騎西町教育研究会講演
[2007年05月18日(金)]
5月18日 騎西町教育研究会総会後「脳科学と教育」講演、
騎西町文化館 約120名
アカゲザルの脳や研究資料、実践の写真資料(全51枚)を提示しな
がら以下の内容で講演した。
脳科学と教育
前川口市立東本郷小学校長 桑原清四郎
<はじめに>
○天皇・皇后の理化学研究所訪問
○ イデオロギーを超えた教育を
・くるくる変わる教育の世界、子どもも先生も親たちも困ってしまう。
・「学校は宝を積んだ難破船だ。」「ガラクタ遊園地だ。」
・変わらない教育の筋道(DNA・脳・歴史・公教育140年
・自分の経験)
1 脳のしくみと機能
@前頭葉・後頭葉・側頭葉・頭頂葉の4葉と知・情・意
A脳幹・大脳扁縁系・新皮質・前頭前野
B役割分担
Cニューロン(核・樹状突起・軸索)
Dシナプス(発火・結合・増強・刈り込み)
E感受性期・可塑性
Fニューロンネットワーク
G脳の発達曲線(3歳で70%、10歳で95%)
Hスパインと学習(がばっと食いつく・脳みそ絞り・どんどん書く,
どんどん発表する)
I刈り込みと記憶
J脳波測定と結果
K虐待と脳の萎縮
L発達障害と脳(残存能力を生かすこと)
2 脳の原理ー脳科学の知見を生かすー『愛は脳を活性化する
(松本元博士)』
(1)脳はスポンジ、どんどん吸収する。
(2)脳は二進法、やるかやらないか、暑いか寒いか、「生ぬるい」
は脳が混乱
(3)脳は刺激で発達する。刺激がない衰退・退化する。脳は願った
方向に伸びる。
(4)シナプスは発火し、結合し、増強する。
(5)脳はネットワークである。シナプス(の総体)が人格をつくっている。
(6)1素子1対応である。相手を選び、それ以外は刈り込まれる。
(7)シナプスのスパインは強い刺激で太く膨らみ、弱い刺激では
小 さくしか膨らまない。太鼓と同じ、打てば強く響き、弱く打つ
と弱く響く。
(8)ゲノムは32億8400万ペアで構成 遺伝子は24808個
(06・5月1日現在)
(9)遺伝子は開いたり閉じたりする。スイッチONは3%、OFFは97%。
(10)脳の切れ味より、体の切れ味が先決。入力情報は意識より運動系
が先に作動する。
(11)海馬と扁桃体(海馬は記憶、扁桃体は情動)
(12)側座核と扁桃体(側座核は愛情・安心・意欲、扁桃体は快・
不快・自己防衛)
3 学校は何をするか
(1)脳幹を育てる。
(生命の中枢、生体リズム、バランス、自律神経)
・早寝(9:00)、早起き(6:30)、朝ごはん
・遊ぶ・鍛える・仕事する
・学校モードにする(全校朝読書)
(2)大脳辺縁系を育てる。
(情動の中枢、海馬で感情記憶、扁桃核で情動)
・喜怒哀楽を体験する。(情動の掘り起こし)
・風雨や寒暖に身をさらす。
・メリハリをつける(遊びと学習のけじめ)
・朝礼や学習でビシッとさせる(集団適応、規律)
(3)大脳新皮質を育てる。
(学習中枢、頭の良さ・知能の発達、適応行動、)
・脳はスポンジどんどん覚えさせる
・ゆとりよりも充実・読み書きそろばん
・うまく生きていく
(4)前頭前野(PQ)を育てる。
(人間らしさ、我慢中枢、思い巡らし中枢、人間関係中枢)
・思いや願いを生かす(愛されたい・遊びたい・仲良くしたい
・もっと伸びたい)
・「もう一歩 もう一歩」の実践
・直接体験や本物志向(農園、消防署見学、うどんつくりなど)
・多様な人間関係(異年齢集団、囲碁、祭り、5人以上の先生)
・やりたいことを十分やらせる(外遊び、群れ遊び、じゃれっこ
、サッカー)
・読み聞かせ、音読、全校読書
・単純な計算や漢字の繰り返し
*IQ→EQ→PQ→HQが大事
4 教育活動での留意点
・脳科学の知見と公教育140年の経験を生かす。特に成功経験
が大事
・「測る、数える、比べる、メモを取る」からはじめる。
・個々の教職員の成功経験を生かす。
・どんな意見も尊重し、柔軟に自己を変える。
・事実から出発し、嘘は排斥する。論より証拠に徹する。
・叱るときは脳幹から、説教は言い訳回路や言い逃れ回路、
うそつき回路を発達させるだけ。びしっと一言で回路遮断、
方向転換させる。
・褒める:叱る=7:1、見守り励ますが大事
騎西町文化館 約120名
アカゲザルの脳や研究資料、実践の写真資料(全51枚)を提示しな
がら以下の内容で講演した。
脳科学と教育
前川口市立東本郷小学校長 桑原清四郎
<はじめに>
○天皇・皇后の理化学研究所訪問
○ イデオロギーを超えた教育を
・くるくる変わる教育の世界、子どもも先生も親たちも困ってしまう。
・「学校は宝を積んだ難破船だ。」「ガラクタ遊園地だ。」
・変わらない教育の筋道(DNA・脳・歴史・公教育140年
・自分の経験)
1 脳のしくみと機能
@前頭葉・後頭葉・側頭葉・頭頂葉の4葉と知・情・意
A脳幹・大脳扁縁系・新皮質・前頭前野
B役割分担
Cニューロン(核・樹状突起・軸索)
Dシナプス(発火・結合・増強・刈り込み)
E感受性期・可塑性
Fニューロンネットワーク
G脳の発達曲線(3歳で70%、10歳で95%)
Hスパインと学習(がばっと食いつく・脳みそ絞り・どんどん書く,
どんどん発表する)
I刈り込みと記憶
J脳波測定と結果
K虐待と脳の萎縮
L発達障害と脳(残存能力を生かすこと)
2 脳の原理ー脳科学の知見を生かすー『愛は脳を活性化する
(松本元博士)』
(1)脳はスポンジ、どんどん吸収する。
(2)脳は二進法、やるかやらないか、暑いか寒いか、「生ぬるい」
は脳が混乱
(3)脳は刺激で発達する。刺激がない衰退・退化する。脳は願った
方向に伸びる。
(4)シナプスは発火し、結合し、増強する。
(5)脳はネットワークである。シナプス(の総体)が人格をつくっている。
(6)1素子1対応である。相手を選び、それ以外は刈り込まれる。
(7)シナプスのスパインは強い刺激で太く膨らみ、弱い刺激では
小 さくしか膨らまない。太鼓と同じ、打てば強く響き、弱く打つ
と弱く響く。
(8)ゲノムは32億8400万ペアで構成 遺伝子は24808個
(06・5月1日現在)
(9)遺伝子は開いたり閉じたりする。スイッチONは3%、OFFは97%。
(10)脳の切れ味より、体の切れ味が先決。入力情報は意識より運動系
が先に作動する。
(11)海馬と扁桃体(海馬は記憶、扁桃体は情動)
(12)側座核と扁桃体(側座核は愛情・安心・意欲、扁桃体は快・
不快・自己防衛)
3 学校は何をするか
(1)脳幹を育てる。
(生命の中枢、生体リズム、バランス、自律神経)
・早寝(9:00)、早起き(6:30)、朝ごはん
・遊ぶ・鍛える・仕事する
・学校モードにする(全校朝読書)
(2)大脳辺縁系を育てる。
(情動の中枢、海馬で感情記憶、扁桃核で情動)
・喜怒哀楽を体験する。(情動の掘り起こし)
・風雨や寒暖に身をさらす。
・メリハリをつける(遊びと学習のけじめ)
・朝礼や学習でビシッとさせる(集団適応、規律)
(3)大脳新皮質を育てる。
(学習中枢、頭の良さ・知能の発達、適応行動、)
・脳はスポンジどんどん覚えさせる
・ゆとりよりも充実・読み書きそろばん
・うまく生きていく
(4)前頭前野(PQ)を育てる。
(人間らしさ、我慢中枢、思い巡らし中枢、人間関係中枢)
・思いや願いを生かす(愛されたい・遊びたい・仲良くしたい
・もっと伸びたい)
・「もう一歩 もう一歩」の実践
・直接体験や本物志向(農園、消防署見学、うどんつくりなど)
・多様な人間関係(異年齢集団、囲碁、祭り、5人以上の先生)
・やりたいことを十分やらせる(外遊び、群れ遊び、じゃれっこ
、サッカー)
・読み聞かせ、音読、全校読書
・単純な計算や漢字の繰り返し
*IQ→EQ→PQ→HQが大事
4 教育活動での留意点
・脳科学の知見と公教育140年の経験を生かす。特に成功経験
が大事
・「測る、数える、比べる、メモを取る」からはじめる。
・個々の教職員の成功経験を生かす。
・どんな意見も尊重し、柔軟に自己を変える。
・事実から出発し、嘘は排斥する。論より証拠に徹する。
・叱るときは脳幹から、説教は言い訳回路や言い逃れ回路、
うそつき回路を発達させるだけ。びしっと一言で回路遮断、
方向転換させる。
・褒める:叱る=7:1、見守り励ますが大事




脳性理学を大学で非常勤ですが講師もしております。
脳の仕組みの中で脳の発達曲線と有りますが、正しくは誕生後9ヶ月までに急激に「ニューロンネットワーク」を広げ、1歳ぐらいから急激に今度は減り始めます。その後、減ったニューロンは五感的情報により、減ったニューロンを補い3歳ぐらいまでに補い「自我」が生まれるのです。三つ子の魂百までもという諺は、脳性理学から生まれた諺です。
また、海馬は短期記憶に関わり、感情的記憶は「扁桃葉」、感情や情動を司っている。長期記憶や体験的記憶は、「大脳新皮質」の6層の細胞からなる「コラム」という、円錐形の細胞の中に蓄積、記憶されます。
この蓄積された情報を引き出すのが、長期記憶や手続き記憶と言われるものです。
加齢と共に記憶力が低下したと実感しますが、実はヒトの記憶は衰えないことが研究で分かっている。但し、大脳新皮質に蓄積された情報をニューロンネットワークの繋がりがスピードが低下するので、思い出せない、忘れたと自覚するのです。
文面の中で「大脳偏緑系」とありますが、正しくは「大脳辺緑系」新皮質も大脳新皮質、・風雨や寒暖に身をさらすは、自律神経の発達を促し、「視床下部」中脳を鍛錬することに繋がる。これらご参考になれば幸いです。
多分、脳関係の本を参考にされていると思いますが、脳性理学者やドクターによっては、様々な理論があり、参考にならない物もあるので注意が必要であります。
脳内革命の本は全くのデタラメであることを指摘致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦