9月24日(月)、神奈川県葉山町で育苗イベント「タブの苗を植え替えよう」が実施され、地元の幼稚園児5名と幼稚園教諭2名が参加しました
このイベントは、育苗の一部を体験することで、神奈川県沿岸部の潜在自然植生のひとつであるタブに親しむとともに「ふるさとの森」を大切にする気持ちを育成し、実際に森を育てる作業が気軽にできることに気づいてもらうことを目的としています。
B&G植樹リーダーの西川さん指導のもと、タブの植え替え作業体験などが行われました。
【内容】
発芽後15日程度のタブの幼樹を、ひとつずつポットに植え替え(約90苗)1苗ずつ自宅に持ち帰り自宅で育てる!
地元に育つタブ(子安の里のタブノキ)のお話
タブの苗のお絵かき「タブの赤ちゃんを描こう」
子ども達はタブの苗を優しく扱い、丁寧に植え替えてました。
(植え替え作業)
(植え替えた苗木と一緒に記念撮影)
地元に樹齢300年以上、幹周5m以上のタブノキがあるというお話の後、ロープを使って木の「大きさ体験」もしました。参加者は、その大きさに驚くとともに、近いうちにみんなで見に行ってみようということになりました。
(地元のタブの巨木の大きさを、ロープで体験しています)
苗木の植え替えの後には、自分たちが植えた苗をよく観察し、一生懸命お絵かきをしました。
(タブの赤ちゃんの絵を描いています)
【子どもたちの感想】
300歳のおばあちゃんの木に会ってみたい!
土作りが楽しかった!
【子どもたちのその後の様子】
台風の後、朝一番でタブの木が無事かどうか見に行っていた。
毎日自分の木を見に行って気にしている。
自分の木という意識を持っている様子。
観察画を園に飾ってあるが、毎日それを描いた日のことを話していた。
山歩きの時に他の大きな木をみんなで手をつないで丸く囲んでみたりしている。
山で似ている葉っぱを見るとタブじゃない?とすぐにタブの名前が出て来るようになった。
【幼稚園の先生の感想】
そっと苗木を抜いて植え替える作業が5歳児なら出来ると思ったが、3歳児にも出来て感激!
300歳のタブの木の話は子どもたちに夢を与えてくれたので、是非見に行くことを実現してあげたい。
観察画を思ったよりも集中して描けていた。(3歳児にしては)
どんな実がなるのかを楽しみにしているので、先へ繋がる活動に参加出来て良かった。
【B&G植樹リーダー西川さんの感想】
森や木に非常に大きな関心を示している様子を見て、ちょっとしたきっかけを与えることで、自然に対する気づきを促すことができると感じました。持ち帰った苗木をきっかけに、家族と地元の森や木々の話がされること、家族と一緒になって育ててくれることを期待しています。
植え替え作業等を通じて、森や木に対する意識が高まり、いろいろな木を見てみたい、育てたい、大事にしたいという気持ちが育まれました。今回参加の幼稚園においては、単発事業でなく、継続して「ふるさとの森」についての活動を展開していきます。今回のような活動を、さまざまな地元の人(小学校、幼稚園等、子供会、一般)に展開していきたいと思います