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始まりの地・ビハールから届いた朗報 [2013年04月04日(Thu)]

3月20日の朝。
7時前に、1本の電話が入った。

目覚ましかと思って出ると、ビハール州のハンセン病回復者の州リーダー、カムレーシュ氏からだった。

「昨夜、ビハール州議会でハンセン病年金が可決されたよ」

と。


ビハール州に居住するハンセン病回復者全員を対象に、月額1800ルピー(約3070円)の生活手当が支給されることが決定した。
それまで政府から支給されていた月額200ルピー(約340円)障害者年金と比べると、破格の待遇だ。

Scan038.jpg

(ビハール州地元紙に掲載されたニュース)



ことの始まりは、2010年の4月に遡る。


2010年4月、WHOハンセン病制圧大使である笹川会長が、ハンセン病回復者の州リーダーとともに、ビハール州政府の保健大臣らと面会し、多くの人が物乞いに頼らざるを得ない状況を改善するために要望書を提出した。

その時の様子は笹川会長ブログに掲載の「インドにおけるハンセン病回復者との共同活動」に詳しい。
http://blog.canpan.info/sasakawa/archive/2640

06.JPG



私にとって、ビハール州は始まりの場所だ。


大学卒業後、新卒で日本財団に入職してから、一度財団の外に出て働く経験をしてみたい、という思いは漠然とあった。
一方で、海外で、途上国の現場で働いてみたいという興味も。

それがインドへの赴任という具体的な方向を指したのは、2010年4月と5月、2度のビハール訪問がきっかけだった。


4月に初めて訪問した際、笹川会長とともに政府要人と面談したハンセン病回復者のリーダーたちは、大臣と同じテーブルに着くどころか、部屋に入ることさえためらっていた。

DSC_0137_.jpg


それが保健大臣からハンセン病コロニーのデータを求められ、2週間でビハール州内63ヶ所のハンセン病コロニーを回って詳細の調査報告書をまとめあげ、それを提出するため5月に再度笹川会長とともに大臣を訪ねた際は、表情に自信が満ちていた。
報告書を持つ手は震えていたものの、ためらうことなく一番前の席に座り、目を見て発言するようになっていた。

02.JPG


17.JPG



人は変わるんだ、と思った。

人が変わる過程、
社会的なハンディを持つ人が、どうすれば劣等感を乗り越えて自信をつけることができるのか、その過程をもっと身近で見たい、と思った。



インド赴任の可能性を当時の上司に相談したのも、ビハールでコロニー訪問からパトナに戻る道の車中でのことだった。

それからしばらく進展がなかったので、やはり無理かとあきらめかけた頃、夏前に「あの話、進んでるから」と不意に上司に言われた。

8月、9月と赴任前準備の出張を経て、2010年11月からササカワ・インド・ハンセン病財団への出向という形で、インド赴任の運びとなった。


それから2年と4ヵ月。


帰国前のタイミングで、ビハールから年金可決のニュースが届いたことは、何よりの報酬だ。


インドで試行錯誤しながらやってきたこの2年間、期待を裏切られたことも、批判されたことも、責められたことも何度もあった。

それでも、「あなたがやってきたことは無駄ではなかった」と、
2年間の締めくくりに、この国に言ってもらえたような気がした。

20100412_10_.jpg


2010年4月から3年に渡り、行きつ戻りつの政府との交渉を粘り強く続けたビハールの州リーダーたちに、心から拍手を贈りたい。

(写真提供:なつさん
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