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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


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記憶メカニズムH [2010年02月08日(月)]
脳科学の知見を生かす(3)

1 記憶のメカニズム

 記憶の司令塔 それは海馬である。直径1p、長さ10p、細長いキュウリのように湾曲した形。耳の奥あたりに左右1つづつある。発生学的には古い脳、大脳辺縁系にある。本能行動をする視床下部や情動行動の中枢・扁桃体に繋がっている。そのため思いの外動物性が強い。鳥類など下等な動物でも十分に発達し極めて重要な部位である。


  五感を経て獲得した「ものごと」の情報は、側頭葉の嗅内皮質から海馬に入り、時計回り一周して側頭葉に還っていく。海馬の神経細胞はたった1000万個、脳全体で1000億個、0.001%である。1個25ミクロンの少数精鋭集団である。

 「歯状回→CA3野→CA1野」を「海馬の主要3シナプス回路」と呼び、重要性の順番に並んでいる。歯状回は下等な動物でより発達し、CA3野は中継点、CA1野は高等な動物で発達している。 

 回路がONになると情報は、側頭葉→歯状回→CA3野→CA1野→海馬支脚→側頭葉に移っていく。時計回りの一方通行である。回路がOFFになると情報はつたわらない。ここではCA1野がきえている。2本の黒いすじはぎっしり整列した神経細胞の集まり。

 歯状回は海馬の入り口、その顆粒細胞は鍛えられて増殖する。反対に凄いスピードで死んでいく。3・4ヶ月もすれば全部の顆粒細胞がまったく新しい神経細胞に入れ替わっている。子ども・老人を問わない。全体量が増えるほど記憶力も増強する。これは記憶力だけの問題ではない。古い脳、海馬、その中でも原初的な歯状回のことである。教育の原理である。良い学校は活動量が多い。運動量が多い。豊かな体験活動に満ちている。悪い学校はちんたらちんたら漫然と動いている。

 「記憶」は海馬の中だけで起こっているわけではない。全脳的に起こっているのである。脳は海馬を中心に「記憶回路」を形成し、扁桃体を中心に「情動回路」を形成している。2回路を両輪に人間は生きて働いて死んでいく。海馬より扁桃体が古い。古いから強い。より重視しなければならない。

 脳は、「秩序とバランスの世界・補完と調和の世界・全体最適の世界」である。記憶中心・知識中心に偏ってはならない。

 記憶記憶システムの模式図である。短期記憶は30秒、長くて数分程度であり、それよりも長い時間の記憶を長期記憶とよんでいる。意識下の記憶には「手続き記憶」「情動記憶」「プライミング」があり、前意識の記憶には「意味記憶」「エピソード記憶」がある。エピソード記憶は自分の経験や出来事に強く結びついている。意識して容易に思い出すことができる。意味記憶は単なる「知識」であったり、覚えた状況が消えてしまった知識であり、何か特別なきっかけがなければ意識に上がってこない。 

  記憶は歴史の階層であり、人間の成長過程にそっくりあてはまる。下の層であるほど原始的であり生命維持にとってより重要な記憶である。下層の記憶原理を活かさなければ、「記銘(覚える)−保持(保存する)−想起(思い出す)」もうまくいかない。「短期記憶」と「プライミング」は大脳皮質・前頭前野46野のワ−キングメモりーで作られ、「手続き記憶」は基底核・線状体で作られている。新皮質は大事、でも古い皮質はもっと大事である。

             次回をお楽しみに
「人間関係・共感回路」G [2010年02月01日(月)]
脳科学実践シリーズG「人間関係・共感回路」を育てる実践」

 出発は、何よりも先生に可愛がられることである。担任の先生に可愛がられることである。特に、低学年でうんとうんと可愛がられることである。先生に可愛がられ、高学年に可愛がられることである。可愛がられると学校がすきになる。プラス回路に点火する。

 子ども育ての最大ポイントは報償回路・ドーバミン回路の発動・発達である。赤ちゃんの時から「気分がよい・機嫌が良い・腹の虫が良い」状態・機会を多く持つことである。五臓六腑の内部情報、視覚・聴覚・触覚などの外部情報、快情報を多く得ることである。至上の快情報は"愛"、「教育は愛、愛こそ教育」である。

 可愛がられた子どもは下の子を可愛がる。1・2年生を可愛がる。「可愛がるー可愛がられる」の連鎖が生まれる。ここに「全校仲良し班活動」の根拠がある。1年から6年まで1班12名体制で活動を組んでいく。4月結団式 5月なかよし遠足 6月なかよし給食・遊ぼう会・・・・、運動会も縄跳びも、全校清掃も全校草取りも、6年生の班長がリードしていく。6年生の成長がめざましい。可愛がられて安定し、可愛がってしっかりした子になっていく。

 存在感のない子・要るかいないか分からない子がいる。透明のような子がいる。「可愛がるー可愛がられる」の機会がない学校ほど多くいる。多種多様な活動、ダイナミックな活動が組まれた学校には少ない。

 全校遠足、芝生の上で相撲をする子供たち。押したりひいたり、取っ組み合う、それが楽しい。勝手も負けても楽しい。見ているのも楽しい。みんな幸せ。ここから人間関係が始まるのだ。学校から「じゃれ合い・取っ組み合い」が消えて久しい。東本郷小学校には、「じゃれ合い・取っ組み合い」の機会がたっぷりあった。子どもは落ち着いていた。 

 人間関係の中枢は大脳辺縁系にある。前頭前野にも投射している。、じゃれ合い・取っ組み合うのは本能でもあり願い・意志でもある。触れあうことは情動の基礎である。子どもの時代にたっぷり体験させたい。

 「なかよし給食」である。学年2名・12名程度、班長は6年、先生がつく。全教職員がつく。事務も校務員も音楽も家庭も一人として不参加者はいない。給食センターの栄養士も調理師、地域の人まで入ることがある。作る人・運ぶ人・配膳する人、みんなみんな大切な人である。みんなで食べる・一緒に食べる・楽しく食べる、食べることによって仲良くなる。仲の悪い人は一緒に食べない。 

 食欲中枢は大脳辺縁・視床下部にある。更に前頭葉にも前頭前野のも投射している。本能でもあり意志でもあり文化でもある。食は底が深い。ただ食べればいいのではない。大事にしなければならない。家庭でも学校でも・・・。人間関係はここから生まれるといっても過言ではないだろう。給食の時間を見れば学校の質が分かる。

 「全校縦割り草取り活動」である。校庭・校舎の全域、観察園、学校農園まで含めるとかなり広い。年に数回やる。それでも人手が足らない。PTAと合同で親子全校除草大会もやる。「自分のことは自分で・自分たちのことは自分たちで」が合い言葉である。 

 一緒に仕事をして「人間関係・共感回路」は育つ。共感は賞賛と同じく視床下部や脳幹に根ざしている。大脳皮質より深いところにある。大脳皮質より根元的、より本能に近い。それだけに教育的に重要である。人間関係回路は共感回路をベースに「一緒に遊ぶ・一緒に食べる・一緒に仕事する」の3点セットで広がりを持つ。深さももつ。「一緒に仕事をする」まで進まないと、画龍点晴を欠くである。

 学力規定要因は、@離婚率、A持ち家率、B不登校率の高まりにある。(大阪大学)脳科学からみれば当然のことである。濃密な人間関係のなかで子どもは育つ。「つながり格差」が、「都鄙格差」や「経済格差」よりも学力を左右するのである。東本郷小学校は全国平均より高かった。

   次回Hは「記憶について」 お楽しみに  

「我慢・努力回路」F [2010年01月24日(日)]
脳科学実践シリーズF「我慢・努力回路」を育てる実践

 我慢・努力回路は教育活動全体を通してを育まれる。学年に応じ、適時・適量・適切に配分され、我慢回路は鍛えられていく。鍛える最も良い機会は持久走大会、2番手は運動会・組体操である。運動系がやりやすく効果的である。学習・思考系は工夫が必要である。視覚野・運動野は臨界期が早く、前頭野は遅い。特に前頭前野は遅い。一歩一歩である。その一歩をないがしろにすると、後になって取り返しがつかない。待つこと・我慢すること・努力することは幼児からである。

夏休みが終わるとすぐに運動会、運動会は我慢・努力回路を鍛える絶好の場である。練習から本番まで我慢・努力の連続。学校を挙げて練習に入る。入退場の行進・ラジオ体操、開・閉開式、かけっこ・リレー、ダンス・表現、団体種目と多種多様である。1つとして我慢・努力を要しないことはない。全体で個人で、学年で・ブロックで練習を重ねていく。

 運動会は地域の祭り、観客が多ければ多いほど、勝って嬉しい・負けて悔しい感情が増幅する。喜怒哀楽は大脳辺縁系、大脳辺縁系を踏まえて前頭前野は発達していく。

 運動会が終わり音楽会が終わると次は持久走大会、大会に向けて個人で・学年で・ブロックで走り続けていく。脳幹でリズムを整え、大脳辺縁系・小脳で動物性を鍛え、前頭葉で抑制シナプスを発達させる。体育授業では学年に応じ3分間走、5分間走、7分間走を取り入れる。毎時間毎時間の継続が大事、一発勝負はダメ。脳は継続で発達していく。

  持久走大会は大事、練習だけでは効果が薄い。本番があってこそ全てが生きる。本番では黙々と走ることが大事。苦しくても苦しくても走り続けることが大事。途中で音を上げないことが大事。我慢回路は日々の練習と本番で育っていく。にもかかわらず、運動会を簡略化し、音楽会は隔年、持久走大会はやらない、そういう学校がある。いい学校になるはずがない。我慢・努力回路を発達させるには持久走に勝るものはない。持久走でチャランポランの子はチャランポランな大人になるし、しっかり走る子はしっかりした大人になる。40年近い経験ではっきり言える。

 音楽の練習も我慢・努力回路を発達させる。1回・2回でトランペットを吹ける子はいない。トロンボーンも同じ、「時間の確保・場の確保・指導の確保」が大事、加えて練習・練習である。憧れていたクラブであっても練習を重ねる以外に上達の道はない。子どもは音楽好き、音感良し、あっという間に吹けるようになる。音が出る、曲になる。音質も変わってくる。 

 音楽は道徳教育の中核であり、人間教育の最重要ツールといえる。脳幹でリズム、大脳辺縁系でテンポ、大脳新皮質でハーモニーである。リズム・テンポが基本でハーモニーは応用であろう。低学年からハーモニーを強調しすぎてはいけない。必ず失敗する。ダメの証拠は@楽しくない。Aうまくいかない。B音楽嫌いが増える。歌う・踊る・叩く・弾くなど脳幹・大脳辺縁系中心にすべきである。旧約詩篇には例証が山ほど記録されている。3千年も前の話だ。

 東本郷サッカークラブ、創立40年、強豪チームである。県内のみならず県外からも試合の申込みがあった。歴代の監督・指導者は長い間ねばり強く指導を重ねてきた。我慢・努力回路を育てる指導であった。 エネルギーの溢れる子どもがサッカーで育った。


 放課後 一人黙々と逆上がりの練習をする子ども。得意な子ほど練習が好き、よく練習する。誰がいなくても一人でやる。 「もっと上手に・もっと早く・もっと軽々と回りたい」という。努力が天才をうむ。努力に勝る宝なし。我慢・努力回路、これが人生キーワードであろう。

 脳は抑制が中心。抑制の仕組みが、脳・神経系の正常な活動に対して極めて重要な役割をしており、脳・神経系の生理学が「抑制」生理学と呼ばれてきた所以である。バスケット細胞の発見、ニューロンにおける側枝の働きなど研究はどんどん進んでいく。再度言います。我慢・努力回路は大事、とりわけ教育=人間形成にとって大事です。
 
 次回は「人間関係回路を育てる」 来週はじめです。お楽しみに! 
「思いめぐらし・実行回路」E [2010年01月16日(土)]
脳科学実践シリーズE 「思いめぐらし・実行回路」を育てる実践
 
前頭前野は人間性の中枢であり、生涯にわたって発達する場所である。随鞘化が遅く遅延発達する。急ぎすぎてはならない。急激にやってもいけない。「ゆっくり・じっくり・少しづつ」である。ここを育てるには、我慢・努力回路・思いめぐらし回路・人間関係回路を育んでいくことが大事である。まずは「思いめぐらし回路」から解説する。

 <低学年>たなばた祭り、沢山の「願い・祈り」の短冊が飾られる。「かぞくみんなが げんきでたのしくすごせますように」「じがじょうずにかけますように」「さんすうができますように」・・・。「思いめぐらし・実行回路」の芽である。

 願いを持つと、脳の中で願いの回路が作動し「思いめぐらし回路」をつくっていく。その芽が低学年。学習・発達の出発点は願い・祈り心を持つこと。願い・祈り実現のために行動することである。相田みつおは「念じれば 花開く」といった。至言である。今の学校から「願い・祈り」の過程が消え失せ、目標・目的のみ強調されるようになった。素地のないところに種を蒔くようなものである。学校はやせ細った。忙しいだけになった。

 <低・中学年>お母さん方の読み聞かせ週一回、この日はペープサットであった。視聴覚室の舞台設定は完了、雰囲気がイメージを豊かにし、出し物の内容を深める。見事であった。選ばれた本も、読み方も本当に上手であった。子供たちは身を引き込まれるように聞き入った。新1年生もあっという間に学校に慣れていった。東本郷小学校の子供たちは本当に幸せだった。お母さん方の貢献大であった。

 朝の全校10分間読書、8:25チャイムが鳴る。3分もすると学校中は水を打ったように静かになった。低学年は先生の読み聞かせ、中学年は半々、高学年は自分読みである。読書が知らず知らずのうちに脳の「思い出めぐらし回路」を育てていく。読書は心と脳の栄養である。

 <低・中学年>研究実践の舞台となった東本郷小学校、学校農園は1000u、広さは十分であった。約半分の非耕作地、自然農地にはバッタやかまきり、てんとう虫や蝶、ねずみ・もぐら、ヘビまで多種多様な生き物がいた。子供たちは生き物と一緒に遊んだ。畑ではさつまいも・トマト・トウモロコシ・スイカ・カボチャ、菜っぱ・二十日大根など沢山の野菜を育てた。

 子どもは好奇心の塊、旺盛な好奇心は「詮索反射」とよばれる条件反射の1つ。新しいものに対する動物的な反射行動であり、脳の発達に大切な本能的なものである。誰もこれを押し止めることはできない。特に幼少期の自然体験活動は限りなく重い。理科の観察学習止まりではない。好奇心をもとに学習の素地「思いめぐらし回路」が育っていく。野生型は全面発達、制限型は未発達や欠損部分をうむ。1年は1年なりに、2年は2年なりに、3年は3年なりに育っていく。ベースは豊かな自然・豊かな体験である。

 <中・高学年>水の変化、沸騰実験である。「詮索反射」を刺激し、仮説ー実験ー検証、仮説ー実験ー検証をスパイラル方式で積み重ねる。驚き・疑問・好奇心が科学的思考を育んでいく。仮説の出発は好奇心である。「あれっ これは何だ!」「どうした、どうなっているんだ、不思議だ」のつぶやきでる。

 鋭い観察の目、変化を見逃さない感性、ねばり強い追求力 真実を求めてあれこれ思いめぐらす中で前頭前野「思いめぐらし回路」は育っていく。9才位までは助走、9才過ぎる頃から本格的に発達を開始するようだ。  

 <中・高学年>プロ女流棋士巻幡2段が来校、指導を受ける子供たち。囲碁クラブは4・5・6年。囲碁の世界に引き込まれ、囲碁大好き人間が続出した。10人、20人ではない。全校児童の6割が囲碁に触れるようになった。日々の指導はアマ8段の栗田先生、荒れている子も発達障害の子も確実に改善・回復した。日本棋院は機関誌や新聞で紹介し支援を惜しまなかった。  

 囲碁は深い。教育的価値も高い。囲碁は脳の「思いめぐらし回路」を限りなく発達させる。最先端コンピュータも追いつかないと言う。理研では将棋を、東大では囲碁を研究している。(成果は本ブログで既報紹介)

 早教育は大事。脳幹や大脳辺縁系、扁桃体や海馬、感覚野や運動野は大事。しかし、前頭前野は要注意。人間性の中枢・生涯発達の場である。随鞘化が遅く遅延発達するから。再度強調したい。急ぎすぎるな・急激にやるな。じっくりゆっくり少しづつやれである。やらないのもダメ、やりすぎてもダメ。適時・適切・適量が肝要である。

    東本郷小学校で行った実践

@夢や希望をもつ(志と気概)

A多様な人間関係(異年齢集団活動)

B直接体験、本物志向(学校農園、ヘビ、ハイブリッド発電)、五感を使う

C音読、全校読書、口の体操ウォーミングアップ、チェック&チェック

D漢字ドリル、計算ドリルのくりかえし

E下級生の世話(読み聞かせ、歌の指導)、仲良し班の給食・遊び・清掃

F野外活動(全校仲良し遠足、大貫海浜学園)

 次回は「我慢・努力回路」 来週発信予定 お楽しみに!
前頭前野を育てるD [2010年01月09日(土)]
脳科学実践シリーズD新皮質特に前頭前野を育て活性化させる
 
前頭前野は脳の司令塔、総合コントロール部分である。ここがやられると人間性を欠如する。
 "脳科学の父”時実博士は、"脳の働きと人間形成"においてこのおでこの部分・前頭前野が人間形成に如何に重要かを指摘した。時実脳科学に学ぶ動きは、横浜市教育研究所はじめ各地で起こった。確実に成果もあがった。しかし広がることなく立ち消えになってしまった。時実先生が亡くなって研究室も閉鎖となった。ここをもって「人間教育の脳科学」途絶え、「研究のための脳科学」となってしまった。以来40年も経ってしまった。本当に惜しいことであった。

 人間教育の根幹・基本は殆ど時実理論に含まれている。実践・検証、深化・充実をさせるのが私たち現場人の責務であろう。時実・・・(長い中断)・・・、松本ー澤口ー(脳の10年)ーと「人間教育の脳科学」は先進的な研究者によって開拓されてきた。2000年頃からようやく文科省・理研も動きだした。しかし、現場は(一部を除き)殆ど動きが見えない。官は鈍いが民は鋭い。特に私立の幼稚園は速い。できるところからどんどん始めている。効果も上げている。


 脳は、脳幹・大脳辺縁系・大脳・小脳からなり、大脳の前部を前頭前野という。脳幹は"いきている"、大脳辺縁系は"たくましく生きていく"、大脳は”うまく生きていく"、前頭前野が"よくいきていく"を演出している。小脳は運動を調整している。

 人間教育はこれらを全面・全体的に育てることである。間違ってはいけない。部分的・特異的に育てることではない。アンバランスな子どもが育ってしまう。元気・根気・活力のない子、鉄棒も跳び箱もできない子、けんかも仲直りもできない子、小賢しい子などが生まれる。


 前頭前野はおでこの部分、「判断力向上・情動抑制・創造性・理性など人間らしく心豊かに生きていく」ための中枢部分である。人間教育の仕上げの部分である。脳は後ろから前に、下から上に、内奥から表面に向かって情報が流れ、発達してくる。前頭前野は後発部隊、少しづつ少しづつ発達し、成熟する。老齢期に入っても成長し惚けることがない。

  どのような社会にも"長老”と呼ばれる人がいる。"長老"は長い間前頭前野を成長させ続けた証人(エビデンス)である。その特長は人望があり優れた総合判断力を身につけていることである。町会にも会社にもボランテイア団体にもいる。政界では中曽根元総理が良い例である。

 前頭前野でもとりわけ46野と帯状回が注目を浴びている。46野はワーキングメモリーの中枢であり、前帯状皮質は記憶再生や社会性に深く関わっている。記憶や作業の基礎・基盤であり、ここが働かないと日常の生活ができなくなる。 

 走る・ジョッキングよりスロージョッキングの方がより大きく脳を発達をさせることも分かった。脳には高速回路と低速回路があり、速いことだけが良いことではない。授業1つとっても、漢字やかけ算九九のフラッシュカードは速く、文章題のイメージ化はゆっくりである。間延びも急ぎすぎもダメである。


 脳は膨大な神経回路の集積体である。軸索と呼ばれる配線はシナプスを介し、配電盤のように調節をしながら次々とバトンリレーしていく。出発点から決勝点まで次々と伝達されていく。今注目されているのがカテコールアミンと呼ばれる伝達物質である。ドーバミン・ノルアドレナリン・セロトニンはとりわけ重要で3大伝達物質と呼ばれる。部分どまりではなく、脳全体を活性化する。


 3大伝達物資は全て脳幹から出る。ドーバミンは快感・意欲の源泉、ノルアドレナリンは活動の源泉、セロトニンは安心の源泉である。いずれも適時・適切・適量に出なければ健康も教育もうまくいかない。過ぎると依存症やてんかん、不足するとうつ病や自閉症になったりする。病気にならないまでもこころの働き・気分を支配する。 


2 前頭前野メモ

○人間だけが発達している部分で、皮膚や筋肉からの上がってくる刺激をあちらこちらに連絡し、脳を活性化させる所、脳だけでなく体全体の「司令塔」として働く。

○テレビ・ゲームをやりすぎると脳の発達に大きな影響を与え、前頭前野の機能が低下する。
…家庭での生活の改善指導(後述)

○脳幹は爬虫類脳(ワニ脳)、大脳辺縁系は旧哺乳類脳と呼ばれ動物脳である。
新皮質は新哺乳類脳(サル脳)、前頭前野は人間脳である。

○たくましく生きていくための「食欲」「性欲」「集団欲」の三大本能はたくましい動物脳と賢い人間脳のからみあいによって演出される。
…人間らしく心豊かな児童の育成(後述)

○前頭葉は視覚と原始感覚(嗅覚、味覚、触覚)との共感的な刺激を受けて活性化する。

○視覚だけで得る記憶はあやふやだが、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などをともなわせると非常にリアルなものとして脳に残る。
…体験活動の大事さ(後述)

○大脳新皮質が大脳辺縁系、視床下部、脳幹を支配、コントロールし、命令している。しかし、一方、大脳新皮質の働きが大脳辺縁系や脳幹によって支えられている。
…バランスの良い育みの大切さ(後述)

○情緒は言葉に五感をまぶしてできあがる。前頭部のソフトウェアーは小さい頃からの言葉磨きによってつくられる。
…国語、読者の大事さ(後述)
見事!初日の出 富士山 [2010年01月03日(日)]
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
お役に立てる情報を発信します。
願いは子どもの幸せ・教育の再生です。  

 平成22年 元旦            
             桑原 清四郎



 埼玉・川口・荒川の土手、「キューポラのある街」の撮影地点
 まだ暗い、今か今かと初日の出を待つ。

 あ!出る 出る きれい きれい!もう少し

 荘厳な一瞬 思わずしらず 手を合わせる。

 あがった!見事 見事

 振り向くと、何と富士山、くっきりと浮かびあがっている。

 
「脳科学と教育」参考文献(1) [2010年01月01日(金)]
         「脳科学と教育」 参考文献(130冊)  参考度◎○△
                            
                             桑原 清四郎

◎『脳と人間』 時実利彦著 (雷鳥社580円)

◎『脳の話』 時実利彦著 (岩波新書430円)

◎『人間であること』 時実利彦著 (岩波新書380円)

◎『情操・意志・創造性の教育』 時実利彦著 (第一法規850円)

◎『目で見る脳』 時実利彦著 (東大出版会1200円)

◎『脳の生理学』 時実利彦編集 (朝倉書店3000円)
時実・平尾・草間・馬淵・伊藤・藤森・勝木・鳥居・川上・岩間・吉井・黒川

◎『愛は脳を活性化する』 松本元著 (岩波科学ライブラリー1000円

◎『HQ論 人間性の脳科学』 澤口俊之著 (海鳴社3000円)

◎『脳を究める』 立花隆著 (朝日新聞社1800円?)

○『100億年の旅』 立花隆著 (朝日新聞社2200円)

◎『セロトニン欠乏症』 有田秀穂著 (NHK出版680円)

○『あぶない脳』 澤口俊之著 (ちくま新書700円)

○『ゲーム脳の恐怖』 森昭雄著 (NHK出版660円)

○『脳の仕組み科学的勉強法』 (ライオン社714円)

○『元気な脳のつくり方』 森昭雄著  (少年写真新聞社1000円)

○『成功知能 HQ』 澤口俊之著 (講談社1600円)

○『私の脳科学講義』 利根川進著 (岩波新書700円)

◎『脳を育てる』 高木貞敬著 (岩波新書650円)

△『学び方の科学』辰野千寿著 (図書文化2400円)

◎『進化しすぎた脳』池谷裕二著 (講談社ブルーブック1000円)

○『女の脳・男の脳』田中冨久子著 (NHKブックス)

○『しゃべらない・笑わない・遊べない子どもたち』片岡・山嵜著
  (メタモル出版1400円)

○『自分の脳を自分で育てる』川島隆太著 (くもん出版1200円)

○『頭のいい子ってなぜなの』ヘンシュ貴雄 (海竜社1400円)

◎『人間になれない子どもたち』清川輝基著 (えい出版社1500円)

○『男脳と女脳 こんなに違う』新井 康充著 (河出書房新社)

○『DNAはどこまで人の運命を決めるか』R・グラント・ステーン著 
  (三田出版会2600円)

◎『生命の奇跡』柳澤桂子著 (PHP新書657円)

○『脳内汚染』岡田尊司著 (文藝春秋1600円)

○『ボケる脳 ボケない脳』長谷川和夫著 (講談社1600円)

○『脳を鍛えれば人生はうまくいく』大島清著 (東京書籍1600円)

○『心は脳を超える』ジョン・エックルス、ダニエル・N・ロビンソン著
  (紀伊國屋書店2300円)

○『共通感覚論』中村雄二郎著 (岩波現代文庫1100円)

○『頭脳200%活性法』大島清 ((PHPビジネスライブラリー800円)

◎『生命科学者ノート』中村桂子著 (岩波現代文庫900円)

○『ザ・マインドマップ』トニー・ブザン著 (ダイヤモンド社2200円)

○『脳科学への招待ーライブラリー脳の世紀ー』松村道一著
  (サイエンス社1900円)

○『脳を育む学習と教育の科学ーOECD報告ー』小泉英明著 
  (明石書店1800円)

○「脳科学の知見に基づく『社会科授業の進め方』」 柏木・山川編著 
  (明治図書1960円)

○『向山型算数授業法事典ー小学6年』木村重夫編著

○『脳は空よりも広いか』エーデルマン著 (草思社1800円)

○『遺伝子が明かす脳と心のからくり』石浦 章一著 
  (羊土社1680円)

○『脳と記憶の謎』山元大輔著 (講談社現代新書660円)

○『DNA(上)』ジエームス・D・ワトソン著(講談社ブルーブック1140円)

◎『脳は出会いで育つー脳科学と教育入門ー』 小泉英明著
 
◎『脳はどこまでわかったか』 井原康夫著
 
○『脳の中身が見えてきた』 甘利俊一著
 
○『育つ・学ぶ・癒す・脳図鑑21』 小泉英明著

◎『新・脳の探検(上)(下)』 (講談社ブルーブック各2000円)
 
○『脳を育む・学習と教育の科学』 小泉英明著

○『子どもの脳の発達・臨界期』 榊原洋著

◎『図解雑学 脳のしくみ』 岩田誠監修 (ナツメ社1300円)

◎『脳を知る・創る・守る・育む@〜H』 伊藤正男・西沢潤一
  ・高橋・黒田・山脇・加藤・金澤 (株)クバプロ1200円

◎『図解雑学よくわかる 脳のしくみ』 福永篤志監修 
                       (ナツメ社1500円)

○『天才の脳科学』 ナンシー・C・アンドリアセン (青土社2200円)

○『「脳」活用法』 大島 清著 (KTC中央出版1300円)

○『遺伝子が病気をつくる』 石浦章一著(三田出版会1600円)

○『人体再生』 立花隆(中央公論新社2200円)

○『錯覚する脳』 前野隆司著(筑摩書房1800円)

◎『やる気を生む脳科学』 大木幸介著(講談社ブルーバックス760円)

◎『脳の健康』 生田 哲著(講談社ブルーバックス860円)

○『記憶の大脳生理学』 千葉康則著(講談社ブルーバックス680円)

○『人体・ふしぎ発見』高田弘明和著(講談社ブルーバックス660円)

○『自己組織化とは何か』都甲潔・江崎秀・林健司著(講談社ブルー
                                 バックス900円)

○『足の裏からみた体』 野田雄二著(講談社ブルーバックス800円)

◎『記憶と情動の脳科学 』 j・L・マッガウ著(講談社
                            ブルーバックス980円)

○『子供の脳の栄養学』C・K・コナーズ著中川・松村京子訳(講談社
                            ブルーバックス740円)

○『頭がいいとはどういくことか』 米山公啓著(青春出版社700円)

◎『図解雑学 記憶力』 山元大輔監修 (ナツメ社1300円)

○『遺伝子と運命』ピーター・リトル著 美宅成樹(講談社
                          ブルーバックス1500円)

◎『脳の栄養状態』 高田明和著(講談社ブルーバックス820円)

○『前頭葉は脳の社長さん?』 坂井克之著(講談社
                           ブルーバックス940円)

◎『見て分かるDNAのしくみ』工藤光子・中村桂子著(講談社
                          ブルーバックス1200円)

◎『脳はふしぎがいっぱい』NPO法人脳の世紀推進会議編 
                           (株)クバプロ1200円

◎『子どもの脳から大人の脳へ』NPO法人脳の世紀推進会議編 
                           (株)クバプロ1200円

◎『脳とこころ、うつ病』NPO法人脳の世紀推進会議編 
                           (株)クバプロ1200円

○『マザー・テレサの「愛」という仕事』(田中澄江著 
                           青春出版社1400円)

◎『神経心理学』八木文雄著 (放送大学教育振興会4800円)

○『脳は何かといいわけをする』

○『記憶と情動の脳科学』

○『子どもの脳はこんなに大変』

○『脳整理法』

○『よく?かんで食べる』

◎『脳研究の最前線上』    (講談社ブルーブック)

○『養生訓』

◎『「幸せ脳」をつくる50の習慣』

○『何がスゴイか?万能細胞』

○『子どものうつ心の叫び』

○『不安に潰される子供たち』

◎『脳内汚染からの脱出』 岡田尊司著 (文藝春秋1600円)

◎『脳を支配する前頭葉』 ゴールドバーク著(講談社ブルーバックス)

○『子供をゲーム依存から救う本』 CandKブルーナー著
                             (文芸春秋950円)

○『ITに殺される子どもたち』 森昭雄著 (講談社1500円)

○『テレビゲーム教育論』 ブレンスキー著(東京電気大学出版局)

◎『すべては脳からはじまる』 茂木健一郎著 (中公新書700円)

○『生体リズムと健康』 若村智子著京大人気講座シリーズ
                              (丸善1900円)

○『天才の脳科学』 N・アンドリアセン著 (青土社2200円)

◎『タンパク質の一生』 永田 和宏著 (岩波新書740円)

○『教育力』 斎藤 孝著 (岩波新書700円)

◎『脳は自分で育てられる』 加藤 俊徳著 (光文社1600円)

○『運命の暗号』 村上 和雄著 (幻冬社1300円)

◎『目で見る脳とこころ』松澤大樹著 (NHK出版2600円)

○『脳の働きがわかる本』 小長谷 正明著 
                     (岩波ジュニア新書780円)

○『すべては脳から始まる』 茂木健一郎著 
                       (中公新書ラクレ700円)

◎『脳のからくり』 茂木健一郎著 (新潮文庫514円)

◎『こころと脳の革命』松澤大樹著 (徳間書店1400円)

○『感動脳の活かし方』大島 清著 (海竜社1400円)

◎『子育ての大脳生理学』 高木貞敬著 

○『ラジオは脳にきく

◎ニュートン別冊 最新の脳科学 『脳のしくみ』 
                         (ニュートン2300円)
○『内面性の人間教育を』 梶田 叡一著 (金子書房1400円)

○『たくましい人間教育を』 梶田 叡一著 (金子書房1236円)

○『学校の失敗』 向山 洋一著 (扶桑社1429円)

○『学力の新しいルール人間教育を』 陰山 英男著 (文芸春秋1143円)

◎『脳番地を強くする』 加藤俊憲著 (日本実業出版社1400円)

◎『脳と障害児教育』 加藤俊憲・坂口しおり著 (ジアース教育新社3500円)

◎『脳番地を鍛える』 加藤俊憲著 (角川SSC新書    円)

◎『幼稚園では遅すぎる』 井深大著 (ごま書房   円)

◎『井深大のこころの教育』 井深大著 (ごま書房   円)

◎『0歳からの母親作戦』 井深大著 (ごま書房   円)

◎『やる気 元気 積極脳』 高田明和著 (ぱるす出版1260円)

○『武士道』 新渡戸稲造著 (PHP研究所1200円)

○『井深大の幼児教育語録』 井深大著 (ごま書房1100円)

◎『仕事脳』 吉田たかよし著 (講談社1500円)

○『脳と仮想』 茂木健一郎著 (新潮文庫438円)

○『見えた!いのちの底力』 村上和雄著 (講談社α文庫838円)

○『「脳力」低下社会』 森 昭雄著 (PHP研究所1200円)

◎『元気な脳の育て方』 高田明和著 (ポプラ社1200円)

○『心の病はなぜ起こるか』 高田明和著 (朝日選書1260円)

◎『二重らせん』 ジエームス・D・ワトソン著 (講談社文庫467円)

◎『遺伝子からのメッセージ』 村上和雄著 (朝日文庫500円)

○『新しいリウマチ治療』 

◎『脳から見たリハビリ治療』 

◎『記憶と情動の脳科学』 

○『脳科学のテーブル』外山啓介・甘利俊一・篠本滋編集 (京大学術出版会1800円)

○『のうだまーやる気の秘密』上大岡トメ・池谷裕二著 (幻冬社1200円)

○『女ーしぶとく生き残る脳、男ーやたらと粋がる脳』中島英雄著 (すばる社1500円)

○『ストレスに負けない脳』

○『リウマチ』

「脳科学と教育」参考文献(2) [2009年12月31日(木)]
「脳科学と教育」 参考文献bQ(53冊)です。bP(130冊)に続く紹介です。

◎『認識と行動の脳科学』 甘利俊一・田中啓治編集 
                   (東京大学出版会3200円)
◎『精神の脳科学』 甘利俊一・加藤忠史編集 
                   (東京大学出版会3200円)
○『言語と思考を生む脳』 甘利俊一・入来篤史編集
                   (東京大学出版会3200円)
○『脳の発生と発達』 甘利俊一・岡本仁編集 
                   (東京大学出版会3200円)
○『分子・細胞・シナプスからみる脳』 甘利俊一・
           古市貞一編集(東京大学出版会3200円)
◎『心とからだの処方箋』 永井 明著 (講談社1400円)

◎『遺伝子・脳・言語』 堀田凱樹・酒井邦嘉著 (中公新書780円)

○『意識とは何か』 茂木健一郎著 (ちくま新書700円)

○『安保徹の体温免疫力で病気は治る』 安保徹著 

○『がんで男は女の2倍死ぬ』

◎『向山式「勉強のコツがよくわかる本』 向山洋一著 
                   (PHP文庫533円)
○『遺伝子の謎を楽しむ本』 中村祐輔著 (PHP文庫533円)

◎『子供は無限に伸びる』 陰山英男著 (PHP文庫495円)

○『脳は美をいかに感じるか』 セミール・ゼキ著 
                   (日本経済新聞社3500円)
◎『やわらかい脳のつくり方』 吉成真由美著 (新潮選書1300円)

◎茂木健一郎の『脳科学講義』 茂木健一郎著 (ちくま文庫680円)

○『遺伝子と病気のしくみ』 生田哲著 (日本実業出版社1400円)

○『ゲノムを支配する者は誰か』 ケヴェン・デイヴェーズ著 
                   (日本経済新聞社2000円)
○『小学校の理科がよくわかる本』 新牧賢三郎著 
                   (PHP研究所1143円)
◎『井深大の幼児教育語録』 井深大著 (ごま書房1100円)

◎『幼稚園では遅すぎる』 井深大著(サンマーク出版1700円)

◎『科学から空想へ』 石井洋二郎著(藤原書店4200円)

○『右脳と左脳』 角田忠信著(小学館ライブラリー780円)

○『天才児を育てた24人の母親』 池田行彦著 
                   (コスモトウーワン875円)
○『頭がいいとはどういうことか』 米山公啓著(青春出版社700円)

◎『すべてがうまくいく8割行動術』 米山公啓著 
                   (ソフトバンク新書700円)
◎『DNA(下)』ジエームス・D・ワトソン著
                   (講談社ブルーブック1200円)
○『脳の不思議』

○『赤ちゃんと脳科学』

○『夜ふかしの脳科学』

◎復刻『自然の観察』 日置光久・露木和男・一寸木肇・村山哲哉著
                   (農文協4700円)
○『モーツアルトで癒す』 ドン・キャンベル著
                   (日本文芸社1600円)
◎『単純な脳、複雑な「私」』 池谷裕二著
                   (朝日出版社1700円)
◎『がんと闘った科学者の記録』 戸塚洋二・立花隆著
                   (文芸春秋1667円)
○『フィンランド・メッソッドの教育革命』 田中 博之著
                   (明治図書2360円)
○『脳と気持ちの整理術』 築山 節著
                   (NHK出版700円)
◎『記憶力を強くする』 池谷裕二著
                   (講談社ブルーブック980円)
○『父 井深大』 井深 亮著 (ごま書房571円)

◎『性感帯の科学』 大島 清著 (ごま書房800円)

○『したたかな脳』 澤口 俊之著 (日本教分文社838円)

◎『脳内セロトニン・トレニング』 有田秀穂著 (かんき出版1300円)

○『脳とコンピュータはどう違うか』 茂木健一郎・田谷文彦著
                   (講談社ブルーブック860円)
◎『遺伝子工学が日本的経営を変える!』 加藤良平著
                   (講談社α新書838円)
○『脳が若返る30の方法』 米山公啓著 
                   (中経出版1300円)
○『分かりやすい文章の技術』 (講談社ブルーブック)

○『分かりやすい表現の技術』 (講談社ブルーブック)

○『理系のためのTOEIC学習法』 (講談社ブルーブック)

○『ヒトはなぜヒトをいじめるのか』 (講談社ブルーブック)

◎『脳トレ書道のススメ』 福山秀直・青山浩之著
                   (二玄社1200円)
◎『戦国武将の脳』 津本陽・板倉徹著
                   (東洋経済新報社1400円)
◎『運命の暗号』 村上和雄著 (幻冬社1300円)

◎『脳を活かす生活術』 茂木健一郎著
                   (PHP 研究所1100円)
○『聖隷 長谷川保の生涯』 山内喜美子著
                   (文芸春秋2000円)




辺縁系を育てる実践C [2009年12月27日(日)]
脳科学実践シリーズC 辺縁系を育てる実践

 1000uの学校農園、半分以上は自然園、子どもたちの楽園となった。バッタ・カマキリ・いなごや3mも伸びた茂みの中で子どもたちは思いっきり遊んだ。『自然の中で遊ぶ・自然の中に浸りきる・自然と共に生きる・自然と一体になる』、東本郷小学校の子どもたちは本当に幸せだった。

 自然の中に浸りきること、それによってこそ子どもの魂は育っていく。中途半端ではダメだ。「観察」の前に「浸りきる」ことだ。農地の提供者押田阿久利氏も3年前亡くなり、農園も姿を消した。しかし、子どもの「心の故郷」はできた。ここから子どもたちは巣立ってゆく。活躍を祈る。

夏休み プールで遊ぶ子どもたち。体温・許可印の確認、準備体操と入念な準備後の活動である。浮かぶ・泳ぐ・よじ登る、猿山のさるが遊ぶように遊び惚ける。
   
  サルはサルの中で、子どもは子どもの中で育っていく。生命は海の中で生まれたという。長い進化の歴史を経て、地上に立ったヒトは手・足を使い、火を使い大脳新皮質を飛躍的に発達させてきた。受精後進化の歴史を辿って子どもは「ヒト」になり、更に「人」なっていく。子どもは水が好き、お風呂も好き、それが自然なのです。

 揺れる・回る・ぶら下がる・逆さになる。子どもは動くのが好きだ。特に男の子は・・・。胎内でやってきたことを発展的に外でやっているだけだ。

 全ての動きは単純な動きから始まる。意識しようがしまいが高度な動きには前段階がある。何段も何段もある。遊びは30以上の基本の運動の組み合わせである。多様な神経回路の複雑なネットワークが高度な動きを生み出している。

 ぐらぐら揺れる不安定な土台、バランスをとって立ち上がる。一見簡単なようで、実は難しいうごきだ。運動会でもなければやれない種目だ。ダンス・表現だけでは片手落ち、組み体操も重視した方が良い。

 運動神経は10才までが勝負、この時期を失したら後で育てることは難しい。全てに時がある。「天の下の萬の事に期あり、萬のわざに時あり、生まるるに時あり死ぬるに時あり、植えるに時あり植えたる者を抜くに時あり・・・ー旧約聖書伝道の書ー」である。臨界期の発見者は理研のヘンシュ貴雄博士である。人間の知恵は計り知れない。3000年を隔てて科学のメスが入り始めた。

 産休中のN先生が赤ちゃんを連れてきた。「かわいい!!」みんなが一斉に寄ってきた。先輩お母さんのH先生、何ともかわいいという表情、いのちを慈しむ教師はいのちを育てる。子どもを育てる。

 赤ちゃんを見て嬉しくなった私は「先生方、赤ちゃんにエールを贈る。ついてきてくれ!」といって上着を脱いだ。「フレーッ!フレーッ!○○ちゃん、誕生おめでとう!」赤ちゃんにも先生にも2回唱和した。職員室は誕生祝い一色になった。  
辺縁系を育てる実践B [2009年12月20日(日)]
 脳科学実践シリーズB大脳辺縁系を育てる実践

@喜怒哀楽の感情が育つ多様な体験(感動体験)をさせる。 

 『春』 よじのぼる。ぶら下がる。しがみつく。怖い、面白い、上り終わってほっとする。

  手の力・足の力・空間感覚・運動神経などの体感覚や辺縁系の「喜怒哀楽」感情が育ってくる。挑戦意欲も育つ。 

 『夏』 ヘビがでた。緊張感が走る。子どもは臨戦態勢。私がひょいと捕まえる。ワーッと歓声が響く。 

 日頃隠れていた原始の情動が目覚める。縄文の時代、男は鹿や猪を追って山野を駆け回った。進化の歴史は遺伝子の中に繰り込まれている。

 『夏の終わり』 大貫海浜学園、海辺の散策。汚い!ごみだらけ!「拾いたい」「きれいにしたい、やらせて」「よしやろう」 

 とっさの状況判断と活動の設定、それが子どもを活かす。計画は8割、状況判断が2割。計画絶対主義はダメ。何事も機械的はダメ、柔軟な対応が大事。

 『秋』 収穫祭、焼き芋大会は1年間の総決算、燃え上がる火炎 火勢に押される子供たち

 火との出会い、火がヒトを人間にさせた。火は人間に原始への情動を甦らせる。不思議な魔力をもっている。

 『冬』 雪が降った。さあ外だ、雪遊びだ。授業より雪遊びが大事、年一回あるかないか。真っ先に飛び出した子供たち

 このように、四季折々の特性を活かして大脳辺縁系の教育は勧められた。チャンスは一瞬、一瞬のチャンスを活かすこと。「自然と一体」これが教育の基盤である。*A〜Dは第二弾で報告予定 

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