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ゆりかご日記
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171016 おもちゃドクター 愛用の接点洗浄剤とは…、底なし沼? [2017年10月16日(Mon)]

2017年10月16日、「のう病院」に診察申込みがありました。

アンパンマンの三輪車音や光が出ない。

R0012052.JPGそれいけ!アンパンマン アドバンスGOO!

ブザー付おでかけ三輪車 の(ハンドル部分)、おしゃべりICブザー故障です。

先月も、同じ症状の患者様が「ひまわり病院」から搬送され、能生児童館の事務室で集中治療したばかり。
今回の主治医も ドクター Toyzawa さん。



171016_三輪車アドバンスgoo

やはり、経験は 大切 ですね。
診療記録の写真を撮る余裕も、手術成功の一因と言えます。

171016_三輪車アドバンスgoo
さあ、おしゃべりICブザー の分解点検は続き、基板上に実装されたスライドスイッチの導通不良と診断、接点洗浄剤をスプレーして何回もスライドし、接点金属片を磨きます。

さらに、カーボン(導電)ゴムによるタクトスイッチも接点不良が疑われるため、(2個とも)取り外して磨き、汚れも落としました。
171016_三輪車アドバンスgoo

写真のように片面基板のため、上側には銅箔パターンがありません。
カーボン製パターンクシ状ではなく、直線的に切り離してありました。

171016_三輪車アドバンスgoo
ドクター Toyzawa 診療記録&報告書 は、大変分かりやすく、素晴らしい出来映え。

「最後に汚れ落とし…」の記述では、心のこもった治療姿勢が伝わってきました。
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171008 こいぬのドンちゃん お目覚め [2017年10月08日(Sun)]

こいぬのドンちゃん、MADE IN JAPAN

171008_ぬいぐるみ_0.JPG動かなくなってから、何年も眠ったまま。

171008_ぬいぐるみ_1.JPG

電池の液漏れで、マイナス電極がサビ腐食。

171008_ぬいぐるみ_2.JPG

年代物の犬のぬいぐるみ、外被覆を脱がして分解点検します。
金属製のギアボックスサビ発生が見られますが、四肢プラスチックの骨折やギア破損などの機械的な不具合は見られず、モーターも問題なく回ります。(せっかくですので、グリスアップを施しておきます。)

次に、故障原因は電気系統にあるはずと、背中部から電池ボックスを確認して、唖然としました。
171008_ぬいぐるみ_3.JPG

電池の液漏れだけでなくプラスチックの老朽化も相まって、電極スプリング部分が両方とも
底が抜けていました。

171008_ぬいぐるみ_4.JPGこれだけプラスチックが脆くなっては、ケースの復元は困難です。

幸い、電池フタ内のスイッチ片は、まだピカピカ!
コチラの電極接点にラグ端子を増設して、スイッチだけ再利用します。

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170930 シンガマジック! モード切替スイッチ断線 [2017年10月02日(Mon)]
保育園から連絡を受けて、9月30日(土)、ひまわり病院で訪問診療

170930_シンガマジック_00.JPG

先週退院した、アンパンマンの三輪車ハンドルのおもちゃと同じお客様からです。
このようなリピーターさん、大歓迎です!

今回の患者様は、英語の歌を歌う青い人形「ぬいぐるみ」
「音が止まらなくなった。」
とのこと。
診療には、ぬいぐるみを分解する必要があり、入院決定でお預りします。

170930_シンガマジック!タグ表記の「フィッシャープライス 2012」を手掛かりに、ネット上の画像検索なども駆使して、アメリカの マテル 社製の「シンガマジック!」という人気商品 と特定することができました。

本体の色によって声の高さが違い、なかまと一緒にコーラスを楽しめます。

170930_シンガマジック!
ちなみに、このシーグリーンテノール担当。
歌はネイティブ発音で、アメリカ民謡を歌います。

さすが本場物!
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