創作活動「俳句で遊ぼう」を開催! [2015年11月20日(Fri)]
海洋センターを活用した地域コミュニティの再生に関するモデル事業
北海道 積丹町の今(積丹町B&G海洋センター)11月レポート B&G財団事業部 大関 真理子 今年度から、財団が新たに取組みを始めた「地域コミュニティの再生・活性化事業」について、冬に向かう北海道積丹町の様子についてお伝えします。 前回の10月レポートでは、海洋センターのロビーに本棚が新設され、小学校の児童たちが放課後などに立ち寄るようになったことをお話ししましたが、その後、さらにこのスペースに視聴覚機材が導入されました。 今回は、視聴覚機材として壁に設置された55インチのディスプレイを使った事業が早くも行われている様子をレポートいたします。先日には、少年教室の一環として「創作活動『俳句で遊ぼう』」が開催されました。 壁のディスプレイを使って参考作品を鑑賞しています |
生涯学習推進サポーターの方々に感謝! 「創作活動『俳句で遊ぼう』」には、小学生10名(男子2名、女子8名)、引率スタッフ2名、講師1名、ボランティア1名の計14名が参加し、講師の方から季語や俳句の作り方を教えていただいた後、ディスプレイを使って俳句の初級講座映像を鑑賞。その後、外に出て風景や植物等を観察しながら俳句の題材を収集し、海洋センターに戻って俳句の制作、短冊への清書などに励みました。 こうして概ね3時間の教室を楽しみましたが、今回お手伝いいただいた講師の方とボランティアの方は、積丹町の「生涯学習推進サポーター」に登録されています。現在、積丹町には生涯学習推進サポーターさんが20名ほど登録されており、子供を対象にした活動だけでなく、教育委員会の事業もボランティアでサポートしてくれています。 ※先の住民意識調査でボランティアを希望された方にもご協力いただいています。 気持ちの良い青空の下、“秋”の題材を探しています。 何が見つかったかな? 秋は自然の素材がたくさん溢れていますね おいしい秋の季語もいただきました! 今回の教室は、「俳句のよみ方を学ぶとともに、身近な自然の中で題材を探し、自らの言葉で表現する」ことをテーマに開催されました。初めて参加する低学年の児童は最初、言葉の使い方や題材の選び方に戸惑っていましたが、海洋センター周辺で題材収集を行ったことで、それぞれに興味のあるテーマを選んで俳句を詠むことができていました。 清書も、緊張しながら丁寧に書きました。子供らしい、素直な俳句ができあがりました また、この日はボランティアとして参加した生涯学習推進サポーターさんの好意により、栗の差し入れがありました。子供たちは、海洋センターの休憩・喫茶スペースにて秋の季語でもある栗を食べ、それが俳句の題材にも繋がりました。 差し入れの栗を頬張る子供たち。味覚でも秋を感じました 講師の成田智世子さんからは、「参加した子供達が詠んだ題材や言葉の選択は、大人には見られない優れた感性ですね」との感想をいただきました。 参加した子供たちからは、「身近な海洋センターで運動以外の体験をすることができて楽しかった」等の感想が寄せられたほか、事業終了後も、「このまま遊んでいていいですか?」と申し出て、キッズスペース・図書コーナーで読書等を楽しんで過ごしていました。 なお、今回詠まれた句は、観察活動や創作風景の写真とともに、積丹町文化祭・展示の部へ出品されました。(11月1日〜3日開催済み) ●担当者の感想 小さな町の小さな活動ですが、海洋センターで小学生とボランティアによる交流事業が新たに始まっています。 同世代のコミュニティは比較的つくりやすいですが、多世代交流には仕掛けが必要だと感じています。 今後も新たな活動を通して、これまで海洋センターに足を運ばなかった住民の方々にも利用してもらえるよう、工夫をして行きます。 次の報告の時は雪景色かもしれませんね(大)。 |