• もっと見る
«もう11月も終る | Main | 雪が降る»
<< 2022年09月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
白猫
ギターへの想い 2 (03/24) onoさんへ
ギターへの想い 2 (03/29) ono
ギターへの想い 2 (03/17) bokko
12月公演無事終る (01/04) FUKUROU-KUN
12月公演無事終る (12/29) Bokko
LEG 12月公演 (11/11) FUKUROU-KUN
LEG 12月公演 (11/08) Bokko
酷暑そして豪雨 (09/03) FUKUROU-KUN
酷暑そして豪雨 (08/31) Bokko
SCARECROWSのこと (05/28)
最新トラックバック
年の暮れに [2017年12月30日(Sat)]


この12月 僕が 50年お世話になっていた医師が
医院を 閉じた

k-7.JPG

  煙突は銭湯のものだ
           営業している

理由は 先生が 高齢化したためだ

想ってみれば 50年以上
お世話になっていた

初めて先生の医院に行ったのは
僕が 19歳の時だから ホントウに 
50年 イヤ 
51年とチョッとの年月が経った訳だ

知り合った時
先生も 僕も 若かった

初めて その医院へ行った時の記憶は 
ぼやけている
が 先生が おっしゃった言葉は 
覚えている

「ぼくのトコ来れば 死んだ人も生き返るヨ」

と 笑いながらだったか おっしゃった

k-2.JPG

          右下の方
          ウッスラと昼間の月


ちょっと古い建物で 入り口まで階段が有った
神社の鳥居の前にあるような階段が有った
そこを登って 入って行った
だだっ広い医院だった

僕は 東京に来てから 随分と色んな所へ
引っ越したが
先生の医院も 幾度か 引っ越した
洒落た建物へと 引っ越して行った
そのたびに 僕は 先生を辿って お世話になった

当然 初めて行った時の古い建物の場所は
ぼくの住んでいる所から すぐの場所に有った

今は 少し遠くに医院を 構えていた
車で 一時間半くらい かかる

この12月のある日 最後に行った時
受付のおばさんに
「先生に会っていく?」と聞かれた

(この受付のおばさんにも 
 随分とお世話になったモノだ)

「じゃ 行ってみよう 
 コッチへ お入りなさいな」
と言われて 受付の中へ 初めて入った
「こっち こっち」
受付の奥へ行くと エレベーターが有った

k-3.JPG

          飛行機 音がしない
          音が後から 聞こえてくる


三階に 先生は 住んでおられた

エレベーターが開くと
先生は ガウンを着て ソファに横になり
テレビを 観ていらっしゃった
僕が 行くと 起きようとなさるので
「そのままで 先生 そのままで・・・」
と言ったのだが 先生はテレビを消して
ソファに座る形になった

実は 倒れられたと 聞いていたので
心配だったのだ

「君とは 随分 長い付き合いだったからなぁ」
と言って 先生は 笑った

握手をして 分かれて来た

k-4.JPG

          ハクモクレンのつぼみ
          冬の準備か
          綿毛のようなものに包まれている


帰って来る車の中で 僕は50年と云う年月を
想った

辿って考えると
僕は19歳
とすると 
あの時の先生は 
30歳の終わりだったコトになる

おそらく 先生の 医師としての人生を
僕は 患者としてだが 50年間見て来た事になる
先生も 僕の人生を50年間見て来た

過ぎてしまえば あっと言う間だが
半世紀 
やっぱり 長くもあったと 思う 

いやぁ 随分と時間が経ってしまったんだなぁ

しみじみと考えた

僕の人生の中での 人との出会い
そのひとつ だ
大きなひとつ だ

k-6.JPG

          ここを通るたびに写している
          今や紅くはなくなった
          全く細いツル一本にぶら下がっている


今年の冬は 寒い
何故か 身体のシンから 冷える
体温の調節が 美味く行っていないのかな
とも 思うのだが
実際に 気温が 低いようだ

この二 三日 冬型の気圧配置になって
東京は 青空の日 乾燥の日々が続く様になった

川沿いを歩くと 様々な野鳥が木々に止まっている
喧しくさえずるのは ムクドリか
随分前から 11月から 今年はメジロを見ている

k-8.JPG

          カモはよくいる
          春か 夏の初めか
          コガモが5 6羽ひょこひょこ
          親ガモについて泳ぐのをよく見る


スズメが激減している と 聞いているが
このところ スズメの群れも 居る
ただし 昔ほど大きな群れは居ない
ほんの小さな群れだ

スズメの群れを見ると 僕は ホッとする
もっと もっと増えてくれ と 思う

メジロは群れとしては まだ見ていない
この三年 ベランダに 輪切りのミカンを
セッティングしても 現れなかった
今年も セッティングしてみようかと思っている

一時 雨が激しかったが このところは降らない
川の水が 干上がって来た
溜まっているところを見ていると
カワセミが 居る
綺麗だ
サッと水に潜って 小魚を取っている
このわずかな川の水も ドンドン干上がって来る

k-12.JPG

          僕のカメラが悪いのです
          この中にカワセミが写っている
          だが よく分からない


寒い中歩きながら考えるのは
来年は LEG で どんな芝居に向かおうか
と云う事に尽きる
ボーっとして 一日が ただ過ぎて行く日も多いが・・・
何とか 突き進んで行く 向かって行く
その気概を失うと ヤバイ
しかし 歳を取ると云う事は そのヤバさと戦う事
でもある

僕は 本を読むのが好きだから
ソファに横になって 
本を読んで 
寝て また本を読んで
・・・・・なんてコトで 一日を過ごしてしまう
実は そんな日々も 多くなってきている

その読む本の中から 芝居に向かう作品が生まれる事は
残念ながら 今までの僕の場合は 無かった
芝居の作品として 読む場合は
はっきり そう思って読み始める

k-9.JPG

          ここにもカワセミが写っているのだが
          よく分からないな
          カワセミは 美しい


ところが 近頃 特に カズオ・イシグロ氏の作品を
読み進んで
この作品だって 芝居として向かう
それは 可能だ 

ちょっと変えて 思い始めると 
自分の世界は とても小さ過ぎるのではないか
自分で 自分を規制し過ぎているな
なんて 思えて来た

僕の心を捉える作品には どんなものでも
向き合ってみるべきだし
可能性の困難を考える 
それを こそ まず排除すべきだ

そんな事を考えていたら クラックラッして来た
理屈だが
可能性は 無限になる

IMG_4071.JPG

         僕は青空が好きなんだな


もう 12月も終る
と云う事は 今年は終る
次の年が 始る
時間に切れ目が有るのかどうか 
僕には 分からないけれども
来年どうするかを
考える

勇気が要る
パワーを心配しないコトだ

もっと もっと もっとさ ! ! 

これを来年の目標にしようか
と 思った

k-5.JPG

         もう一枚青空を
         来年への願いは
         ただ ただ 平和であれ
         願うのは 平和 平和だ


 
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント