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12月11日「林業技術の革新 vol.2」勉強会の報告[2017年12月17日(Sun)]
 NPO法人農都会議 バイオマスWG/農都交流・地域支援Gは、12月11日(月)午後、「林業技術の革新 〜次世代林業機械、森林管理システムを考える」勉強会を開催しました。
 →イベント案内

12月11日林業ぎ中の革新勉強会

 バイオマス発電所の急増で需要が拡大中の木質燃料ですが、国産材の伸びはまだまだ期待ほど多くはありません。農都会議は、「山には木が沢山あるのに、なぜ出ないのか?」をテーマに勉強会を続け、伐採・搬出の課題に取組んでいるところです。
 今回は、政府により成長産業と位置付けられている林業の技術革新を取上げ、スマートフォレストリーに取組む研究者と企業担当者から、それぞれICT技術を活用した次世代林業機械、森林管理システムの実情と課題、将来性をお聞きすることにしました。お二人に講師に林業界の再活性策を新しい視点から紐解いていただき、新たな啓示を受けた方々も多かったように思います。

 会場の港区神明いきいきプラザに40数名の参加者が集まり、講演と質疑応答、意見交換が行われました。

12月11日林業ぎ中の革新勉強会

 第1部は、最初に、岐阜大学工学部機械工学科特任・名誉教授の川ア晴久氏により、「IoT通信機能をもつ自律型枝打ちロボットの研究開発」のテーマで講演が行われました。質疑には、株式会社レオニックス企画技術担当の柳川利武氏と共同で応答されました。
 川ア氏は、林業経営や作業現場、森林の状況などの林業の現状を説明し、枝打ちロボット開発の目的、これまでの枝打ち機、目標とする枝打ちロボット、特徴的な技術要素、今後の開発課題などのお話をされました。
 また、林業には縁が無かったが10年前に地主から機械を作ってほしいと言われて開発を始めたことや、林業はシステムが確立されていない、枝打ちは木材の付加価値を付けるのに必要なこと、危険な人手作業を安全・効率に行うにはインテリジェントロボットが必要なことなどを、連続枝打ちの動画を交えてお話しされました。 ※川ア氏の「ア」は「崎」の異体文字(環境依存文字)となります。

12月11日林業ぎ中の革新勉強会

 続いて、アジア航測株式会社執行役員 国土保全コンサルタント事業部総括技師長、博士(農学)、技術士(森林部門)の矢部三雄氏より、「航空レーザ計測技術による森林資源把握とICT林業支援」のテーマで、講演が行われました。
 矢部氏は、日本の森林の蓄積増加量、木材需要量、丸太生産量などの概要を説明した後、航空レーザ計測技術の実績や、立木本数材積の算出、伐区・土場・出材量・素材生産量の推定などの森林資源量調査ついて詳しく説明されました。
 また、航空レーザ計測により、高精度な森林情報を把握できる、GIS活用により様々な情報が一元管理できる、それを元に分析して在庫管理・集荷戦略・路網計画等が可能となり低コストで効率的なICT森林資源管理ができるとお話しされました。

12月11日林業ぎ中の革新勉強会

 第2部は、質疑応答と「山には木が沢山あるのになぜ出てこないのか?」をテーマにディスカッションが行われました。
 コメンテーターは、NPO法人蔵前バイオエネルギー理事長、WG運営委員の米谷栄二氏にお願いしました。モデレーターは、NPO法人農都会議理事 農都交流・地域支援Gグループ長の田口幸央が務めました。

 会場から、枝打ちロボットに関して、作業効率、重量、需要、IoT通信機能、今後についてなどの質問がありました。航空レーザ計測については、樹木の判別、コスト感、ドローン活用、計測時間と精度、今後の方向性などの質問がありました。
 講師からは、「レーザ計測で何でも分かるようになった、森林・国土の基盤情報を国が用意すべき、そうすれば世の中が変わる」などのご意見もありました。

12月11日林業ぎ中の革新勉強会

 アンケートへ多数の参加者から回答をいただきました。
 「ここまで技術が進歩しているとは思わなかった」、「山元への収益還元に大きな力になる」、「林野庁とのコラボでデータ蓄積は可能」、「林業が産業として自立していないため、山には木があるのに出ない状態だ」、「アジア航測の航空レーザ計測技術で林業に必要な情報が集積でき、そうしたら林業は産業として自立できる」などなどです。

 熱心な参加者が多く盛況な会となりました。講師の方から林業に革命的な変化を期待できそうな話をお聞きすることができ、たいへん有意義な場になったと思います。
 航空レーザやドローン等の技術で計測された森林・国土の基盤情報を公開・活用すること、山の魅力を発信すること、若い人を呼び込むことなどを農都会議の提言に取り入れたいと考える次第です。
 講師の皆さま並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。


※会員様には、講演資料・要旨とディスカッション、アンケート結果の概要を含むレポートをお送りします。
Posted by NPO農都会議 at 18:40 | 勉強会 | この記事のURL | コメント(0)
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