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VISION 〜若きアスリートたちの視界〜 第一話 岡崎遥海‐サイドA [2015年11月02日(Mon)]
VISION 〜若きアスリートたちの視界〜
第一話 岡崎 遥海‐サイドA(カヌー スラローム競技 女子カヤックシングル)

B&G財団 広報課 持田雅誠


このシリーズは、元オリンピアンである筆者が、これからオリンピックを目指す各種競技の若手アスリートを訪ね、彼(彼女)たちがその視界に見据える「希望」と「現実」を聞きだしていくものです。



東京 多摩川上流の御岳渓谷。首都圏からのアクセスの良さから、週末には川沿いの遊歩道散策など、日帰り観光客で賑わう東京の奥座敷である。
“東京都の水がめ”小河内ダムを背後に控える一帯は、深い渓谷を形成し、川の表情に複雑な変化をもたらしている。

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上位選手は複雑な水流をものともせず、滑らかな動きで川面を疾走していく



1992年、スペイン バルセロナ五輪から正式種目となったカヌースラローム競技だが、国内での大会実施は意外と古い。今春38回を数えた「NHK杯」も、第1回大会はここ御岳渓谷で開催された。
長い歴史は多くのカヌーOB・OGを生み、現役世代を支える構造は強固となった。その結果、国内カヌー スラローム競技のメッカ“ミタケ”からは、常にオリンピック選手が輩出されている。
今年10月25日、2015年度の「カヌースラローム ジャパンカップ最終戦」、および「日本カヌースラロームジュニア選手権大会」がこの地で開催された。

DSC_1256.JPG

東京都青梅市の御岳渓谷は、国内でも屈指の“窮屈な”コース



広島県で育った岡崎 遥海(おかざき はるか)の出自は、川のカヌー選手としては異色といえる。
スラローム競技は複雑で速い水流上でカヌーをコントロールし、加速するスポーツである。
ゲレンデとする川のレベルが実力の上限に直結するといっても過言ではなく、ほとんどの選手は、腕を磨くに適した急流を地元に持つ。広島県内の河川はスラローム競技に適しているとは言えず、環境的には不利。そのため同県の選手が競技を行うのならば、ダム湖等の静水面で行うカヌー スプリント競技が選択肢として優位に来る。


しかし、この広島県 安芸高田市出身の高校生女子は、2年生にしてジュニア(18歳未満)ではなく、A代表と呼ばれるシニア日本代表(枠は3名)を狙う位置までランキングを上げてきた。

5年前の夏、小学6年生の岡崎選手は「B&G杯 全国少年少女カヌー競技大会」で優勝、同年12月の「B&Gドリームキャンプ」に招待され、沖縄でのカヌー短期合宿に参加した。
その際にコーチを務めた私とはしばらくぶりの再会となったが、重要なレースの合間を縫って、インタビューに答えてくれた。


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上流へと漕ぎ上る「アップゲート」を通過する岡崎選手



成長の軌跡

持田:カヌーを始めたきっかけと、ここまでレベルアップしてきた軌跡を教えてください。

岡崎選手:父がアウトドア好きなため、子供の頃から色々と野外体験に連れていってもらっていましたが、小学校1年生の時、作木(広島県三次市 江の川)でインストラクターに指導され、初めてカヌーに乗りました。
川でのカヌーは流れがあるのが面白くて、それ以来夢中でやっています。当時父はカヌー未経験でしたが、私に付き合って一緒にカヌーを楽しむようになりました。

もちろん始めは競技艇ではなく、レクリエーション的なカヌーに乗っていました。
しかし、作木のインストラクターは様々なカヌーの経験を豊富に持っていて、図表等を使って色々な技術を当時の私に教えてくれました。
上達するのが楽しくて、出来る限り多くスラロームの大会に出るようになりました。

競技はいつ頃から始めましたか?

本格的にスラローム競技を始めたのは中学からです。
山口国体(2011年)に関係して山口県萩市に練習拠点が整備され、強豪選手が集まって来ました。そのチームに合流させてもらい、平日は地元(安芸高田市)の水路で一人練習し、週末は電車で山口県まで通うという練習生活でした。
やはりチーム練習やコーチからの指導の影響は大きくて、今のレベルに達したのはそのお陰です。現在は萩市内の高校に通っています。

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急流では、バランスと技術、そして漕ぎ切るパワーを試される



国際大会の壁。これからの課題

今年度からジュニア日本代表に選ばれていますが、海外遠征は行きましたか?

4月のジュニア世界選手権(ブラジル)と8月のワールドカップ(ポーランド)に出場しました。

国際大会は、国内と比較するとコース(川)も、参加選手のレベルもかなり高いですよね。海外遠征では何を実感しましたか?

水流の感覚が違うと感じました。格段に速く、パワフルな流れは国内の川で経験したことが無いものです。そのためスタミナを急速に奪われます。技術よりも、まずフィジカルが不足していると痛感しました。国内でも流れの遅い川は苦手(注 より多く漕ぐ必要がある)なので、スタミナ向上は今オフの一番の課題と捉えています。

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ゲート接触は2秒の加算となる。集中し、ゲートを攻める岡崎選手


現在の国内でのポジションを考えると、今後のオリンピック出場を視野に入れていると思います。目標とする選手はいますか?

現在の順位やトップとのタイム差では、まだオリンピックを具体的に語れる立場にはないと思っています。
テクニック優位なコースで、個人的にも得意とする井田川(富山県富山市)でのジャパンカップ第1戦(2015年4月)は5位に入りましたが、優勝した矢澤選手(リオ五輪出場枠獲得)とのタイム差は7.5秒(タイム比109%)ありました。
矢澤選手と競えるレベルに上がるのが、当面の目標です。技術面にはある程度自信があるので、フィジカル向上が急務と考えています。

最後に、岡崎選手の考える今後の『ロードマップ』を教えてください

まず2017年シーズンまでには、国内のトップ3(日本代表チーム)に定着したいと思います。2017年には大学生になりますが、世界選手権など国際大会に出場して実力をつけ、2020年を目指したいと考えています。

その時は大学4年生ですね。タイミングとしてはベストというか、そこは取りに行く、と(笑)。

ですね(笑)。

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地元広島県を離れ、今年は山口県代表として国体に出場した



“オリンピックを語る立場にない”と語る岡崎選手だが、その言葉に、口にこそ出さないが「現在
は」という前置詞が付いているのは間違いない。
がむしゃらにやってきた結果として今そこにいるのではなく、冷静に自らの実力を測り、上位との間合いを詰めていこうとする、クレバーさが垣間見えたような気がした。


「第一話 サイドB」に続く coming soon!!
※このストーリーは選手1人につき「インタビュー」と「サイドB」の2話構成です。
 「サイドB」では持田が第三者として、選手や競技を俯瞰して語ります。



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★広報課 持田執筆の記事(スポーツ、アウトドア関連)はこちら
 ・自分の命を他人に預けない 〜「セルフレスキュー」を問い直そう〜
  http://blog.canpan.info/bgf/archive/1459
 ・夢をフォローするキャリア教育を
    〜ジュニア選手のために周りの大人ができること〜
  http://blog.canpan.info/bgf/archive/1510
 ・なりふり構わない「障害者アスリート 競技種目の転向促進」は吉か凶か
  http://blog.canpan.info/bgf/archive/1528


 
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