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【こうほう雑記帳】子供の運動機能低下に待ったをかけろ [2015年10月02日(Fri)]
こうほう雑記帳
子供の運動機能低下に待ったをかけろ 

B&G財団事業部海洋センター・クラブ課
三浦大育(長野県上松町 自治体派遣研修生)


文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、昭和60年ごろから子供の運動機能が低下し続けているという。この事を実感した出来事が自分の身近であった。私の息子が今年4月に小学校に入学して同様の調査を受けたからである。

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今年、栃木県下野市で行われたミニトライアスロン大会の様子。
忙しい現代社会だからこそ、思い切り体を動かす機会を大切にしていきたい

日が沈むまで野球で遊んだ記憶

私は小学校3年生の頃からサッカーを始め、現在も地域の子供達に指導をしながら関わり続けている。もちろん、息子とも園児の頃から一緒にサッカーをしているので(ひょっとしたら、息子は嫌々ながら私についてきてくれたのかもしれないが(笑)・・・)、調査の結果は心配ないと思っていた。

ところが、結果を妻から聞いて驚いた。物を投げるための運動機能を示す肩の力が、「B」評価になったからである。確かにサッカーは腕を使わないが、肩の力が足りないのはいただけない。そこで、なぜそうなかったのか考えてみると、すぐに思い当たることが1つ浮かんだ。私が子供の頃は日が沈んでボールが見えなくなるまで、近所の友達と野球をして遊んだものだが、最近の子供達を見ていて、そのような光景をあまり目にしなくなっていたのである。

151002_三浦02.jpg
今年行われたB&G北海道ブロック・スポーツ交流交歓会の様子。
子供たちが力を合わせて遊ぶ光景は大人の心を和ませる



ミットまで届かないボール

肩の力で「B」評価を受けた息子を気にかけた私は、9月の連休に東京から長野の実家に帰省した際、息子とキャッチボールをして遊んでみた。私が小学生の頃にしていたようにテニスボールを野球のボールの代わりにして、「お父さんのミットめがけて投げてごらん」と言って構えてみると、なんと投げる前に振りあげるべき足が逆だった(笑)。

そのため、「お父さんの真似をしてごらん」とお手本を見せ、同じように投げさせてみたが、ボールは勢いもなくコロコロ転がるだけで、とてもミットまでは届かない。「この連休中だけでも、毎日反復練習しなければ!」と意を決した私であった。

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ぎこちないフォームでボールを投げる我が息子。
帰省中に何とかしてあげたい!



すぐに出た練習の成果

2日目は、前日と違って子供の覚える感覚の早さに驚いた。ぎこちなかった投げ方がしだいにスムーズになっていき、手首も使えるようになって前日とはまったく違う姿に変化していったのである。また、弟も転がっているボールを一生懸命に追っては、お兄ちゃんへ投げるようになり、父の真似を長男が、長男の真似を次男が行う構図が生まれたことを感じた1日になった。

3日目、私は東京へも戻らなければならないので、これが最終日である。どのくらい投げられるようになったかなと思いながらミットを構えたところ、投球に力がついたことをはっきりと感じた。日進月歩、子供の上達の早さと反復練習の成果がそこに表れた。とてもうれしくなったので息子を褒め、「毎日続ければもっと投げられるようになるよ」とアドバイスして東京へ戻った。

151002_三浦04.jpg
どうですかこのフォーム! 3日間の練習でミットまで届くようになりました。
子供の上達の早さには驚かされます



全身を動かすことの大切さを伝えたい

今年、私は沖縄での指導者養成研修オーシャン’sキャンプ東京湾海洋体験アカデミーなど、B&G財団のさまざまな事業研修を通して身体全体を使うことの大切さを学んだ。普段使わない身体の部位を使うことの苦労も経験したが、私たち大人が「苦労」とか「辛い」と言ってしまう運動でも、息子のボール投げがあっという間に上達したように、子供たちなら「楽しい」という感覚で遊びながら習得してしまうケースも少なくない。SUPやウインドサーフィンをすぐに自分のものにして遊んだ東京湾海洋体験アカデミーの参加児童や、怖がらずに背浮やペットボトル浮きにチャレンジする水辺の安全教室の児童の姿を見て、子供たちの可能性は未知数であると感じた。

151002_三浦05.jpg
一生懸命、SUPに乗ろうと努力する東京湾海洋体験アカデミーの子供たち。
あっという間に乗り方を覚えて楽しんでいた


それゆえ、B&G財団の研修を終えて地元に戻った際、もし海洋センターに携わることになれば、海洋性スポーツに限らず全身を使う運動をいろいろな場面で取り入れながら子供達の運動機能低下の抑制につなげていきたいと考えている。

また、別の部署に赴任したとしても、地域の中で全身運動の大切さをアウトプットできる場面が必ずあるはずなので、そこでB&G財団で学んだことを活かしたい。体を鍛えることで脳を鍛え、脳を鍛えることで新しい発見やアイディアを生むという循環を大切にしながら、持続可能な地域を創り支える人材を育んでいきたいものである。

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宮城県大郷町と山形県舟形町が実施した、子供たちの交流事業の様子。
体を使って遊ぶ楽しさをより多くの子供たちに体験してもらいたい




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