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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


16年度学校づくり校長メモ [2012年02月18日(Sat)]
 平成16年度「校長学校づくりメモ」である。荒れた学校に赴任した校長が何を考え、どうやったか。どう変わったか。脳科学駒の軸のように回しながら学校づくりをした、その経験を明かしたメモである。例はあまりないだろうが思い切って公表することにした。
 
 1997年理研・脳科学総合研究センターが設立された。3周年記念特別対談で立花隆と伊藤正男は、

 @「脳科学を小学校の教育科目に入れる」
 A「大学に脳科学学部をつくる」
 B「総合脳科学大学にしていく」


と構想を述べていた。ABはどんどん進んできた。北大・東大・東北大・・・・、しかし、Bは全く進んでいない。10年以上も空費してしまった。現場の要請がないからだ。ここ数年、科学者・研究者は教育現場への関心をすっかり失っているように見える。残念至極である。
 私の願いは一つ、「脳科学の知見を生かした教育」の効果を知ってもらいたいこと、勇気を持って挑戦してもらいたいことである。
 本研究の基盤は
 @ 時実利彦(東大・脳研初代所長)
 A 松本 元(理化学研究所)
 B 澤口俊之(北海道大学教授)

であった。特に 時実先生の『脳の話』『人間であること』、松本先生の『愛は脳を活性化する』、澤口先生の『HQ論 人間性の脳科学』は熟読した。他に参考図書301冊を紹介してある。  

 研究の成果は顕著であった。
<成功経験>+<脳科学の知見>
それがが生みだした結果は、

 @ 学校が落ち着いた。
 A いじめや暴力、不登校が激減した。
 B 学力がついた。
 C 体力がついた。
 D エンフルエンザ学級閉鎖5年間なし。防衛体力が身につい
   た。 
 E “全校欠席ゼロ”が生まれた。
 F 文科省全国学力テストでも平均以上になった。
 G 学校総合評価(千葉大)で川口市最高点となった。
 H 先生がほとんど休まない。
 I 転勤希望4年間ゼロ、初年度1名のみ。 
 J 今春東大文U現役合格まで生まれた。
 K 地域の信頼を得た。    
 
     
   平成16年度 学校づくり 校長計画メモ

             東本郷小学校長 桑原 清四郎

T 地域と一体になった学校づくり 
(子どもとともに地域とともに、地域に根ざした学校の実現) 
 ◎学級を開く・学校を開く・地域から学ぶ・地域のために奉仕
する。


(1)学校公開の機会を増やす。 
 @学年授業参観(低・9割、中・8割、高・6・7割) 
 A懇談会5回(5・6割)  
 B授業参観・講演会「脳科学と教育」・自主研究発表の地域公
  開 
 C「教育の日」学校公開 
 D書き初め展、公開3日間 
 E運動会(1900人) 
 F音楽会(200人) 
 G持久走大会(100人)   
 H学校便りの地域配布

(2)PTAとの連携
 @学期はじめの登校指導 
 A毎月10日の登校指導 
 B全校除草2回(130人) 
 C給食試食会 
 DPTA教育講演会 
 E学年親子レク 
 F教育活動補助ボランテイア
 (水泳30人、読書10人、お手玉つくり)
 G環境整備ボランテイア(花植え・除草・等10人)

(3)学校評価・成果の公表 
 ・学校評価委員会で、内容・方法等を決定

(4)学校評議員の活用 
 @農業体験授業(鈴木) 
 A社会科授業・新郷の昔(中山) 
 B国語授業・新聞記者になろう(小堀) 
 C学校への要望・期待・願い(最低月1回巡回)    

(5)町会・地域との連携 
 @防犯パトロール隊結成(隊員630名) 
 A巡回パトロールとワッペン *NHK放映 
 B不審者侵入訓練  *NHK放映
 C保護棒20本全教室配置(溶接工場) 
 D地区運動会・新年会ブラバン参加 
 E新郷祭り挨拶運動(星野)
 F不登校児童の家庭訪問(民生委員)
 Gざりがに釣り池 
 H消防団見学 
 I地域探検 
 J地域美化活動参加 
 Kラジオ体操巡回
 L教頭の社会研修実習の協力(スーパー・そうます)

(6)オープンマインド・相互補完の教職員育成 
 @イザコザの発生防止
 (学年内・学年間のイザコザ、分掌内・教頭・職員間のイザコ
  ザ、校長・教頭間のイザコザ、職員・保護者間のイザコザ等) 
 Aコソコソ・ヒソヒソ話しの絶無 
 B公正無私・公明正大な運営 
 C情報の公開 
 Dダブルツタンダードを作らない(人事・組合等)        
 E勤務評定本人公開

U 子どもを育てる(学力・体力・道徳力)
(1)学力をつける。 
 @メリハリ・リズム・授業密度 
 A読書力・漢字力・計算力向上 
 B算数TTの活用 
 C10分算数計算(火・金) 
 D10分漢字ドリル(水)
 E夏休み補習期間の設定 
 F校長補習(夏休み、年末、学年末)
 G講話「脳のしくみと働き」
 H「脳科学の知見」資料の掲示・配布

(2)心の教育・志と気概の溢れた先生 
 ◎教育は 愛 愛こそ教育が基盤   
 @道徳力・音楽力・仕事力向上、ダイナミックな教育活動 
 A異年齢縦割り集団活動
 (通学班・クラブ委員会、仲良し給食遊ぼう会、なかよし遠
  足、なかよし草取り等(遊・食・仕事)
 B朝の全校読書(読み聞かせ・ブックトーク)
 C道徳の授業重視、
 Dいじめの未然防止(自分勝手・わがまま・いじわる)  
 E不登校の発生未然防止(生体リズム・生活リズム)
 F「早寝・早起き・朝ごはん」の推進
 Gテレビ・ゲームは1時間以内にする。
 H「脳科学の知見」資料の掲示・配布

(3)体力をつける(根じょうぶな子)
 @体育授業3分走・5分走
 A遊具年間活用
 B密度のある授業 
 C外遊びの奨励 
 D万歩計の活用・調査 
 Eスポーツテストの記録向上 
 F地域スポーツの奨励 
 G残滓ゼロ 
 H虫歯治療率9割  
 I皆勤100名  
 J全校欠席ゼロ5日 
 K「脳科学の知見」資料の掲示・配布
 
(4)日課表の改善・定着(朝は金・昼は銀・午後は銅)
 @始業8:20、教室直行、まず全校読書8:25〜(担任一緒)
  職集はその後、4・5月は児童下校後4:20〜、
  一日の反省と翌日の計画確認、終業4:20 
 A月曜朝は読書タイム20分 
 B朝会・児童集会は木曜日(隔週)     

V 優れた教師・教職員になるために 
 ◎教育共同体の実現
(1)授業の見せ合い・研究授業・転入職員指導
 @先輩教員は1:1のペアを組んで若い先生を育てること
  良い見本を示すこと
 A初任研指導、教務主任・学年や分掌の協力援助 
 B研究授業の公開
 C転入職員の指導
 (まず慣れること、子ども・職員・親・地域、いちいち文句を
  言わないこと)
 D同じ学年を2年間もって、着実な研究とすること。
 E校内研修を軸に人材育成を図る。

(2)主任としての責任を果たす、又市・県研修の積極的参加
 @川口市夏季研修・県研修参加延べ30名 
 A初任研・若年教員指導 
 B指導課訪問(全員授業)  
 Cその他

(3)研究(職務遂行能力)と修養(心のコントロール)を人材
  育成の両輪とすること。
      
 @教員採用試験の自主ゼミ
  (週一回、5・6人、他校からも参加、教員も協力、合格者
   毎年複数) 
 A古典講読・発表会

(4)教育共同体の形成 
 @教育は愛 愛こそ教育
 A願いの共有・役割の分担
 B相互の補完・同苦
 C思想、理念・信念・勇気
 D指揮官先頭と無私の精神
 E献身と奉仕
 Fサーバントリーダーシップ(全体の奉仕者)

囲碁でよみがえる子どもたち     [2012年02月16日(Thu)]
 脳科学の知見を生かした「心の教育」を実践研究中の記録メモです。
日本棋院「週刊“碁”」に掲載された文章です。
 
 栗田先生にひかれ、碁にひかれて来室した児童は16年度130名、延べ人数1218人でした。17年度143名・1716人、18年度は153名・1610人となりました。ここ3年間で囲碁経験者数278名となりました。凄い動きでした。学校再生のうねりでした。信じれらない様なことが実際あったのです。中から東大文Uに現役合格した子も出たのです。学校再生を願う全国の皆さんに伝えたいです。(桑原)

         囲碁でよみがえる子どもたち    

         川口市立東本郷小学校長 桑原 清四郎

 ここはキューポラのある町で名高い埼玉県川口市、駅からバス・徒歩で33分、武蔵野の総神社・峯八幡神社の近くにある東本郷小学校。
 囲碁によってどんどん子どもたちがよみがえり、生き返っている。 指導者は事務主幹の栗田茂、アマチュア四大県大会で入賞経験多数の人。学校のために・子ども達のために何かできないか。仕事以外に自分の囲碁を通して不幸な子どもや学校のために貢献したい・・・。          
 
 3年前赴任した時、学校は荒れ落ち着きを失っていた。非行・不登校・生活リズムの乱れ、校長である私は解決策を求め苦しんでいた。暗中模索しながら、学校の再生をかけて必死で取り組んでいた。その一つが囲碁であった。囲碁を生かせないか。囲碁の指導を生徒指導に生かせないか。栗田先生の力を生かしてもらえないか。「先生!やってみてもらえませんか?」「わかった。やってみましょう」 そこから、囲碁による子ども再生の歩みが始まった。

 初めにきたのがA君・B君・C君、いずれも学習に意欲を失い、落ち着かずフラフラ教室を出てしまう子ども達であった。
「事務室で何か面白いことをやっているらしい。栗田さんが囲碁を教えるらしい。行ってみようか。」
 やってみるとこれは面白い!本当に面白い!チャイムが鳴るとすぐ事務室に直行、碁盤とにらめっこ、初歩の初歩から教える栗田主幹、真剣に聞く子どもたち。
 
 腕はメキメキ上達した。生活もメリハリがついてきた。授業にも参加するようになってきた。親も子どもの変化に目を見張った。手作りの作品をもってお礼にきた。

 そして翌年、「囲碁クラブが欲しい。」先生からも子どもからも声があがった。職員会議でも反対なし。囲碁クラブの創設であった。部員21名、4・5・6年まんべんなく入部した。顧問は大谷教諭・指導者は栗田主幹。月2回の練習が始まった面白い面白いが評判を呼び、クラブ外の子どもにも瞬く間に広まっていった。対局態度から初歩指導へ、次々と学び、日本棋院の大会参加へと進んだ。
 
 囲碁をはじめて3年目、囲碁への興味・関心、理解は広がり、4月以降全校335名中143名が碁を打てるようになっている。ここ3年間で囲碁経験者数278名となった。7月4日、日本棋院での大会には4名の職員と8名の児童が参加した。1級1名、13級1名、14級1名など参加者全員認定証をもらった。
 
 生活の乱れも不登校も非行もすっかり陰をひそめた。囲碁の教育力は目を見張るものがあるようだ。子どもが生きかえるのだ。メリハリのある子が育つのだ。集中力を生み出すのだろう。心を育てる碁、意欲を喚起する碁、碁のもつ教育的価値は計り知れない。
                       以上

 日本棋院・巻幡多栄子2段を歓迎する囲碁クラブの皆さん。  

 早速お手合わせするA君。プロ棋士から手ほどきを受ける幸せ、一生の宝となるだろう。

 日本棋院発行の週刊“棋”に全面で紹介された。シリーズ“学校へ行こう”埼玉県川口市立東本郷小学校、タイトルは“囲碁のちから”で光明、「よみがえる子どもたち」 “巻幡プロとの再会が楽しみ”であった。川口における小学校囲碁はここから始まった。学校・公民館へと、どんどん広がり、ついに昨年(平成23年)川口市立飯塚小学校が全国一に輝いた。
 
 毎日新聞、朝日新聞などでも紹介された。何事によらず指導者は大事である。本校の成功は栗田主幹のお陰であった。職員も保護者もよく協力してくれた。

 日本棋院「ジュニア囲碁大会」にも参加した。勝っても負けても良い経験だ。真剣勝負の他流試合、相手は見ず知らずの小学生、関東近県から集まった小学生棋士たちである。
学校便りー感謝・お礼ー [2012年02月14日(Tue)]
 17年1月28日 第一回脳科学の知見を生かした『心の教育』研究発表会を開催しました。そのお礼・感謝メモ、学校便り用にしたためた記録メモです。校長として私の「感謝と決意」が漲っています。 
○今、思うこと 
発表会前日まで、「一体何人来てくれるのだろうか」と心配でした。蓋を開けてみると驚いたことに470名もきました。熱気の溢れる研究発表会でした。脳科学と銘打った日本最初の研究会だったと思います。TOSSという研究集団は動いていました。しかし、学校を挙げての研究にはなっていませんでした。
 
 世界は脳科学を軸として動いているのです。しかし、教育界は動きません。社会は動いているのに“笛を吹けど踊らず”です。社会は求めているのです。先日は高砂小の小山校長、昨日は常盤小の小宮校長に会いました。学校見学とともに脳科学のことを話しあいました。
 
 現状では行政組織として関わることは難しいようです。できるとするとフィンランドのように、重要性に気付いた人から始める以外ないと思いました。
 行政の役割は、脳科学についても
 
 @ 自由な研究を認める。 
 A 学校研究も個人研究も認める。
 B 禁止・抑圧をしない。押さえない。 
 C 黙認する。 
 D 見守る。 
 E 陰ながらの支援をする。 
 F 結果を報告させる。 
 G 結果を蓄積する


等でしょう。これらは志さえあれば、誰でも・すぐにできること、確実に成果が出ます。研究発表6年後の今春、柿沼さんが東大U文に現現役合格しました。みんなそれぞれ頑張っているようです。
 
 私は脳科学を踏まえた教育研究を私は切望しているのです。揺るぎなき教育のためです。子どもの幸せのためです。日本のためです。もう67歳になります。「脳の世紀」宣言から23年もたってしまいました。外国はどんどん成果を積み重ねています。教育界の皆さん、よろしくお願いいたします。

○感謝・お礼『学校だより』メモ         

     「心の教育」自主研究発表会を終えて
                           
                   校長 桑原清四郎

 お父さん・お母さん、おじいさん・おばあさん、地域の皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんのお陰で素晴らしい発表会となりました。ただただ感謝です。ありがとうございました。
 
夢中で準備しながら、前日も何人きてくれるだろうか。心配でした。当日蓋を開けてみてびっくりでした。参会者が470名もありました。
 授業公開、ブラバン発表、森教授の脳科学講演一つ一つが驚きでした。脳科学への関心の深さを知りました。
 
 4年前本校に着任しました。「歓迎!桑原校長先生」の垂れ幕はビックリでした。皆さんの願い・期待が伝わってきました。全力で子どもと知地域に尽くそうと思いました。以来4年死に物狂いで仕事をしてきました。キャッチフレーズは「子どもとともに「地域とともに」「友だち大好き 先生大好き 学校大好きな子」、合言葉は「欠席ゼロ」「根丈夫な子」、ねらいは「幸せの基礎づくり」でした。
 
 教育は「教育の現代化」「ゆとりと充実」「新しい学力観」と限りなく揺れ動き、迷走してきました。「特にここ10数年、文科省の担当者が変わるたびにキャッチフレーズがかわりました。 
 「ゆとり教育」「2学期制導入」「5日制」「学力向上」「心の教育」「生きる力」とくるくる変わっってきました。方針の変更・混乱が教育の混乱を生みました。学校の混乱が子どもの不幸を増幅させました。社会の混乱が貧困層を直撃し、貧困を生みました。本校は川口駅からバスで25分徒歩5分です。経済・文化格差が教育格差をうみ、教育格差が社会全体の二極分化を促進させました。子どもの教育に不公平・差別があってはなりません。絶対に許されません。にもかかわらず・・・。
 
 良い教育を受けた子どもとそうでない子どもの間には超えられない溝が生まれます。親からほったらかされた子どもは一体どこに行けばいいのでしょうか。学校からも先生から見放されたら一体どこへ行ったらよいのでしょうか。子どもの不幸は限りありません。
 
 子どもの不幸の殆どは親と家庭、教師や校長にあります。今、社会が一番求めている資質・能力は何でしょうか。バイタリテーや対話能力、責任感・協調性などではありませんか。個性や適性ではないのです。ましてや語学力やパソコンなどではありません。
 
 社会が求めているのは、元気の溢れる子です。何事にも恐れず挑戦する子です。目を輝かして理科実験する子です。朝読書に夢中になる子です。どんどん遊びまくる子です。土日にはサッカーや剣道に打ち込む子です。
 
 こたつに入ってパソコンやテレビ、ゲームにかじりつく子ではありません。我慢なし、辛抱なし、意気地なし、努力なしではありません。「幸せの基礎づくり」です。家庭の「早寝・早起き・朝ご飯」が極めて重要です。単純な事ですが難しいのです。勝負は実行するかしないか、努力するかしないかだけです。親の責任が重いのです。
 
 本校に赴任して4年たちました。「子どもとともに地域とともに」を旗印に身を粉にして働いてきました。それまで30数年間、実践し続け考え続けてきました。子どもの不幸を見過ごすことはありませんでした。闘い続けてきました。5回の入院、大きな手術2回、死の淵に立ったことは2回もありました。どんなに苦しくとも逃げることはありませんでした。
 
 教育の混乱・危機が、学問の精神の欠如、実験検証すなわち実証の欠落にあることがわかりました。突破・克服するためには、徹底した実証、自然科学の手法を日々の教育活動に生かすことでした。

 @数えること・測ること・比べること。
 A「あれ・それ」を使わないこと。
 Bまずメモをとること、何事においても記録をとること。
 Cストップウオッチや万歩計を使うこと。


でした。
 特に驚異的に発展している脳科学の知見を教育に生かすことでした。曖昧模糊とした一般論を語らないこと、教育界の言葉を語らないこと自然科学の言葉だけを語ること地味な地味な作業・ごく当たり前のことを黙々と積み重ねることでした。
 
 本校は地域・保護者PTAとともに、「子どもの幸せ」だけをめざして歩み続けてきました。「志と気概に溢れる子」「根じょうぶな子」、「気力・体力・学力」の溢れる子を育てるために全力を尽くしてきました。その一端が今回の研究発表会でした。
 
 登り棒やタイヤ跳び、相撲や縄跳び、朝読書に読み聞かせ、運動会・持久走記録会、音楽会・クリスマスミニコンサート、委員会やクラブの活動等々・・・・。全ての活動が1年・2年・3年と螺旋的に高まっていきます。本校のほど良い緊張感と不思議な落ち着きはその賜物です。愛情の溢れた雰囲気を生み出しています。子どもたちは見守られている安心の中で学んでいます。落ち着いています。表情を見ればすごわかるはずです。 
 
 今回の研究会は本校一年間の総決算でした。心の教育を探る165冊の基本文献549枚の写真模造紙40枚の活動報告児童推薦図書38冊等全て活動の記録です。更に今年職員に配布した脳科学関連資料プリント38種類(お土産用)も用意しました。理化学研究所や科学未来館の資料も展示してあります。今週中いっぱいは展示しておきます。ぜひご覧下さい。私か教頭が簡単な説明をいたします。 
 
 5校時は全校全クラス・7教科の研究授業でした。終わるとすぐに全体会、ブラバンのオープニングから始まりました。記念講演は日大の森昭雄教授の「脳科学と教育」でした。128チャンネルという最新鋭の測定機器を使った研究発表でした。衝撃的な内容でした。一枚一枚のスライドに映し出された内容は衝撃的なものでした。寒くて暗い体育館、身を乗り出して聞き入る姿は凄いものでした。お客様は幼稚園24名、小学校39名、中学校5名、高校4名、大学・研究所9名、マスコミ・出版8名、市議2名、評議員・民生委員7名、職員の両親4名 計102名でした。
 
 教頭と齋藤教諭のお礼の言葉と花束贈呈な真にこころのこもったものでした。閉会のことばの後、私は「脳科学と教育」の研究会を立ち上げることを提案しました。ここから教育の再構築がはじまることになるでしょう。私たちは「脳科学と教育」の架橋・融合をめざして第一歩を踏み出しました。どのような旅になることでしょうか。ご参会の皆様ととみに陰に陽にご協力頂いた皆々様に心から感謝申し上げます。有難うございました。                  
 さて、6年生の皆さん、卒業まで34日です在校生の皆さん、進級まで36日です思い残すことはありませんか。悔いは残りませんか。いっぱい友だちを作ってくれましたか。先生にいっぱいほめてもらいましたか。勉強に運動に精一杯頑張りましたか。
 保護者の皆さん、思い残すことはありませんか。かわいいわが子を愛し尽くしましたか。かわいがり尽くしましたか。苦楽をともにしてくれましたか。早寝早起き、宿題忘れ物、3度3度の食事、大丈夫だったでしょうか。悔いは残りませんか。もう一度振り返ってください。
 
 今年度も4月以降、その時その時に、特に大事と思うことを学校だよりで伝えてきました。校長としての願い・課題・方針を示してきました。もう一度読み直し、学校の意をくみ取ってください。子どもにとっても保護者にとっても、本校にとっても見逃すことの出来ない大事なことは網羅されているはずです。2月と3月、1年間の仕上げですから・・
                      ー以 上ー
「脳科学と教育」講演行脚 [2012年02月13日(Mon)]
     「脳科学と教育」講演行脚の記録
 
 脳科学の知見を生かした教育の進展を願っての教育行脚、17年から20年5月までの記録です。揺るぎない教育の筋道を、読者の皆様とともに生み出したく熱望しています。ご指導下さい。お使い下さい。(桑原)
          
平成17年

01月07日 職員研修「脳科学と教育」
                 川口・東本郷小20名
01月28日 第1回「脳科学の知見をいかした『心の教育』」
     自主研究発会 
                 川口・東本郷小470名

07月04日 埼玉感性脳科学教育研究会発会式
                 川口・西公民館 46名
07月13日 師範塾オープンフォラム実践報告 
            さいたま産業文化センター 200名      
07月27・28日 全国私立幼稚園連盟夏季研究大会
          「脳科学を教育現場に生かす」
               伊香保グランドホテル300名
08月20日 全国教育者研究大会
          「脳科学の知見を生かした心の教育」 
                 立命館大100名
08月26日 教育を考える会
          「脳科学と教育」 
                 川口・西公民館15名
10月15日 ふじみ幼稚園
          「脳科学の知見を生かした実践」
                 川口・ふじみ幼稚園20名
11月03日 東京感性脳科学教育研究会
          「脳科学を教育に生かす実践報告」
                 東京・友愛会館 150名
11月22日 芝東小学校学校保健委員会 川口・芝東小50名

平成18年

01月27日 第2回「脳科学の知見をいかした『心の教育』」
     自主研究発会  
                 川口・東本郷小273名

01月28日 なかよし保育園
        「私の歩みと脳科学ー子どもに寄せる願い」 
               上福岡・なかよし保育園10名
02月09日 学校保健委員会
          「ゲーム脳と上手な使い方」
                 川口・上青木南小30名
03月15日 PTA講演会
          「脳科学と教育―ゲーム脳をどう防ぐか」
                 川口・在家小20名
04月01日 第8回感性・脳科学教育研究会
                 川口・西公民館11名
05月18日 八潮市教育研究会
          「脳科学の知見を生かした教育活動」 
                 八潮・メセナ 200名
06月03日 第10回感性・脳科学教育研究会 
                 川口・西公民館10名
06月30日 戸田市保育士研究会
          「脳科学と幼児期教育」
                 戸田・市民会館100名
07月01日 第11回感性・脳科学教育研究会 
                 川口・西公民館8名
08月21日 PTA役員・保護者講話
          「脳科学と教育」
                 川口・芝中央小4名
08月05日 第12回感性・脳科学教育研究会 
                 川口・西公民館15名
08月25日 第32回教育を考える会
          「私たちの30年間の歩み」 
                 川口・西公民館7名
08月29日 職員研修
          「脳科学と教育」
                 川口・芝中央小25名
10月07日 第13回感性・脳科学教育研究会
          「『ドラゴン桜』と脳科学」
                 川口・西公民館16名
10月27日 地域文化祭(虹の会)
          「ためになる脳の話」
                 川口・神根公民館 70名
11月24日 学校保健委員会
          「脳と子どもの健康」
                 川口・芝中央小105名
12月03日 第14回感性・脳科学教育研究会
          「学校研修と脳科学」
                川口・西公民館6名
12月05日 学校保健委員会
          「脳科学とIT」
                 川口・柳崎小120名
                           
平成19年

01月05日 第3回「心の教育」研究発表事前職員研修会
          「脳科学と教育」 
                 川口・東本郷小28名
01月26日 第3回「心の教育」自主研究発表会(校長村田文男)
                 川口・東本郷小

01月27日 PTA文化部講演会
          「ためになる脳の話」
                 川口・神根東小56名
02月20日 学校保健委員会
          「脳と教育ーゲーム脳についてー」
                 春日部・武里南小236名  
04月04日 職員研修
          「脳科学の知見を生かした教育研究」
                 川口・芝中央小 25名        
04月14日 第16回感性・脳科学教育研究会
      「アフガン難民の子どもたちと音楽」 中嶋弘子
      「ためになる脳科学ーほめて育てるー」桑原清四郎
                 川口・栄町公民館 9名
05月18日 騎西町教育研究会 
          「脳科学と教育」
                 騎西町・文化会館120名
06月09日 第17回感性・脳科学教育研究会
      「生きてこそ今ー人生の参考書ー」  白川好光
      「親が育てば子供は育つー脳科学が後押し
             する親学のすすめ」  桑原清四郎
                 川口・栄町公民館 7名
06月18日 職員研修
          「脳科学と心の教育」
                  蓮田・平野小 21名
                 川口・栄町公民館5名
06月20日 学校保健委員会     
          「脳科学と心と体の健康」
           4〜6年339名、職員25名、PTA30名
                 川口・芝中央小394名
07月17〜19日 児童講話
          「脳科学の話」1年3学級、2年3学級 
                 川口・芝中央小180名
08月18〜19日 師範塾講演
          「脳科学と教育入門」 
              福岡・太宰府研修センター60名
10月06日 第18回「感性・脳科学教育研究会」
          「脳科学と家庭教育」 
                 川口・栄町公民館6名
10月16日 PTA家庭教育学級
          「脳科学と家庭教育」
                 騎西町・高柳小25名
10月28日 日曜参観教育講演会
        「頭の良い子の育て方ー脳科学の知見からー」 
                 本庄・中央小100名 

平成20年

01月29日 第4回「心の教育」研究発表会・シンポジュム 
     森昭雄・池野一成・村田文男・森一夫 
                 川口・東本郷小

01月30日 職員研修
          「脳科学と教育ー脳・こころ・体」
                 所沢・北野小50名
06月07日 第22回感性・脳科学教育研究会
   「教師の条件を考える」 永瀬正臣(元高校長)
   「78年の歩みと見えてきた脳の問題」高梨平吉(茶人)
   「循 環 農 法 」 閑野 忍(高校教諭)
   「新年度出発(A君のこと)」 福嶋良光(小学校教諭)
07月29〜30日 福井県嶺南教育事務所夏期研修講座
   午前「児童のストレスと向きあう保健指導」
   午後「豊かな学びを支える〜早寝・早起き・朝ご飯〜」   
10月04日 第24回感性・脳科学教育研究会 栄町公民館 
   「脳科学と『SWAT理論』分析を取り入れた学校経営」
               南 勇(川口市立教育研究所)
   「運動会の脳科学」   桑原清四郎(川口・芝中央小)
11月20日 埼玉県議会文教委員会
          「脳科学と授業実践」
                埼玉県県議会議員15名
12月06日 第25回感性・脳科学教育研究会 
   「生きる力の源泉は防衛体力」  上澤篤志(東京)
   「私の文章作り」        白川好光(三郷)
   「意欲的に学ぶ理科授業の展開」  (川口・芝東中)
                 川口・栄町公民館8名
02月06日 第1回「脳科学と教育」研究発表会 (校長鈴木洋)
           記念講演森昭雄 川口・芝中央小

02月07日 第26 回感性・脳科学教育研究会 
                 川口・栄町公民館8名
02月18日 学校保健委員会
   「脳科学と教育ー早寝・早起き・朝ご飯とITの克服ー」
    PTA・職員・保健委員、4・5・6年の全児童
                 川口・芝東小394名
03月01日「脳の学校ーシンポジュウム」
                 東京・秋葉原
03月05日 学校保健委員会 
    「脳科学と教育ー早寝・早起き・朝ご飯とITの克服ー」
     P・職員・保健委員、児童会 
                 川口・新郷東小30名
03月07日 「脳科学と社会」研究会参加、
      ・大型コホート研究 
                 東京・一橋記念講堂
05月08日 蓮田市教育研究会全体研修会
      「脳科学と教育の架橋」 
                 蓮田・総合体育館280名 
「心の教育」参考文献一覧 [2012年02月11日(Sat)]
 私たちは、平成16年度 「脳科学の知見を生かした『心の教育』」研究発表をおこないました。当時の写真と参考文献一覧を公開します。
 文科省本部はその基本方針を
 「脳科学や認知・発達の研究 成果を積極的に活用しながら、
  幼稚園・小学校では教科・領域の内容を見直し、
  中学校 では、・・・」

と示しています。しかし、現場は全く“笛をふけど踊らず”です。ほとんど知りません。動きません。
 1990年米国上院で大統領「脳の世紀」を宣言して以来、世界は脳科学でしのぎを削っているのです。日本の科学者たちは93年第一回「脳の世紀シンポジウム」を開催しました。文科省でもけ01年「脳科学と教育」プロジェクト出発させ、02年3月13日「脳科学と教育」研究に関する検討会を開始しているのです。ノーベル賞も線虫と関連に限っても10名を超えています。論文数は膨大になっています。
 私の研究発表は05年1月です。資料をご活用ください。思いきって公開しはじめたのですから・・・。どなたか引き継いで下さい。
 先生方、文科省は「脳科学の知見から指導要領を見直す」といっているのです。1990年以降の日本は経済も政治も教育まで彷徨い続けています。その場しのぎや糊塗ではうまくいきません。ソニーからトヨタまでのたうちまわっています。東電はその象徴です。放置して良いはずがありません。明治維新を成功させた日本です。日本人です。目覚めてください。
 今も(12日8:00)NHKで介護ロボットが紹介されています。米長名人もコンピュータに敗北しました。脳科学の応用は先ず「教育」でした。「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会」でした。報告書も出されました。しかし、教育界が全く反応しませんでした。叫びを挙げませんでした。要請がないので研究者は振り向かなくなりました。予算もつかなくなりました。今では研究の主柱から「教育」は消えてしまいました。

  基本文献・参考文献を見る指導者の先生方

  教育の基本文献・参考文献

  脳科学関係図書

  脳科学関係研究誌、ニュートン、Neture、Science等

研究を進めた教職員、公開授業は全校全学級、
参観者は450名を超え熱気に溢れた。


 当時文科省は「心の教育」に力を入れていました。他校の研究発表を参観しました。みんな良くやっていました。しかし、心の底にまでは響きませんでした。底が浅いと思いました。
 30年以上の実践と脳科学をリンクさせ、「心の教育」を研究してみました。私が読んできた多くの書籍の中から、「これは大事!」と思う本を展示しました。(桑原)

T 基本文献・参考文献(思想・哲学)
@ 指導要領(昭和26年)          文 部 省
    〃  (昭和33年)           〃  
    〃  (昭和43年)            〃
    〃  (昭和43年)            〃
    〃  (昭和53年)            〃
    〃  (平成元年)            〃
    〃  (平成10年)            〃
A 新しい教え方・学び方 宮本 敏行(朝日記者)若狭書房
B 臨教審答申総集編  文部省大臣官房編集  文部時報
C 養生訓・和俗童子訓  貝原 益軒        岩波文庫
D エミール(上・中・下)  ルソー       岩波文庫
E 隠者の夕暮れ・シュタンツだより ペスタロッチ 岩波文庫
F 教育に関する考察   ジョン・ロック     岩波文庫
G 国家(上・下)      プラトン      岩波文庫
H 幸福論(一・二・三部) ヒルテー     岩波文庫大判
I 幸福論          三谷 隆正     岩波文庫
J 哲学的人間学      藤田 健治    紀伊國屋書店
K 風土(人間学的考察) 和辻 哲郎        岩波書店
L 対話の倫理       ブーバー       創文社
M 孤独と愛(我と汝の問題)ブーバー       創文社
N ペスタロッチを慕いて  小原 国芳      玉川大学
O 風の又三郎他18篇   宮沢賢治       岩波文庫
P ペスタロッチ教育学   長田 新       岩波書店
Q 岩下 神父の生涯   小林 珍雄       中央出版社
R 共通感覚論       中村 雄二郎   岩波現代文庫
S 体の発見  鶴見俊輔・安野 光雅・森毅・井上ひさし
          ・池内紀           筑摩書房
U 歴史・民族・教育
@ 口語訳 古事記     三浦 佑之      文芸春秋
A 本居宣長         小林 秀雄     新潮社 
B 論語の読み方      山本 七平      山本書店
C 禅と日本文化      鈴木 大拙      岩波新書
D 米100俵     小林 虎三郎 小林虎三郎編集委員会
E 奥の細道        松尾 芭蕉      岩波文庫
F 葉隠入門        三島由紀夫      光文社 
G 五輪書入門       奈良本 辰也     徳間書店
H 武士道・自警録ーこころのもちかたー他多数 新渡戸稲造
                 三笠書房・講談社学術文庫
I 上杉 鷹山        童門 冬二     集英社文庫 
J 二宮 金次郎       童門 冬二     学陽書房
K 葉隠教育談義       岩上 進      中央社
L 福沢諭吉教育論集他多数  福沢 諭吉     岩波文庫 
M こころ 他多数      夏目 漱石     岩波文庫
N 代表的日本人他、全集40巻内村 鑑三    岩波書店
O 聖書よりみたる日本他 全集10巻 藤井 武  岩波書店
P 歴史をつくるもの他著作集10巻 南原 繁   岩波書店
Q 歴史としての聖書   ウェルネル・ケラー   山本書店
R 森 有正記念論文集ー経験の水位からー
             中川秀恭篇川田殖他13名新地書房
S 常用字解他字統・字通・字訓 白川 静    平凡社
@ GOODNEWS BIBLE MERIKAN  BIBLE SOCIATY 
A 聖書ガイドブック デービッド・アレクサンダー
                     いのちのことば社 
B 田中正造全集全20巻 林茂・雨宮義人・隅谷三喜男他7名
                         岩波書店
C 田中 正造ーその生と戦いの「根本義」ー 林竹二 二月社
D 牧口常三郎と新渡戸稲造   石上 玄一郎  第三文明社
E 空気」の研究        山本 七平    文藝春秋
F 人望の研究         山本 七平     祥伝社
G 日本教育史         赤堀 孝      国土社
H 林 竹二ー天の仕事ー    日向 康      講談社 
I 若く美しくなったソクラテス 林 竹二     田畑書店

V いのち・こころ・教育
@ 風の又三郎・銀河鉄道の夜他多数 宮沢 賢治  岩波文庫
A こころ              夏目 漱石 岩波文庫
B ヘレンケラーはどう教育されたか。サリバン   明治図書 
C 良寛と正法眼蔵       中村 宗一    誠信書房
D 発達リズムと個性の発見   伊藤 隆二    朱鷺書房
E 心の教育十四章       伊藤 隆二   日本評論社 
F 新しいいのちを求めて   関根正雄・前田護郎 山本書店 
G 日本文化と感性教育    高橋 史朗 モラロジー研究所
H 東井義雄「いのち」の教え 東井 義雄    佼成出版社
I 心の時代の教育      伊藤 隆二     慶応通信
J 後世への最大遺物     内村 鑑三     教育出版 

W 脳科学
@『脳と人間』        時実利彦       雷鳥社
A『脳の話』         時実利彦      岩波新書
B『人間であること』     時実利彦      岩波新書
C『情操・意志・創造性の教育』時実利彦      第一法規
D『目で見る脳』       時実利彦著    東大出版会
E『脳の生理学』       時実利彦編集    朝倉書店
         時実・平尾・草間・馬淵・伊藤・藤森
         勝木・鳥居・川上・岩間・吉井・黒川
F『愛は脳を活性化する』   松本元 岩波科学ライブラリー
G『HQ論人間性の脳科学』   澤口俊之 海鳴社
H『脳を究める』       立花隆       朝日新聞社
I『100億年の旅』     立花隆      朝日新聞社
J『セロトニン欠乏症』    有田秀穂 NHK出版
K『あぶない脳』       澤口俊之  ちくま新書
L『ゲーム脳の恐怖』     森昭雄 NHK出版
M『脳の仕組み科学的勉強法』 池谷裕二著 ライオン社
N『元気な脳のつくり方』   森昭雄 少年写真新聞社
O『成功知能HQ』       澤口俊之  講談社
P『私の脳科学講義』     利根川進 岩波新書
Q『脳を育てる』 高木貞敬   岩波新書
「脳科学と教育」研究発表会 [2012年02月10日(Fri)]
「脳科学と教育」研究発表会
 講演に先立ちブラバンの演奏があった。

 道徳の授業公開、3年目の先生である。

 楽しい音楽の授業、お客さんの姿に戸惑う1年生。

 指導・助言・アドバイザーの先生方、錚々たるメンバーであった。前列手前は元埼玉県道徳教育研究会長野口松雄先生、隣は現浦和高校長関根郁夫先生、川口市学校教育部長田村茂治先生、埼玉県国語教育研究会長山下紘一先生、川口市算数教育部長黒沢先生、後列は手前から同理科研究部長小林憲一先生、同道徳研究部長、指導主事の先生方

 感謝会・慰労会で喜び合う教職員、本当に嬉しそうであった。教職の喜び、研究の喜びを十分味わった。校長として先生方・職員が喜ぶほど嬉しいことはない。
脳科学 子育て10ケ条@ [2012年02月09日(Thu)]
脳科学に学ぶ「子育て10ケ条」 
川口・南町保育所職員研修会講演で語ったものです。是非参考にして下さい。

第1条 教育は愛 愛こそ教育です。
 教育の根本基準です。全ての活動に貫徹されなければなりません。教師は全体の奉仕者です。全ての子に愛を注いで教育しなければなりません。愛に分け隔てはありません。

第2条 早寝・早起き・朝ごはんです。
 生活リズムの大元です。基本的生活習慣のベースです。これが崩れると人格は建て上がりません。保育・教育の鉄則です。 

第3条 ゲーム・ケイタイは少ないほど良いのです。
 電磁波はDNA・二重らせん・脳回路に悪影響を与えます。病院ではケイタイを禁止です。電車の優先席でも禁止です。電磁波が精密機器に影響を与えるのです。ゲームが過ぎると扁桃体にまで傷をつけるのです。ケイタイメールは脳を活性化しません。丸ごと人と会うことです。 

第4条 食事は「マ・ゴ・タ・チ・ワ・ヤ・サ・シ・イ」が大事です。 
 食材が大事です。食事が子どもを育てます。朝食抜きはいけません。昼食までエネルギーが持ちません。学力も付きません。
 豆・胡麻・卵・わかめ・野菜・魚・しいたけ・いもを類ごとに満遍なく食べることです。偏ってはいけません。スナック菓子や加工食品は要注意です。からだも心も、健康は医食同源です。

第5条 外遊びのすすめ
 子どもにとってだけではありません。大人にとっても外遊びは大事です。特に子どもにとっては大事です。幼児教育にとっては決定的に重要です。
 そ・・・外で元気に遊ぶと 
 と・・・友だちができます。 
 あ・・・あたまが良くなります。 
 そ・・・骨と筋肉が育ちます。
 び・・・病気になりません。  
脳科学 子育て10ケ条A [2012年02月09日(Thu)]
脳科学 子育て10ケ条A
第6条 手は脳の出先機関、足は脳と一体です。
 手・足・口が特に大事です。大きな手・小さな手、逞しい手、器用な手、手の動きは脳の働きと連動しています。使えば使うほど成長します。赤ちゃんだってスプーンで食べさせます。5歳児にもなれば1mものマフラーを自分で編みます。

第7条 学力はイメージです。
 国語も算数も、音楽も図工も、体育も道徳もイメージが浮かばなければアウトです。逆にイメージが豊かであればあるほど教科のねらいは豊かに達成されます。

第8条 人はやったとおり育ちます。 
 身体を使えば身体が育ちます。ブリッジをすればブリッジが上手になります。楽器をやれば楽器が上手になり、勉強すれば勉強が好きになります。ウソをつけばウソつきになり、泥棒をすれば泥棒になります。「ダメなことはダメ」です。やらせないことです。それが教育です。

第9条 もう一歩の努力、それが勝負です。
 登り棒、竹馬、逆上がり、足掛け回り、もう一歩・もう一回です。一歩上を目指します。らくちんしていたら伸びません。負荷がかかってこそ子どもは伸びるのです。できたら繰り返しです。繰り返しで身に付きます。実力になります。努力のくせ・習慣は一生の宝です。

第10条 豊かな経験が豊かな人格をつくります。
 ザリガニつり、野菜作り、草むしり、秋の祭り 経験の束がその子です。豊かな経験が豊かな子どもを育てます。ダイナミックな経験の場をあたえることが親や学校の責任です。

 脳科学の知見から教育のポイント10ケ条を挙げてみました。ご活用ください。
川口・南町保育所講演@ [2012年02月08日(Wed)]
 2月4日 川口・南町保育所で講演した。演題は「脳科学に学ぶ子育て」、土曜日の午後であったが、教職員は産休も含め全員が参加した。保護者も参加した。
 “脳科学の父”は時実利彦先生(1909-1973)、“幼児教育の父”は倉橋惣三先生(1882-1955)である。倉橋先生は一高・東大で学び、お茶の水女子大学で幼児教育の実践を重ね日本の幼児教育の基礎を確立した。戦後保育学会創設し、幼稚園保育法を書いた。
 幼児にとって脳に変わりはない。幼稚園児の脳も、保育園児の脳も全く同じである。発達に変わりはない。違った教育をして良いはずはない。先生は終始一貫幼・保一体化を主張し譲らなかった。
 追記:
 2月7日読売新聞は「幼保一体化@」を掲載した。戦後66年間、厚生省と文部省は別ルートで幼児教育を進めてしまった。お互いに成果を挙げつつも乖離を生んでしまい合体を困難にしている。本来は脳科学の知見を踏まえ、保育園の経験と幼稚園の指導法を生かしあうべきであった。「総合こども園」では相互補完によってよりよい幼児教育を生みだしてほしい。
 記事にあった1990年はアメリカ上院が「脳の10年」を宣言し1000億を投入した年である。以降世界は脳科学をベースに激烈な競争に入ったのだ。OECDもPISAも同一線上で動いているのである。幼稚園・保育園だけでなく義務教育関係者も脳科学の重要性に目覚めてほしい。 

 私は9月川口・鳩ケ谷市立保育所長会で脳科学の講演をした。話の内容に深く共鳴・共感した深井所長は帰園するとすぐ職員に伝えた。聞いた先生方は「自分たちも聞きたい」といった。そして今回の研修会となった。
 保護者からも要望があった。一緒に学ぶことはいいことだ。先生方が学ぶ。保護者も学ぶ。保護者は先生方の応援団となる。南町保育所はそのさきがけとなった。所長の感性、職員の素直さ・知識欲・教育愛、南町保育所は幸せだ。 

 教育は愛、愛こそ教育である。やっと教育のキー、秘密の鍵がわかった。愛のニューロンが発見されたのだ。スピンドル細胞と呼ばれ、数は数千。数は少ない。しかし巨大で威力は甚大、普通の細胞の5倍もある。脳全体を駆動し、脳を活性化する。育ての牽引車は愛だったのだ。
 所長を中心に南町保育所の教職員は愛の実践をしている。教育・保育愛に生きる人たちである。子どもへの愛、子どもへの暖かいまなざしと対応、職員相互の気配りと協力、思いやり。一つ一つのしぐさ・言動に愛が貫かれていた。良い職員を持った南町保育所の子どもたちと保護者は幸せである。

 愛されると脳全体が真っ赤に染まる。脳全体が活性化されるのだ。愛されないと活性化されず暗く沈みこむ。愛されると嬉しい。愛されないと憂鬱になる。
 褒められれば嬉しい。叱られると哀しい。しかし、褒められっぱなしではダメ、野放図になる。我がままになる。悪いことはビシッと叱らなければならない。その割合は7:1、褒める:叱る=7:1 である。褒めて伸ばし、叱ってしっかりさせるのである。
 「天地人」の「愛と義」である。「自由と規律」のバランスである。 

川口・南町保育所講演A [2012年02月07日(Tue)]
 “遺伝か?環境か?” 長い間、教育学者を悩ましてきた。自由主義者は遺伝を重視し、共産主義者は環境を重視した。お互いに譲り合うことなく、遺伝子決定論Vs環境決定論を主張し、反駁しあってきた。
 脳科学が論争に終止符を打った。両方とも大事であった。遺伝子・DNAの発現が環境との相互作用によってなされる、それが明確になったのだ。遺伝がよくても環境・働きかけが悪いと良くならないし、、遺伝が良くなくても環境・働きかけが良いと良く育つことがわかってきた。
 豊富な環境には「広い空間・多くの仲間・様々な遊び道具」が揃っている。(右図)
 そのとき神経細胞は第一分化から第二分化、第三分化へと枝分かれしていく。どんどん分化し緻密な神経回路を作った。(左図)
 運動神経が良い。頭が良い。いずれも同じこと。神経回路が発達し運動でも遊びでも学習でも、何でも良くできることである。

 「教育は愛 愛こそ教育」 教育は愛の実践である。愛のない教育はいずれ破たんする。愛の教育はいつまでも絶えることがない。

 脳の活動は脳波に現れる。脳波を見れば脳の活動がわかる。δ波は遺伝子発現プログラムである。月齢が若いほどδ波が多い。4カ月頃をピークに、どんどん下がり8か月、12ケ月、1才、2才と下がっていく。その代わりα波が増えてくる。α波は日常の活動波である。遺伝子の影響から意識活動へと移っていくのである。睡眠の時間が減り、活動の時間が増えてくる。
 眠りを妨げてはならない。熟睡させなければならない。遺伝子の発現をゆがめてはならない。

 1:30〜3:40 2時間10分 休憩なし 凄い集中力である。先生方も保護者も・・・。知りたいのだ。学びたいのだ。納得のいく講義を受けたいのだ。現場は本当の話を聞きたいのだ。19名の保護者が含まれていたという。

 講義が終わった。あっという間に場が変わり、お茶会になった。感想・質問、一人一人からお礼・感想とともに真剣な質問が続いた。私は短いながら丁寧に応答した。
 土曜の午後、勤務時間外である。先生方の熱心が嬉しかった。先生方と苦楽を共にしようと思った。
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