グループ・ディスカッション [2011年11月18日(Fri)]
MP州の女性エンパワメント・ワークショップの続き。
前半に続いて、3つのグループに分かれてのディスカッション。 それぞれのグループに与えられたテーマは、 1) 各コロニーで直面している問題とその対応策 2) 政府の施策をどう活用するか 3) いかにエンパワメントを実現するか 笑顔もこぼれる。 女性のワークショップは、男性だけの集会に比べてわりと和やかです。 そして、グループごとに発表。 挙げられた主な問題点は、 ・コロニー内のインフラの問題 ・子どもの教育 ・就労、電気代が高額すぎて支払えないこと ・(政府の支援を受けるための)指定カーストの証明書の取得 ・経済的自立 など。 男性中心の集会に比べて、わりと具体的な問題点が指摘されることが多い気がする。 インドール出身のアニータさん。 ハンセン病コロニーの在住者は、他の州から移住してきている場合が多い。 もともと指定カースト出身で、政府の支援の対象になったとしても、 出身地の証明書類が入手できないため、支援が受けられない。 移住してきたのは、祖父母の代。 明確な出身地はわからない。 明らかになったとしても、彼らの出生を証言してくれる人は、もう誰も残っていない。 彼女は、SILFの融資を受けてサリー販売ビジネスをするグループのリーダーでもある。 夫は政府で働いていたが、濡れ衣を着せられて解雇され、現在裁判中。 生活に困って、彼女が働き出した。 グループのメンバーをまとめる統率力がある。 (後日のSILFスタッフ談による) ワークショップ中も積極的な発言が目立った。 ワークショップの最後に、既に活躍している女性リーダーのラトラム地区出身のプラヴァティさんに加え、もう1人の女性リーダーが選出された。 州リーダーのサラン氏(写真右)は男性なので、今回は脇役として最初と最後の司会の締めのみに徹します。 今後の活動に向けた、わりと具体的な議論が多かった今回のワークショップ。 彼女たちが各コロニーに戻った後で、ワークショップで得たことを持ち帰り、動きの鈍い男性陣にハッパをかけながら、コロニーの環境や生活状況が改善されるよう働くことを願います。 |