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虹の夢

生き難さを抱えている人たちの幸せな未来を願っている「お節介おばさん」の徒然日記です。

自閉症/発達障害のある方など生き難さを抱えスペシャル・ニーズを持つ方々の「未来を創りたい」…そんな大きな夢を叶えるために、「楽しく・嬉しく・明るい」情報発信をしていきます。

2020年度「放課後等デイサービス 評価アンケート」の結果を2021.2.19の記事に掲載しています。
併せてご覧ください。


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「外」の世界 [2012年05月21日(Mon)]
突然のことでしたが、今週からSchaleの利用者さんとスタッフの一部が「外」で「働く」経験を始めました。
以前から就労支援の仲間としてお付き合いをさせていただいていた企業さんから、とある商品のパッケージ作業へのお声掛けをしていただいたことがきっかけです。

丁度トレーニングを始めて1年になる方が、次のステージへ進んだこともあり、通所8か月目に入る方の他は、ほとんど全員が4月以降からの登録者です。
Schaleの中でのITトレーニングや軽事務作業、キッチンでの賄つくりを通したスキルトレーニングにも慣れてきたこともあり、少し職種の違うことへの挑戦を模索していたところに、思いがけず舞い込んできたお話でした。
先週末、近頃お休みが続いて方を含め意思確認。
「報酬対価」が付くこともあってか、全員が「やりたいです」とのOKサイン。
先週末にJCやスタッフと現場を見せていただいてだけで、細かな方略を立てることが出来ませんでしたが、お誘いくださった企業さんも、試行錯誤しながら組み立てている最中とのことで、“これはノッテみることだ”とお受けしました。

仙台駅近くの企業さんであったため、10:00に指定した仙台駅での待ち合わせにも、全員遅れることなく到着。
先方様の準備のご都合で暫く待ちましたが、ライン設定が完了した後組立スタート。
20120521a.jpg

外箱・中敷きを組み立てることから、製品の中敷きへのセッティング・箱詰め・封入・シール貼…
今日はいくつかの工程を分業で行いました。
これまでのSchaleでのトレーニングで観えてきていた特性を考慮して、利用者さんのグループ分けを行い、スタッフが各工程に張り付き、自らも作業をして内容を確認しながらトレーニング補助に当たります。
まるでノースカロライナで障害のある方と働く企業内ジョブコーチのようです。

これまで中国のような人件費の安い国に出していた仕事を、被災地の障害のある方の雇用創出や、事業所支援と言うことで創ってくださった仕事とのこと。
1か月で30万パッケージの作成と言う、気の遠くなるような分量ですが、「戦力」として期待していただいたことに感謝して励みます。
ラインでの職務や、持続力、部分的な体のダメージ(長時間座っての作業ですから、肩がが痛いとか、首が痛いとか…)、それにグループやチームでの個々の役割と立ち位置、仲間との協調性…
お誘いいただいた企業様の社員の方も、同じ部屋で仕事に励む姿を通して、実に様々な経験と気付きが得られるはずです。
まさにOn the Job Trainingです。

長ければ1か月くらい続きます。
仕事の選り好みをせず、コツコツと励むことが出来るでしょうか。
「一般就労」を叶えるために、乗り越えて下さったら幸せです。
Posted by 伊藤 あづさ at 19:51 | 今日のSchale | この記事のURL | コメント(0)
トライ・とらい [2012年05月20日(Sun)]
前回パンダマスクを作成したえいと君ですが、今回3枚はぎの帽子に挑戦。
20120519c.JPG

一枚の布から型紙をあて、裁断・縫うことをしました。
20120519a.JPG

出来上がったら、実際にかぶっている様子が彼の頭の中には浮かんでいるようです。
0.5mmのステッチも初心者である彼には難しかったかもしれませんが、「やってみます。」といつも前向きです。
どうです!立派に完成。
20120519b.JPG

保育園実習で被っていくのを楽しみにしています。

次回は、ガンダムのマスクを作るそうです。
私が付いていけるでしょうか?彼にイラストをお願いしたら、その場でスラスラと描いてくれました。
知恵を出し合い、お気に入りのマスクを完成させたいと願っています。
ゆきえ


サポートスタッフのベトナムからの留学生ハイさんには、慣れてしまった私たちの創るツールが、「初めて」課題に取り組むこどもたちや成人期の方に「解って一人で出来る」かをチェックする役割をお願いしました。
27日の中高生プログラム計画している「新聞バッグ」を作るに当たり、手順書のチェックをお願いしました。
日本語の手順書を一工程ずつ丁寧に読み進め、出来上がりました。
20120519d.JPG

途中分かりづらい表現の所のチェックを見事にして頂きました。
出来上がった新聞バッグは、初めてとは思えない出来栄えでした。
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ハイさんにとっても、日本の自閉症支援を知っていただいたり、ASDの方たちの視点でツール開発をすることはきっと活きてくると思っています。
工学の知識や思考性をドンドン披露していただき、「置き土産」をたくさん残して行って下さったら幸せです。
こどもたちを愛してくれるサポーターに支えられ「自信」が芽生え、イキイキとしてくる姿は、私たちにとっての何よりのご褒美です
Posted by 伊藤 あづさ at 19:09 | 今日の「しゃ〜れ」 | この記事のURL | コメント(0)
「働く」ことを叶える知恵として… [2012年05月19日(Sat)]
Schaleには、今、ご本人として「働く」方が二人います。
お二人ともまだ「修行中」です。
スタッフも「修行」しながらの毎日です。
成人期の方の「働くこと」や「働き方」や「働き続ける支え」など、本当に皆で考え続ける毎日です。
受容と手帳の取得のことに関して、Kaienhttp://www.kaien-lab.com/の鈴木慶太さんが記述してくださっている文章があります。
鈴木さんのご了解をいただいて引用させていただきました。
今迷っている方に一筋の道を拓くことが出来たら幸せです。

Schaleでは、毎週水曜日の午前中、見学/体験/ご相談に対応させていただきます。
正式にコンタクトがし難い状況の時には、コッソリとお昼を召し上がったり、お茶を飲んでいただいて、Schaleの雰囲気を感じ、少しは安心していただいてから改めてご連絡を下さるのでも結構です。
「ようこその玄関」を開けていただけましたら幸いです。
以下鈴木さんから
「精神の手帳だとつけない仕事がごくごく僅かですがあります。たとえば警備員です。一部の船の乗組員もなれなかったと思います。つまり人の生命を守るような職種にはいくつか要件があり、障害者手帳があるとなれません。しかし圧倒的多数の仕事にはつけます。

就職の際に有利か不利か。これについては、職歴がある(※つまり一般枠で数年働いて経歴がある後に障害者手帳を取得する)と、非常に有利になります。すぐに就職できた人を何人も見てきました。一方で職歴がない、いわゆる新卒のケースですと、障害者枠であっても少し厳しさを感じると思います。

発達障害のケースは、一般枠と障がい者枠、両方の就活をする人がとても多いです。障害者手帳保有者でも、当然ですが一般枠でも就職できます。また現段階ではまだ少ないですが、障害者枠で働いたあとに一般枠で働くということも今後は出てくると思います。

なお、障害者手帳を持って、企業に隠して働いたとしても、基本的には労務の一部の担当者以外わからないと思います。税金の控除の情報などを見られる立場の人だけです。しかも完全なる個人情報ですので、それをもって解雇や昇給がないなどの不利益はきいたことがありません。

昨日、障害者雇用率が2.0%と、現制度よりも0.2%引き上げられることが厚労省から発表されました。ここ数年は「特需」が発生すると思います。つまり就職がしやすくなると思います。ただ当然急いで雇用する企業が増えて様々なミスマッチも起こりそうな予感もあります。

発達障害の人の雇用は、私はかなり可能性があると思っていますし、当社の顧客企業でも、数十人単位で考え始めてくれているところも複数あります。まだ企業としては少数派ですが、現場の満足度は管理者側、当事者側かなり高いです。

手帳はいつでも返還できますが、「実利的に使わせてもらう」程度のお考えにご本人もご家族もなられたら申請するという形でも良いと思います。やはり手帳を取得することで苦しみが増えたら意味がないと思うからです。発達障害は先天的で年数が経っても発達障害の本質の部分は大きく状態が変わるわけではないですので、今申請しないと後で申請できなくなるというものでもないです。

就職活動開始の半年前までに申請する申請しない結論がでれば十分だと思います。」
Posted by 伊藤 あづさ at 10:06 | Autism awareness | この記事のURL | コメント(0)
改めて「ブログ」 [2012年05月18日(Fri)]
市民活動を始めた直後からブログという手段で、日々の活動や考えてをお伝えして来ました。
「情報開示によって信頼を築くことが、味方を増やすことに繋がる」と教えていただいたからです。
そんな日々の営みの積み重ねが、自閉症/発達障害のご本人やご家族の幸せを叶えるための後押しになるのなら、ずっと続けていけたら、それも一つの役割だと考えています。

ブログの開設以来お世話になってきた日本財団さんのCANPANがリニューアルされ、その新しいワザを伝授していただくためのセミナーが「せんだい・みやぎNPOセンター」さんのコーディネイトで開催されました。
講師はお馴染みの山田さん
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丁寧な資料もご用意くださり、“何とかやれるかも…”と思ったのが今日の収穫。
リニューあるされてから、VISIT数が画期的に増えています。
一気にブラッシュアップすることは出来ないかもしれませんが、まだまだ進化する「虹の夢」を、これからも愛していただけたら幸せです。
Posted by 伊藤 あづさ at 22:29 | 今日の活動 | この記事のURL | コメント(0)
基盤整備は整った? [2012年05月17日(Thu)]
NHKニュースで以下のことを知りました。

障害者の雇用率 2%に引き上げへ
就職を希望する障害者が増え続けていることから、厚生労働省は、企業に義務づけている障害者の雇用率を現在の1.8%から15年ぶりに引き上げて2%とする方針を固めました。
企業に対し、障害者を雇用した際に支払われる助成金の制度の活用を呼びかけるなどして雇用を確保していく方針です。

障害者の雇用を巡っては、現在、従業員が56人以上いる企業に対し、全体の1.8%以上の障害者を雇用するよう法律で義務づけています。
障害者の社会参加が進むなか、自立を求め、仕事を探す障害者は年々増え、昨年度の求職者は18万2000人余りと、5年前よりおよそ20%増加しています。
このため、厚生労働省は企業に義務づけている雇用率を1.8%から2%に、また、国や自治体は2.1%から2.3%に、そして、都道府県の教育委員会は2%から2.2%に、来年度からそれぞれ引き上げる方針を固めました。
障害者の雇用率が引き上げられるのは平成10年以来、15年ぶりです。
一方で、義務づけられた雇用率を達成している企業は去年6月の時点で45%と半数以下にとどまっていることから、厚生労働省は、企業に対し、障害者を雇用した際に支払われる助成金の制度の活用を呼びかけるなどして雇用を確保していく方針です。
.
昨日は志賀利一先生から
昨日厚生労働省から公表された、「平成23年度・障害者の職業紹介状況等」から毎年作っているグラフです。
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障害別の就職件数を表してます。公開資料では3障害を重ねたグラフを作っていないので、いつも手作業です(5分あれば出来る程度のちゃちなものですが)。
職業別の就職状況など詳細なグラフで参考になるのものはけっこうある資料です。最後の解雇者数は、就労支援の参考というより、日本の景気状況をかなり正確に表しているように思います。そう考えると、昨年は、最近10年の中でもっとも景気がいいということになります。実感はないけど、事実かも知れません

という情報もいただきました。
仙台市の障害者就労支援センターさんからも企業見学会や体験会のご案内もいくつかいただくようになっています。
恐らく、障害のある方も、就職の入り口は開かれてきているのでしょう。
ただ、私たちの役割として「自閉症/発達障害」のある方への特化した支援をさせていただいていると、本当に「働く」ための基盤整備は、“外的環境だけではダメなのでは…”と感じることがとても多いものです。
それぞれの方の長い育ちの中で「オリ」のように溜まっている「スッキリとしないこと」がとにかく多いと感じます。
障害受容・自己受容・自己理解・生活習慣・体力・金銭感覚・親御さんとの関係性・俯瞰力・自己肯定・過敏性・自他の認識…「社会性」と一括りに出来ない数多くの「生き難さ」が、一歩進めば二歩後ずさりをしたくなるほどのしかかってくる「現実」。

それでも、私たちは信じ続けます。
「自らの人生を創り上げる力」は誰もが持っていることを。
「役割」を持たない人生なんて、誰一人ないのだということを。
ご本人やご家族に伝え続けていけたら幸せです。
そして「成人期に幸せな人生」を叶えるためにもがき・苦しみ、学び続ける集団であり続けたいと願います。
Posted by 伊藤 あづさ at 19:38 | Autism awareness | この記事のURL | コメント(0)
この街で [2012年05月16日(Wed)]
今週末、青葉まつりが開催される仙台は、新緑のとても美しい季節を迎えています。

通勤しながら見る街路樹。休みの日に目にする郊外の山々。
涙が出るくらい美しいなと、日々感動です。

昨年、宿題をしながらわが子がつぶやいていました。
「今の努力は半年後に結果が出るからって、先生が言っていた。」

そうやって自分に言い聞かせながら、日々を積み重ねているのかな。
おそらく授業の中のひとコマの出来事だと想像される先生のその言葉に、親としてそっと手を合わせる気持ち。
その言葉が、その時のわが子の心に引き出しに入ったことへの感謝。
子供は社会に育てられていると実感できる日常への感謝。

すっかり葉を落としていたことなど忘れてしまうくらい、日々緑を濃くする木々
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を眺めながら、「日々の積み重ねの上にチャンスはめぐってくる。」と、私も自分にそっと声をかけます。

発達障害の人たちは、今と同時に過去を生きているように感じる時があると、当事者の方が言っておられたものを読んだ事があります。生きにくさを抱えている人たちが、過去と上手に付き合いながら、新しい日々を重ねていくことができる社会になるように、今日の新緑の中、私たちの小さな1歩を進められたらと願います。

美樹

Posted by 伊藤 あづさ at 11:56 | 今日の感慨 | この記事のURL | コメント(0)
「学ぶ」ことが始まり [2012年05月15日(Tue)]
橋下市長のおひざ元から煙が立った「家庭教育支援条例(案)」。
何となく終息の段階に入っているようには思えますが…
“本質はどうなんだろう…”ってまだまだ気になります。
この条例(案)の顛末はカイパパさんがとても丁寧に情報を集め、整理をしてくださいました。

カイパパさんは言っています。
「見たくもない」、「聴きたくもない」気持ちのときは、耳をふさぎ、目を背けておくべきだと私は思っています。大切なのは、心の平安。

実は3〜4年ほど前になるでしょうか…
仙台でも市内公立小中学校全家庭に配布された「PTA広報誌」の巻頭に、「テレビ・ビデオ・ゲームの脳への影響を危惧されたDr.が書かれた記事の中に
『幼いときからの過剰な映像メディアとの接触は、後々、後天性の発達障害、コミュニケーション障害、人格障害につながり、社会力の不足のため、不登校から引きこもり、あるいはニートの問題や反社会的事件に関連すると考えられています。』
という内容の記述があり、市PTA連合会に発達障害支援の団体の共通意志をお話し申し上げたことがありました。
だけどこの時はウヤムヤで終わりました。
当時の連合会長さん(保護者代表)も学校側の代表の方にも聞き流されたように思っています。
当時この記事を書かれた先生は教育関係では売れっ子でした。
教育委員会主催の講演会や教員研修会で良くお名前を拝見していました。
次の号に訂正記事が出ることもありませんでした。
大半の親御さんは諦めたのかもしれません。
騒ぎ立てることを良しとしなかったのだとも思います。
親は非力だと感じました。

だけど今回は明らかに違っていました。
とにかく情報の伝わるのも早く、大阪の自閉症協会さんを含め、親御さんたちの行動がとても速かったように感じました。
大阪維新の会事務局に要望書が提出された時の様子もカイパパさんがとても冷静に大切なことを伝えて下さっています。
何よりも素敵なことは、カイパパさんも触れておられますが、要望書の中に
「2. 発達障害のある人々とその家族への支援の在り方について、当事者団体、専門家を含めた勉強会を開催してください。」
とあることです。
『共に学び合いましょう』
という呼びかけの意味もあるでしょう。

いつもいつも思います。
「知らないなら知って欲しい」
どこで知れば良いか迷っているのなら
「機会を創ろう」

そして今年度も大阪の中山清司先生が通年仙台にお越しくださることになりました。
「本当のTEACCHを学び実践する研修会」を山形の皆さんと一緒に始める準備が進んでいます。
スタートは6月8日(金)。
以降7月24(火)-25(水)/9月3(月)-4(火)/10月31(水)-11月1(木)/11月22(木)-23(金)/1月26(土)-28(月)/2月17(日)-19(火)/3月18(月)-19(火)…時間は共に10:00〜16:00【以上予定】と、述べ200時間近くの連続研修が叶いそうです。8月/12月は他のTEACCHの素敵な先生方を交渉中。

正しく自閉症の文化を伝え、一人でも多くの方々が自閉症の文化に寄り添ってくださる世の中が実現することを願い、「共に学び合う」ために力を注ぎます。
詳細をご希望の方は
Schaleおおまち(伊藤)までご連絡を下さい。
TEL/022−263−1402
Mail/brainuniques@yahoo.co.jp









Posted by 伊藤 あづさ at 21:19 | Autism awareness | この記事のURL | コメント(0)
特性あふれて [2012年05月14日(Mon)]
中高生プログラムの卒業生T君は、この春から就労移行の利用者として毎日山形から通ってきます。
初めて出会った3年前とは、まるで違う人のように、相対する人を大切に関わってくれています。
決してお喋りな方ではありませんが、自分の願うこと、私たちの支援がへたくそで困っていることを、決して一方的に語り続けるのではなく伝えてくれます。
ハンドワークも少し不器用さはありますが、丁寧に一つ一つ仕上げていきます。
今日お昼の「ミネストローネ」の素材を切っていた彼の手元です。
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サポートに入っていた指導員のしずかさんがこの様子を観て唸りました。
“そうきたか…”って感じです。
ジャガイモをほとんど同じ大きさに切りそろえています。
目盛の付いたまな板は使っていません。
どうやって?
包丁の脇に置いてある拍子切りのジャガイモ…これをスケール代わりのモデルとして横幅を合わせているのです。
誰かが教えたわけでもなく、自分の知恵です。
「てがかり」を自分の方法で作りだし、活用しています。
こんな素敵な人を世に送り出せるよう、もっともっと力をつけなければなりませんね。

そして高等部2年生になったわが息子。
4月から始まっている中高生特化型の「放課後等デイサービス」に通い、支援学校では経験し難い軽事務作業にも取り組んでいます。
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今日はテプラを使って、書類ケースのラベルを作ってくれました。
「眼の力」が強い子です。また漢字の読みには強みを持っていますが、ゆきえさんが振り仮名を振ってくれました。
指示書のモデルを観ながら入力をして、漢字変換は「マッチング」感覚で選択しています。
機械操作はほぼ2度やればマスターできています。
学校での作業の集中時間は10分程度と、1年生の面談時に先生から伝えられ愕然とした母ですが、今日は数値チェックやラベル作成などいくつかの課題を淡々とこなし、気が付けば1時間しっかりと集中して「仕事」をしていました。
カッコイイです。
スタッフもどんどん支援の組立に慣れてきています。スキルアップしています。
知的障害を合併するタイプのこどもでも、「戦力」となって会社に貢献できることを教えてくれます。
T君や息子の「未来」が創られる時、被災地の復興が叶い、新しい仕事が創生されるのでしょう

今日は午前中いっぱい、就労移行のステージでトレーニングに励む利用者さんやスタッフのサポートの様子を「BRUTUS」のライターさんとカメラマンさんが取材をしてくださいました。
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被災地での「仕事」をテーマに、陸前高田・気仙沼と回って、仙台ではSchaleとプライマリーケア学会さんが取材先。
6月半ば発売号に掲載予定とのことですが、Schaleを通して「発達障害」の方々が一生懸命生きていることをお伝えできたら幸せです。



Posted by 伊藤 あづさ at 20:06 | 今日のゆに〜くす | この記事のURL | コメント(0)
愛をこめて [2012年05月13日(Sun)]
今日は母の日。
中高生プログラム」では、今夜はお母さんに夕食をプレゼントしようと、予行演習中。
これまでも何度も積み重ねた野菜を剝く・切る・刻む・炒める・煮る…総合演習として「カレー」を「一人で」仕上げることに挑戦です。
高校生のT君は「愛の注入」作業中。
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きっと「ボ〜ノ・ボ〜ノ」でほっぺた落ちるでしょうね。

スタッフからお母さんたちの待つ「Schaleルーム」にも心を籠めて「虹色のカーネーション」。
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今朝ネット上で知ったのですが、子どもたちがお母さんたちに手渡しする花を買いに行ったら、2本だけ残っていました。
1本は私を含めて「しゃ〜れ」に集うお母さんたちのために。
1本は私の母のためにアレンジをしてもらいました。
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4月に入って、サポート校に行く高校生の仲間入りが増えています。
2年近く一緒に過ごしている他のこどもたちも、とてもスンナリと受入れ良い雰囲気です。
未就学から小学生までの「療育」とはまた少し違った育ちを示してくれるこだもたちから、たくさんの素敵な気付きもらっています。

今夜ご家庭でどんな「母の日」が展開するでしょう。
たくさん褒められて・感謝されて・チョッピリ照れて…
ピリッと刺激的だど優しい気持ちがあふれるカレーが出来たら幸せです。
Posted by 伊藤 あづさ at 11:54 | 今日の「しゃ〜れ」 | この記事のURL | コメント(0)
香り溢れる「虹」の贈り物 [2012年05月13日(Sun)]
世界中のスペクトラムのお子さんをお持ちのお母様に贈ります。
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カーネーション栽培の起源は古く、ギリシャ時代からすでに観賞用、食用として栽培されていたそうです。
カーネーションの香りはスパイスの丁子(クローブ)に似たスパイス香が特徴で、甘くスパイシーな香りには香辛料の成分があり、ヨーロッパでは古くからブドウ酒や料理、香水の原料に使われてきたそうです。
また、カーネーションの香りには酒酔いを防ぐ効果があると信じられており、酒席ではカーネーションで作った冠を頭に載せたそうです。このことから、カーネーションの語源はcoronation(冠飾り)に由来するともいわれます。
今日はたくさんの
「お母さんありがとう」が嬉しくて、チョットいつもより飲み過ぎても大丈夫ですね。

エジプトのクレオパトラも自らの船の帆先に丁子(クローブ)の香りをつけて存在をアピールしたといわれています。

有名香水の創作でもカーネーションの香りは重要な位置付けにあり、調香を学ぶ時には必ず覚える香気成分です。
カーネーションの香りを用いた代表作にはコティ社「ロリガン」/ニナリッチ社「レールデュタン」、エスティーローダー社「スペルバウンド」、「エタニティ」など。
どれもクラシックになって来ていますので、デパートで各メーカーの売り場で尋ねるか、「わかば」という会社がコーディネイトしているフレグランス売り場なら購入することが出来るでしょう。
お花屋さんでブーケを作ってもらうなら以下のような紹介が参考になるかしら。
「芳香花を組み合わせた香りのブーケやアレンジメントにおいては、残香性の強いカーネーションによって全体の香り保ちを良くしたり、暖かみのあるスパイシーな香りがバラやハーブなど芳香花の香りと調和し、香りに厚みをもたらします。
生花のカーネーションのスパイシーな丁子(クローブ)のような香りは暖かいほど香りやすく、開花するほど香りが強まり、1〜2週間近く香りを放ち続けます。花保ちの良さと香り保ちの良さを生かすことの出来る芳香花だと思います。

カーネーションに含まれる香気成分によって「スキンケア/鎮静/リラックス/疲労回復促進」が紹介されていますが、もちろん「個人差」があります。
必ずしも同様の効果が表れるものではありませんね。
何よりも家族からの
「お母さんいつも有難う」
が、脳のα波を増やし、幸せに導いてくれるかな。
素敵な一日をお過ごしくださいね。


Posted by 伊藤 あづさ at 09:17 | Autism awareness | この記事のURL | コメント(0)