「自閉症ありき」からのスタート
[2014年05月19日(Mon)]
先月から月に一度、内山登紀夫先生の「塾」に参加させていただいています。
事例から学ぶスタイル。
今日は福島のDr.が三歳の「つば吐き」が問題となっているお子さんへの実践をご紹介くださいました。
自閉症を良く知っておられる先生で、保育所の先生方も巻き込み日々の記録から、機能的にその問題となっている行為を分析されていました。
環境・関係性…いろんなことがその子のその「困った」ことを引き起こし、先生方も頭を悩ましている…良くあることです。
こんな時、内山先生はいつも
「自閉症ありき(の支援)」からのスターと言うお話をされます。
その子が「自閉症」であること。
しかも比較的重たいタイプの子。
そもそも、通常の保育所に所属すること自体、彼は混乱の中で過ごしている訳です。
それなのに「解るように言って聞かせる」指導は?…
かつて私も、息子の学校で、就労できるのは「言葉の指示で動ける子」というお話を聞いた時には腰が抜けるほど驚いたし、“こりゃ、ダメだ…”と、暗澹たる思いになりました。
目の前のその人は「自閉症」としての特性を持っていること。
だから私たちの世界に引き寄せるのではなく、私たちが彼らの世界に寄り添うこと。
成人期の方の社会性について解説して下さった時にも
「無理して働くことはないと思うよ」…内山先生はサラッと仰います。
「そこに居て安心な空間」があるだけでも充分だと。
もちろん、保護者は「親亡き後」を気に掛けるからこそ、「自立」して欲しいと願います。
だけど、「自立」って、仕事をしてお金をもらう生活だけではないのでしょう。
TEACCHでは人としての「尊厳」をとても大切に掲げています。
「自閉症のその人として、その人らしく大切にされ、穏やかで安心した日々の営み」が叶うこと。
今、Schaleで「次」の準備をする成人期の方々、社会に踏み出す準備をする中高生…一人一人の顔を思い浮かべながら、“もっともっとお母さんたちに教えていただいて、その人その人の「良いところ」を知って、愛し、大切にする存在でありたい”と、自省を含めて改めて決意をした学びでした。
Schaleのスタッフは、私よりずっと直接支援の上手な人ばかりです。
だからこそ、もっともっともがき苦しんでみることも必要かもしれません。
「学ぶ」ことです。
その学びを「楽しむ」ことです。
その先に「未来」が拓かれると、ボスは信じています。
事例から学ぶスタイル。
今日は福島のDr.が三歳の「つば吐き」が問題となっているお子さんへの実践をご紹介くださいました。
自閉症を良く知っておられる先生で、保育所の先生方も巻き込み日々の記録から、機能的にその問題となっている行為を分析されていました。
環境・関係性…いろんなことがその子のその「困った」ことを引き起こし、先生方も頭を悩ましている…良くあることです。
こんな時、内山先生はいつも
「自閉症ありき(の支援)」からのスターと言うお話をされます。
その子が「自閉症」であること。
しかも比較的重たいタイプの子。
そもそも、通常の保育所に所属すること自体、彼は混乱の中で過ごしている訳です。
それなのに「解るように言って聞かせる」指導は?…
かつて私も、息子の学校で、就労できるのは「言葉の指示で動ける子」というお話を聞いた時には腰が抜けるほど驚いたし、“こりゃ、ダメだ…”と、暗澹たる思いになりました。
目の前のその人は「自閉症」としての特性を持っていること。
だから私たちの世界に引き寄せるのではなく、私たちが彼らの世界に寄り添うこと。
成人期の方の社会性について解説して下さった時にも
「無理して働くことはないと思うよ」…内山先生はサラッと仰います。
「そこに居て安心な空間」があるだけでも充分だと。
もちろん、保護者は「親亡き後」を気に掛けるからこそ、「自立」して欲しいと願います。
だけど、「自立」って、仕事をしてお金をもらう生活だけではないのでしょう。
TEACCHでは人としての「尊厳」をとても大切に掲げています。
「自閉症のその人として、その人らしく大切にされ、穏やかで安心した日々の営み」が叶うこと。
今、Schaleで「次」の準備をする成人期の方々、社会に踏み出す準備をする中高生…一人一人の顔を思い浮かべながら、“もっともっとお母さんたちに教えていただいて、その人その人の「良いところ」を知って、愛し、大切にする存在でありたい”と、自省を含めて改めて決意をした学びでした。
Schaleのスタッフは、私よりずっと直接支援の上手な人ばかりです。
だからこそ、もっともっともがき苦しんでみることも必要かもしれません。
「学ぶ」ことです。
その学びを「楽しむ」ことです。
その先に「未来」が拓かれると、ボスは信じています。