• もっと見る

2012年06月08日

臨床美術の「りんごの量感画」



臨床美術の「りんごの量感画」


臨床美術のアートプログラムでは、オイルパステルを使用したものが数多くあります。
その中でも「りんごの量感画」は、臨床美術らしいエッセンスが詰っていて、臨床美術の代表的なプログラムと言えます。

そのプログラムも、桂坂のアトリエが始まったころにやって以来、しばらくしていませんでしたので、未経験のお子さんもたくさんおられます。
そこで今回はみんなで挑戦してみました。

選んだモチーフは「ふじ」です。
表面の模様というか、縞縞や点々もさまざまな表情があって、何といっても個性的な形が多い林檎です。これまたスーパーでたーくさん買ってきました。

りんごを手のひらで持つのと、軸を持つのとでは重さも感じ方が変わります。
香りはもちろん、いろいろな方法でりんごを感じ取って、そうすることで「ああ、りんごか」が「へえー、りんごってこんな感じなんだな。」に変わっていきます。
たっぷりと感じること、それが表現の前に大事なことなんですね。
それは大人でも子どもでも同じなのです。
しかし大人のほうが特に、先入観や、「知っている」という思い込みを排除することが大事なようですね。
新鮮な感覚でモノと向き合い、感じ取ること。
臨床美術は感性のリフレッシュ。あるいはまったく新しいアプローチの経験なのです。

さて、それぞれの色を選んで描いていきます。

上から2年生女子

2年生男子

3年生男子

です。

光っている様子を表現したり、点々を一生懸命に描いたり、構成もそれぞれ面白い。
モチーフを描く時にはいつもそのお子さんの「感じていたところ」がよく伝わります。


IMG_0390.jpg



IMG_0387.JPG


IMG_0386.JPG



北大路での大人のクラスでもりんごを描き、とっても素晴らしかったのですが・・・。
ショック。またしても写真をとり忘れです。
次回は必ずご紹介しますね。

今週は桂坂、来週は北大路でのセッションです。
梅雨入りしましたが、皆さん体調を崩されずにお過ごし下さいませ。


                      アトリエ苗主宰
                      臨床美術士 フルイミエコ


2011年10月29日

臨床美術の秋草A

臨床美術の秋草A〜金曜クラス

秋草のプログラムの別クラスです。
いずれも2年生男子。
賑やかだけれども、絵を描く事は大好きな二人。
はじめのうちはおしゃべりもありながらだけれども、最後のほうは真剣になって描きました。



秋の野のようにたくさんの草が生えている感じがでていますね。




               




ひとつひとつの植物の先や、葉の違いをよく見て表しました。




               



このプログラムは墨をつかうので、消すという行為ができません。
その分、画面をよく見て、じっくりとすすめる子どもが多かったように感じました。
縦長の画面も新鮮だったようです。




                     アトリエ苗主宰
                     臨床美術士 フルイミエコ

2011年10月14日

お面をつくる


お面をつくる


紙を使った工作は、子どもにも加工もしやすくて人気です。

9月は「お面」をテーマにオリジナルのアートプログラムをしました。
お面といっても夜店のお面屋さんではなく、ここでとりあげたいのは、世界に古くから伝わるお面。
日本では獅子舞やかぐらの面は、子どもでも親しみがあります。
アフリカや南の島々のお面の形は、目が大きくひらいていたり、鳥のような形をしていたりと、ユニークなものがいっぱい。
これらの面は祭などでかぶられてきましたが、見るものにアピールするために目や口や表情がデフォルメされています。
みんなでお祭りでかぶるような形の面白い面をつくってみました。


上が2年生女子。
下が2年生男子です。











紙の切る、折るでできる形が面白い効果を生みました。
自分のお面を時々かぶりながら、作品の変化を楽しんで制作できました。


                 アトリエ苗主宰
                 臨床美術士 フルイミエコ

2011年07月18日

臨床美術の「宇宙を描く」

「宇宙を描く」〜金曜低学年クラス

ひさびさの更新となりました。
個展前にもかかわらず、学校の仕事も大詰めで、ちょっときつい日々を送っておりました。
いよいよ今週が搬入ですが、この間アトリエでは臨床美術のアートプログラム「宇宙を描く」をすすめていました。
ちょうど7月は七夕もあり、子ども達もなんだか宇宙は大好き。
制作もとてもリアル感の高まる内容なので、どのクラスも盛り上がりました。

今日は金曜の低学年の作品です。














全員2年生です。
黒い紙に広がる銀粉はまるで本物の星のよう。
それぞれに魅力のある宇宙ができました。


           


               アトリエ苗主宰
               臨床美術士 フルイミエコ

2011年06月18日

金曜クラス〜あじさいです


金曜クラス〜あじさいです



金曜の2年生のクラスは3人ですがみんな男の子です。
それぞれに個性的で、いつもクラスはにぎやか!
でも臨床美術の制作がはじまると、けっこうシーンとなる面も。
臨床美術のアートプログラムは、子どもも大人も夢中なる、制作ステップの工夫があるんです。

























この日は鑑賞会でもお互いにむちゃくちゃ褒め合っていました。
なんというか、やはり本物を目の前にして描かないと出てこないような
しっとり感とかみずみずしさを感じます。
筆を使わずに描いているので、絵の具が混じりかけのところなど、フレッシュな感じになるんですよね。
とっても楽しく、時間が過ぎていきました。

さて、明日はまた京都のすすめる会がひらいている講座に仕事です。
身体障害をお持ちのみなさんと制作を楽しんできます。


                 アトリエ苗主宰
                 臨床美術士 フルイミエコ

2011年04月24日

金曜クラス〜桜です


金曜低学年クラス〜桜です


金曜の低学年はいまのところ男子くんばかり。みんな二年生です。
とっても元気で、とっても賑やか!(今のアトリエで一番賑やかなクラスですね。)
制作が始まるまでが、先生はたいへん。(汗)困った
でもしっかり写真なども見てくれるし、だんだんと進むに連れて、「おー!すごいやん!」と、自分の作品に感動しながら描ききってくれました。
どれもがおおらかで、大きな印象の木になりました。
素敵です〜
              アトリエ苗主宰
                   臨床美術士 フルイミエコ









2011年04月09日

低学年クラス〜新玉ねぎです!

今日の新玉ねぎです!


雨が冷たい一日となりました。
桜も少し寒そうでした。

でもアトリエは新2年生のみんなで熱気がいっぱい。
少しおしゃべりも我慢して、だんだん集中して描けました。
今日はやわらか玉ねぎ、とってもおっきな玉ねぎなど・・・。
クラスでも雰囲気がだいぶん違います。


















..........................................................................................

昨夜の余震。テレビを付けていて、見ている私も緊張しました。
それでも、それでも、やはり前を向いていきましょう。
明日もがんばる〜



                       アトリエ苗主宰 
                       臨床美術士 フルイミエコ