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2013年10月21日

アトリエ苗のこと



アトリエ苗のこと


すっかり秋ですね。今日は京北にいきました。山が少し色づいていました。

ひさびさにブログを書きます。
というか、文章は古いのですが。

2010年に今迄の臨床美術の活動を振り返り、書いた文章があります。
どこにも出していなくて、もったいないので、時間が経っていて生徒さんの人数など少し違っているところもありますが、今年のお正月から「つぶやき」で連載しかけていた私の臨床美術の活動の3回目ということでアップさせていただきます。1回目は「なぜ臨床美術士になったか」、2回目は「現在の臨床美術士としての仕事(現場)に至るまで」でした。3回目は「子どもの為の臨床美術〜アトリエ苗」についての紹介です。

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アトリエ苗ですが、私はもともと10年間子どもの絵画造形教室をやって来ていましたが、引っ越しが多かった為に何度も教室を中断せざるを得ず、引っ越した先でまた初めから立ち上げてということの繰り返しでした。2006年春にまた引っ越し、そこで新しく子どもアトリエを開講するにあたり、2007年の3級取得を待ってから臨床美術の教室として「アトリエ苗」を開講しました。初年度は秋からの開講で子どもは約8名、二年目には22名になり、今は3年目ですが25名を超えています。子どもたちは二週間に一度アトリエにやってきます。最近は保護者のみなさんがご友人にアトリエのことを知らせて下さり、また新しい申し込みをされるというような事が起きています。子どもが楽しんでくれるだけでなく、保護者の方が喜んで信頼を寄せて下さるのはとても嬉しい事ですし、こういう小規模のアトリエの運営には大事なことだと思います。私がしている努力としては、毎年春と秋に子どもの作品が載ったA4両面カラーのチラシを自前で作成し3000枚ほど配布しています。新聞の折り込みに入れる事もありますが、多くの広告にまぎれて見てもらえないことも多いので、一件ずつポストに入れていきます。真夏に一人で3000枚を5日間かけて配布した事もあります。そして必ず体験会の案内を設定します。体験会は約一時間です。親子でお越しいただき、臨床美術の基本的な説明とワークを行い、親子で一緒に鑑賞会をします。子どもはもちろんですが、お母さんやお父さんも喜んで描いて下さいますし、臨床美術に関心をもたれます。教室のお月謝は私が過去に開講してきた子どもアトリエや、地元の子ども向けのアトリエと比較して決して安い設定ではありません。でも臨床美術が研究を積まれて生み出されたものであり、内容の確かさを自信を持って訴える事で、ご納得をいただいています。また毎回のセッションの後に子どもたちの作品写真を撮影し、その日のカリキュラムの内容、子どもの制作の様子、カリキュラム理解のポイントや心得帳の中にあるような褒める時の注意点など、私が保護者の皆様にお伝えしたい事などを掲載した「感性コミュニケーションシート」を作成しています。みなさんご家庭でファイルに閉じたり楽しんで下さっているようです。このシートを通じてアトリエに来ている時だけでなく、各ご家庭と結びついているという実感があります。
これからも臨床美術を通じて、子ども達の感性の成長に関わるお仕事をやらせていただきたいと思います。


                         アトリエ苗
                         臨床美術士 フルイミエコ
                         
posted by アトリエ苗 at 20:11 | TrackBack(0) | つぶやき
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