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vol.44 小林洋子さん (アンカーマネジメント講師) [2016年05月31日(Tue)]

「思いを上手に伝えるために」


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*プロフィール

小林洋子(こばやし ようこ)大分県出身
夫、小2の娘、年長の娘の4人家族。アンガーマネジメント講師。

*今のお仕事を始められたきっかけを教えてください。

放送局のアナウンサーをしていた頃、事件のニュースの度に「どうしてこんな事件が起こるのだろう」と思っていました。当時は独身だった事もあり、今より漠然と考えていたと思いますが、その後、子育てをしていく中で、安心して暮らせる社会が必要だと思うようになりました。同時に、自分も子育てでイライラすることが増えていたので、子どものためにも自分が変わらなければと思っていました。
「暮らしやすい社会」で「子どもをたくましく育てたい」と思っていた時にアンガーマネジメントを知り、これなら私の二つの思いに繋がるものを見つけられそうだと思ったのがきっかけです。

*「アンガーマネジメント」とは、どのようなものですか?

1970年代後半にアメリカで誕生した「怒りの感情をコントロールする」ための心理教育プログラムです。欧米では企業やスポーツ界、小学校での教育などに広く取り入れられています。日本でも近年、企業や文部科学省などが注目しています。
具体的には、イラッとした時にどう対処するのか、怒りにくくなるためにはどのように考えたらいいのかなどを身につけ、怒りで後悔しないようになるためのトレーニングです。
「怒っていいこと」と「怒る必要のないこと」を自分の中で明確にできれば、「あの時、こんなこと言わなきゃよかった」や「あの時、もっとこの気持ちを伝えておけばよかった」といった後悔をしなくなり、自分の感情に責任を持てるようになります。

*二人のお子さんとの関わりの変化について教えてください。

以前は感情的に怒ってしまう事が多かったのですが、今はきちんと自分の思いを伝えるようにしています。すると、子どもも感情的にならずに、私の言う事を理解してくれるようになりました。寝る前には、布団の中で、今日楽しかった事、嬉しかった事、誰にありがとうを言いたい、などを話してから寝るようにしています。

*つい、子どもに怒り過ぎてしまう経験をお持ちの方は多いと思います。そして子どもの寝顔を見ながら反省する毎日・・・そんな悩めるお母さん方にアドバイスをいただけますか?

私もまだ子育て中で、試行錯誤の日々です。ただ、イラッとして感情的に怒ってしまうと後悔します。まずは一呼吸おいて、「なぜ良くないのか」という理由を冷静に伝える努力をしていく事が必要かなと思います。小さなお子さんはすぐに行動に移せないかもしれませんが、伝え続ける事で理解していくようなります。また、子どもに自分の理想を求めないようにしたら気持ちが楽になりました。
以前の私は、大切に育てたい、自立した大人になってほしいという思いで、結局は自分の気持ちを子どもに押し付けていました。一生懸命になればなるほど、その点に気づきにくくなりますよね。子どもの気持ちを尊重するという事は、わかっているつもりだったけど、できていなかったのです。子どもだからできない時もあるし、眠い時など何を言っても通用しない事もある、そういう状況もあるのだと受け入れるだけで自分の気持ちは随分変わってきます。今では寝顔に謝ることはなくなりました(笑)。ただ、相手が嫌がる事をした時やルールを守れない時などはきちんと怒るようにしています。

*アンガーマネジメントは、何歳からできますか?

自分や相手の気持ちを理解できる5歳頃からできます。楽しいワークを通して、子どもたちにイライラなどの怒りの感情について理解してもらうキッズ向けのプログラムもあります。

*キッズ向けのプログラムについて教えてください。

何かの出来事で怒った時に、どんな気持ちだったのか、どうして欲しかったのかという事に気づいてもらえるような内容になっています。楽しく学べるように、風船やビンゴゲームで「怒り」の感情を理解できる工夫をしています。学校や地域で広められるといいなと思います。子どもたちが自分の感情に向き合えるようになり、適切なコミュニケーションができるようになると学校や地域社会、クラブ活動なども益々活性化していくと考えています。

*今後は、どのような展開を考えていますか?

子どもたちがアンガーマネジメントをできるようになるには、教える方(親、先生など)が必要です。「アンガーマネジメントキッズインストラクター養成講座」を随時開講していますので、多くの方がインストラクターになって子どもたちへ伝えていってほしいと思っています。

*子育て中のお母さん、お父さんへメッセージをお願いします。

家庭に育児に仕事に日々忙しく過ごしていることと思います。私は、子どもが幼稚園に通い始めるまでは、1日が40時間あればいいのに…と、よく思っていました。今でももっと向き合ってあげたいと思いながらも、できない事も沢山あります。しかし成長するにつれ、学校や友達から学んでくる事が増え、親がいないところでは自分で判断して成長しているなと思う事も増えてきました。
子ども同士のトラブルもありますが、成長段階だと思い、子どもを信じて温かく見守る事も必要です。そんな時に、自分の気持ち、相手の気持ちを理解できるようにサポートしてあげられると、子どもなりに経験を通して前向きに進めることを学べるのかなと思っています。私もまだまだ育児真っ只中ですので、どの選択がいいのか迷う事は沢山ありますが、良くない結果であってもそれを次に活かせるように心がけています。親も子も完璧である必要はなく、今ある環境をどう受け止めるかで状況は変わってくると思います。アンガーマネジメントがそのヒントになり、お父さんやお母さんの心が少しでも軽くなれば幸いです。

*詳しくは、小林さんのHP「coco-emi(ここえみ)」をご覧ください。
http://coco-emi.com/coco-emi



Posted by あっとほーむ at 08:32 | この記事のURL