脳科学知見メモ G
[2019年10月02日(Wed)]
脳科学知見メモ G
・ほ乳類では、「海馬」や「扁桃体」が記憶の形成に重要
な働きをしている。
・長期増強のメカニズムは、「海馬」においてシナプス前
ニューロンに高頻度の刺激を与えると、数週間にわたっ
てシナプスの伝達効率が増大する現象に現れる。
これが長期増強のメカニズムである。
・タンパク質合成は、記憶の固定にも呼び出しにも消去に
も関わっている。合成阻害剤によって14日後に記憶を
消すことができた。古い記憶の呼び出しには新たなタン
パク質合成が必要なことがわかった。
・記憶固定には「海馬」や「扁桃体」、「新皮質」が重要、
強い情動を経験しているときに扁桃体を刺激すると記憶
固定が促される。
・「慢性ストレス」は海馬のニューロンを萎縮させ、学習
を妨げる。虐待はダメ。
・副腎からのホルモン「コルチコステロイド」は、血液に
乗って運ばれ、さまざまな細胞、組織、臓器の機能を変
化させる。
・特定のニューロンの集団で樹状突起が縮んだり、減った
りする。シナプスの構成も変化する。
・カナリアなどの脳には、「さえずり」を学ぶための回路
がある。
・お手本のさえずりから最も多くのさえずり要素を学習し
た鳥では、ZENKとc-fos両方の遺伝子の発現量がNCM
で増加していた。
・同じ遺伝子が、脳の知覚部分が活動しているのか、活動
部分が活動しているのかによって、異なった時期に異な
った場所で活性化されることになる。
【「脳科学ブログ」索数報告の最新記事】