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2020東京オリンピック・パラリンピック 持続可能な日本産農産物で「おもてなし」できるか? [2017年01月26日(Thu)]
アジアGAP総合研究所 所長の武田です。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックで国産食材の供給が足りないという記事が新聞やネットで多く出ています。

■例えば 日本農業新聞(1月19日)

http://sjaff2020.jp/news-s/nougyou_shinbun-170119_p1.pdf

かなり危機感を持っている方もいるようですが、結論から言いますと「大した問題はない」と思います。

なぜ「大した問題はない」のか、1月に下記で講演したのですが、メルマガ読者の皆さんとも講演内容の一部を共有しておきます。


■2017年1月 とやまGAP推進大会 講演
「2020東京オリンピック・パラリンピック 持続可能な日本産農産物で「おもてなし」できるか?」

http://www.pref.toyama.jp/sections/1612/Toyama_GAP/H28GAPtaikai.pdf

https://twitter.com/takedayasuaki1/status/822075149000159232


「持続可能な日本産農林水産物の活用推進協議会(略称:日本産推進協議会)」の調査によると、例えばロンドン大会でのジャガイモの使用量は250トンでした。

同協議会の調査では、調達基準(案)で名前が出ているJGAPについては、オリンピック・パラリンピックが開催される7月から9月のJGAP認証農場のジャガイモ供給量は3,100トン(2015年実績)だったと報告されています。

GLOBALGAPの方は、日本国内は認証農場数がJGAPの1/10程度であることからは、供給量も約1/10程度(310トン)だろうと推計されます。

合計すると既に必要量の10倍以上あるので、それぞれの農場に既存の売り先があるとしても、その一部をオリンピック・パラリンピックに回すことは可能でしょう。
災害などの心配もありますが、2020年までJGAP/GLOBALGAP認証農場が更に増えることを考えると心配ないでしょう。

JGAPで認証が出ている品目は国内外で140品目(アーティチョークまである!)以上あるということなので、食材のバラエティも豊富です。

これらの実態を考えると、オリンピック・パラリンピックへの国産の供給能力は十分あるだろうと考えます。

2020年、世界のアスリートに日本産農産物を味わって頂く。
楽しみですね。


★持続可能な日本産農林水産物の活用推進協議会(略称:日本産推進協議会)

http://sjaff2020.jp/

★組織委員会 農産物・畜産物・水産物の調達基準(案)について

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/shokubunka/dai2/siryou2.pdf


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Posted by GAP総合研究所 at 10:13 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2017年は、東京オリンピック・パラリンピック 食材供給に向けた対策元年! [2017年01月05日(Thu)]
アジアGAP総合研究所 所長の武田です。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

昨年は2020東京オリンピック・パラリンピック(選手村など)の食材調達基準づくりが行われた年でした。
世界記録を今から出すかもしれない選手に食べてもらう食材ですから、食品安全はもちろん重要です。
それだけではなく、オリンピック・パラリンピックの精神から、持続可能性や倫理的な面も重視されています。


2020年に東京に訪れる選手や観光客を日本産でおもてなしすることを目的に、農・林・水・畜の業界団体が集まり設立された日本産推進協議会の事務局として、アジアGAP総研は関連する活動を行いました。


昨年末、組織委員会が農産物・畜産物・水産物の調達基準(案)を提示し、下記の会議で報告がありました。

■内閣官房 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会における日本の食文化の発信に係る関係省庁等連絡会議

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/shokubunka/dai2/gijisidai.html


★上記の会議で行われた組織委員会による調達基準(案)の報告

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/shokubunka/dai2/siryou2.pdf


★フジテレビ 上記の会議に関する報道(丸川 五輪担当大臣など)

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00344405.html


要約すれば、農・畜産物の調達基準(案)はJGAPとGLOBALGAPを中心に固まってきていることを示しています。

現在、日本国内のJGAP認証農場は4,000超、GLOBALGAPは300超と言われています。
2020東京オリンピック・パラリンピックへの安定した供給という意味では、あわせて1万ぐらいは欲しいところですね。

調達基準(案)も明確に出てきたので、2017年はそれに向けて取り組みを本格化させる対策元年となることでしょう。
日本産の農畜産物でO・MO・TE・NA・SHIオモテナシするために、みんなで頑張りましょう!



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