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1年目の振り返り。 [2011年11月26日(Sat)]


2010年11月24日の渡印から、ちょうど1年が経った。

今までの29年間で一番感情の起伏の激しい一年だった。


新興国の現場に近い場所といっても、無垢な子どもたちのキラキラした目が待っているわけではなくて、知らなければ良かったと思うような人間関係の泥沼が見えるようになっただけのような気もする。

でも、少なくとも関係する人たちが、それぞれどのような立場と思惑から言動に結びつくのか、以前よりは理解が深まったと思う。


事実はひとつじゃない。
誰の言うことを信じるべきなのか。

どこまで近づくべきなのか、
もう少し距離を保つべきなのか。

苦言を呈するべきなのか、
口を慎むべきなのか。

常に自問自答の繰り返し。


出張ではできない、長い時間を共有したからこそ築けた信頼関係は、ほんのわずかだけれどある。



道を歩くのも仕事も買い物も、相変わらず毎日が障害物競走のような日々だけど、
いつも同じ温度で的確な助言をくださる関係団体の役員の方、
出張の度に物資を補給してくれる東京の上司・同僚はじめ、
デリーで闘う女子たちの癒しご飯とか、
顔なじみのガードの笑顔とか、
ネットを通じて見守ってくれる人たちのメッセージとか、
2箱分の粉末かぼちゃスープを1箱に詰めて持ってきてくれる親のやさしさとか、
餞別でもらった応援DVDとか、
時折り届く手紙とか、
電話の声とか、
たくさんの人に支えられて無事に1年過ごすことができました。

どうもありがとうございます。


まだしばらく、障害物競走におつきあいください。
国・州の配給制度 [2011年11月24日(Thu)]

PDS(PUBLIC DISTRIBUTION SYSTEM): 公的配給制度

小麦粉、米、砂糖、ケロシン(灯油)が対象。

物資の確保、保管、運搬と配分は中央政府の役割。
公正価格販売店(FPS:Fair Price Shops)のネットワークを通して消費者に配分するのは州政府の役割。
また、州内での配分量決定、貧困線以下家庭の認証、配給カードの支給、定価販売店の運営管理なども州政府の管轄となる。


Ration Card:配給証明書

公正価格販売店(FPS)における生活物資の購入の際に必要となる証明書。州政府によって支給される。

支給には以下の書類が必要。
(a)家長の顔写真
(b)居住証明
(c)前配給カードの無効証明証(該当する場合)


州政府が支給する配給証明書は4段階に分かれる。

Red Card (for Below Poverty Line family)
赤: 貧困線以下家庭

Yellow Card (for Antyodaya Anna Yojana)
黄: アンティヨダヤ・アナ・ヨジャナの対象者
(貧困線以下の家庭のうち、さらに)

White Card (for Annapurna Yojana)
白: アナプルナ・ヨジャナ※の対象者
(Annapurna Yojana:
高齢者(65歳以上)で、何等かの理由により中央および州政府が対象。
地方自治体が対象者を認証する。
10kgを上限に穀物が無償で配給される)

Green Card (for Above Poverty Line family)
緑: 貧困線以上の家庭が対象


電球 参照リンク: 

Public Distribution System
http://www.ssvk.org/pdf_doc_files/public_distribution_system_pds.pdf

Annapurna Yojana

http://www.righttofoodindia.org/schemes/scheme.html#Annapoorna Yojana

http://www.csmantra.com/Economy/anti-poverty-measures/Annapurna-Yojana.html
Antyodaya Anna Yojana (AAY) [2011年11月23日(Wed)]

Antyodaya Anna Yojana (AAY)

2000年12月に発足した制度。
農村および都市部の最貧困層が恩恵を受けられるよう、食糧配給制度の改革・改善を目的に制定された。

貧困線以下(Below Poverty Line)の家庭の中から選ばれた10万家庭を対象に、1家族あたり35kgの食糧が配給される。対象家庭には、米は1kgあたり3ルピー、小麦粉は1kgあたり2ルピーで売買される。
仲介手数料、運搬費なども含む配給に係る経費は州政府が負担する。

本制度の対象となる最貧困家庭が適正に選択されるかどうかは、州政府にかかっている。


ハンセン病コロニーの住人がこの制度の対象として恩恵を受けているケースを時々耳にします。


電球 参照リンク

http://www.karmayog.org/publicdistributionsystem/publicdistributionsystem_2619.htm

Department of Food and Public Distribution
F. ANTYODAYA ANNA YOJANA (AAY)
http://fcamin.nic.in/dfpd/EventDetails.asp?EventId=26&Section=PDS&ParentID=0&Parent=1&check=0
Aadhar [2011年11月23日(Wed)]



Aadhar

ヒンディー語で「foundation, base(礎、基礎)」の意味。

Unique Identification Authority of India (UIDAI)
(Hindi: भारतीय विशिष्ट पहचान प्राधिकरण) という政府機関によって管理される国民番号制度。


(UIDAI公式サイトより)


2009年2月に発足。
すべてのインド国民を対象とした12桁の国民番号が付与され、出生地、写真、両手指の指紋、目の虹彩認識などのデータをデータベースで管理する。

既存の身分証明−選挙ID(voter ID)、パスポート、配給証明(ration cards)、免許証、漁業許可証、境界エリア身分証明(border area id cards)など―もこのシステムにリンクされるようになる。

デリーの本部、バンガロールの技術センターの他、チャンディガール、デリー、ラクノウ(ウッタル・プラデーシュ州)、ランチ(ジャルカンド州)、グワハティ(アッサム州)、ムンバイ、ハイデラバード、バンガロールに地域事務所がある。


UIDAIはインド政府の5カ年計画を策定する計画委員会(Planning Commission)の一部に所属。



実際の普及率については、疑問…。

技術事務所があるバンガロールの近くでは、10月にアーダー・カードに登録するための特別キャンプが行われ、9つのハンセン病コロニーから118人のハンセン病回復者とその家族が参加したそうです。


ちなみにダライラマも2011年4月にダラムシャラで登録済みだそうです。

(UIDAI公式サイトより)



電球 参考リンク

Unique Identification Authority of India (UIDAI)
http://uidai.gov.in/

http://en.wikipedia.org/wiki/Aadhar

インド国民総背番号制実施へ・8月からIDカード発給
http://dankaisedai.iza.ne.jp/blog/entry/1577248/
District Collector [2011年11月22日(Tue)]

District Collector


「徴税官」とも訳されるが、「県長官」もしくは「県の行政長官」との訳し方が適切かと思われる。


(ムクテシュワール・ラオ行政長官に、障害者年金がハンセン病回復者にも支給されるよう訴える州リーダーたち。
アンドラ・プラデーシュ州ナルゴンダ県)


インドの官僚制度における県の行政長。
州政府によって雇用、監督されるが、中央政府によって雇用されたインド行政職(IAS=Indian Administrative Service※)であることが条件。
(※毎年数十万人の応募者の中から100人程度しか選抜されない、おそらくは世界でも例を見ないほどのステータスを持ったエリート集団)

もともとの肩書は英統治時代の税金を集める徴税官に由来する。

県における最高権力を持つ。法令、歳入管理、徴税、自然災害および人災の対応などが職務に含まれる。



(以下、「インドの公務員制度 〜インド行政職(IAS)を中心に〜」より抜粋)

特権や権限が特に多い職種である。
政策形成にあたって政治家にアドバイスする立場であることから、国家統治において、特に州の財源とポストの分配にあたって巨大な影響力を持つ。
さらに、県では行政長官(Collector)として絶対的な権限を振るうことができる。誰からも干渉されることなく、自由自在に立法権及び行政権を行使できる。


電球 参照リンク

http://en.wikipedia.org/wiki/District_collector

自治体国際化協会(CLAIR)報告書
インドの公務員制度 〜インド行政職(IAS)を中心に〜
http://www.clair.org.sg/j/report/rep_323.pdf
PattaとPerembokeとHakku Patra [2011年11月22日(Tue)]

インドで土地の所有に関する用語。


Patta:個人による所有地で、自由に売買することができる。

Peremboke:政府による所有地。貧困層の農家に農業および居住目的で与えられる。
土地を付与された農家は次世代に渡りその土地で農業を続けることはできるが、売ることはできない。
売買した場合、双方が罪に問われる。

Hakku Patra: 土地の所有権証明書 (land ownership documents)


電球 参照リンク

(あまりわかりやすい参照元が見つかりませんでした)

http://www.arunachala-property.com/problems.htm

http://apland.ap.nic.in/cclaweb/Estates.htm
おまけの写真たち [2011年11月18日(Fri)]


ワークショップの会場は、こんなホテルの一室でした。


プラスチックののれんには、なぜかインド航空のマスコット、マハラジャくんが。

まさかインド航空系列ホテル? (…いやいや)


そしてなぜか懐かしさを感じさせる画風の「禁煙」ポスター。


女性ワークショップだからね。幼い子どもたちも、お母さんについて複数参加。
6歳くらいのこの子、ずっと小さい子たちの面倒を見ていた。
えらいなぁ。

自己紹介のセッションでは他の参加者に混ざってちゃんと自己紹介もしていた、立派なお姉さん。


最後に記念写真。

率直な感想をいうと、MPは、英語が話せる人が少ない。

他の州では12年生以上の子は簡単な通訳を務められるくらいにきちんとした英語を話すことが多いけれど、
MP州では大学を出たという人でも、単語を並べただけの最低限の意思疎通しかできなかったりする。

ワークショップのバナーも、
"NATIONAL FORUM"が"NATIONAL FOURAM"になってたり、
"LEPROSY"が"LEPROCY"になっていたりするけど、
…まぁ、そこはご愛嬌。
暗闇に響く歌 [2011年11月18日(Fri)]

インドのホテルの会議室は、地下にあることが多い。


ワークショップ2日目。

グループごとの発表の途中で、突然の停電。

地下室なので、もちろん真っ暗。


それ自体はよくあることなので驚かないのだけど。

その後の対応が、なんとも女性の集まりらしい。


気を利かせたナヴィス・メリーが立ち上がり、開会式で使った儀式用のランプに火を灯す。

部屋がぽっと明るくなる。



なかなか電気が戻る気配がない。

誰かが言い出した。

「歌を歌おう」



でも、恥ずかしがってなかなか歌おうとしない。

「じゃあ私が歌うわ」と、ナヴィス・メリー。


歌いだしたのは、

"This Little Light of Mine (私の小さなともし火)"という英語の歌。



"This little light of mine
I'm gonna let it shine

Everywhere I go
I'm gonna let it shine

Hide it under a bushel Oh no!
I'm going to let it shine

Let it Shine
All the time
Let it shine"

「この私の小さなともし火
この手で輝かせる

私が行くところどこでも
この手で輝かせる

光を隠すなんてもったいない
この手で輝かせる

輝かせる
どんな時も
輝かせる」



英語がほぼまったく理解できない参加者の女性たち、
きっと英語の歌詞の内容までは届かなかっただろう。

でも歌に託したメリーの思いは伝わっただろうか。



それで場が温まったのか、次はヒンディー語の歌を参加者全員で大合唱。



…で、

結局、停電は直らなかったので、窓から光が差し込む地階に皆で椅子を持って移動しました。

グループ・ディスカッション [2011年11月18日(Fri)]

MP州の女性エンパワメント・ワークショップの続き。


前半に続いて、3つのグループに分かれてのディスカッション。

それぞれのグループに与えられたテーマは、

1) 各コロニーで直面している問題とその対応策
2) 政府の施策をどう活用するか
3) いかにエンパワメントを実現するか



笑顔もこぼれる。
女性のワークショップは、男性だけの集会に比べてわりと和やかです。




そして、グループごとに発表。

挙げられた主な問題点は、

・コロニー内のインフラの問題
・子どもの教育
・就労、電気代が高額すぎて支払えないこと
・(政府の支援を受けるための)指定カーストの証明書の取得
・経済的自立

など。

男性中心の集会に比べて、わりと具体的な問題点が指摘されることが多い気がする。


インドール出身のアニータさん。

ハンセン病コロニーの在住者は、他の州から移住してきている場合が多い。

もともと指定カースト出身で、政府の支援の対象になったとしても、
出身地の証明書類が入手できないため、支援が受けられない。

移住してきたのは、祖父母の代。
明確な出身地はわからない。
明らかになったとしても、彼らの出生を証言してくれる人は、もう誰も残っていない。


彼女は、SILFの融資を受けてサリー販売ビジネスをするグループのリーダーでもある。

夫は政府で働いていたが、濡れ衣を着せられて解雇され、現在裁判中。
生活に困って、彼女が働き出した。

グループのメンバーをまとめる統率力がある。

(後日のSILFスタッフ談による)

ワークショップ中も積極的な発言が目立った。



ワークショップの最後に、既に活躍している女性リーダーのラトラム地区出身のプラヴァティさんに加え、もう1人の女性リーダーが選出された。

州リーダーのサラン氏(写真右)は男性なので、今回は脇役として最初と最後の司会の締めのみに徹します。


今後の活動に向けた、わりと具体的な議論が多かった今回のワークショップ。

彼女たちが各コロニーに戻った後で、ワークショップで得たことを持ち帰り、動きの鈍い男性陣にハッパをかけながら、コロニーの環境や生活状況が改善されるよう働くことを願います。
「私は力をもらった」 [2011年11月18日(Fri)]

11月12〜13日にマディヤ・プラデーシュ(MP)州のインドールで行われた、ナショナル・フォーラム女性エンパワメント・ワークショップに参加してきました。



今日の主役は、MP州各県のハンセン病コロニーから集まった女性たち、約40人。

開会式には州政府から女性開発局の担当者も来会。

ササカワ・インド・ハンセン病財団(SILF)がMPで実施するプロジェクトのメンターであるNGO、PECSS(Priyanshi Educational, Cultural and Social Society)代表のシャリニ・サクセナさん(Dr. Shalini Saxena)によるセッション。



「エンパワメント」とは何か?

と、ワークショップのテーマを参加者に投げかける。

参加者にわかりやすい言葉で語りかける姿勢は、さすが慣れたもの。
それまで「お客さん」だった女性たちが、一気に表情が真剣になり、釘づけになる。

「これまでに、自分がエンパワーされたと感じている人?」

という質問に対して、立ち上がった女性はふたり。

ひとりは、MP州で唯一女性の州リーダーであるパラヴァティさん。

もうひとりは、高等教育に進んでいる女性。

教育面でのエンパワメント。
経済面でのエンパワメント。

それぞれの側面で問題を解決して力を持てるよう、MP州政府の貧困層向け政策について噛み砕いて説明する。



続いて、ナショナル・フォーラムのウダイ・タカール氏の右腕である助手・プラティバさんによるプレゼンテーション。

女性特有のハンセン病の問題(離婚、子どもからの別離など)、女性のエンパワメントの成功例(マハラシュトラ州マヤ氏)などについて、パワーポイントで写真を交えながら話す。




もうひとりナショナル・フォーラムからの参加者は、理事のひとりでもある、タミル・ナドゥ州在住のナヴィス・メリーさん(写真左)。
ヒンディー語は理解できるけど、話をするのは苦手なため、プラティバ(写真右)が通訳。


自分の病気がハンセン病とわかったときのショック。
病気が治った後も、仕事もなく、結婚もできず、絶望の中にいた。

現ナショナル・フォーラムの会長であるゴパール氏と出会い、それをきっかけに障害者枠を使っての鉄道会社への就職の道を手にした。

自信を取り戻していく過程。


見合い結婚が大半のインドで、でも誰も斡旋してくれず、もう結婚はあきらめていた。

でも職場で出会った男性と恋に落ち、結婚。


「彼はありのままの私を受け入れてくれる。支えてくれる」

そんなパートナーに巡り会えたことが、自信を失った自分にとってどれほど心強かったか。


「私は力をもらった。
その分、今度は他の人が強くなれるように活動するのが、私の使命」

「私は美しくはない。
色も白くない(※インドでは色が白い人=美、の価値観なので)。

でも、それでいいと思う。
私は私のままでいい。

うつむかずに、背筋をしゃんとしていればいい」


やはり当事者の言葉は、強い。
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