前頭前野を育てるD
[2010年01月09日(土)]
脳科学実践シリーズD新皮質特に前頭前野を育て活性化させる
前頭前野は脳の司令塔、総合コントロール部分である。ここがやられると人間性を欠如する。
"脳科学の父”時実博士は、"脳の働きと人間形成"においてこのおでこの部分・前頭前野が人間形成に如何に重要かを指摘した。時実脳科学に学ぶ動きは、横浜市教育研究所はじめ各地で起こった。確実に成果もあがった。しかし広がることなく立ち消えになってしまった。時実先生が亡くなって研究室も閉鎖となった。ここをもって「人間教育の脳科学」途絶え、「研究のための脳科学」となってしまった。以来40年も経ってしまった。本当に惜しいことであった。

人間教育の根幹・基本は殆ど時実理論に含まれている。実践・検証、深化・充実をさせるのが私たち現場人の責務であろう。時実・・・(長い中断)・・・、松本ー澤口ー(脳の10年)ーと「人間教育の脳科学」は先進的な研究者によって開拓されてきた。2000年頃からようやく文科省・理研も動きだした。しかし、現場は(一部を除き)殆ど動きが見えない。官は鈍いが民は鋭い。特に私立の幼稚園は速い。できるところからどんどん始めている。効果も上げている。
脳は、脳幹・大脳辺縁系・大脳・小脳からなり、大脳の前部を前頭前野という。脳幹は"いきている"、大脳辺縁系は"たくましく生きていく"、大脳は”うまく生きていく"、前頭前野が"よくいきていく"を演出している。小脳は運動を調整している。

人間教育はこれらを全面・全体的に育てることである。間違ってはいけない。部分的・特異的に育てることではない。アンバランスな子どもが育ってしまう。元気・根気・活力のない子、鉄棒も跳び箱もできない子、けんかも仲直りもできない子、小賢しい子などが生まれる。
前頭前野はおでこの部分、「判断力向上・情動抑制・創造性・理性など人間らしく心豊かに生きていく」ための中枢部分である。人間教育の仕上げの部分である。脳は後ろから前に、下から上に、内奥から表面に向かって情報が流れ、発達してくる。前頭前野は後発部隊、少しづつ少しづつ発達し、成熟する。老齢期に入っても成長し惚けることがない。

どのような社会にも"長老”と呼ばれる人がいる。"長老"は長い間前頭前野を成長させ続けた証人(エビデンス)である。その特長は人望があり優れた総合判断力を身につけていることである。町会にも会社にもボランテイア団体にもいる。政界では中曽根元総理が良い例である。
前頭前野でもとりわけ46野と帯状回が注目を浴びている。46野はワーキングメモリーの中枢であり、前帯状皮質は記憶再生や社会性に深く関わっている。記憶や作業の基礎・基盤であり、ここが働かないと日常の生活ができなくなる。

走る・ジョッキングよりスロージョッキングの方がより大きく脳を発達をさせることも分かった。脳には高速回路と低速回路があり、速いことだけが良いことではない。授業1つとっても、漢字やかけ算九九のフラッシュカードは速く、文章題のイメージ化はゆっくりである。間延びも急ぎすぎもダメである。
脳は膨大な神経回路の集積体である。軸索と呼ばれる配線はシナプスを介し、配電盤のように調節をしながら次々とバトンリレーしていく。出発点から決勝点まで次々と伝達されていく。今注目されているのがカテコールアミンと呼ばれる伝達物質である。ドーバミン・ノルアドレナリン・セロトニンはとりわけ重要で3大伝達物質と呼ばれる。部分どまりではなく、脳全体を活性化する。

3大伝達物資は全て脳幹から出る。ドーバミンは快感・意欲の源泉、ノルアドレナリンは活動の源泉、セロトニンは安心の源泉である。いずれも適時・適切・適量に出なければ健康も教育もうまくいかない。過ぎると依存症やてんかん、不足するとうつ病や自閉症になったりする。病気にならないまでもこころの働き・気分を支配する。
2 前頭前野メモ
○人間だけが発達している部分で、皮膚や筋肉からの上がってくる刺激をあちらこちらに連絡し、脳を活性化させる所、脳だけでなく体全体の「司令塔」として働く。
○テレビ・ゲームをやりすぎると脳の発達に大きな影響を与え、前頭前野の機能が低下する。
…家庭での生活の改善指導(後述)
○脳幹は爬虫類脳(ワニ脳)、大脳辺縁系は旧哺乳類脳と呼ばれ動物脳である。
新皮質は新哺乳類脳(サル脳)、前頭前野は人間脳である。
○たくましく生きていくための「食欲」「性欲」「集団欲」の三大本能はたくましい動物脳と賢い人間脳のからみあいによって演出される。
…人間らしく心豊かな児童の育成(後述)
○前頭葉は視覚と原始感覚(嗅覚、味覚、触覚)との共感的な刺激を受けて活性化する。
○視覚だけで得る記憶はあやふやだが、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などをともなわせると非常にリアルなものとして脳に残る。
…体験活動の大事さ(後述)
○大脳新皮質が大脳辺縁系、視床下部、脳幹を支配、コントロールし、命令している。しかし、一方、大脳新皮質の働きが大脳辺縁系や脳幹によって支えられている。
…バランスの良い育みの大切さ(後述)
○情緒は言葉に五感をまぶしてできあがる。前頭部のソフトウェアーは小さい頃からの言葉磨きによってつくられる。
…国語、読者の大事さ(後述)
前頭前野は脳の司令塔、総合コントロール部分である。ここがやられると人間性を欠如する。
"脳科学の父”時実博士は、"脳の働きと人間形成"においてこのおでこの部分・前頭前野が人間形成に如何に重要かを指摘した。時実脳科学に学ぶ動きは、横浜市教育研究所はじめ各地で起こった。確実に成果もあがった。しかし広がることなく立ち消えになってしまった。時実先生が亡くなって研究室も閉鎖となった。ここをもって「人間教育の脳科学」途絶え、「研究のための脳科学」となってしまった。以来40年も経ってしまった。本当に惜しいことであった。

人間教育の根幹・基本は殆ど時実理論に含まれている。実践・検証、深化・充実をさせるのが私たち現場人の責務であろう。時実・・・(長い中断)・・・、松本ー澤口ー(脳の10年)ーと「人間教育の脳科学」は先進的な研究者によって開拓されてきた。2000年頃からようやく文科省・理研も動きだした。しかし、現場は(一部を除き)殆ど動きが見えない。官は鈍いが民は鋭い。特に私立の幼稚園は速い。できるところからどんどん始めている。効果も上げている。
脳は、脳幹・大脳辺縁系・大脳・小脳からなり、大脳の前部を前頭前野という。脳幹は"いきている"、大脳辺縁系は"たくましく生きていく"、大脳は”うまく生きていく"、前頭前野が"よくいきていく"を演出している。小脳は運動を調整している。

人間教育はこれらを全面・全体的に育てることである。間違ってはいけない。部分的・特異的に育てることではない。アンバランスな子どもが育ってしまう。元気・根気・活力のない子、鉄棒も跳び箱もできない子、けんかも仲直りもできない子、小賢しい子などが生まれる。
前頭前野はおでこの部分、「判断力向上・情動抑制・創造性・理性など人間らしく心豊かに生きていく」ための中枢部分である。人間教育の仕上げの部分である。脳は後ろから前に、下から上に、内奥から表面に向かって情報が流れ、発達してくる。前頭前野は後発部隊、少しづつ少しづつ発達し、成熟する。老齢期に入っても成長し惚けることがない。

どのような社会にも"長老”と呼ばれる人がいる。"長老"は長い間前頭前野を成長させ続けた証人(エビデンス)である。その特長は人望があり優れた総合判断力を身につけていることである。町会にも会社にもボランテイア団体にもいる。政界では中曽根元総理が良い例である。
前頭前野でもとりわけ46野と帯状回が注目を浴びている。46野はワーキングメモリーの中枢であり、前帯状皮質は記憶再生や社会性に深く関わっている。記憶や作業の基礎・基盤であり、ここが働かないと日常の生活ができなくなる。

走る・ジョッキングよりスロージョッキングの方がより大きく脳を発達をさせることも分かった。脳には高速回路と低速回路があり、速いことだけが良いことではない。授業1つとっても、漢字やかけ算九九のフラッシュカードは速く、文章題のイメージ化はゆっくりである。間延びも急ぎすぎもダメである。
脳は膨大な神経回路の集積体である。軸索と呼ばれる配線はシナプスを介し、配電盤のように調節をしながら次々とバトンリレーしていく。出発点から決勝点まで次々と伝達されていく。今注目されているのがカテコールアミンと呼ばれる伝達物質である。ドーバミン・ノルアドレナリン・セロトニンはとりわけ重要で3大伝達物質と呼ばれる。部分どまりではなく、脳全体を活性化する。

3大伝達物資は全て脳幹から出る。ドーバミンは快感・意欲の源泉、ノルアドレナリンは活動の源泉、セロトニンは安心の源泉である。いずれも適時・適切・適量に出なければ健康も教育もうまくいかない。過ぎると依存症やてんかん、不足するとうつ病や自閉症になったりする。病気にならないまでもこころの働き・気分を支配する。
2 前頭前野メモ
○人間だけが発達している部分で、皮膚や筋肉からの上がってくる刺激をあちらこちらに連絡し、脳を活性化させる所、脳だけでなく体全体の「司令塔」として働く。
○テレビ・ゲームをやりすぎると脳の発達に大きな影響を与え、前頭前野の機能が低下する。
…家庭での生活の改善指導(後述)
○脳幹は爬虫類脳(ワニ脳)、大脳辺縁系は旧哺乳類脳と呼ばれ動物脳である。
新皮質は新哺乳類脳(サル脳)、前頭前野は人間脳である。
○たくましく生きていくための「食欲」「性欲」「集団欲」の三大本能はたくましい動物脳と賢い人間脳のからみあいによって演出される。
…人間らしく心豊かな児童の育成(後述)
○前頭葉は視覚と原始感覚(嗅覚、味覚、触覚)との共感的な刺激を受けて活性化する。
○視覚だけで得る記憶はあやふやだが、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などをともなわせると非常にリアルなものとして脳に残る。
…体験活動の大事さ(後述)
○大脳新皮質が大脳辺縁系、視床下部、脳幹を支配、コントロールし、命令している。しかし、一方、大脳新皮質の働きが大脳辺縁系や脳幹によって支えられている。
…バランスの良い育みの大切さ(後述)
○情緒は言葉に五感をまぶしてできあがる。前頭部のソフトウェアーは小さい頃からの言葉磨きによってつくられる。
…国語、読者の大事さ(後述)



