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vol.45 米屋麻香さん [2016年06月19日(Sun)]
今回は、助産師の米屋麻香さんにお話を伺いました。

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「お母さんになる人を育てるお仕事」

〜プロフィール〜
米屋 麻香(こめや あさか)
山口県出身
助産師

●普段はどのような活動をされていますか?
からだにやさしい料理教室やヨガ教室、授乳中の方のおっぱいマッサージ・リラクゼーションなどを出張で行っています。

●今のお仕事を始められたきっかけを教えてください。
学校を卒業後、総合病院に勤めましたが病院の決められたスタイルでの出産に、主役がママではなく病院であるとを感じました。心の奥にママの力になりたいと言う気持ちがあり、数年後、個人の助産院に転職しました。そこでは、横向きや下向き、水中など、ママが自分のスタイルで自由に赤ちゃんを産むことができました。私は黒子の様にお手伝いでき、とてもやりがいを感じました。
その後、他の助産院でも経験を積みましたが、自分の理想とする助産をしたくなり独立を決意しました。

●もともと、なぜ助産師になろうと思ったのですか?
将来の職業は人を相手に、女性が働き続けられる仕事が良いと思っていました。
眼科へ行ったときに出会った看護師さんがきっかけで看護学校へ入ろうと決めました。
看護学校へ進学後、内科・外科などいろいろな科へ行き実習しましたが、最後に習った産科の実習がとても気に入りました。内科や外科では患者さんと同じ病気になったことがないため、病気を患っている人の気持ちに寄り添えませんでしたが、産科では女性として身体のメカニズムで納得できる部分がありました。出産を見ていると、いかに文明が進んでも人間も動物だなぁと気づき、魅力を感じました。

●お仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
お産に立ち会うときは、「自分が産んだ!」と思えるように出産をお手伝いしたいと心がけていました。自分で産んだという自信が子育てにおいてとても大切になりますし、その自信が赤ちゃんを信じる力になるからです。
助産師の仕事というのは、単に赤ちゃんを取り上げるのではなく、産む力、育てる力を引き出すことで、お母さんになる人を育てることだと思います。
事情によって自力でお産できなくても、授乳を通じて赤ちゃんへの愛情がどんどん深まりますし、自信を取り戻すことができるチャンスになりますので、できるだけ母乳で育てられるようにマッサージを行っています。

●これから赤ちゃんを産むお母さんへ一言お願いします。
安産には努力が必要です。
それまでの食生活や普段の生活が関わってきますので、毎日を大事に生きることがとても重要です。
妊娠中の身体作りは、お産だけでなく、産後1か月+αに役立ちますので頑張ってください。
出産が豊かな経験になりますように。



〜取材を終えて〜
子どもを授かるまで出産について考える機会がなく、また出産後は子育てに追われる毎日でした。
今回の取材を終えて改めて自分の出産について振り返ると、米屋さんの仰っている通り、あの痛い、苦しい、出産を乗り越えたことで自分に自信がついたと感じます。私の場合、赤ちゃんがお腹の中にいる間は実感がなく、むしろ母親になることが怖かったことを覚えています。しかし、自分のお腹を痛めて出てきた子どもはとても愛おしく、授乳を重ねることによって自分が子どもの命を守っている・これからも守っていくんだという意識がでてきて、育児を通して人間的に成長できたと改めて気づきました。
初めての出産は右も左も全く分かりませんでしたが、妊婦健診から産後のケアまで助産師さんにご指導頂き、とても心強く頼りになりました。出産を通して人を育てる、とても素敵なお仕事だと思いました。

米屋さんは、てとてとの身体測定・育児相談「うちの子サイズスペシャル」にいらしていただいております。次回のスペシャルは10月19日(水)になります。相談したいことがある方もない方も、ぜひ気軽に遊びに来てください。詳細はこちら


あっとほーむ取材スタッフ ちえ
Posted by あっとほーむ at 18:42 | この記事のURL