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サラン [2011年06月19日(Sun)]


Sarang Gaydhani
サラン・ガイダニ

インドールに暮らす、MP州の州リーダー。
ナショナル・フォーラムの新理事のひとり。


いつも表情が硬い。

英語はほとんど話せない。

物静かで自分から口を開くことはあまりないけれど、発言したいことがある時には堂々と意見をいう。


定職がない彼は、州リーダーとして活動する移動費や携帯電話代を稼ぐために、物乞いをする。
でも物乞いをしていることを、SILFのスタッフの前では見せようとはしない。

状況を理解しているから、SILFのスタッフもそのことについては何も言わない。

繊細で、自尊心が強い。


移動中、駅で突然表情を曇らせた。

後で(本人の了承を得て)聞いた話。


彼には娘が1人いる。

彼女の教育の面倒をずっと見てくれていたミッション系の団体があった。
その団体の支援を受けて、大学に進むはずだった。

ところが、父親であるサランが州リーダーとして活動し始めたことを面白くないと思ったのか、団体が大学進学のための奨学金を出さないと言ってきたのだ。


自分たちの団体が行う支援の枠内に留めておくのを良しとして、
回復者が勝手に外部とコンタクトを持ち、独自に活動を始めるのを良く思わないのは、一部のミッション系の団体に時々見受けられる。


誰に命令されたわけでもなく、ただ自分がそれをすべきと信じて、州リーダーとして他の多くのハンセン病回復者の生活改善のために活動してきた。

それが、こんな形で自分の家族の身に仇となって返ってくるとは。



しんとしてしまった部屋の空気を和ますために、チャイを頼む。

カップを持つのが難しいサランは、運ばれてきたチャイを、カップから半分だけソーサーの上に移して、片手でソーサーを支えて器用に口に運ぶ。


ずっと眉間に皺を寄せているサランが、今回の訪問中、一度だけ笑った。
チャイを運んできたホテルのボーイとアトゥールが交わす会話を聞いた時。



体調が良くない中、松葉杖をつきながらの遠距離の移動は辛いはずだ。

でも無理をおして、本州と北海道を足したよりも広いMP州を歩き回る彼の存在がなければ、MPのハンセン病コロニーの状況改善はいつまで経っても望めないだろう。

彼のような草の根で働く州リーダーの期待に応えられないのなら、回復者の全国組織を支援する意味はないと思う。



話をした後、
「Thank you for coming to MP(マディヤ・プラデーシュに来てくれてありがとう)」
と、サランに言われた。

言葉を返すなら、Thank you for showing me MP. 
私にとっては、州リーダーを通して、その州を見る。


MPを見せてくれてありがとう。
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