今年最後の植樹祭も大盛況!〜B&G「海を守る植樹教育事業」長洲町植樹祭〜 [2015年12月10日(Thu)]
B&G財団事業部 海洋教育課 木上 源太(京都府南丹市 自治体派遣研修生) 2015年11月28日(土)、熊本県長洲町においてB&G「海を守る植樹教育事業」長洲町植樹祭が、長洲町ならびに長洲町教育委員会の主催によって開催されました。 長洲町は有明海の洲を埋め立てた場所にあって植樹地の選定に苦労しましたが、海から3.4q離れている林を切り開いたボーイスカウトの活動場所100uを、植樹地として提供していただくことができました。 ここは、市役所や海洋センターなど町の中心地からは外れていますが、ミカン畑が広がる自然豊かなところです。当日は、ボーイスカウト長洲第1団の子供など総勢100名の参加者が集まり、スダジイやツブラジイなどのシイ類をはじめとした23種類、352本の苗木を植えました。 開会式では中逸町長や松井町議会議長から、「子供たちの健全育成をサポートしていく」と、力強い挨拶をいただきました |
なぜ、色々な木を植えるの?
植樹場所の広場で開会式が行われた後、公益財団法人 地球環境戦略研究機関 国際生態学センターの林 寿則先生から、森の役割や苗木をどのように植えるのかなどについて教えてもらいました。 「野球やサッカーのチームに色々な選手がいると強くなる。同じように、色々な木が競い合うことで強い森になる」と、子供たちに分かりやすく植樹の大切さを説明する林先生 植える木の葉っぱの匂いを嗅いで、その木の特徴を知ります 当日は気温が低く寒空が広がりましたが、植樹リーダーはもちろん、植樹を経験したことがある子供たちや地域の大人の方々が熱心にサポートしてくれたので、初めて植樹を経験する子供たちも楽しく苗木を植えることができました。 苗にしっかり水を吸わせるために、空気の「ぶくぶく」がなくなるまでトレイを見守りました 木の生長と10年後の自分に思いを馳せる! 今回は、「10年後の自分へ宛てたメッセージ」を入れたタイムカプセルも埋めました。10年経ったら掘り起こす予定です。中逸町長のメッセージも入れていただきました。 この日参加したボーイスカウトの子供たちには、ここでキャンプなどの活動をしながら自分たちが植えた苗木が大きく育って行く姿をぜひ見届けてほしいです。また、ボーイスカウト以外で参加した子供たちにも、ときどき植樹地の様子を見に来てほしいと思います。 皆でメッセージの入ったタイムカプセルを埋めました。 10年後の子供たちは、いったいどのように成長しているのかな!? 中逸町長にもメッセージを入れていただきました。 どんなことをお書きになられたのでしょうか? 10年後のお楽しみです! 地域の温かさを感じた炊き出し 閉会後には、地元のボランティアの皆さんが郷土料理「だご汁」をふるまってくださいました。温かい汁と皆さんの温かい気持ちによって、子供たちは冷えた体をホカホカにすることができました。 「だご汁」は、団子をつぶしたような具が特徴の郷土料理! 子供たちは、おいしそうにたくさん食べていました また今回は、B&G植樹リーダーである熊本県玉名市の明石和貴さんと福岡県築上町の速水雄多さんにもお手伝いいただきました。将来、自分達の市や町で行う植樹祭に向けたレベルアップ研修を兼ねて、準備から植樹祭当日の運営方法まで、じっくりと学んでいました。それぞれの地元で企画する植樹祭の成功をお祈りいたします。 B&G植樹リーダー、熊本県玉名市の明石和貴さん(左)と福岡県築上町の速水雄多さん(右) 【参加者に植樹の感想をお聞きしました】 ・ポットから苗木を外す作業が楽しかった。(竹原海斗くん/8歳) ・しっかり元気に大きくなってくれたらうれしい。(片山遥心くん/6歳) 【参加者にタイムカプセルの中に入れたメッセージについてお聞きしました】 「お母さんと同じ病院のお仕事(看護師)をしたい!」と書いたそうで、ちょっと照れながら姉妹で話してくれました(結衣さん/5歳、原田爽渚さん/8歳) 子供たちの頑張りで長洲町の植樹祭も大成功! 皆さん、お疲れ様でした! |