官邸内閣府に忖度した官僚は、来年度の霞ヶ関人事
で、優遇されるはずだが、各大臣の威光は、如何ほど
のものなのだろう。
今回の組閣で、和することが苦手な河野外務大臣が、
防衛大臣になる。
武器を与えられて、独尊孤高、暴走の道を歩まないか
と心配である。
小泉新次郎環境大臣の最初の仕事が、原発汚染水の海
洋放出。
環境問題に造詣の深い妻の願いとは裏腹に、汚れ役を
こなすスタートととなる。
なんとも、皮肉な人事をするものだ。
オリンピックをはじめ、スポーツ界では、明るい話題が
尽きない。
しかし、現実には、福祉医療年金制度は、軋みが激し
く、経済の足かせになっているし、フクイチ処理や社会
資本の更新に加え、巨大地震、異常気象リスクが増す中
で、後進国に、御配りできるほどの余禄を持ち合わせて
いない。
日本政治の弱点として、単一政策に特化するあまり、
成功した時は良いが、時代が大きく変化した時に、脆さ
が出でしまう。
グローバル経済へのシフト・維持は、選択として、や
むを得ないものであったと思うが、潮目が変わった時の
保険としての国内政策、地方創生は、あまりに、お粗末
すぎる。
国民の財産である農地や山林、漁場、水まで、外資に
売って、破れかぶれで、戦争突入で、官僚と政権の延命
を図ろうという蛸の様な生態構図で、本当に、良いのだ
ろうか。
今となっては、妙案は浮かばないが、国防や外交を除
き、道州制と分権を進めることが必要と思われる。
霞ヶ関パッケージでは、中々、再生は、難しいこと
だけは確かだと思う。
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