• もっと見る

虹の夢

生き難さを抱えている人たちの幸せな未来を願っている「お節介おばさん」の徒然日記です。

自閉症/発達障害のある方など生き難さを抱えスペシャル・ニーズを持つ方々の「未来を創りたい」…そんな大きな夢を叶えるために、「楽しく・嬉しく・明るい」情報発信をしていきます。

2020年度「放課後等デイサービス 評価アンケート」の結果を2021.2.19の記事に掲載しています。
併せてご覧ください。


プロフィール

ぶれいん・ゆに〜くすさんの画像
<< 2014年05月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
白熊の女房
広がれ虹の環 (03/19) 白熊の女房
労働力 (09/01) 伊藤 あづさ
うっとり… (04/12) 鈴木
うっとり… (04/09) 伊藤 あづさ
心のコンパス (12/25) ながた なおこ
長いタイトルですが… (12/23) ながた なおこ
心のコンパス (12/23) 伊藤 あづさ
1年の時を経て (11/20) ちあき
1年の時を経て (11/14) 伊藤 あづさ
13日の金曜日&仏滅 (09/18)
日別アーカイブ
月別アーカイブ
リンク集
「自閉症ありき」からのスタート [2014年05月19日(Mon)]
先月から月に一度、内山登紀夫先生の「塾」に参加させていただいています。

事例から学ぶスタイル。
今日は福島のDr.が三歳の「つば吐き」が問題となっているお子さんへの実践をご紹介くださいました。
自閉症を良く知っておられる先生で、保育所の先生方も巻き込み日々の記録から、機能的にその問題となっている行為を分析されていました。
環境・関係性…いろんなことがその子のその「困った」ことを引き起こし、先生方も頭を悩ましている…良くあることです。

こんな時、内山先生はいつも
「自閉症ありき(の支援)」からのスターと言うお話をされます。
その子が「自閉症」であること。
しかも比較的重たいタイプの子。
そもそも、通常の保育所に所属すること自体、彼は混乱の中で過ごしている訳です。
それなのに「解るように言って聞かせる」指導は?…

かつて私も、息子の学校で、就労できるのは「言葉の指示で動ける子」というお話を聞いた時には腰が抜けるほど驚いたし、“こりゃ、ダメだ…”と、暗澹たる思いになりました。

目の前のその人は「自閉症」としての特性を持っていること。
だから私たちの世界に引き寄せるのではなく、私たちが彼らの世界に寄り添うこと。

成人期の方の社会性について解説して下さった時にも
「無理して働くことはないと思うよ」…内山先生はサラッと仰います。
「そこに居て安心な空間」があるだけでも充分だと。
もちろん、保護者は「親亡き後」を気に掛けるからこそ、「自立」して欲しいと願います。
だけど、「自立」って、仕事をしてお金をもらう生活だけではないのでしょう。
TEACCHでは人としての「尊厳」をとても大切に掲げています。
「自閉症のその人として、その人らしく大切にされ、穏やかで安心した日々の営み」が叶うこと。

今、Schaleで「次」の準備をする成人期の方々、社会に踏み出す準備をする中高生…一人一人の顔を思い浮かべながら、“もっともっとお母さんたちに教えていただいて、その人その人の「良いところ」を知って、愛し、大切にする存在でありたい”と、自省を含めて改めて決意をした学びでした。
Schaleのスタッフは、私よりずっと直接支援の上手な人ばかりです。
だからこそ、もっともっともがき苦しんでみることも必要かもしれません。
「学ぶ」ことです。
その学びを「楽しむ」ことです。
その先に「未来」が拓かれると、ボスは信じています。


Posted by 伊藤 あづさ at 23:59 | 今日の学び合い | この記事のURL | コメント(0)
| 次へ