12月2日(日)
相模湾の魚を知ろうシリーズ 第三弾!
海の恵みをありがたくいただく、調理実習です。
前々回、前回と、海洋クラブでは釣りに挑戦しました。
2回の釣りともに大漁大漁!
子ども達もお父さんお母さんも大興奮の釣りプログラムを終え、
今度は、その魚たちを無駄なくしっかりさばけるように!と調理実習に取り組みました。
お昼ごはんのおいしい魚料理を目指して、
エプロンにねじりはちまき(!?)、いつもと違ういでたちスタートです!
今日の調理の題目は3つ!
1.アジの内蔵出しをしよう!→やがておいしい塩焼きと煮付けに♪
2.アジの三枚おろし→ホイル焼き、タタキ、つみれ、あらは味噌汁の出汁に♪
3.スルメイカ→お刺身、ゲソの炭火焼、イカ焼き、肝バター焼きに♪
今日、先生としてお世話になるのは、秋谷に住む「やまじー」こと山本さんとその奥様。
以前にお料理屋さんを営まれていた時の腕前を、子ども達に伝授してくださいます。
さぁ始めましょう! と開口一番にやまじー先生から出た言葉は・・・
「左手をげんこつ、右手をピストル!!」
なんだろう?? と思ったら、これは包丁を持つときの基本スタイルの作り方だそう。
包丁の持ち方、足の開き方、立ち方から本格的に調理はスタートでした。
幼稚園の男の子だって、やまじーに言われた通り包丁をもって立つと、これが様になっていました。
みんな真剣な面持ちで、調理の開始です。
まずは、ホイル焼きに使う野菜で包丁捌きのトレーニング。
長ネギ、タマネギ、ピーマン、えのき・・・
子ども達の年齢に応じて、担当して切る野菜も難易度を変えました。
包丁をもって本人は“気分は調理人”の子どもを前に、
「見てないほうがよっぽど気が楽だわ・・・」と、小学校一年生の男の子のお母さん(笑)。
魚はアジのさばきから。
はじめは内臓を取り出して、煮付け用。
ザクッ と、はじめに包丁を入れる瞬間はドキドキしましたが、
慣れてくると、3枚おろしもお手の物。
小学校6年生のYとKは、ママよりも上手だったとか!?
中骨も味噌汁の出汁になるから、多少身がついていてもOKです。
3枚におろした身の方は、お野菜と一緒にアルミホイルに包まれてホイル焼きに。
続いてはスルメイカ!
イカのさばき方は、これまで皆さん自己流だったとか。
やまじー先生のお手本に「ほぉ〜」「へぇ〜」「うわぁ〜」と感嘆の声が出ます。
真っ黒スミだらけにならない裁き方、伝授!
イカは主にお父さんお母さんががんばってくれました。
そうこうしているうちに、いい匂いが漂い始めます。
外からは、炭火で焼くアジの塩焼きの匂い・・・
コンロからは、お味噌汁の香り・・・
そしてゲソ焼きの香ばしい匂い・・・
もう我慢はできません!! いただきま〜 す と言おうとする直前、
なんと生きたサバの差し入れが!!!
釣りでお世話になったFアニキとMさんが、たった今葉山沖で釣ったサバを届けてくれたのです。
(Mさん、さぼりじゃないですよね・・・ さぼりじゃない・・・・笑)
子どもたち、ものすごい大興奮!!
やはり生きた魚の威力はすごい!!
本当にありがたいことです、さっき釣れた魚を、すぐにいただけるとは。
目にも留まらぬ早業で、サバたちはおいしそうな「漬け」に変身しました。
さぁ、これでテーブルの上もそろって、みんなで「いただきま〜す!!」
なんともおいしそうなお料理がたくさん並びました。
子ども達も静かなこと静かなこと(笑)。
生きていた命をいただくのですから、調理も真剣、そして食べるときも真剣!! でしたね。
魚の頭と皮以外は、どの部分も、ありがたく私達の栄養となってくれました。
お昼ごはんの後は、今日の締めくくり「プランクトン観察」です。
お父さんお母さんがお片付けをしてくれている間、子ども達は海へ海水を採りに!!
穏やかな葉山の海で、育つ魚たちが何を食べるのか?
すこし落ち着いて、生きものの命のつながりを考えたいというプログラムです。
バケツで海水をすくい取って、特製プランクトンネット(ストッキングとフィルムケースで作りました)で
海水に含まれているものを濾し採ります。
目で見ても、何も入っていないみたい・・・
お父さんお母さんが待つ会館にもって帰って、いざ!顕微鏡で観察です!
すると・・・
「いた!!!!! 目がある!!!!!」
まずはエビが変態する前の赤ちゃん、ゾエア幼生を発見しました。
「これはゴミかな〜??」
動きませんが、これは珪藻という植物プランクトン。
などなど、ミクロの世界にしばし夢中になりました。
気が付くと、一番夢中になっていたのは・・・・ やっぱりお父さんお母さん!!!(笑)
以前からの経験則により、子ども達よりも大人が夢中になってしまうのでした。
もりだくさんの活動日でしたが、みんなよくがんばりましたね〜!
自分達“人間”も含めて、この地球の上ではいろいろな生きものがつながりあっています。
目に見える大きな生きものだけでなく、それを支える小さな小さな生き物のことも、
すこし考えてほしいなぁ〜 という事務局の願いです。
皆さん本当にお疲れ様でした!!
おいしい海の幸をいただいた元気で、残り少ない2007年を乗り切りましょう!!
次回は「炭焼き体験」です。
2007年12月02日
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