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帆船研修その23 [2010年10月23日(Sat)]



その22はこちら

〜登しょう訓練(メインマスト)〜


10:00、私たち研修生は素手素足に安全ベルトを装着しメインマストに集合。

昨日のバウスプリットに続き、メインマストでの登しょう訓練が始まります。

待ちわびた人、緊張している人様々ですが、見学中心な課業のなかで、自分たちで体験することができるプログラムなだけに、いよいよ、といった感じがします。

昨日同様、事故やケガなく登しょう訓練を進めるために、服装の点検、アンケートによる安全確認、準備体操が念入りに行なわれます。

指導に際し、安全管理のマニュアルがしっかりされていることに、日頃海洋センターで指導をしている研修生たちも、皆感心していました。

さらに続いて「3点支持を必ず守ること」「万が一のために、同じ段、同じ列のシュラウド(縄梯子)に同時に手足をかけないこと」など、教官が見本を見せながら登しょう中の注意点を示してくれました。

そしていよいよ、私たち研修生の登しょうが始まります。

登るのは、メインマストの高さ約20メートルのところにあるトップボードまで。

本来、実習生らが作業するときは、風によるマストの傾きなどがあるため、マストから両舷に張っている縄梯子の「風上側から登って風上側から降りる」のが基本ですが、今日は体験ということで、風下側から登った後に反対側から降りることになりました。

教官の指示のもと、研修生は1人ずつ登しょうにチャレンジ。

安全に細心の注意を払いながら、一段一段を踏み締めるように確実に登っていきます。

高さとともに徐々に視界が開けると、海王丸の周囲に広がる一面の海と地平線が、胸に高鳴りを運びます。

はやる気持ちを落ち着かせながらさらに登り、トップボードに近付くと、最後に上がる部分は少しのけぞるような姿勢で、オーバーハングで登らなければなりません。

登りの最後となる一手、一足に力を込め、そのオーバーハングを越えると、そこはトップボードです。

わずかな時間ですが、高さ20メートルの世界から見る海と地平線、そして海王丸を目に焼き付けます。

そしてすぐに反対側の縄梯子に向かい、そこから一段一段降りていきます。

降りるときは登り以上に足に体重がかかるため、ロープが足の裏に食い込み、痛みに顔をゆがめる研修生が多かったです。

縄梯子を最後まで降り、甲板に辿りつくと、笑顔で迎えてくれる仲間たちに、研修生の誰もが達成感を感じることができました。

研修生全員が1度ずつ挑戦、成功し、登しょう訓練は終了。

時間にして1人わずか数分の経験でしたが、とても印象に残る課業となりました。


※写真はすべて登しょう訓練の様子です。


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