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【こうほう雑記帳】地方は、若者に「その良さ」を伝えきれているか [2016年01月15日(Fri)]
こうほう雑記帳
地方は、若者に「その良さ」を伝えきれているか

B&G財団事業部海洋センター・クラブ課
三浦 大育(長野県上松町 自治体派遣研修生)


2016年がスタートし、自治体派遣研修も残すところ2カ月半となりました。
地方(地元)の良さを再確認・再発見するため、この研修で得たものを今後に生かしていきたいと考えています。
本年は、地方の魅力がさらに発信・発揮される年であることを切に願っています。

160115_三浦01.jpg
毎年7月下旬に行われる、地元長野県上松町の「ひの木の里の夏まつり」。
その祭典の中で行われる、ひのきの丸太を引いてタイムを競う「木馬(きんま)引き大会」の様子です

同郷との思わぬ出会い

ヘアスタイルを変えたい時は別として、散髪する場所は変えない人が多いのではないのでしょうか? 私も、地元にいるときはいつも近所の床屋さんに行きます。商工会青年部で活躍されている気さくで楽しい方の店ですが、こうした馴染みの場所はとても安心するものです。

ところが、先日は散髪のタイミングと地元に戻る機会が合わなかったため、思い切って東京で髪を切ることに。インターネットで近くの美容室を調べ、スマートフォンで地図を見ながら歩いて行き、お店に入って雑誌を読みながら順番を待っていると、背の高い男性の店員さんが「お待たせしました、こちらへどうぞ」と声をかけてくれました。

椅子に座ってカットが始まると、しばらく沈黙の時間が続きましたが、「初めてのご来店ありがとうございます。どちらからお越しですか?」と、会話が始まりました。

「東京にいるのですが、単身赴任中です」と答えると、「ご出身は?」と聞くので、「長野県の木曽郡ってわかりますか? その中の上松町です」と説明。すると、その店員さんも長野県上田市出身なのだという。大都会の中で、この時この場所で同じ長野県民に出会えるとは思ってもみませんでした。

160115_三浦02.jpg
長野県歌「信濃の国」。
長野県民だけでなく多くの人に愛され、歌われてきた名曲です。
メロディーが流れると、ついつい口ずさんでしまう県民も多いと思います


地元は好きだけれど…

しばらく長野県民同士の話で盛り上がっていると、「美容師として上京して5年目になるのですが、一度地元へ帰って働いていた時期がありました」と言うので、「どうしてまた東京に戻ったのですか」と尋ねると、「真田幸村ゆかりのスポットが点在する歴史ある上田市はとても好きで、NHK大河ドラマの『真田丸』も楽しみにしています。でも…いまはもっと都会の刺激がほしいんです。いろいろな場所へ遊びに出かけ、たくさんのことを見聞きして学びたいのです」という答えが返ってきました。

私は、「地方では、若者に刺激を与えられないのだろうか…否、そんなことはない…。彼のような人を地元に留める方法は必ずある!」などと心の中でつぶやきながら、「夢はやっぱり、自分のお店ですか?」と質問すると、「もちろんその願望はあります。でも、まだ店員で働いていたいと考えています。地元へ戻って起業しても、小さなまちでは競争が厳しいので半分くらいは失敗してしまうと聞きました。だからいまは、とにかく修行を積んでいるんです」と返ってきました。

散髪を終えて会計を済ませた私は、店の外のエレベーターまで見送ってくれた彼に、「がんばってください」と、自分に言い聞かせるようにエールを送りました。

160115_三浦03.jpg
確かに、都会には色々な刺激があります。
昨年の暮れには、FIFAクラブワールドカップを見に行きました。
たくさんの観客の歓声と熱狂したアルゼンチンのサポーターが印象的でした。
こんな大きなイベントの雰囲気は、上京して初めて味わいました



地方だからこそ大切にしたいもの

私も、この9カ月間、東京に暮らすことで多くの刺激を受けましたが、おかげで一歩下がって自分の町を見つめることができるようになりました。

そこで知ったのは、私の場合、地元のサッカークラブでボランティア指導者をしていることが大きな意味を持っていたことでした。こうした活動が、東京から地元に帰った際の心と体の拠所になっていたのです。

ですから、そんな「拠所」「居場所」さえあれば、たとえ若者が都会に出ても地元との“つながり”は途絶えません。私のように地元で何らかの活動を続けていなくても、考えてみれば子供の頃に遊んだ記憶や場所、スポーツに励んだ仲間やお世話になった指導者、毎日通って学んだ学校など、自分が育った場所には、さまざまな“つながり”があるわけです。そのような接点を大切にしていれば、地元との絆が切れることはないと思うのです。

自分の生まれてきた起源や軌跡が変わることはありません。でも、意識的にそれらを失ったり消したりしてしまうのはとても悲しいことです。地元で培ったいろいろな“つながり”を大切にし、さらに深めていく必要があると思います。

そのためには、地方で育ち都会で頑張り続ける若者達に、地元の旬な情報を届けることが必要だと感じています。リズミカルな歌のように心に自然に伝わる、そんな新しい故郷の情報サービスを地方から発信してつなげていけば、やがて都会で修行を積んだ多くの若者達が「地元で起業するぞ!」と希望や夢を持ってUターンしてくるのではないでしょうか。そんな彼らの決断を支える環境づくりを、官・民・地域でスクラムを組んで進めていきたいです。

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長野県伊那市で開催された少年サッカー大会。子供の頃に受けた刺激は、大人になっても忘れない。
近くには、高遠B&G海洋センターもあり、高遠城跡公園の桜は全国でも有名です




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