学院工学研究院都市環境システムコース准教授)
市古昌也さん(千葉日報社市原支局記者)
司会進行・記録:公益財団法人ちばのWA地域づくり基金
【参加者アンケートより】(一部抜粋)
満足度4.0
・色々な方の意見聞くことができ、発言もでき、よかったと思う。
・色々な立場の識者の方々から、非常に参考になる話を聞け、自分の住んでいるまちを見つめ直すきっかけとなった。
・空き家問題に集中しすぎた。二人とも建築関係だけだった。若宮の発表は全体的問題でよかったが。
・高齢化率46%でとても心配していて、どうしようかと考えてると思いますが、若い人をどうまちづくりに取り組むかがとても大事だと思うので、若者率の把握はしてほしかったです。このような会(団地に向けた)は定期的にやってほしいです。
※実施報告書[PDF形式]ダウンロード
※地域円卓会議とは
「地域円卓会議」は地域社会において多様な主体が連携することをめざし、テーマ(課題)を共有し、アイデアと知見を持ち寄り、ネットワークを構築するための対話の場です。企業・行政・地域・学識・メディア等、多様な見地を有するメンバーが一堂に会し、提示された課題を多角的な視点から考察し、解決をめざして議論します。
テーマは「10年後の団地の姿から地域づくりを考える」ということで、地域住民の方や市内の方、行政職員や議員など53名が参加しました。
若宮団地は高度成長期に開発された団地で、入居から半世紀が経ちました。高齢化率は46%と市原市内の団地で最も少子高齢化が進んでいます。
連合自治会としては「団地の若返り・まちづくり」を喫緊の課題として「まちづくり委員会」を立ち上げ、様々な課題に取り組んでいます。住民による子育て支援や高齢者支援等の地域福祉活動も活発に行われている一方で、唯一のスーパーが閉店、空き家が増加、担い手の高齢化、地域内の人口の偏りなど新たな課題も顕在化してきています。
10 年後、20 年後も安心して暮らせるまちになるために、課題や事例を共有する機会となりました。
まちのことを真剣に考え、どうにかしたい!と熱い思いを持っている方がこんなにたくさんいる若宮が羨ましくも思えました。
<論点提供者>平山 満さん(若宮団地連合自治会会長)
<センターメンバー>
高橋栄一さん(市原市市民生活部市民活動支援課課長)
菅野泰夫さん(若宮小学校区まんまるネットワーク会長)
高島和宏さん(株式会社Kurosawa Kawara-ten)
森永良丙さん(千葉大学大学院工学研究院都市環境システムコース准教授)
市古昌也さん(千葉日報社市原支局記者)
司会進行・記録:公益財団法人ちばのWA地域づくり基金
【参加者アンケートより】(一部抜粋)
満足度4.0
・色々な方の意見聞くことができ、発言もでき、よかったと思う。
・色々な立場の識者の方々から、非常に参考になる話を聞け、自分の住んでいるまちを見つめ直すきっかけとなった。
・空き家問題に集中しすぎた。二人とも建築関係だけだった。若宮の発表は全体的問題でよかったが。
・高齢化率46%でとても心配していて、どうしようかと考えてると思いますが、若い人をどうまちづくりに取り組むかがとても大事だと思うので、若者率の把握はしてほしかったです。このような会(団地に向けた)は定期的にやってほしいです。
※実施報告書[PDF形式]ダウンロード
※地域円卓会議とは
「地域円卓会議」は地域社会において多様な主体が連携することをめざし、テーマ(課題)を共有し、アイデアと知見を持ち寄り、ネットワークを構築するための対話の場です。企業・行政・地域・学識・メディア等、多様な見地を有するメンバーが一堂に会し、提示された課題を多角的な視点から考察し、解決をめざして議論します。
posted by 公益財団法人ちばのWA地域づくり基金 at 14:58| Comment(0)
| 地域円卓会議