2016年10月23日(日) 新市街地まちびらき/つばめの杜編 東日本大震災の激甚被災地山元町で、被害を受けた多くの住民が集団移転した「つばめの杜」と「新坂元駅周辺」両地区で、新たな門出を祝う「まちびらき」が行われた。主催は山元町で、運営は産経新聞社による。ここでは《NPO法人山元・あしたの響き》事務局が所属する「つばめの杜」についてのみ写真紹介します。会場となったのは前回ご紹介の夏祭りと同じく「つばめの杜中央公園」。つばめの杜東西両地区で数々のブースやゲームなどを用意、町内外からの多くの来訪者に対応した。
なお、もう1区画として予定されている新市街地「宮城病院周辺地区」の完成は、遺跡発掘などがあったために遅れてる。 〜 つばめの杜西区における本日の写真担当は長岡でした 〜
〜 まずは表紙画面から 〜会場の「つばめの杜中央公園」は画面右側。中央の道路は道なりに真っすぐ登って町役場に至る。
公園北側の点描。遠く深山頂上に鎮魂の鐘が辛うじて見える。
セレモニー開始を待つ会場風景
周辺模擬店では、町おこし協議会による無料提供のポップコーンの準備が進み(中央に当法人の金子驤鼕ト事)、衣類のバザーではすでに人だかりができている(右端に当法人の大久保勝美新理事)。東区からは芋煮1杯200円のサービスがある。
つばめの杜西区(ときわ会)からは、子供たちのゲームとして ’ジャンボだるま落とし‘ ’ストラックアウト’ ’射的’ ’輪投げ’ そして ’エアペンシル’ という迷路が準備され、大いに喜ばれた。
(左上)11時開会のセレモニーでオープニングを担う山下中学校吹奏楽部が練習中
(右上)’まちづくりに向けた取り組み’ 展示パネル
(左下)のつばめの杜西の坂根守区長(中央)と山元いちご農園の岩佐隆社長(右)。
(右下)久しぶりにお目にかかる、りんごラジオの高橋厚局長
いくらか緊張気味な面持ちなのは、来賓を迎える齋藤俊夫町長。右下の写真では、最前列右端につばめの杜東西両地区の庄司・坂根両区長が着座している。 左下のような映像を得るには、お偉いさん方の上手へ回り込むという、かなりの大胆さ(厚かましさ)がいる。小心者の小生の手足は、多分ガタガタ震えていたと思う。
最近では模擬店とは言わずブースと呼ばれるようだが、町内外から、遠くは兵庫や山梨、そして茨木からの出店もあって、いずれもかなりの人気があったようだ。
10時55分、セレモニー開始。山下中学校吹奏楽部の華やかなオープニング演奏に続き1分間の黙祷、会場全体が厳粛な空気に包まれる。齋藤町長と阿部議長の挨拶に次いで、橘慶一郎復興副大臣(挿入写真右)の祝辞等が続く。
これからの自分たちの役割や抱負について、山下中学校3年生と山下第二小学校6年生の二人の女子生徒による「誓いの言葉」が力強く発せられ、喝采を浴びた。そしていよいよクスダマ割とテープカットが行われ、会場は大きく盛り上がる。写真左下は会場南側に着座した町職員の面々。
ステージ上のアトラクションご紹介の前に、しばら場内のあちらこちらを探ってみます。時間的な推移は無視しています。
鎮魂の鐘の募金活動にご助力のあった元教育長の横山俊二さんも笑顔を見せてくださった。
山元町の名産北寄貝を模したゆるキャラ ’ホッキーくん’ の着ぐるみがこどもたちに大うけ。
北寄貝と米粉ワンタンをベースにした汁物が先着300名限定でふるまわれ、新名物としての愛称募集が行われた。東隣ブースの芋煮の人気と相まって、長い行列をなした。
ステージではすでにアトラクションが始まっている。場内ではTBCテレビのインタビューが各所で行われ、小生も受けた。知人複数の話では、小生のインタビュー映像は放映されたそうな。あまりにうわべをなぞっただけの話をしてしまったと反省している。
ステージパフォーマンスが始まる前に、多くの来賓は帰途に就いたので、出演者は大いに落胆したのではないかと思うが、山下中学校のブラスバンドの面々の表情は明るい。
そして、力強いティンパニィーの一打で演奏はスタートした。
吹奏楽部を代表して女生徒二人がしっかりと挨拶。総合司会の女性の姿も、きりりとして美しい。
続いてオカリナコンサート、そして花釜音頭のご披露。
山下区伝統の ’當護稲荷大神楽’、模造刀とはわかっていても、刀はやっぱり怖い。
出番を待つ踊り子たち。
やっと巡ってきた出番。山元フラサークルの皆さん。家族の登場を待ちかねるグループも見受けられる。
そしてこちらはプロのお出ましか。右の踊り子画像は実際は一人です。
いずれも実に華やかでお色気にあふれている。いい目の保養になりました。
いよいよ今日の出し物の最後を飾る「風雲乱打夢」による和太鼓。催事のあるたびに大人気の山元町のグループだ。2枚目の画像のバックは、リオオリンピックの閉会式の放映画面をカメラに収めておいたもの。こんな、何か激しいものに使ってみたかった。
いよいよ別れが近づいた。左上は読売新聞の取材に応じる坂根区長。右上はよく似たお二人に並んでもらって撮った写真。帰る人が目立ち、人影まばらになりつつある。
後片付けが始まっている。まだ午後3時を少し過ぎたばかりだが、地面に映る影がぐんと伸びて、秋の深まりを告げている。一番下のお別れ画像は、本日会場となった「つばめの杜中央公園」の西南出入り口周辺のフェンス。はめこまれたガラスタイルが、西日を受けて色鮮やかに輝く。