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綿々と受け継がれる海の安全教育は、大切な文化 [2015年08月21日(Fri)]
こうほう雑記帳
綿々と受け継がれる海の安全教育は、大切な文化

                         B&G財団 広報課 進藤 博行


被害の拡大を防いだ船員の安全意識

7月31日に北海道苫小牧沖で発生したカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」の火災事故は、自分も家族も使った船だけに驚いたニュースだった。

各種報道によれば、火災発生の約20分後、午後6時に船長が総員避難命令を出し、午後7時半過ぎまでに全乗客が脱出、坂上船長も最後まで船内に残って、午後9時すぎに海上保安庁の説得で下船した、と報じられている。

火災では、消火活動に向かった2等航海士が犠牲となり、残されたご遺族の悲しみ、そして預かった船員を無くしてしまった坂上船長の心中を思うと言葉もないが、乗員乗客94人のうち93人が救助され、家族との再会を果たせたことは不幸中の幸いであった。

火災時の乗組員の対応はしっかりとしていたようで、救助された乗客のコメントとして「誘導もてきぱきしていて、大きな混乱はなかった」「全ての乗務員の方と乗客の冷静かつ沈着な対応のおかげで、無事に助けられたと思います」と報道されている。

近年の船舶事故の代表例である、韓国 セウォル号の沈没事故と比べると、双方は発生状況や規模など背景が全く違うにせよ、船員の意識と対応に大きな開きがみえよう。

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客船での避難訓練の様子。フェリーでは乗客対象の訓練はほとんど行われない

技術より大事な“心がけ”

船乗りのことわざに「板子(いたご)一枚下は地獄」という言葉がある。「板子」は和船の底に敷く揚げ板のことで、その下は危険な海であることから、危険と隣り合わせ、という意味で使われる。

しかし、こうした環境であったからこそ、先人の船乗り達は事前準備を怠らず、つぶさに海と空との状況を観察し、有事の際は粘り強く解決にあたる一方、速やかに合理的な判断を行うことで、海を糧に生きてきた。

また、旧日本海軍が「シーマンシップ」として語り継いだ格言には、「スマートで、目先が効いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」という言葉がある。シーマンシップには、本来の航海技術を意味する場合と、船乗りの資質・心がけを意味する2通りがあるが、後者の意味で海上に勤める者の資質として諭したとされている。

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主催する指導者養成事業では、技術だけでなく海で活動する心構えを指導者に教える


「バディシステム」や「点呼」は欠かせない!

B&G財団では、主に青少年を対象とした海洋性レクリエーションや海洋教育の活動を、自主事業や地域海洋センターでの活動を通じて展開をしている。

これらの活動では、実際のマリンアクティビティやフィールド活動の技術と併せて、安全な活動に必要な「点呼」や「バディシステム」の方法、そしてその重要性とを子供たちへ教えている。

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B&G財団には500名規模の人員確認を約3分で終えるノウハウがある


ヨットやカヌー等の海洋性レクリエーションは、それ自体とても楽しい活動なので「点呼」や「バディシステム」も「楽しく遊びながら学ぶ」と理解も早い。それゆえ、こうした安全を守るための術は、水面環境での活動に必要な心構えとして、子供たちにも、また実際に地域海洋センターで指導に携わる指導者たちにも、絶えず指導を行い続けたい。

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水辺の安全への心構えは、楽しく遊びながらも伝えることができる


先の「さんふらわあ だいせつ」乗組員の的確な乗客誘導は、日本の船員教育の培われた賜で、昔から脈々と受け継がれている日本の大切な文化であり資産である。B&G財団は船員教育機関ではないが、マリンアクティビティを楽しむ多くの方々が、今後も楽しく安全に活動を続けられるために、子供たちへの指導を行いながら、その文化を広く伝えていきたい。
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