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勉強が苦手な子どもたちのために

勉強が苦手な子どもたちがいます。教えても自分でやるとできなかったり、そもそもちゃんと聞いているのか、わかっているのかもあやしかったりします。

保護者や先生たちが一生懸命になっても、それが叶うとは限りません。そんな現実を受け入れることができず、私たちはついカッとなり、子どもにあたってしまうこともあるでしょう。

そして、子どももきっと辛い思いに苛まれているはずです。

ここでは、勉強の苦手な子どもに何とか寄り添った教え方ができないか。「技術」・「理論」・「心理」など様々な切り口で考えていきたいと思っています。

特定非営利活動法人 CEセンター 理事長 野田弘一


最初は式を書いてあげよう [2015年10月13日(Tue)]
〇最初は式を書いてあげよう

字を書くことが苦手な子どもがいます。授業でよく目にするのは、このような子どもの苦心している姿です。

黒板に書かれた式をノートに書いて計算する場面では、まず式を写す段階で書き間違いをしてしまいます。消しゴムで消して書き直すのですが、消し方も上手ではないため黒く汚れたりノートそのものが切れてしまうことがあります。式を無事書き写した頃には、習った計算の仕方がもうわからなくなっています。

書くことが苦手な子どもには、最初の式や問題文を書いてあげたほうが学習内容が身につきやすい傾向があります。まず身につけるべき内容だけをしっかりできるようにします。書くことの負担は、そのあとに少しずつ増やしていけば、学習内容も身につきかつ書くことの練習もできるわけです。


書き間違いが多い、自分で書いた字を読み間違う、マスからはみ出してしまうなど、苦手な様子がわかれば、学習内容を身につけることと字を書く練習を一度に求めることはせず、最初は式や問題文を書いてあげてください。

また、書くことが苦手な子どもに配慮しているワークブックなどを使うのもひとつの方法です。学ぶ内容をスモールステップで進めていく中で、少しずつ書く負担が増えていくように構成されています。

また書くことが苦手な子どもの中に、苦手さがわかりにくい子どももいます。

丁寧にゆっくり書いている子どもです。おそらく書き間違いが多いなどの経験から、自ら身につけた方法であったり、先生やお母さんから言われたりしたのでしょう。丁寧にゆっくり書くことそのものは悪いことではありません。ただ、書くことに時間がかかりすぎると、やはり教えてもらったことを忘れてしまうことがあります。

服のボタンやお箸などの使い方が不器用だったり、まとまった文章を読むときに行を飛ばして読んでしまったりする傾向がある場合も、仮に字を書くことが苦手なように見えなくても、少し気をつけて見てあげてください。もし書いているうちにわからなくなってしまうようでしたら、同じ対応で効果があがるかもしれません。

学校に限らず幼稚園や保育園でも同じことが言えますが、言葉や数といったことに比べて、手を使うことを含めた基本的な運動機能や目で形をとらえるなどの視機能について、配慮できていないことが多い気がします。

書くことが苦手な子どもは、本人自身がほかの子どもと比べて書くことにエネルギーを使っていることに気がついていません。それゆえに、「面倒くさい」「やりたくない」などと言ってしまうため、態度や規範意識の問題にされがちです。

私が小学生だった頃、担任の先生は「字は心をあらわす」と言って丁寧に書くことを大切にしていました。苦手なことはゆっくり丁寧にすることも、もちろん大切です。

でも、教える側が、苦手な理由を掘り下げて工夫してみることも大切なことです。

また子どもが身につけようとしていることの優先順位も、配慮してあげることが必要です。

Posted by ookubo at 20:13 | 技術編 | この記事のURL
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