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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


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「人間関係・共感回路」G [2010年02月01日(月)]
脳科学実践シリーズG「人間関係・共感回路」を育てる実践」

 出発は、何よりも先生に可愛がられることである。担任の先生に可愛がられることである。特に、低学年でうんとうんと可愛がられることである。先生に可愛がられ、高学年に可愛がられることである。可愛がられると学校がすきになる。プラス回路に点火する。

 子ども育ての最大ポイントは報償回路・ドーバミン回路の発動・発達である。赤ちゃんの時から「気分がよい・機嫌が良い・腹の虫が良い」状態・機会を多く持つことである。五臓六腑の内部情報、視覚・聴覚・触覚などの外部情報、快情報を多く得ることである。至上の快情報は"愛"、「教育は愛、愛こそ教育」である。

 可愛がられた子どもは下の子を可愛がる。1・2年生を可愛がる。「可愛がるー可愛がられる」の連鎖が生まれる。ここに「全校仲良し班活動」の根拠がある。1年から6年まで1班12名体制で活動を組んでいく。4月結団式 5月なかよし遠足 6月なかよし給食・遊ぼう会・・・・、運動会も縄跳びも、全校清掃も全校草取りも、6年生の班長がリードしていく。6年生の成長がめざましい。可愛がられて安定し、可愛がってしっかりした子になっていく。

 存在感のない子・要るかいないか分からない子がいる。透明のような子がいる。「可愛がるー可愛がられる」の機会がない学校ほど多くいる。多種多様な活動、ダイナミックな活動が組まれた学校には少ない。

 全校遠足、芝生の上で相撲をする子供たち。押したりひいたり、取っ組み合う、それが楽しい。勝手も負けても楽しい。見ているのも楽しい。みんな幸せ。ここから人間関係が始まるのだ。学校から「じゃれ合い・取っ組み合い」が消えて久しい。東本郷小学校には、「じゃれ合い・取っ組み合い」の機会がたっぷりあった。子どもは落ち着いていた。 

 人間関係の中枢は大脳辺縁系にある。前頭前野にも投射している。、じゃれ合い・取っ組み合うのは本能でもあり願い・意志でもある。触れあうことは情動の基礎である。子どもの時代にたっぷり体験させたい。

 「なかよし給食」である。学年2名・12名程度、班長は6年、先生がつく。全教職員がつく。事務も校務員も音楽も家庭も一人として不参加者はいない。給食センターの栄養士も調理師、地域の人まで入ることがある。作る人・運ぶ人・配膳する人、みんなみんな大切な人である。みんなで食べる・一緒に食べる・楽しく食べる、食べることによって仲良くなる。仲の悪い人は一緒に食べない。 

 食欲中枢は大脳辺縁・視床下部にある。更に前頭葉にも前頭前野のも投射している。本能でもあり意志でもあり文化でもある。食は底が深い。ただ食べればいいのではない。大事にしなければならない。家庭でも学校でも・・・。人間関係はここから生まれるといっても過言ではないだろう。給食の時間を見れば学校の質が分かる。

 「全校縦割り草取り活動」である。校庭・校舎の全域、観察園、学校農園まで含めるとかなり広い。年に数回やる。それでも人手が足らない。PTAと合同で親子全校除草大会もやる。「自分のことは自分で・自分たちのことは自分たちで」が合い言葉である。 

 一緒に仕事をして「人間関係・共感回路」は育つ。共感は賞賛と同じく視床下部や脳幹に根ざしている。大脳皮質より深いところにある。大脳皮質より根元的、より本能に近い。それだけに教育的に重要である。人間関係回路は共感回路をベースに「一緒に遊ぶ・一緒に食べる・一緒に仕事する」の3点セットで広がりを持つ。深さももつ。「一緒に仕事をする」まで進まないと、画龍点晴を欠くである。

 学力規定要因は、@離婚率、A持ち家率、B不登校率の高まりにある。(大阪大学)脳科学からみれば当然のことである。濃密な人間関係のなかで子どもは育つ。「つながり格差」が、「都鄙格差」や「経済格差」よりも学力を左右するのである。東本郷小学校は全国平均より高かった。

   次回Hは「記憶について」 お楽しみに  

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