OPヨット大会とは,いったいなんだろう? 山国で生まれ育ち、これまでマリンスポーツに縁のない人生で、ヨットのこともよく知りません。そのため、取材になるかどうか心配もありましたが、8月24日(日)長野県の木崎湖でB&G大町海洋クラブがOPヨットのミニ大会を行うというので、お邪魔しました。
会場の木崎湖は大町市から白馬方面に向かう国道の脇にあり、日頃からクルマで通りながら湖上に浮かぶカヌー、ウインドサーフィン、モーターボート、釣り船などはよく見かけていました。しかし、「ヨット」は記憶になかったので、興味津々。今回の取材でヨットを初めて近くから見ることができました。
ヨットの装備の多さに、まずはびっくり。
ロープ(シート)、センターボード、ラダー、パドル、水出しカップ、浮力体・・こんなに部品があったんだ。
ネットで調べたところ
OPは15歳までの子供たち用のヨットであること。
強風下でも強い安定性があり、操船が容易にできるヨットだと分かりました。
しかし、現場で見学していると、センターボードをヨットに差し込み、シートをセットし、ラダーを取り付けなど準備は大変そう。
また、楽ちんに操船できるとはいっても、湖に出ると、シートやティラーなどで、いろいろな操作をしていました。
10艇が、反時計回りでレースをしていきました。
ヨットレースは最初に風上に向かうことも今回知りました。
写真提供 大町市広報係
桟橋から保護者の皆さんが見守っていました。
風が弱く、コースを1周するのに50分以上かかり、風もなくなり1レースで大会終了。
ヨットをしまう時に、タイヤの上に並べ、掃除。
29分ほどのタイムで1位になった太田悠樹君(B&G大町海洋ジュニアクラブチーム/小5)は,
「OPヨットは2年目。天候に左右されるけど、風だけでスピードが出て面白い。妹のあかりは3位になりました」と、大会参加の感想を話してくれました。
賞品を手渡す、遠藤久大会長
会長は、「風は難しいね、海でのレースはもっと難しい。来年につなげていこう」と、参加者にエールを送っていました。
木崎湖の全景。小熊山トレッキングコースにある、パラグライダーの離陸場所から南向きに見ています。小さくて見えませんが、右の山並みが終わるところに艇庫があります。
大町市のキャラクター 「おおまぴょん」のぬいぐるみが参加者全員に贈られていました。
特派員から一言。 大会を取材していた市役所の広報係のお子さんも、このOPヨットで育ち、社会人になった今でも海でヨットをやっているそうです。海無し長野県でこんなに面白いスポーツができるなんて今まで知らなかったので、今回の取材がとても良い経験になりました。
取材・レポート中部ブロック特派員 生坂村B&G海洋センター 宮川 陽一