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犬山城 (01/22)
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海底の根府川駅 [2014年02月08日(Sat)]
先週末,根府川(神奈川県小田原市)へダイビングへ行ってきました.
目的は,現在ファンダイビングのポイントにもなっている根府川海底に没した旧東海道本線・根府川駅ホーム(残骸)を見ることでした.

この海底に残る根府川駅ホームは,
今から90年前の1923(大正12)年に南関東地方に甚大な被害をおよぼした大正関東大地震により,
周辺の広範囲に発生した地滑り・土石流により流されたもの
です.
ホーム・駅舎とともに,ちょうどホームに入ってきた
列車(蒸気機関車と客車)も流されており,多くの死者・負傷者・行方不明者もでています.

その後,機関車は1934(昭和9)年に引揚げられています.
01.jpg
   地震による地滑りで,海岸際まで流された客車(Wikipediaより)

ホームの残骸は,水深10〜15mほどの砂地上に,
大小の大きさで,ほかに流された瓦礫とともに散在しています.

ホームの残骸とともに,大形の金属部材(機関車の部材やレール等)も見ることができました.

以前にこの海域でなされたマルチビームによる探査による海底地形図によると,
かなりの範囲に広がっているようです.
ファンダイビングのポイントとなっている地区は,その一部のようです.

また,ホームや金属部材等の表面には,海藻等の付着物が多く,
認識をもってみなければ,そのモノがわからないかもしれません


この地区は,ホーム,金属部材そして他の瓦礫といった遺物(遺構)が残る災害遺跡としてとらえることのできる水中文化遺産です.
ただし,これまでに災害や地質面からの調査はなされているのですが,
考古学としての調査はおこなわれたことはありません.
ですので,各遺物(遺構)の詳細観察はなされていませんし,詳細図もありません.

どのようものなのか,どこに・どのようにあるのか,
などという各遺物(遺構)の詳細およびその広がりについては,よくわかっていません.
モノ(遺物・遺構)としての歴史的な評価は十分になされていなのです.

現在は,行政的に「埋蔵文化財包蔵地」(歴史的に評価された遺跡)とはとらえられていませんが,
将来的には,そのようにとらえられるべき「遺跡」です.
そのためには考古学的な評価は必要ですし,
そのための考古学的な調査は不可欠と考えます.


ちなみに,現在の根府川駅には2・3・4番ホームはありますが,
1番ホームはありません.

なお,現状については,現地の根府川ダイビングサービスのホームページ
http://www5d.biglobe.ne.jp/~nebu/ne_seamap.htm

震災直後のようすについては,
土木学会付属土木図書館の「関東大地震震害調査報告掲載写真」
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/shinsai/kanto/jsce_report/index.html
日本鉄道旅行地図帳の「東日本の大震災の記録」
http://www.shincho-live.jp/ebook/railmap/kanto_daishinsai/pht09_atami.html#2
で,それぞれ確認できます.

03.jpg

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     海底に残るホームの残骸(山本祐司氏撮影)

02.jpg
     海底に残る大形金属部材(山本祐司氏撮影)
2013年度・第3回アジア水中考古学研究所 関東・東北会員連絡会が開催されました [2014年02月02日(Sun)]
昨日開催された
2013年度・第3回アジア水中考古学研究所 関東・東北会員連絡会(研究報告会)は,
多くの方に参加していただき,盛会で終えることができました.

長井宣子会員の発表「水中文化遺産としての品川御台場」
では,品川御台場を水中文化遺産の視点からとらえ,
その歴史,構築方法,保存・活用と多岐にわたる内容を報告されました.
参加者の多くが目にしたことのある史跡であったこと,
水中文化遺産ととらえた斬新さもあったのか,
多くの質問がだされ,関心の高さが伺われました.

山本祐司会員の「記録写真で見る水中文化遺産」では,
山本会員が各地の調査で撮影された多数の水中文化遺産の現状および調査写真を
用意していただき,見てもらうことができました.
身近な場所もふくめて,各地に水中文化遺産があることを,
そして,水中での調査状況の写真では,陸上を変わらない調査をしているとも理解していただいたことと思います.

発表の後におこなった水中文化遺産情報交換では,
多くの方から水中文化遺産やその調査・研究方法にたいする質問がだされました.

今回は,これまで以上の参加者があり,
そのなかでも学生の参加がより多く,彼らが疑問点をぶつけてくれたことは,
今後のことを考えると非常に有意義なことあったと思います.

今後に弾みもついた今回の連絡会でした.


両表者および参加された皆さま,お疲れさまでした.

CIMG5467.jpg
Posted by T.Hayashibara at 23:17 | セミナー | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2013年度・第3回アジア水中考古学研究所 関東・東北会員連絡会(研究報告会)開催のお知らせ [2014年02月01日(Sat)]
ここはご案内枠です。日々のブログはこの下からです。

2013年度・第3回アジア水中考古学研究所 関東・東北会員連絡会(研究報告会)を下記の内容で開催いたします.

2013年度 アジア水中考古学研究所 関東・東北会員連絡会(研究報告会)
日 時:2月1日(土) 14:00〜17:00
場 所:東京海洋大学・越中島キャンパス 3号館4階会議室(405号室)
    http://www.e.kaiyodai.ac.jp/access.html
研究報告:
1.「水中文化遺産としての品川御台場」 長井宣子氏(アジア水中考古学研究所会員)
2.「記録写真で見る水中文化遺産」 山本祐司氏(アジア水中考古学研究所会員・プロフォトグラファー)
水中文化遺産情報交換

参加費:無料

会員以外の方でも参加は可能ですので,この分野に興味がある方は,ぜひご参加ください.
研究報告終了後,水中文化遺産の情報交換もおこないます.水中文化遺産に関する質問にもお答えします.
なお,会場準備の関係がありますので,ご参加の方は underwater03@gmail.com までご連絡をお願いいたします.