2年4ヶ月ぶりのネパール [2012年05月21日(Mon)]
「参加型モニタリング・事業評価」について学ぶ研修に参加するため、5月13〜19日の7日間、ネパールはカトマンドゥへ。
日本から出張で行った時はそれほど鮮明にわからなかったが、インドに住むようになってからネパールを訪れると、インドとネパール、2国の違いが前よりもはっきりとわかる。 首都カトマンズでも、整備が行き届かないがたがたの道路。 給油を求めてガソリンスタンドに並ぶ長蛇の列。 一日数時間に及ぶ計画停電。 昼間は停電、夜にならないと送電が始まらないため、自家発電機がない限り、仕事にならない。 政党が呼びかけるストライキの日常化。 道路をブロックしたり、タイヤを燃やしたり。 投石など暴徒化する危険性もあるので、ストがある日は車では出歩けない。 同じ研修に参加していたイタリア人の女性の話。 車にガソリンを給油するのは、一日仕事。 調理に使うシリンダーのガスは、1月に注文したのに5月の今になっても未だ届かない。 繰り返すストライキ、ストライキがないかと思えば宗教上の祭日で休み、 仕事ができる日は数えるほど。 月曜から金曜日までの研修中も、木曜と金曜の2日間ストが宣言された。 どうなるのかと思いきや、「研修は予定通りやる」と。 車は使えない代わりに、バイクで移動。 研修センターのスタッフは徒歩で汗だくになって10時頃に現れた。 「We'll manage(なんとかなるよ)」と、慣れた様子のネパール人たち。 たくましい。 (研修センターの昼食。毎日てづくり料理。美味しかった。 フォークの上、左から、ひよこ豆のスープ、かぼちゃのカレー、チキンカレー、いんげん豆?の親戚のような野菜のカレー、じゃがいもの和え物。) そして、インド(特にデリー)に比べると遙かに、人はやさしい。 ホスピタリティに溢れている。 ものやお金を渡す時は必ず両手か、左手を添えてそっと。 顔立ちが似ているせいもあるかもしれないけれど、鋭い視線で見られることもあまりない。 人にやさしく、親切にすることがまだ生きている。 人を人として扱うことが、当たり前のこととして認められる。 インフラや停電などのマイナス面を差し引いても、居心地が良い、と思わせる理由はそこにあると思う。 (ホテルの屋上から見たパタンの街) (街中に溢れる薄紫の花をつけた樹) |