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ナショナル・アワード授賞式 [2013年02月07日(Thu)]

年に1度、12月3日の国際障害者デーにあわせて、インド政府の社会正義・エンパワメント省が主催するナショナル・アワードの表彰式が行われる。

障害者のエンパワメントに寄与した個人、団体などに対して贈られる賞。
カテゴリは以下の通り。

1. Best Employee / Self Employed with Disabilities
従業員、自営業の障害者
(全盲、弱視、ハンセン病回復者、聴覚障害、肢体障害、脳性マヒ、知的障害、重複障害の8種、大賞および副賞各1人)

2.Best Employers and Placement Officer / Agency
障害者の就労に寄与した雇用者、就職斡旋者
(大賞1人、副賞2人)

3.Best Individual Working for the Cause of Persons with Disabilities
障害者のために尽力した個人
(大賞1人、副賞4人)

4.Best Institution Working for the Cause of Disabilities
障害者のために尽力した団体
(大賞1団体、副賞5団体)

5.Role Model Awards
ロールモデル
(大賞5人)

6.Best Applied Research / Innovation / Product Development Aimed at Improving the Life of Persons with Disabilities
障害者の生活改善に向けた研究、発明、商品開発
(大賞3人)

7.Outstanding Work in the Creation of Barrier-free Environment for Persons with Disabilities
バリアフリー環境創出における貢献
(政府、民間各1機関)

8.Best District in Providing Rehabilitation Services
リハビリテーション・サービスに優れている県
(1県)

9.Best Local Level Committee of National Trust
ナショナル・トラストの最も優れた地域委員会
(1委員会)

10.Best State Channeling Agency of National Handicapped Finance and Development Corporation
障害者経済開発機関の州委託先賞
(1機関)

11.Outstanding Creative Adult Persons with Disability
最も創造性豊かな障害者賞
(男女各1人)

12.Award for the Best Creative Child with Disabilities
最も創造性豊かな障害児賞
(男女各1人)

13.Best Braille Press
点字メディア賞
(1団体)

14.Best Accessible Website
ウェブサイト・アクセシビリティ賞
(政府、民間、各1機関)


で、実際に授賞式に行ってきました。


招待状はこんな感じ。

RIMG3607.JPG

宛名、手書きです。ゆるい。
(一応番号管理はされているらしい? 。。。けど照合チェックはしていなかった)


会場は、大統領が出席する式典のお約束、ヴィギャン・バヴァン。

カメラと携帯電話は持ち込み禁止。
招待状とIDカード以外何も持ち込めないというので、若干警戒しながらも、建物の外の特設カウンターで鞄とカメラと携帯電話を預ける。

でもセキュリティチェックは1度だけで、拍子抜けするほど甘かったです。
体もほとんど触っていないし、財布の中身もスルー。
ショッピングモールのセキュリティの方がよっぽど厳しい。
よく見たらハンドバッグを持って入っている人もいた。

でも数百人の人が入って、一度も携帯が鳴らず、カメラのフラッシュが炊かれなかったところを見ると、やっぱりそこは徹底していたのかしら。


18時から始まる式典。

16時には受賞者は会場入りして待機。
会場入り後と式典開始直前の2回点呼して、全員いるかどうか確認。

17:30には全員着席。

主催者である社会正義・エンパワメント省、障害局のスティティ・カカール次官も早めに会場入りして目を光らせます。

昨年11月に着任した社会正義・エンパワメント省クマリ・セルジャ大臣も、受賞者と談笑。
立ち振る舞いがスマートで綺麗な方。

DSC_0260.JPG

そして、大統領登場。
会場のあらゆる方向に向かって、丁寧に「ナマステ」。

DSC_0276.JPG

大統領登場の際は、全員起立してお出迎えです。
そのまま直立不動で、国歌斉唱。

DSC_0277.JPG

国歌をリードするのは、盲学校の生徒たち。

DSC_0282.JPG

インドの式典でのお約束、叡智のランプに火を灯す。

DSC_0286.JPG

さっそく大統領による表彰授与にうつります。

1人ひとりにメダルと賞状を渡します。

DSC_0300.JPG

個人大賞を受賞した、ハンセン病回復者組織ナショナル・フォーラムの会長、ナルサッパも。

DSC_0397.JPG

式典の時間は1時間弱。
受賞者は全部で48人。

1人ひとりの紹介文を超高速早口で読みあげる。
基本ヒンディー語で、南インド出身者の紹介文は英語で。

時間との闘い。

MCも大変だけど、隣の手話通訳者も大変です。


障害を持つ子どもたちによる音楽演奏の小休止を挟んで、後半戦の表彰授与。

48人分すべての表彰を終えた後、大臣の挨拶に引き続き、大統領の挨拶。

式典の最後に、謝辞をのべる全盲の男の子。

DSC_0603.JPG

そして、受賞者と大統領、大臣も一緒に記念撮影。

DSC_0610.JPG

そして最後にもう一度、国歌斉唱。

DSC_0644.JPG

北から南まで言語が異なるのに、国歌斉唱の時だけは全員そろってヒンディー語で歌うのをみると、インドのすごさを素直に感じます。

大統領が退室するのをまた直立不動のまま見送り、「Jai Hind!(インドに勝利を)」の合言葉とともに、閉会。

と、わっと会場中の(300人くらいだろうか)客が、スナックとお茶をめがけて流れ出す。
すごい混雑。

受賞者とそれ以外の参加者でスペースが区切られているのだけれど、とてもその人混みに混ざるエネルギーが湧いてこず、静観。

そして10分後に会場を後にしようとふと目をやると、もう料理は何も残っていなかった。。

食糧を前にした時の人のエネルギーって、すごい。



会場内はカメラ持ち込み禁止。
でも、(自称)カメラマンの業者が10人くらい、押し合いへし合い、シークの人はターバンがずれるのもものともせず前に出て、シャッターを切っていた。

そして会場の外に出ると、路上に並べられた写真たち。

「1枚200ルピー(約350円)だよ」

た、高っ!!

「データが全部入ったCDもあるよ」

「CDはいくら?」

「500ルピー(約900円)」

…写真の値段に比べて安すぎじゃ?

でも、式典終了から参加者が出てくるたった数十分の間に、464枚の写真データが入ったCDを焼いて販売してしまう、このスピード感はすごい。


と、いうことで、ここに掲載した写真は全てそのCDから拝借したものです。



感想。



インドの障害者の扱いは、まだまだ枠に当てはめたものが多いと感じる。
政府が絡む障害をテーマとしたイベントで、必ずといっていいほど登場するのは、障害を持つ子どもたちによる演奏。

「障害があっても生き生きと音楽を演奏する」子どもたちの姿。

そしてそれを賛辞する官僚。

子どもの学芸会ならばそれでもいい。

でも、ここで受賞されているような人たちはもっとその上のレベルをいく、社会で自らの道を切り開いている大人たちだ。

式典の最後のVote of thanksを述べる人が、なぜ賞と何の関係もない全盲の子どもなのか。

どうしても主催者の上からの目線が拭いきれない。
主催者の捉える「障害」の枠内に当てはめたイメージが、舞台の上で見せられる。

その図式を変えるのは、簡単だ。

檀上にあがった受賞者に一人でも喋らせればいい。

そうすれば彼らの言葉自体が、障害があったとしても、健常者と呼ばれる招待客や運営者の多数よりも、並外れた強い意志と情熱と才能と行動力を持った人間であることの一番の証明になるだろう、と思う。
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