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CSR勉強会(花巻) 「第1回 企業・NPO協働推進セミナー」が開催されました! [2006年11月30日(Thu)]
去る11月17日(金)に、花巻のホテル花城に於いて、岩手県県南広域振興局花巻総合支局主催による第1回 企業・NPO協働推進セミナーが開催されました。

56名の参加者の熱気に満ちた会場では、企業の社会貢献を通した、企業とNPOとの協働を模索する
講演や事例発表が行われ、今まで知られなかった、企業の地域貢献事業が次々と披露されました。

 
 講演(1)「NPOと企業とのコミュニケーションで進めるCSR」
IIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)の研究主幹、田村太郎氏による基調講演が寄せられ
ました。

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CSRは情報公開に意義がある

まず強調したいことは、CSRをすでにやっている企業は、
ただ「やっているだけ」でなく、「何をやっているのか外に発信すること」が必要であり、日本文化の隠匿の美になっては
いけない。実践していることを発信しなければ、やっていないのと同じである。

欧米で年金基金の運用や行政の後押しからCSRの導入が
進み、社会的責任をよく果たしている企業に投資をする風潮が強まっていった。

グローバル化の進展に伴い、環境問題の深刻化、貧富の差の拡大、人権感覚の格差といった問題が
さらに拡大する一方であり、日本企業もそのグローバル化の波の外に立っていることはできない。

日本では従来、売上高と株価が企業価値を決定する要素として考えられてきたが、グローバル化の中で日本企業も外国人株主の比率が高まり、欧米企業と同様にトリプルボトムライン(社会性、環境性、経済性)やSRI、サプライチェーンマネージメントといった、世界的に共通な評価基準で評価されるように変わってきた。とくにここ数年、SRIの動きは活発化してきた。


日本企業に求められるCSRの取り組み

CSRは、大企業よりも、むしろ中小企業の方が取り組む必要がある。それは、2008年にはISOによって
CSRが規格化されるため、CSRに取り組んでいない中小企業は、突然取引先の企業から取引を切られる可能性が生じるからである。

日本企業は、売上高上位100社のうち80%以上の企業が環境レポートを作成しており、他の先進国と
比べても、レポートの作成・配布に関しては驚くほど優秀である。

しかし、そのような日本企業の取り組みが世界的に共通な評価基準に照らし合わされた場合、果たしてその基準を充分に満たしているのか、また満たしていなければ、何が満たされていないのか把握する
必要がある。現在の日本企業に最も改善が求められるのは、人の多様性に対する取り組みである。
人種や性別、障碍や出生など、あらゆる垣根を越えた雇用対策と人権状況の確認が求められ、それはサプライチェーンにまで及ぶ。


CSRを通した企業とNPOの協働

市民やNPOがCSRに取り組むには、消費者として環境に配慮した企業、製品を選択し、従業員として
企業内で正しく行動することが求められる。市民は今まで企業の取り組みの受け手だったが、担い手に変わっていかなければならない。それは市民がもっとNPOに参加したり、報告書を取り寄せるといった
行動で実行することができる。

もともとCSRは、企業には苦手だった分野だが、NPOにとっては得意な分野である。お互いが手をとって取り組んでいく必要がある。NPOの専門性を企業に使ってもらい、NPOにはCSRを企業とのつながりを見つけるきっかけを変えてほしい。企業が実態を把握し、市民とのコミュケーションをはかることで、
よりレベルの高いCSRを実現できる。

CSRは、NPOと企業が一緒に仕事をしていくのに絶好のチャンスである。企業にとって必要なことをNPOが提供していき、NPOにとっては企業とのコミュニケーションを深める場として、CSRを通して協働をしていくことが望ましい。

 
 講演(2)「企業とNPOの協働について
       (日本財団CANPAN CSRプラスの取り組みから)」
日本財団 町井 則雄による、CANPANおよびCANPAN CSRプラスの具体的な機能と内容について説明が行われました。

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世の中のためによいことをしようとしている人のための共通のプラットフォームとして、CANPANを提供していきたい。
そのベースにある考え方は、日本にいる全ての人が情報の発信者となり、みなで日本を良くしていこうというものである。

今回CANPAN CSRプラスは、CANPANのステークホルダーの1つとして、NPOと組むのに重要な役割を果たす企業を対象としたサイトとして設けられた。ここでは、CSRに真剣に
取り組む企業を応援していきたい。


CANPAN CSRプラスでは、東証一部上場企業のCSR情報を開示し、また企業が自由に個々の取り組みをCSRニュースリリースで発信できるようにした。その他、 専門家によるコラム、オフラインでのセミナーも用意し、多様なサービスで企業のCSR活動をサポートしていく。

CANPAN CSRプラスでは、「三方良し」という独自の視点に基づいて企業の取り組みを公開している。
三方良しは、古来から近江商人の考えとしてあった考えで、「世間良し」「売り手良し」「買い手良し」の3つに分かれ、CANPAN CSRプラスでは各分野ごとに16の項目を設けて、全48項目を元にCSR情報を公開している。

CANPAN CSRプラスが、NPOと企業の協働のきっかけづくりをさらに促進し、今後はSRIに結びついたサービスや災害時の企業からの緊急支援を応援できるような仕組みを提供して行きたい。

また、地域貢献型企業を支援することもCANPAN CSRプラスの重要な使命である。地域貢献をして
いる中小企業、またNPOとの協働を成功させている一例として、下記の企業を紹介したい。

 株式会社ブードン     http://www.budong.jp/
 大栄サービス株式会社 http://www.daieiservice.co.jp/

CSRについては、企業がネガティブ情報を発信することも非常に大切である。CANPAN CSRプラスでは、企業から直接情報を発信することができるので、担当者自らのことばで説明された説得力のある
情報が掲載される。ぜひ、企業もNPOもこのサイトを活用してもらいたい。

 
 地元企業のCSR事例発表
地域に密着した社会貢献を行っている、株式会社中央コーポレーション、みちのくコカ・コーラボトリング株式会社、株式会社千田精密工業の3社による事例発表が行われました。

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株式会社中央コーポレーション (代表取締役社長 佐々木史昭)

岩手県における鉄構・建築を主業務とし、地域の橋梁・水門などの建築・整備なども手がける企業。

本業の橋梁・鉄棒技術を生かし、自社でしかできない地域貢献を目指している。国道沿いの花壇の整備や農業施設の整備など、様々な取り組みを行っているが、中でも最も興味深い取り組みは、地域の
橋梁清掃と点検ボランティアである。

1年に1度、専門の知識をいかして各橋梁の老朽度を点検し、設備の劣化・腐食に応じた処置を施したり、設備の劣化状況をまとめて行政に報告をしている。

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みちのくコカ・コーラボトリング株式会社
    (製造部次長 平賀誠悦、花巻工場・工場長 品川新一)


北東北(岩手、秋田、青森)におけるコカ・コーラ製品の製造販売を主業務として行っている。

企業のネームバリューだけでで製品が売られる、売られてきた時代とは違い、有名企業でも不祥事が多発して消費者の目も厳しくなってきため、「人と人を潤す」をテーマに企業ブランディングを展開して
いる。

環境学習や工場設備のバリアフリー化、奨学金など、幅広い地域密着型の社会貢献活動を行い、中でも自社の自動販売機に住所を入れるサービスは大変ユニークな取り組みである。これは、かつて住所を表記していた電柱がなくなってしまったため、それに替わる住所表記として、自動販売機を利用した
取り組みである。

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株式会社千田精密工業 (代表取締役社長 千田伏二夫)

液晶画面など、精密部品の製造を主業務としている。社員の自立性を重んじ、自然環境を守り、地域社会に貢献する活動を進めることを理念として、地域貢献事業を進めている。

社長自らが自宅を改造して造った「いきいきサロン ござえん茶」は、高齢者が集まる場所として地域に開放された。このプロジェクトは、福祉協議会との協働からスタートし、イベントの開催など、地域に貢献した場として活用され、「隣人の顔の見える」社会づくりを目指している。

その他、行政と組んで産業廃棄物の不法廃棄への対策も行っている。

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花巻のNPOの取り組みを紹介した記事はこちら

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