インド人はブロンクスへ行きたがっている [2018年11月25日(Sun)]
SCARECROWS・LEG 11回公演
「インド人はブロンクスへ行きたがっている」 「インド人はブロンクスへ行きたがっている」 チラシの表面 当然のごとく 稽古は 詰めに入っている 照明と云っても ギャラリーの照明は大掛かりには出来ないが それでも 通し稽古を観てもらい 照明の打ち合わせも 既に済んだ ここに来ての稽古場は 疲れも出て来ている 三人だけの芝居だが 疲れたとは言っていられない が ことのほか 疲れるようだ 演出として 観ていても 疲れる 長い芝居ではない だが 百メートル 全力疾走の感がある 三人共 舞台に現れたら 最後まで舞台に居る 最後の最後は 一人になるけれども 三人の織り成す芝居は 全力疾走だ 観ている方々には 面白いと思っていただける芝居 だと思っている 「インド人はブロンクスへ行きたがっている」 稽古風景 一部披露 面白いと感じるのは 個人差がある 好き嫌いが 人それぞれであると同じように 面白さも 人それぞれ 感じ方が 違う と言って だからつまらないと感じる人もいるだろう と 今回は 思わない 芝居が 面白いか面白くないか そんな事の 言い訳をしても始らないな この芝居は 面白い はてさて このお芝居には 公衆電話が出て来る 重要な 要素を 占める アメリカの芝居だから アメリカの公衆電話が 舞台の上に 必要になる 色々調べると もの凄い数が 有る 種類が 時代によっても その場所によっても 全部違うから ホントに すごい種類が有るようだ しかも 古いカタチ 新しいカタチ 混然として あるようなのだ 始め 何とか 作れないだろうか なんて 思っていた いゃぁ 電話は 作れないな これが 一番の気になっていたことだった 電話ボックスなら あまり変わりないようだが 公衆電話ボックスを作るのは これまた 大変だ 雨ざらしの 公衆電話も 有る事が分かった 買い求め 送ってもらった アメリカの公衆電話 外にも もの凄い数の種類が有る しかし 何と云っても 助かったのは 今 アメリカの公衆電話の形をした レプリカと云うのかな それが 売っていることが 分かった 時代 カタチ 内臓されているモノによって 値段が もの凄く 違う 高いものでは 30マン円近くする そんなものは 買えない 日本の家庭電話に 簡単に 取り付けられる 一番安いものを 買い求めた アメリカから 来るようで 届くのに 二週間以上 かかった まあ 凄い時代だとは 思う アメリカの公衆電話は 受話器のコードが 金属で 巻かれている おそらく 簡単に 切れないように作られているのだと思う 芝居では 簡単に 切れなくては意味がない 台本にも指定が有る ─ 簡単に切れる様工夫されている電話コード ─ と指定されて 書かれている 芝居上のウソになる訳だけれども こう云う事は 仕方がない面も 有る 電話をむき出しに 置きたくなくて 出来る事を 考え 調べ 調度 チラシに近い 置き方をする事にして 回りを 作った これを 壁になる面に 取り付けることにした 最終的に どんな風なものが出来上がるか これも 楽しみではある 回りに有る壁に取りつけるために 作った ボックス はてさて どんな風につくか これは 置いて 稽古しているトコロ バス停も必要なのだが しかも 町なかの 乗り合いバス停が舞台だ アメリカのバス停には 場所の名前が無い事が 分かった バス停には 止まるバスの番号だけが書いてある と 調べると 書いてある その番号と 行き先とを調べておかないと 分からないコトになる 乗り合いバスに乗る人は みんな知っているわけである ちなみに バスの料金は バスによっても違うけれども 乗った距離 乗る距離に関係なく 同じ料金だそうだ しかも 前払い 多く払っても おつりは出ないし 日本のように 両替機などは 無い 国柄によって 随分違うようだが 日本の そう云ったものは かなり親切というか きめ細やかになっているようだ 稽古風景 インド人を演ずる南雲は ターバンを巻く稽古から始めていたが 大分 板についてきた それでも 巻き方に失敗すると 取れてしまうし きつくすると 頭がジンジン痛くなるらしい 行き先がバス停では分からないし 時間も 書いてなくて 分からない らしい 勿論 利用している土地の人は 知っている訳である そんな バス停で バスを待っているインド人 しかも 時間は かなり夜遅い 既に 人通りも無い 夜 そこは まるで 忘れられた場所 棄てられてしまった場所のようにも 見える そんなところで 芝居は 始る 若者が 二人 やって来る 実は この若者二人も バスを待っている インド人と 若者が 織り成す 芝居 忘れられた場所 棄てられた場所 という考え方は 我々の稽古場が決めた はてさて この先は 観ていただくほかはない 緊張感と 期待と 希望と 勇気を持って 本番に向かう 稽古風景 今まで SCARECROWS・LEG で上演した作品とは 少し おもむきが 違う芝居かもしれない 皆々様 是非 ギャラリーTSUKASA まで 観にお出でください お待ちしております チラシの裏面 「インド人はブロンクスへ行きたがっている」 イズレイル・ホロヴィッツ 作 松沢八百 訳 上田ボッコ 演出 2018年 12月6日(木)〜 10日(月) 開演時間 6日(木) 19:00〜 7日(金) 14:00〜 19:00〜 8日(土) 14:00〜 19:00〜 9日(日) 13:00〜 10日(月) 13:00〜 7ステージ 料金 2500円(前売り・当日共) 場所 ギャラリーTSUKASA (西武新宿線・東伏見駅北口徒歩5分) 45人ほどで満席になります お早目のお申し込みをお勧めいたします 開場は 開演30分前 出演者 遊佐 明史 南雲 康司 半野 雅 協力 ギャラリーTSUKASA 東京演劇アンサンブル SCARECROWS 竹本風太 合同会社サミシガリ 劇中歌作曲 遊佐 克也 制作 LEG制作部 お申し込みは このブログのコメント欄でも結構です 皆様のご来場を 心より お待ちいたしております 稽古が終って帰る頃 美しい月が 雲間に見え隠れしていた |