子どもの遊びから始まる笑顔の循環 [2017年10月02日(Mon)]
昨日、仙台市宮城野区の田子西第二復興公営住宅で、とつぜん始まったファッションショー。舞台となったのは同住宅の田子西こだま町内会が主催する遊び場「おちゃのこさいさい」。私たち冒険あそび場ネットがにじいろクレヨンとともに応援している、子どもも大人も遊べる場です。 きっかけは子どもたちの遊びでした。私たちが持ってきたカラフルなビニール袋を使って、一人の子どもが「ドレス」をつくり出したのがすべての始まりでした。 このときそばでお茶っこのみをしていたお年寄りは、成り行きを見守っているだけでした。 翼をつくって「ドラゴン」になる子どももいました。 子どもたちは持ち前の豊かな想像力を総動員して、たくさんの個性的な「ドレス」をつくりました。そんななか一人の子どもが「ファッションショー」をしたいと言って、お年寄りにモデルになってほしいとお願いしたのです。 最初は恥ずかしがってなかなか着ようとしないお年寄りたちでしたが、なんだかんだで全員着て大はしゃぎ。 お年寄りがチョイスした「オリーブの首飾り」をBGMに、ファッションショーが始まりました。 小道具をもって歩くこだわりのモデルさんもいました。 企画した子もモデルとして参戦。ショーが終わったあとも、しばらく笑顔で「オリーブの首飾り」を口ずさんでいました。 子どもの遊びは、ときとして大人も遊びにいざない、笑顔にしてくれることがあります。 笑顔になった大人は子どもの遊びに対しておおらかになり、ますますたくさんの笑顔を生み出していきます。 このような遊びが生み出す笑顔の循環を、もっともっとつくっていきたいと感じたひとときでした。 (めん) |