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2023年末、えきステーション、各部破損で再入院
昨年11月末、やまのい診療所にて預り入院の常連さんたち、4点とも再入院。 えき (再入院) 症状:駅舎くんの親指が折れた プラットホームの角が破損 治療:白いプラ板で親指を復元後、 押しボタン摺動部にグリス塗布 ホームの角は薄いプラ板を貼り 瞬間接着剤と重曹で肉盛り整形 退院:1月9日、やまのい診療所にお届け予定 以下、詳しい診療状況を(写真多めで)報告する。
231214 アシカくんも大喜び わなげしようよ!(老朽グリス固化)
アシカくんも大喜び わなげしようよ! 1998年製 2023年12月14日、保育園からの訪問要請で受付、入院治療する。 25年前のおもちゃは、どんなメカ構造になっているのか、興味深い。 症状:全く動かない、音が鳴らない 単2電池2本とも容量不足、液漏れ 治療:電極端子、電源スイッチ、接点洗浄 モーターグリス固化、分解整備で、 ブラシは再利用、次回は要交換 10歯ピニオンギヤ割れ、交換 老朽グリス除去、セラグリス少し塗布 勢いよく動き出し、1Aヒューズ溶断、 応急処置で、2A新品ヒューズに更新 退院:12月16日、能生保育園にお届け退院済 【問診・検査】 「孫に遊ばせたいと久しぶりに箱から出したが、動かなくなっていたもの。 昔、娘が喜んで遊んだ思い出があり、何とか動くようになったら嬉しい。」 おもちゃDrは、こういう話を聞くと治療意欲が湧いてくる。 以下、全体状況の確認、分解して精密点検、故障原因の特定の順に進めていく。 そして、最善の治療方針を決定、手術治療、リハビリ動作確認後、退院となる。 具体的な診療状況を写真で報告する。(画像クリックで拡大) 1998年、MADE IN THAILAND 外装箱からメーカー名はトミー 単2×2本とも電池容量不足、要交換 液漏れ跡は、洗浄研磨してピカピカに 電池BOXの配線確認、電源SWは接点洗浄 白い円筒の中には鳴き笛が仕込まれている 台座とアシカ本体を分離、胴体を左右に 分解して、電源はモーター直結だと判明 RE140型モーターの端子間抵抗を測定 抵抗値は無限大、つまり導通がない? 他に電子基板などは無いので、モーターが導通していないことが故障原因と思われる。
2023年末、先進おもちゃ病院の修理事例(マイコン換装)をバーチャル体験
CH32V電子オルゴールで3線SPI音声再生 この記事は、先進おもちゃ病院の修理事例を参考に、おもちゃドクター技術研修として、手近で安価な素材を用いて修理事例をバーチャルに体験し、その成果品をオリジナルの「リサイクルおもちゃ」とするものである。 100均の キティちゃん貯金箱 に組込んで、試作完成。 最初に、動作確認の動画から先にご覧あれ。 (参考)ネット通販(メール便可)の一例は、コチラ 使わせていただいたプロジェクトは、ブレーキ出力にし、タッチセンスのチューニングを微調整。 SPI音声 67%、オルゴール 100%に音量変更。 省電力に設計されているので、電源SWは省略する。 ハートマークの内側にアルミテープを貼ってタッチパッドにして、タッチと同時にアース線も触れるように、背中側にメッキ線1本を、外付けした。 【経緯】 技術研修の課題は、マイコン制御のおもちゃ修理で、COB不良でも治療不能とせず、廉価なマイコンで代替回路を作って、何とか楽しく遊べるようにすること。 名張市つつじが丘おもちゃ病院 のブログ記事を、参考にさせていただいた。 その記事の末尾では、次のとおり感想が述べられている。 「COB不良でも修理を諦めないで、一歩進むことが重要だと思う。 そんな志のあるドクターには、つつじが丘おもちゃ病院は支援を惜しまない。」 何という、心強いお言葉であろうか! 早速、私も真似したいと申し出て、ご指導いただいた次第。 おもちゃ病院には、どんな症状のおもちゃが、いつ来院するかも分からない。 COB不良のおもちゃに遭遇しても慌てないために、バーチャル診療を体験しておきたい。 【特徴】 今回のマイコン換装では、ターゲットにCH32V003J4M6を採用、SOP8なので老眼ドクターでも何とかDIP8変換基板に手半田ができるサイズ。 電源条件をクリアし、3線SPI音声再生、LED点滅付き、しかも電子オルゴールも同時に実装されている。 電池3本を入れたら、操作はタッチパッドが1個だけ。 公開されているプロジェクトをそのまま試作するだけなら、プログラミング初心者でも意外と簡単。 書込み環境の整備は、開発者のブログをご参照あれ。 以下、それぞれの特徴点を詳しく見ていただきたい。
231110 ボクは運転手!おでかけドライバーハンドル(各部破損)
ボクは運転手! おでかけドライバーハンドル 2023年11月10日、のう診療所受付 【概要】 使い込まれてはいるが、とても愛着があるとのこと、 そうと聴けば、おもちゃDrの治療も、気合が入るのは当然。 いつもお世話になっている、能生保育園から持ち込まれたもの。 初診担当医の「固定と回転の両立が厄介」との情報で、さあ主治医は頭をひねる。 症状:ハンドル部分が取れた 治療:申告ないが、始動SWがグラグラ ウィンカーレバーが紛失している ハンドル部は固定用補助板を自作 始動SWは正常機能を確認 ウィンカーは接点も折損したため 代わりに別途ハザードSWを増設 サプライズプレゼントとする 退院:11月13日、保育園にお届け退院済 【問診・症状分析】 以下、診療状況を手順を追って(写真多めで)報告する。 1歳児クラスの園児が大好きな車のハンドル 取れてしまって危ないので、遊ばせられない 付け根部分のプラ部品の割れが認められるが 割れた破片がなく、固定されていた状況不明 単にハンドルを固定すると、回らなくなってしまう ハンドルが回り、かつ、抜けないようにするには? 4つの爪のうち2つが割れ、2つは正常のように見える。 割れている2つの爪はどんな形状だったか、欠片もないので不明。 割れた2つの爪が引っかかっていれば、抜けてこないのでは? 正常な2つはどのような役割をしているのであろうか? 爪にこだわらず発想転換が必要かも知れないが、独断で判断しない方が無難。 慎重を期して、セカンド・オピニオンの手順を踏むこととする。 毎月の医局会での臨床研修で、ドクター間の連携医療体制は確立されている。 相談の上、精密検査から主治医をバトンタッチ。 【精密検査】 全体状況を把握のうえ治療方針を立てる 始動SWのバネが弾力性が弱くグラグラ 既存シールの剥がれ具合から使用感が漂う ウィンカー部分は、そっくり紛失している ハンドル中心のクラクションは正常なので この機能は残しつつ、治療方針を検討する
231105 キラキラデコ光る指輪(部品外れ)
「キラキラデコ光る指輪2」分解修理 キラキラデコが指輪から外れてしまい、11月4日、「のう診療所」=能生児童館に入院。 接着する前に、おもちゃドクターとしては内部構造の分解点検をさせていただいた。 治療後の姿を先に紹介する LEDが赤・青に交互点滅 再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら (左クリックで再生、右クリックでダウンロード) キラキラデコは色々な種類があるが 本来は接着固定されて取れないハズ リングと台座がきつくハメ込み式 ボタン電池とスイッチが見られる LR41が3個、スプリングがSW接点 LEDのリードが直接電極になっている
2023 年末に向けて、リサイクルおもちゃの準備
そろそろ年末に向けて、おもちゃ病院の患者さまも、クリスマスツリーやお正月飾りなどのおもちゃが多くなってくる頃。 おもちゃドクターとしても、日頃からお世話になっている保育園や育児支援施設へのクリスマスプレゼントを、準備しておきたい。 キャラクター商品が豊富な100均ショップで、 リサイクルおもちゃ制作に使えそうな材料を調達 角型シール容器は、2個セットで110円 CH32V電子オルゴールを組込んでみた ガムボトルをリサイクルして、容器代を節約 「宝石箱」タイプで、光でまほう遊びが可能 タッパー容器は大・小セットで、110円 R8C電子オルゴールでは、30数曲入り オルゴール曲のレパートリーは、クラシックから童謡まで幅広く160曲余りあるが、今年はラテン系やハワイアンなどの新曲データを中心に選曲して実装する予定。
231102 ダートマックスjr 27MHz 全く動かない(SW接点洗浄)
地元のおもちゃ病院にも顔を出している「新人Dr」からのヘルプで、 当クリニックでは助勤医師として一緒に集中治療している。 なお、おもちゃ病院界隈での「新人Dr」とは、単に経験年数が浅いことでしかなく、 実際は人生の先輩ではあるが、その真摯に学ぼうとする姿には、敬意を表する。 【概要】 当クリニックの治療例では、幼児向けおもちゃが多く、トイラジコンは少ない。 先進おもちゃ病院の診療記録も参照しつつ、常に治療技術の向上に努めている。 症状:全く動かず、あまり遊んでない 治療:送信機の電波をチェッカーで確認 車体の基板まで電源が来てない? シャーシウラのスライドSW点検 SW接点洗浄後、接点保護スプレー デコーダー3番ピンで信号を確認 これで車体が前後左右に動き復活 退院:お客さまに動作確認して貰って退院予定 【診療状況】 なお精密点検のため、基板の下にあるスライドSWの導通チェックをしていたら、突然動くようになった。 このスライドSW接点が導通不良とみて、接点洗浄後、接点保護スプレーして、正常に回復した。
231021 CH32V電子オルゴールは4和音でも高音質
ここで CH32V電子オルゴール の 2023 レパートリーを試聴できる 【経緯】 私が愛用する電子オルゴールは、「つつじが丘おもちゃ病院」の大泉院長が開発された PIC電子オルゴール に始まり、R8C電子オルゴール、CH32V003電子オルゴール でも開発され、広く公開されている。 多彩な音楽表現も、PICやR8Cから引き継がれていて素晴らしい! 個人的な CH32V事始め として、SOP8のJ4M6でLチカまでは何とか進んだ折に、電子オルゴールでJ4M6サポート は、高齢の老眼ドクターにとっては何よりの朗報だった。 開発者に感謝申し上げる。ありがとうございました。 【2023 レパートリー試聴】 感謝を込めて、J4M6電子オルゴール完成記念 に、ハワイアンの曲データを作ってみた。 曲目は 真珠貝の歌(3和音)、アロハ・オエ(3和音) の2曲で、連続演奏もできる。 開発者にも報告済、もし、お気に召していただけたら幸いである。 CH32Vは、コスパはもちろん音質の良さも、もっとアピールして欲しい。 雑音がなく、高音まで澄んだ音色で、おススメ。 (左クリックで再生 音量注意、右クリックで 名前を付けて保存) 曲名 ファイル名 演奏時間 mp3サイズ 真珠貝の歌(3和音) CH32V_SINJUGAI3.mp3 01:35 647KB アロハ・オエ(3和音) CH32V_ALOHAOE3.mp3 01:59 814KB 【技術情報】 参考回路図のとおり シングル出力 で試作、ブレッドボード上で演奏試聴は成功。 (楽曲試聴の mp3 は、この状態で録音したもの。)
231027 魔法のスティック、音が出ない(電池BOX破損ほか)
魔法のスティック(?) 10月27日、のう診療所にて受付 久しぶりに留守電メッセージに、能生児童館からの入院連絡あり。 常設「ゆりかご」がある能生児童館に、Dr.Toy-zawa が駆け付けた。 【概要】 症状:音が出ない 光も出ず全く無反応 治療:電池ホルダーの+側のプラ部材が 本体から千切れて外れていたので プラリペアで接着補修 3PスライドSWのハンダ付直し 退院:10月28日、のう診療所にて退院予定 【診療状況】 音が出ないということだったが、光も出ず全く無反応 以下、詳しい診療状況を写真画像で紹介する 電池プラス側を受けるプラの部材が 本体からちぎれたように外れていた プラス側の破片部分を新素材造形補修材 プラリペアで本体に接着することにした しっかり固定できたが、盛り上げたところが電池の プラス側を邪魔してしまい、後で削り取るのが大変
230924 ミラクルライトが光らなくなった(LED交換)
連日の入院です。今回は児童館から2点 同僚の Dr.Toy-zawa から報告あり、その治療方法が技術的に参考となったので、このブログでも診療記録を紹介させていただきたい。 ペンライト(ミラクルライト) プリキュアのペンライト(映画の記念グッズ) 症状:もらったときは光ったが今は光らない 元々が分解不可、電池交換もできない 治療:無理やりこじ開けるしか方法がない LEDが故障、他に異常なし ボタン電池3個仕様で合計電圧 4.5V LED直結なら壊れてもおかしくない せっかくなのでイルミLEDに交換 標準電圧 4.5Vなので、ちょうど良い 退院:10月1日、のう診療所にお届け退院済 以下、写真付きで診療状況を紹介する 無理やりこじ開けるしか方法がない 配線には異状なく、LED球が故障 せっかくなので七色に変化するLED球に交換 標準電圧が4.5Vなので、ちょうど良い特性 ステンレス線で固定し、透明プラリペアで接着 閉じた傷跡が残ってあまりきれいではなかった 完全固着後に、スイッチオンで確認 LEDがイルミネーション点灯する |