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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


脳の学校セミナー@ [2011年12月27日(Tue)]
 12月11日、「脳機能NIRS誕生20周年記念『脳の活性化の診断と応用』セミナー」がアルカデイア市ヶ谷で行われた。
 NIRS脳計測装置とは、近赤外光を用いて頭皮上から非侵襲的に脳機能マッピングする 「光機能画像法」の原理を応用した装置である。反射光を 10-30 mm 離れた頭皮上 の点で計測すると脳活動の様子が、ヘモグロビン(Hb)の増減や酸素交換を補足できる。
 その原理を発見したのが20年前、弱冠30歳の研究者加藤博士であった。中3の時、天啓のように「脳だ!脳を知ろう!」と思った。以来35年間、一貫して脳を探る旅を続けてきたという。

 当時の指導者は高嶋幸男博士(国立精神・神経センター神経研究前所長であった。若手研究者を生かすも殺すも指導者の見識による。若手の発想やヒラメキをどう価値づけるか、高嶋博士は優れた指導者であった。
 発見した原理が実用化されるには技術者が必須である。同僚の亀井淳医師(現岩手医科大学小児科)と浜松ホトニクスの尾崎健夫が協力し計測装置を作り上げた。今回20周年を記念し、3名に加藤博士から感謝盾が送られた。
 研究者が研究室に閉じこもり、技術者が目先の利益にとらわれる国は不幸である。脳科学研究者と現場教師の連携が進まない教育界は如何!
 医療・福祉・BMIの世界は飛躍的に発展している。日本の教育界は目を覚ましてほしい。学問の精神を取り戻してほしい。真理の前に幼児の如くなってほしい。

 若手研究者吉野加代子、脳機能イメージング(COE)を使って次々と重要な研究成果を挙げている。「海馬回旋遅滞症」を加藤博士が発見、吉野研究員は研究を進め回旋遅滞がもたらす「おとなの発達障害」を明らかにした。

 口腔生体医学研究所荒井正明先生の講演は「何故 マウスピースをつかうのか?〜脳機能分析から解ったこと〜」であった。同じマウスピースでも、モノによって脳に与える効果が違うことを明らかにした。
 良い影響がある製品、悪影響をあたえる製品があるという。「売れればよい」「形さえ良ければよい」という時代は終わった。脳血流量や酸素消費量にどう影響を与えるか。「脳に良いか悪いか」が製品選択の基準に躍り出る時代がやってきた。

 ファミリー歯科医院長佐野真弘先生の講演は「口呼吸(お口ポカン)と脳の活性」であった。COEを用いて鼻呼吸と口呼吸の違いを明確にした。
 口呼吸が悪いこと、身体や心や頭の健康や発達に悪影響をあたえることはわかっていた。経験則として指摘されてきた。しかし可視化できないために説得力を持たなかった。COE計測によって酸素効率に変化が現れることを突き止めた。6月カナダでの国際学会(OHBM)でも発表された。
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