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8月26日「竹素材・バイオマス活用の最新事例」勉強会の報告[2019年08月31日(Sat)]
 NPO法人農都会議 バイオマスWG/農都交流・地域支援Gは、8月26日(月)夕、「竹素材・バイオマス活用の最新事例 〜新たなマテリアル利用、エネルギー利用を考える」勉強会を開催しました。
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8月26日竹活用勉強会

 農都会議は数年来、ちば里山・バイオマス協議会などと協働して繁茂竹林問題と竹活用の課題に取組んできましたが、夏恒例の竹バイオマス勉強会として今回は新たな切り口を加えました。
 会場の港区神明いきいきプラザに80名近い参加者が集まり、講演と質疑応答、意見交換が行われました。


 第1部は三氏が登壇されました。
 最初は、竹イノベーション研究会代表、福岡大学工学部社会デザイン工学科教授の佐藤研一氏より、「土木・建築分野での竹バイオマス利活用事例」のテーマで、講演がありました。

 佐藤氏は、竹林の現状(放置竹林は約9億m2)と、問題点(日を遮って従来の植物を腐朽させ斜面崩壊の要因となる)、非常に繁殖力が強いため定期的な伐採が必要だが竹廃材の有効利用は可能と、まずお話しされました。

8月26日竹活用勉強会

 また、竹チップの繊維状、ポーラス状の特徴から建設分野で活用の可能性があることに着目して竹チップを用いた土系舗装材料の開発を行ったこと、土系舗装のひび割れ劣化対策と歩き心地の改善に効果があること、土木資材利用の問題点、放置竹林にある竹の集荷の課題などの説明をされました。
 竹イノベーション研究会(BIG=Bamboo Innovation Group)の取組みの紹介では、九州を中心に活動してきたが、情報誌に紹介されて「静岡竹サミット」に呼ばれ、最近では関東支部を組織するなど全国の竹プロジェクトとのコラボ活動を進め、竹の普及・発展・ビジネスネットワークをめざしている、竹フォーラム活動をさらに発展させたいと考えているとお話しされました。

 続いて、樹木医、株式会社木風代表取締役、NPO法人フォーエバーツリーネットワーク代表理事の後藤瑞穂氏より、「樹木医から見る里山保全とバイオマス活用の課題 ちば里山・バイオマス協議会」のテーマで、講演がありました。

8月26日竹活用勉強会

 後藤氏は、樹木医となったきっかけ、樹木医の活動、日本の樹木医の現状などをお話しされ、樹木医の仕事として全国に先駆けて樹木のCTスキャンなど計測業務を各地で行っていること、竹の樹木治療への活用(筒形土壌改良材ブレスパイプと竹炭の組合せ)、環境保全活動団体「じゅもくい女子会」を設立したことなどについても説明されました。
 また、ヒトは木のおかげで生きており恩返しをしたい、竹の活用は樹木医の役割と思う、一般に樹木医が知られていないので知名度を高める活動を行いたいと述べられました。

 最後に、株式会社PEO技術士事務所代表取締役、バンブーエナジー株式会社技術部長の笹内謙一氏より、「竹バイオマスのカスケード型(1MWe+6.8kWth)ORC熱電併給装置ーゆめ竹バレー実証事業報告」のテーマで、講演がありました。

8月26日竹活用勉強会

 笹内氏は、山口県、山口大学、中外炉の共同事業で竹との戦いが始まり、竹の間伐材ガス化で挑戦するも熱風発生炉で竹が固まり連続運転出来ず竹バイオマスは一旦断念したこと、バンブーフロンティア事業の概要(NEDOからバンブーエナジーが委託された実証事業で、「竹の新素材加工工場に併設したバイオマスの熱・電併給カスケード利用による地域再生 自立システム『ゆめ竹バレー』の事業性評価(FS)」の実証設備として建設)などについてお話しされました。
 また、竹燃焼時のクリンカ対策、竹塩素成分による腐食対策などが必要だが、竹とバークを一緒に燃やしたらクリンカ問題は何とかなる、熱の有効利活用としてバイオマスORC熱電併給設備を導入、実証事業における研究開発項目に運転・安全指針の確立があり実施中、竹は草本類に分類され「未利用材」にならない、JIS規格を取り直す等の説明をされました。

8月26日竹活用勉強会

 まとめとして、竹のエネルギー利用は儲からないから止めなはれと言っていたが、、、竹はスギ、ヒノキより搬出のコストが高くバイオマス発電には安い材料を混ぜるしかない、竹とバークは大変相性が良い、竹はカスケード利用し尽くして最後に燃やす、とお話しされました。


 第2部は、質疑応答と、「竹資源の新たなマーケット創造を考える」をテーマにディスカッションが行われました。
 パネリストは、第1部の講師三氏、コメンテーターは、株式会社光と風の研究所代表取締役の堀内道夫氏にお願いしました。モデレーターは、ちばバイオマス協議会代表幹事、NPO法人農都会議理事の高澤真氏でした。

8月26日竹活用勉強会

 ディスカッションの内容の一部を記します。
・堀内氏:竹は無酸素状態で炭にすると多孔質になって、工業原料など有益な使い道が出てきている。
○高澤氏:私は糸島から始まった国産メンマプロジェクトに参加してますが、本日の講師三氏は九州にご縁がある方ですね。
・笹内氏:竹は様々に活用され大変不思議な存在であるところからかぐや姫の話もできたかもしれない。カスケード利用は当然で、燃やさないで活用するのが本当。燃やすのは最後。
・佐藤氏:竹チップをまくと草が生えにくい。竹チップはカブトムシがめちゃめちゃ好む
○高澤氏:最後にお尋ねします。竹の可能性は?
・笹内氏:竹にはいろいろな効能があり、青い表皮にも。
・後藤氏:竹の可能性を信じている、同時に、樹木医が竹をずっと使い続けられるようにお願いしたい。(竹林の荒廃が心配)
・佐藤氏:古来より使われてきた竹だが、竹活用の活動を皆がそれぞれ頑張って、日本社会で竹が元在った形に戻るのではと期待している。

8月26日竹活用勉強会

 参加者からは、竹は日本の文化、宝の山「竹資源」を再確認した、燃焼ではなくCO2を固定化するマテリアル利用が大切と再認識した、全体を通じて竹に対する関心が高くなっているのが実感できた、等の感想がありました。


 今回も盛況な勉強会となり、竹の可能性、竹活用の具体策、今後のネットワーキングなどについてじっくり考える、たいへん有意義な場になったと思います。
 講師の皆さま並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。
Posted by NPO農都会議 at 18:55 | 勉強会 | この記事のURL | コメント(0)
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