グアム島内にある慰霊塔の清掃と慰霊に参加してきました。
−マンギラオ地区にて−
初めてお会いする方も多かったのですが、
慰霊という同じ目的で集まったこともあり、
皆で協力しながら、とても和やかに清掃活動と慰霊が
各所でおこなわれました。
−アガット地区にて−
いくつかの村のメイヤー(村長)や
「ワー・サバイバー展」を主催したフランク議員(Senator Frank Blas Jr.)も
事務所のスタッフと共に清掃作業と慰霊に参加してくださり、
チャモロ人と日本人がお互いに理解や許しを経て
過去に起きた悲しい事実やそこに残るわだかまりをなくして、
これから仲良くしていこうという試みが
おこなわれているのを感じました。
グアムは、リゾート気分や自然の豊かさ、ショッピングを楽しめる素敵な島です。
反面、その歴史に目を向けると、さまざまなことが見えてきます。
これまでグアムの歴史に関する数冊の本を読んでみて
古くは、スペイン、アメリカ統治時代のこと、
そして日本がグアムを統治した時代があったこと、
チャモロ人に強制労働をさせたり、
南部では数十人のチャモロ人を日本人が虐殺した史実があること、
グアムでは、第二次世界大戦の際に
2万人近い日本兵が悲惨な戦況の中、亡くなっていること・・・・などなど
読んでいて、私が見るグアムの風景の印象を一変させることが
多く書かれていました。
(※文末に私が読んだ【参考図書】を設けました。興味のある方は、いろいろ読んでみてください。)
祖国のためと信じて果敢に戦って亡くなられた各国の兵士達への哀悼の意と
そこに巻き込まれたグアムのチャモロの方々への謝罪と友愛の気持ちから、
日本人として、人として機会があるのなら
慰霊して差し上げたいという想いに
自然と駆られたのでした。
私自身が、ボランティア活動をしている
グアム島南部イナラハン村のゲフパゴ文化村では、
まだ子供だったせいか
日本人統治時代を懐かしがってくれるおじいさんスタッフがいたり、
反対に日本人に虐殺された親類を持つスタッフがいたりと、
ただ過去の史実として受け流せない
現在へと続いているチャモロの方の複雑な感情を
目の当たりにする環境にいることからの影響も
少なからずあります。
私は、これらの慰霊活動に娘と共に参加することで
戦争の悲惨さや、
グアムに住む日本人としてどのような立場にあるのかを
娘に伝えていける、いい機会だとも思っています。
正直なところ、娘はまだ小さいので
親である私がこれから教えてあげられるように
自分がまずは知ること、いろいろ学んでいる最中という状況ですが
継続がなせることに期待したいです。
これからもこのブログでは
グアム島内での慰霊活動の予定を
みなさんにご案内していくつもりです。
仲間が少しずつ増えたら嬉しいと思っています。
興味のある方は是非参加してみてくださいね。
【参考図書】
≪↓グアムの日本人会で借りた図書≫
グアムの血と砂 佐藤和正
(アマゾン等で購入する場合は、題名が変わっていて「グアム島玉砕戦記―悲劇の島三百日の戦い」で出版されています。)
孤島の英霊―中部太平洋諸島第一次特別慰霊・遺骨収集調査派遣団記録
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Posted by ルナ at 17:51 | 地域活動 Commu-Suppo | この記事のURL | コメント(0)