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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


脳幹・大脳辺縁系 [2007年03月31日(土)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。(本多)
本ブログは、埼玉県川口市立東本郷小学校の実践研究報告(H16〜H17)
「脳科学の知見を生かした『心の教育』」
(森一夫教頭作成)をもとにしたものです。本校は、「脳科学と教育」の
実践研究の第一歩を踏み出し、以来桑原の定年退職後も研究を継続
しています。20年1月29日第4回研究発表会を開催しました。なお、
川口市立芝中央小学校も川口市教育委員会研究委嘱を受け、実践
研究を開始し成果をあげております。20年4月、一年次研究報告書
作成。21年2月、研究発表会を開催いたします。
 く本報告はささやかな一歩ですが、これからの日本の教育を探るうえ
で極めて重要な第一歩だと思っています。ご指導・ご指南よろしくお願
いいたします。(桑原)





脳科学の知見を生かす(1)

1 基本的には3つの知見が「心の教育」に結びついている

(1)脳幹を育て、生体リズムを整えること

<脳幹は呼吸、睡眠、心臓活動、血圧調節などを司る生命の中枢部分>

↓そのために

@「早寝・早起き・朝ごはん」

A「テレビ・ゲームは時間を決めて」

これらのスローガンのもと、しっかりとした生活・学習習慣を形成し、「根じょうぶな子」を育成する。

B外遊びの奨励

(2)大脳辺縁系(扁桃体、海馬など)を鍛え、育てること

<大脳辺縁系は「たくましく生きる」ための中枢部分>

本能(食欲・性欲・集団欲)の発現場所。
感情のサーモスタット(温度自動調節器)の役割を果たす。

五感の情報を値札をはってより分けている。
ホットな情報は記憶され、報酬として与えられる。
また一方、恐怖のような不快な情報(※戦争体験や虐待などからのPTSDがその例)も記憶していく。
感覚からのどうでもいいデータや思考は値札を付けられず、しばらくすると忘れられてしまう。

報酬系は人間の行動に影響を及ぼすもの・・・教育の大切さ

※扁桃体は「好き嫌い」の判断、情動に係わる部分
  海馬は記憶に係わる部分

@喜怒哀楽の感情が育つ多様な体験(感動体験)をさせる

A是は是、非は非の指導により悪い回路の軌道修正をする

B褒めて育てる(よい回路を伸ばす)。「もう一度やろう」とする意欲づけ をする

C寒暖、風雨に身をさらすことができる(皮膚のセンサー、汗腺の退行を防ぐ

D遊びと勉強のけじめ、メリハリをもたせる

・運動すると運動連合野が働き隣の前頭前野が刺激され学習効果、記憶力があがる

・運動するとセロトニンが出て扁桃体に抑制がかかり、過剰反応をしなくなる。
 脳がスッキリし、授業への切り替え、効果が上がる



脳科学の知見を生かす(2)につづく〜
前頭前野・その他 [2007年03月30日(金)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。





脳科学の知見を生かす(2)

前回からの続き
1-(3)新皮質特に前頭前野を育て活性化させること

<前頭前野は
「判断力向上・情動抑制・創造性・理性など人間らしく心豊かに生きていく」ための中枢部分>

人間だけが発達している部分で、皮膚や筋肉から刺激があるとあちらこちらに連絡し、脳を活性化させる所。



@夢や希望をもつ(志と気概)

A多様な人間関係(異年齢集団活動)

B直接体験、本物志向(学校農園、ヘビ、ハイブリッド発電)、五感を使う

C音読、全校読書、口の体操ウォーミングアップ、チェック&チェック

D漢字ドリル、計算ドリルのくりかえし

E下級生の世話(読み聞かせ、歌の指導)、仲良し班の給食・遊び・清掃

F野外活動(全校仲良し遠足、大貫海浜学園)


2 その他

○テレビ・ゲームをやりすぎると脳の発達に大きな影響を与え、前頭前野の機能が低下する。
…家庭での生活の改善指導

○脳幹は爬虫類脳、大脳辺縁系は旧哺乳類脳と呼ばれ動物脳である。
前頭前野を含む新皮質は新哺乳類脳とい呼ばれ人間脳である。

○たくましく生きていくための「食欲」「性欲」「集団欲」の三大本能はたくましい動物脳と賢い人間脳のからみあいによって演出される。
…人間らしく心豊かな児童の育成

○前頭葉は視覚と原始感覚(嗅覚、味覚、触覚)との共感的な刺激を受けて活性化する。

○視覚だけで得る記憶はあやふやだが、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などをともなわせると非常にリアルなものとして脳に残る。
…体験活動の大事さ

○大脳新皮質が大脳辺縁系、視床下部、脳幹を支配、コントロールし、命令している。しかし、一方、大脳新皮質の働きが大脳辺縁系や脳幹によって支えられている。
…バランスの良い育みの大切さ

○情緒は言葉に五感をまぶしてできあがる。前頭部のソフトウェアーは小さい頃からの言葉磨きによってつくられる。
…国語、読者の大事さ

(3)記憶メカニズムへつづく
記憶メカニズム [2007年03月29日(木)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)<なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。/色>



脳科学の知見を生かす(3)

1 記憶のメカニズムを教育に生かす

<記憶とは「記銘(覚える)−保持(保存する)−想起(思い出す)」を合わせたもの>

※それぞれの情報は、映像の部屋・音の部屋・言葉の部屋に保存される。
ニューロンとシナプスがつないでいる。これらは、記憶をつなぐひもとなっている。

思い出すとは情報をたぐり出すこと。
記憶のひもが細くなると思い出せなくなる。※認知症

「うっかり物忘れ」

※前頭前野のワーキングメモリー(脳のメモ帳)は使わないと細くなる。

           

記憶のひも(ニューロンとシナプス)を鍛えると太くなる

〜記憶のひもを太くする方法〜

○ニューロンとシナプスを刺激する

@声を出す(前頭前野を活性化)
※音読、口の体操ウォーミングアップ、暗唱

A運動をする(運動すると運動連合野のとなりの前頭前野を刺激)
記憶のメモ帳の容量が大きくなる。
※外遊びの後の授業への集中(学習モードへの切り替え)へ


2 心の成長には脳が大きく影響

「子どもの頃、肉体的な苦痛を味わったことのないような子どもは、成長して必ず不幸な人間になる」…コンラード・ローレンツ(ノーベル医学・生理学賞を受賞した動物行動学者、オーストラリア人)

子どものときの肉体的苦痛とは、折檻を受けたというようなものではなく、暑さ寒さに耐えた、ひもじさに耐えた、苦しい仕事をしたことなど。
このような肉体的体験が、人間の脳の脳幹を刺激する。

              

○子どもは脳幹を鍛えないと脳幹が痩せてしまって、忍耐力がなくなる。

(4)ほめて育てる へつづく
ほめて育てる [2007年03月28日(水)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。


脳科学の知見を生かす(4)

1 『ほめて育てる』

<「ほめる」と脳神経回路が発達する>

ほめて幸福感、達成感を味あわせ、養う。

好きなことを主体的にする、好奇心、充実感、集中力が伴うことをするとドーパミン系が働く。

そうすると、前頭連合野にドーパミンがよくでる。

その結果、神経回路が発達する。

(※9回褒めて1回叱る程度が効果的・・・神経細胞報償系87%、罰系13%)



心の三原色(神経伝達物質)

@ドーパミン(快、やる気)
Aセロトニン(快、不快の抑制)
Bノルアドレナリン(興奮)


褒めることや顕彰等のモチベーション効果・・・意欲を引き出す

                ↓

<本校の特色ある取り組み>

○各学級での日々の学習面、生活面での「やる気を育てる」指導

○「友だち大好き、先生大好き、学校大好き」な児童の育成に向けた教育

○多様な人間関係(異年齢集団活動・・・遊び、給食、清掃)

○下級生等への世話(6年生が読み聞かせや歌指導)

○外遊び、群れ遊び、サッカー、フットコの奨励(やりたいことをする)

○漢字・計算(漢字ドリル・計算ドリル・チェック&チェック)の確実な定着に向けた小刻みなステップと指導

○6ヵ年皆勤賞・精勤賞、1ヵ年皆勤賞を卒業証書授与式で表彰するとともに保護者の養育姿勢への賞賛をし、親への啓発

 ※平成16年度卒業製6ヵ年皆勤賞2名
   平成16年度1ヵ年皆勤賞110名
  →欠席0、不登校0の学校を目指す

○学期毎の学級委員の任命(リーダーとしての自覚と責任と励まし)等

(5)ゲーム脳の予防へつづく
ゲーム脳の予防 [2007年03月27日(火)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。




脳科学の知見を生かす(5)  

1 ゲーム脳の予防に向けて

ゲーム脳とは・・・

視覚からの情報だけで、何も考えずに指先を動かすテレビゲームなどを、長時間続けていると、大脳の働きが低下していくこと。

ゲーム脳(セロトニン欠乏状態)になること。

※鬱状態はセロトニン欠乏状態
※ゲーム脳は脳は測定によりα波がβ波と重なるか、α波がβ波より上になる状態

@集中力や継続力、記憶力がなくなる。
Aすぐにキレたりおこりっぽくなる。

<原因:ゲームにより、大脳の側面に位置する創造力や人間らしい(理性・道徳心)感情を表現する働きを持つ前頭前野の活動が低くなるため。>

*長崎の小6女子の同級生殺害事件などパソコンの影響。
人間らしさを司る前頭前野の働きが極端に低下し、自己抑制が欠落して「殺すぞ」の言葉
(インターネットに嫌なことを書かれ、動物脳の扁桃体に焼き付けられ、トラウマのような状態。恨みつらみが重なり、善悪の判断が困難。一気に「殺す」行動に走ってしまう。
・・・森昭雄教授対談より(MOKU)

                    

(1)生活アンケート(5月・9月・1月)により子ども一人一人の生活の実態を把握し、全体的な傾向をつかむとともに各児童への指導に生かす。
※5月アンケート終了後の家庭訪問・面談での指導

(2)森教授の「脳の元気度調査(脳波)」の実施とその結果に基づく各児童へのコメントと指導

(3)「テレビ・ゲームは時間を決めて」<本校「心の教育」に向けたスローガン>の啓発と指導
※テレビは一日1時間以内、ゲームは15分以内に抑え、読書のあと感想文を書くとよい。・・・森教授の授業(本校H16・9・3)
(※わかったことを口に出す、書くと脳は活性化する。)

(4)読書をする。特に音読が前頭前野を活性化する。
※週4回の朝読書(月、火、水、金)、読書ボランティアによる読み聞かせ(月曜)、授業での音読と家庭での音読の宿題(音読カード使用)

(5)音楽を聴く(右脳、左脳がよく働く)
※モーツァルトなどのクラッシック音楽

(6)運動をする。(セロトニンが出て、脳の働きを調節)
体育授業での万歩計運動密度測定、外遊びの奨励、ウォーキング、リズムのある運動、太鼓たたき等
※お手玉(集中力がつく)
運動会で育む [2007年03月26日(月)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。






脳科学の知見を生かす(6)

1 運動会(集団力)から心身を育てる

<脳幹と大脳辺縁系を鍛え、発達させ「シャキッ」とした心と体に>

*やる気(進んで取り組み、根気強くやり遂げる気力)を育て、リズムある運動からドーパミンとセロトニンを分泌させ活性化させる。

もともと運動が好きな子は運動会により自分を発揮し、自己表現を図れるものだが、同時に動くことが苦手な子、嫌いな子、億劫な子も運動会を通して大きく成長している。

このような行事(ハード面)と種目内容(ソフト面)の魅力と指導そして集団力・仲間力により苦手な子等も引き上げられる。

運動会は今後の1つの試金石となる。

その指導と効果は

@本年度、全員出席、けがなし

A「しゃべらない・横着しない・先生の言うことを聞く」
学校長の言葉から練習の取り組み姿勢・態度を指導。

B教師は子どもに合った指導を展開。

C「へこたれない、力を抜かない、投げやりにならない」児童の変容

 ※白群はがんばり勝ったが、赤群は応援・取り組み態度良し。
   児童は力を抜いている子は一人もいなかった。教師の平素の
   指導と姿勢の賜(120%フル駆動)

D若手の教師が先輩教師の胸を借りる。そして鍛えられる。

EK君、T君も運動会にしっかり参加、活躍、1つの自信に。

F高学年のRockソーラン今年も運動会の花形に。
下級生も踊ってみたい気持ちに。
腰を落として踊る姿は足腰が鍛えられた証拠。

Gかわいらしい低学年のUFOは軽快なリズム音楽に合わせて楽しそう。
音楽の曲調に合わせて「ビシッ」と決まった中学年の組体操はやり遂げた満足感でいっぱい。

H今年の運動会で子ども達の体のキレがよくなった。
キレ味がよくなった。
体のキレは気持ちまで「シャキッ」とさせる。

I閉会式で学校長の挨拶に拍手が起こった。
教育に対する熱情と使命感(教育愛・こども愛)への並々ならぬものへの喝采であった。
KUWAブランド(日下教諭デザイン)のTシャツ・ポロシャツを着た職員も地域からの「信頼」を肌で感じ取った瞬間であった。
我慢回路を育む [2007年03月25日(日)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。

脳科学の知見を生かす(7)

1 人間らしい成長を期して(幸せの基礎づくり)

(1)「我慢回路(たくましさ)」を育む

<五感をフルに使って大脳辺縁系を鍛え育て、前頭前野もしっかり成長>

子どもの中に無限に眠っている感性を目覚めさせ、自立するための勝負所(躾・教育)をはずさない。

      子どもへの指導、家庭への啓発と指導

「〜ない」の生活改善からまともに育てる!

・暑さ、寒さを知らない。(すぐに冷暖房の部屋に逃げ込む)

・早寝・早起きができない。(本校のめやす→低:9:00高:9:30の就寝)
※テレビ・ゲームで夜更かし、夜型生活傾向 (全:起床6:30)

・外で元気に遊ばない。(「バタン・キュー」の子どもらしい生活、清々しい気分と体が喜ぶ体験を今この時期に)

・五感があるのに使うのは主として視覚しか使わない。

・手を使っても親指(又は人差し指け)しか使わない。

・朝食は食べない、食べられない。好きなものしか食べない。

・食事はテレビを見ながら咀嚼しない。(食べ物を流し込む)

・自分の部屋でゲームやテレビ、人と触れ合う生活になじめない。

・家族団欒がない、喋らない。(*「テレビ、ゲームは時間を決めて」、「ノーテレビデー」などの家庭の取り組みから『家庭・学校協力証』の授与・・・10月学校だより)

・ほしいもの、「待てない」「我慢できない」(*親の躾、教師の指導)

・物を大事にしない。(*もったいない<MOTTAINAI>の全校推進


(2)「思いめぐらし回路」を育む

<人間らしく心豊かに生きていく前頭前野を育てる>

おでこのソフトウェアにより、人間は唯一文字を書き、言葉を喋ることができる。脳のソフトウェアは人間に思考を行わせるセンターの役割を担う。思考は言葉が存在するからできる。「吾思う※言葉で考える)故に吾あり」である。
 
○国語を中心として全教育活動を通した言葉磨きと豊かな心の育み。

○言葉により思考力が、思考により計画性が、これらにより判断力のある児童を育てる。

○多様な人間関係(異年齢集団)から学び身につける相手への理解、思いやりと自尊感情の育み。(*仲良し班の給食・清掃・遊び、なかよし遠足、6年生から1年生への読み聞かせや歌指導、高学年から低学年への世話など)

○「テレビ、ゲームは時間を決めてほどほどに」の家庭への指導。

○いろいろな体験活動、経験から思考力を広げ・深め・豊かな心<情緒>を育てる。
(*学校農園、ハイブリッド発電の直接体験、福祉体験活動、親子除草作業など)
臨界期 [2007年03月24日(土)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。


脳科学の知見を生かす(8)

1 子どものバランスのよい育ちのために

○子どもの成長に大切な時期

<臨界期を踏まえた子育てと教育>

※臨界期:
ある幼少期での期間の環境や教育が脳の発達にとって最重要であり、その時期が過ぎると、ある能力を獲得したり発達させたりすることが極めて困難であるという性質の一時期。

幼少期のある期間で脳の「基本的な神経回路」がそのときの環境に応じて作られる。

*子ども達の五感(目、耳、花、舌、身)から得る刺激の如何によって成長配線の仕方が違ってくる。

母親の声、動き、表情、拳の感覚、身の回りの全ての刺激を吸収していく。

・・・幼児の発達を考える際に大切なことは、2歳までに60%、4歳までに75%、そして6歳までに90%と、脳細胞間の配線が完了し、その構造が出来上がってしまうこと。
そして残りの10%は、20歳位までに緩やかに成長していく。

******

暖房効かせて 寒さがない     テレビの見過ぎで 考えない
冷房効かせて 暑さがない     何でもホイホイ 我慢がない
おやつが過ぎて 空腹がない    点数以外は 関心がない
歩かせないで 疲れがない     判っているけど 行わない
おもちゃのやり過ぎで 興味がない これではまともに 育たない

(H17・10・1 第会感性・脳科学教育研究会講演 村上光男園長)


*赤ちゃんの神経回路は、母親がつくるもの。

模範とスキンシップが赤ちゃんを育てる。

育みのまなざし、可愛がることが大事。

赤ちゃんでは、母親と目線が合わない、表情が乏しい(*自閉症、ADHD)などサイレントベイビーの出現。

テレビをかけっぱなしで子守がわりになっている。

応答的な環境が必要。

また、言葉が喋れない、笑わない、遊べない子が増えている。

実体験が五感を育てる。

五感を刺激する。


※・テレビをつけっぱなしだと人間の声が子どもに入っていかない。
(表情をなくす。言葉がでない。)

・聴覚の臨界期は3歳から5歳で就学前である。

・就学前の自然体験学習(水遊び、群れ遊び)が大事。

・言葉は過去に体験がないと育たない。

    ↓       (H16・10・2 日本健康行動科学会講演 片岡直樹教授)



○「三つ子の魂百まで」の諺は、脳の発達における臨界期をしめしているようで、言い得て妙である。

ヒトの脳は8歳で殆ど完成に近い。

しかし、脳は可塑性(シナプスの可塑変化)に富むもの。

乳幼児から小学校教育の大切さを再認識するとともに家庭(親)・地域、学校の教育力により子どものよりよい成長を図ることの大切さを改めて感じさせる講演内容だった。

読書の効果 [2007年03月23日(金)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)<なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。/色>



脳科学の知見を生かす(9)

1  読書を通して豊かな心をつくる

<読書から脳を活性化(前頭前野、右脳・左脳)させる>

本校では、朝読書週4回(月、火、水、金)実施している。
そのうち、月曜日は、PTAの方々の読書ボランティアによる読み聞かせやブックトーク、教師による読み聞かせを20分間行っている。

また、5,6年生(図書委員)による1・2年生への読み聞かせも行っている。
図書委員会では、本の紹介や読書アンケートなどの発表を児童集会で行い、読書に対する興味・関心を高め、その啓発に取り組んでいる。



<読書の効果>

(1)朝読書では、全校の児童が家庭モードから学校モードに切り替わり、一人一人の児童がまた校内が落ち着いた雰囲気での1日のスタートができるようになった。
生徒指導上大きな効果があった。

(2)読書好きになった児童が増えている。
 Q「あなたは読書が好きですか」
 →どの学年も80〜93%が好き
 (H16・12 学習・生活に関するアンケート結果より)


平成17年度1学期読書アンケート(H17・7・13)から
 Q「1学期に面白い本や心に残る本に出会えましたか」(2年生以上259人実施)
 A 「はい」217人(84%)
   「いいえ」42人(16%)
 Q「本に出会えたきっかけは何ですか」
 A ・図書室・学級文庫 137人  
   ・読み聞かせ・ブックトーク(ボランティア)30人、(先生)18人
   ・書店 71人           
   ・公立図書館 39人         
   ・友だち 50人    
   ・その他 27人

○友だちからの情報が、読んでみようと思う気持ちにつながる。
 授業の中で子ども同士が本の紹介をしあう場面を増やす工夫をする。

○手元や教室内近くに1冊の本を置いておく習慣づくりと環境を整える。

●家庭では、ゲームは15分以内、その後ゲームの3倍の45分は読書をし、感想文を書くとよい。→出力することの大事さ。(森 昭雄教授)

MOTTAINAI [2007年03月22日(木)]
※作成:川口市立東本郷小学校(桑原清四郎校長の許可を得て転載)なお、平成19年2月より桑原が徐々に追加し内容を膨らませていきます。

脳科学の知見を生かす(10)

「もったいない(MOTTAINAI)」から
生命を大切にする心を育てる


<脳に「もったいない回路」を創り、シナプス増強> 

子どもたちのまわりに物が溢れ、物を大事にしない状況が子ども達を取りまいています。
そこで、本校では、学校だより(5月号)のように「電気がもったいない」「水がもったいない」「食べ残しがもったいない」「時間がもったいない」など一寸としたことに心を向けていくように呼びかけています。
 
先ずは、「もったいない回路」の種まきを12歳までにし、あとは続け、広げ、強めることのできる児童の育成です。

私たち(50歳代前後)の世代では、米粒1粒を粗末にしたりすると、農家の方々の苦労を思い量って親から叱られたものです。

このように「もったいない」の言葉の奥には「努力」や「苦労」、「時間」や「歴史」など、せっかく積み重ねてきたことを「失ってしまう」「無にしてしまう」ことへの無念と哀しみがありました。

何よりも相手の「気持ち」を無駄にしない、感謝と敬愛の心を子ども達に育んでほしい。


〜「もったいない(MOTTAIANI)」メモ〜
「もったいない」は、ノーベル平和賞受賞者のケニヤ副環境相ワンガリ・マータイさんが提唱したものです。
2005年2月の来日時に日本語の「もったいない」に出会い、地球環境を守る世界共通語として「もったいない(MOTTAINAI)」を世界各地で訴えています。



★物の生命を大切にする心は生命を大切にする心に繋がる。

(例)遊びで壊した傘の命は使用不能になったとき、物の生命が失われる。
   物の生命を通して物を大切にする心を育てる。

○「もったいない(MOTTAINAI)ポスター」を作成をする。
   ・学級でぬり絵をして掲示し、児童の意識向上を図る。
   ▲教室を出るときは電気を消す。
   ▲給食(低学年)は各児童の食べる量に合わせて盛りつけし、調
    節する。
   ▲手洗い時は水道の出っぱなしにしない。
   ▲遊びと授業時間のけじめ、メリハリをつけ、学習・遊ぶ時間を
    大切にする。今やることに集中・完全燃焼する。
   ・各家庭に配布し、活用と啓発取り組む。

○ハイブリット型発電所の設置により、風力発電や太陽光発電から生けの噴水、夜の外灯に 自然エネルギーの恵みを利用。
 
 電気、油等の使いすぎ、地球に優しいエネルギー発電から環境教育と物を大切にする心を 育む。
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