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タイのSetsatianろう学校訪問記  [2013年08月22日(Thu)]

タイのバンコクにあるSetsatianろう学校を訪問してきました。以下、学校で聞いた話です(通訳が不十分だったこともあり、事実と違う点もあるかもしれませんがご了承下さい)。

 タイにはろう学校が21ある。20が公立校で、1つが私立。バンコクにはろう学校は2つある。
 Setsatianろう学校は幼稚園から高校まで、学生は約170人。寄宿舎もあり80人ほどが生活している。手話、口話、トータルコミュニケーションなど、子供に応じた教え方をしている。教員は聴者が38人、ろう者が10人。ろう者のうち正規の教員なのは3人で、残りはアシスタントの立場で教えている。ろう者の教員はSuan Dusit universityを卒業している。幼稚部にはウォルドロフ(日本でいうシュタイナー)教育を取り入れたバイリンガルコースもある。補聴器は幼稚部や小学校などの小さい子供は使うが、大きくなると使わないことが多い。人工内耳をしている子供は5人いるが、使っていない子もいる。
 10年前はこのろう学校には360人の生徒がいたが、インクルージョンなどでろう学校の子供は減っている。卒業生の80%は職業訓練などのcollegeにいく。大学(university)にいく子は少ない。
 土曜日には親のための手話のクラスがあるが、親の参加は少ない。手話に興味のある一般の人も無料で参加できる。

 授業も見学させていただきましたが、教員は10年以上務めている人が多いそうで、手話ができる先生が多いように感じました。この学校には、カンボジアのろう学校からも先生が研修に来ているそうです。

 ろう学校には代理電話の機械があり、子供たちが親と話すのに使っていました。ここは寮に住んでいる子供が多いので、両親と話すのに良く使うそうです。

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Posted by 日本財団 高橋恵里子 at 14:29 | 聴覚障害者支援 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
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コメント
「道を拓く」-聴覚障害者編-をまとめる準備をしています。タイで聴覚障害者のために働いている日本人(聴覚障害者)をご存じですか。
Posted by: 中園秀喜  at 2018年06月07日(Thu) 10:19

はじめまして。
タイに住んでいるのですが、ずっと手話を習いたいと思って探しておりました。有難うございます。探してみます。
Posted by: 桜  at 2017年01月16日(Mon) 16:21